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2015年4月22日 14:00
4月20日は二十四節気の「穀雨」。
田んぼや畑の準備が整い、春雨が穀物の芽出しを促す時季の意。
晴海トリトンスクエアの「花のテラス」では、ハナミズキの新園芸品種 "ホワイトラブ" が見頃を迎えています。
ハナミズキ(別名アメリカヤマボウシ)は北アメリカ原産のミズキ科ミズキ属の落葉高木。
葉の展開に先立って、4枚の花弁状の総苞片を持つ花で樹冠が覆われる為、国内自生種の近縁のヤマボウシより優美な印象。
因みにハナミズキの本当の花は、4枚の総苞片の中心に寄り集まっている黄緑色の粒々。
尚ハナミズキの総苞片は先が凹入する点が、ヤマボウシとの識別ポイント。
"ホワイトラブ" は在来種に比し、直立性の端正な樹形で、花は大輪で、花付きが良いとされます。
目を転じれば、同じく「花のテラス」に植栽されているハナミズキ "チェロキー" も開花中です。
こちらは赤花品種。
清楚な白花品種に比べ、温もりのある優しい印象で、エレガントな花姿です。
総苞片が散る頃には、幼い米粒位の果実を付けます。
果実は夏の間に葉陰で少しづつ大きくなり、涼しくなると待ちかねたように真っ赤に色づきます。
紅葉も見事です。
ハナミズキは、「花」「紅葉」「実」と四季折々それぞれに楽しめ、 「花よし、葉よし、実よし」と三拍子揃った花木として人気があります。
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2015年4月15日 18:00
浜離宮恩賜庭園では、4月1日から5月16日まで、区民の皆さんに庭園の素晴らしさを知って貰おうと、「中央区ホームページ/区のおしらせ」掲載の入園整理券持参の区内居住者は無料で入園できる「花と緑の集い」を今年も実施中です。
先月末に満開となったソメイヨシノに続き、主として「潮入の池」の「お伝い橋」から「海手お伝い橋」までの池畔に植栽されている一群の所謂「八重桜」に注目が集まりがちですが、園内ではこの他にも様々な季節の花々を愉しむことができます。花木園の休憩所脇のヤマブキもそのひとつ。
花色が色彩名のひとつにもなっている程知られている花。
バラ科ヤマブキ属の落葉低木で、本種のみの一属一種。
見慣れた花姿ではありますが、古くから親しまれ、春の季語のひとつ。
やわらかな若緑色の葉と明るい黄色の花色の佇まいは、暖かみを醸し出し、春到来を告げてくれています。
ヤマブキの名の由来は、しなやかな枝が風に揺れる様を表現した「山振」から転訛したとするのが一説です。
一重咲きの他、八重咲き(ヤエザキヤマブキ)、菊咲き(キクザキヤマブキ)に加え、白花(シロバナヤマブキ)を目にします。
茶花としては、蕾の混じっている枝を、全体のバランスを整え季節感を演出するあしらいとしての「添え」として、また挿した花や枝などの根元を締め形を整える「根締め」として、用いられると聞きます。
5弁のヤマブキとは別に4弁、葉が互生に対し対生の、シロヤマブキがありますが、これは別属(バラ科シロヤマブキ属)。
シロヤマブキの葉面は皺が深く、縁はぎざぎざ。この葉が縁取りとなって白い花を引き立て、ヤマブキとは異なる端正さを感じさせます。
また花がヤマブキ似のヤマブキソウがありますが、こちらはケシ科クサノオウ属。
左からヤマブキ、ヤエヤマブキ、キクザキヤマブキ、シロバナヤマブキ、シロヤマブキ
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2015年4月12日 14:00
「山笑う」。草木が萌え始めた、のどかで明るい春の山の形容です。
4月5日は二十四節気の「清明」。万物が清々しく明るい空気に満ちる時季の意です。
「晴海トリトンの庭」も、木々が芽吹き、やわらかな若緑色の「山笑う」草木が見られる季節です。
館内ポケットプラザ「花・水・木」のグリーンアドバイザーの案内で園内を散策する毎月恒例の「ミニガーデンガイドツアー」。4月9日開催の今回のテーマは「春爛漫! 花木と球根たち」。
まず「花のテラス」で目を引くのが冒頭の「リキュウバイ(利休梅)」。
中国原産のバラ科ヤナギザクラ属の落葉低木。
枝先に純白の清楚な5弁花を6-10個、若葉と同時に総状につけ、梅に似ることから、バイカシモツケ(梅花下野)、ウメザキウツギ(梅咲空木)とも。
茶花としては、蕾の枝か開花し始めの枝を用い、全体のバランスを整えたり、季節感を演出するあしらいの「添え」として使われることが多いと聞きます。
次いでちょっと毛色の変わった花々。
白いフェルトのような質感のキク似乍らセリ科のフランネルフラワー、カサカサした花がドライフラワーに向くムギワラギク、繊細な葉としなやかな樹姿・淡ピンクの小花の稀少な椿「エリナ」、杯状花序という特有の形状のユーフォルビア3種etc.・・・
そして「パンジー&ビオラコレクション2014/2015」に引き続き、新たに登場した約100種の「チューリップコレクション2015」。
チューリップはユリ科チューリップ属の代表的球根植物。
花色は極めて豊富で、花姿も独特。
早生種/中生種/晩生種/原種、一重系/八重系、ユリ咲き/パーロット咲き(パーロットとはオウムの意。花弁は波状で縁に切れ込み)/フリンジ咲き(花弁の先端がギザギザ)/変わり咲き と多種多様で、大いに愉しめます。
左からメリークリスマス、アラジン、ヘルミタージュ、センシャルタッチ、アプリコットビューティ
左からスウィートハート、エキゾチックサン、シャーリー、シルバーパーロット、アイスワンダー
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2015年4月 6日 16:00
中央大橋から相生橋南に至る隅田川派川沿いに位置する石川島公園。スーパー堤防の採用により、水と触れ合えるように親水性が確保され、堤防上には桜が植栽され、ジョギングや散策、犬の散歩をさせる人で賑わっています。
今回取り上げたのは、その石川島公園南端の相生橋南西袂の複合施設「相生の里」前広場に植栽されてている「キクモモ」(別名ゲンジグルマ)。
バラ科サクラ属の落葉小高木のモモは、果実を食用とする果樹として扱う "ミモモ" と、花を観賞する花木として扱う園芸品種の "ハナモモ" に大別されます。
キクモモ(菊桃)は、箒立ち性樹形の八重咲きで花色が豊富な「"照手"シリーズ(照手紅・照手白・照手桃・照手姫)」、ピンクの八重咲きの「矢口」、一本の木から白・ピンク・赤・斑(絞り)咲き分けの「源平桃」、純白の八重咲きの「関白」、濃緋色の八重咲きの「寒緋桃」等と同様にハナモモの一品種ですが、他のハナモモとはちょっと毛色の違う、鮮烈な印象の花姿です。
葉っぱを出す前に、菊似の花が枝を覆う程びっしりと咲く様は見事です。
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2015年4月 5日 18:00
4月3日、ファンケル銀座スクエア(銀座5)10Fロイヤルルームにて、"銀座の空中庭園" 2015季節のガーデンイベント第1弾、今井政代氏プロデュース「春のフラワーガーデン」が開幕。
会期: 4月3日(金)~10日(金) 11:30~18:30
2008年に「ローズガーデン」として一般開放したのが始まりで、今では年7回のガーデンイベントが実施されるに至っています。
会期中、「花の誘惑」をテーマに寄せ植えした一般応募のコンテナガーデンの作品も展示。
暖かくやわらかな陽射しが降り注ぐテラスには、色とりどりの春の花々が意匠を凝らした演出で、咲き誇っています。
館内では、新しい生命が芽吹く季節を祝し、「GINZA SPRING MUSE FAIR」開催中です。
尚今後のガーデンイベントのスケジュールは以下の通り
・春のローズガーデン(5月22日~29日)
・初夏のあじさいガーデン(6月12日~19日)
・夏の涼やかビューティテラス(8月2日)
・実りのオータムガーデン(10月2日~9日)
・秋のローズガーデン(10月30日~11月6日)
・クリスマス イルミネーションガーデン(12月14日~12月20日)
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2015年4月 4日 14:00
4月1日(水)、銀座NAGANO(銀座5)にて、「さくら満開! 伊那谷新酒まつり in 銀座」が開催されました。
伊那市を一望する桜の名所春日城址公園で毎年開催される「伊那谷新酒まつり」(今年度は4月11日開催予定)のPRを兼ねて、一足早く伊那谷の酒蔵8軒の新酒を飲み比べ、併せて伊那谷名物の酒肴・珍味の賞味。
伊那谷には、それぞれに深い味わいを持つ酒を醸す個性的な日本酒蔵が8軒の他、地ビール、ウイスキー、ワインの蔵が3軒あり、勢ぞろいしてのイベント演出。
今回は蔵元と唎酒師の解説を聴きながらの楽しい夕べです。
・「信濃錦」蔵元 宮島敏社長
・「井の頭」蔵元 漆戸正彦社長
・井田酒店店主 唎酒師中村修治氏
今や高級食材となった伊那名物の「蝗(いなご)」「蚕の蛹」もいただきました。
<本日のお酒>
・信濃錦「無智亦無得 むちゃくむとく」芳香素濾過生詰酒
・信濃錦「斬九郎 しぼりたて」特別純米生酒
・信濃錦「純正あま酒/玄米あま酒」(ノンアルコール)
・井之頭「純米しぼりたて無濾過生酒」
・黒松仙醸「純米吟醸直汲み生原酒」
・大国「純米美山錦」火入れ
・信濃鶴「純米無濾過生原酒」
・今錦「純米吟醸生原酒」
・喜久水「春ひとひら」火入れ本醸造
・喜久水「立春しぼりたて 聖岳」吟醸生原酒
・夜明け前「生一本しずく採り」純米吟醸無濾過生原酒