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2015年8月11日 18:00
東京湾の夜空を彩る第27回「東京湾大華火祭」が8月8日、晴海埠頭で繰り広げられました。
昨年は荒天で中止になり、2年振りの開催。
晴海埠頭沖の台船3隻+晴海埠頭公園の計4個所から、合計約12,000発の花火の打ち上げ。
18:50~20:10、プログラムに沿い進行。
第一部 東京湾大華火祭、グランドオープニング
第二部 夏休み、思い出の花火絵日記
第三部 東京湾、ニューウェーブ花火パフォーマンス
第四部 江戸花火、技と伝統の宴
第五部 東京湾、天空の舞い
第六部 東京湾大華火祭、グランドフィナーレ ~未来への架け橋~
なかでも尺五寸玉(直径約45cm、上空では約400mもの直径に広がり夜空を覆うと云われます)12発、尺玉130発などの大玉は迫力満点。
大きな花火が「ドドーン」と花開く前に、鳴り響くお馴染の「ヒュー」という "笛" の音にはワクワクさせられます。
光が尾を引き球形に開き芯が層をなす「八重芯菊」、小花が一斉に開く「千輪菊」などの伝統の技法から「キャラクター花火」まで、花火師の 創意・工夫・技 満載です。
海面を伝って吹く爽やかな風も感じられ、幾分か凌ぎやすく、文字通りの「納涼花火大会」となりました。
「東京湾大華火祭」は「隅田川花火大会」や「神宮外苑花火大会」と並び、東京の代表的な花火大会の一つです。
約10万人の観覧席が設営される晴海周辺会場(晴海主・晴海第二・豊洲第一・日の出・晴海個人協賛)のうち、晴海地区は2020年東京五輪に向けた選手村整備の絡みで、来年以降制約を受ける為、「東京湾大華火祭」は休止との声も聞かれます。
一部メディアも「事実上今年で見納め」と報じ、現実味を帯びてきたようです。
続きを読む: 第27回 TOKYO HANABI FESTIVAL 2015
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2015年8月 9日 09:00
目の前は隅田川。オープンテラスのカウンターでクラフトビールが楽しめます。
茅場町駅を降り、永代通りを隅田川方面に向かい、永代橋の手前を左折すると、そこは自転車とコーヒーとビールのお店「Mile Post Bike and Cafe」(新川1)。
1階はスポーツバイク専門店の「Mile Post Cycling Shop」。お店の脇の階段を上ると、隅田川が一望でき、ウッディな造りのカフェ「Mile Post Cafe」。
タンドール窯を設置し、モダンインディ料理、インドカレー、クラフトビール、コーヒーetc.を提供。
人気のオープンテラスは13席、店内30席。
2014年3月10日オープン、同年11月19日メニューを刷新しリニューアルオープンの由。
クラフトビールは日本全国から10種類取り揃え。日々随時入れ替えとの事。
この日のメニュー
① 盛田金しゃちビール(愛知) <ミツボシピルスナー>
② アウトサイダーブルーイング(山梨)<ビターラガー>
③ 日本海倶楽部(石川) <ピルスナー>
④ ノースアイランドビール(北海道) <スタウト>
⑤ スワンレイクビール(新潟) <ホワイトスワン・ヴァイチェン>
⑥ 日本海倶楽部(石川) <アメリカンアロマ ライトエール>
⑦ 城端麦酒(富山) <グレートブルー>
⑧ ブリマーブルーイング(神奈川) <カリフォルニアコモン>
⑨ 大沼ビール(北海道) <IPA>
⑩ スウェイツ(イギリス) <サーティーンガンズ>
今回は、 ⑨大沼ビール(北海道)<IPA>をオーダー。
因みにIPAとは、インディア・ペールエールの略で、大航海時代に生まれたとされ、長い航海に耐えられるようホップを大量に使い抗菌性を高めたビールで、その強烈なホップのキャラクターが特徴。ボディ・香り・アルコールも一回りパワフル。
川面を伝って吹く爽やかな風に当たりながら、日の高いうちに飲むビールの味もまた格別です。
夜の永代橋のライトアップの借景も外せません。
平日:11:30~23:00
日祝:21:00 Close
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2015年8月 8日 14:00
晴海トリトンスクエア館内ポケットプラザ「花・水・木」のグリーンアドバイザーの案内で園内を散策する毎月恒例の「ミニガーデンガイドツアー」。
8月6日開催の今月のテーマは、「夏の太陽の下で咲く花々」。
8月8日に暦の上では立秋を迎えるものの、この日も東京の最高気温は35.9℃で、7日連続の猛暑日。
この時季、園内「花のテラス」の主役は赤・橙・黄色の南方系の花々。焼け付くような陽射しに負けじと生命力を誇示しています。
夏の花を代表する派手な黄色系のルドベキアですが、今回は、黒い花芯、バーガンディからチェリーレッドへとグラデーションのかかる赤色系の園芸種「ルドぺキア チェリーブランデー(キク科)」が登場。
矮性の八重で柔らかい感触の、「ヒマワリ テディベア(キク科)」の個性的容姿も目を引きます。
"ケイトウ(ヒユ科)" にも鶏冠(トサカ)ケイトウ系、羽毛状の花序の羽毛ケイトウ系、球形の花序の久留米ケイトウ系、花序の先が尖るヤリケイトウ系などいろいろあるようです。
星型で花付きがいい「マンデビラ サンパラソル」、濃いレモンの色味の「ウレキテス サマーブーケ」(何れもキョウチクトウ科)に関連して、 "キョウチクトウ" の毒性についても話題に。
炎天下ではありましたが、今回も、テラスを巡りながら「見て、触れて、聞いて」植物の面白さや楽しみ方を学ぶプランツ・ウォークでした。
左から ルドベキア チェリーブランデー、ルドベキア オータムカラー、ルドベキア タカオ、ヒマワリ テディベア、ケイトウ
左から パイナップル、セロシア ベネズエラ、サルスベリ カントリーレット"、マンデビラ サンパラソル、ウレキテス サマーブーケ
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2015年8月 5日 14:00
住吉神社の例祭(本祭り)では、宮神輿が渡御する前日、宮神輿巡幸の道清めと悪魔払いの為行なわれると云う、獅子頭巡行の伝統が承継されています。
清祓いを受けた後、いよいよ年番から順に一部二部三部に分かれての獅子頭の宮出し。
合図と同時に若衆達は一斉に境内に駆け込み、獅子頭に飛びつきます。
獅子の鼻先を早く掴むと。縁起がいいと云われ、激しい争奪戦が繰り広げられます。
手を真っ直ぐ伸ばしたままの状態で獅子頭を担ぎ上げ、「おりゃ、おりゃ」の掛け声と共に、お囃子が流れる中、氏子区域に繰り出します。
各戸の家内安全を願いながら獅子舞のごとく練り歩き、お囃子の舞台の前で揉み合いが続くと、太鼓・笛の音も高鳴ります。
獅子頭は雌雄一対で、宮出しの際は耳は立ててあり、安置される時は耳は下を向いています。
雄と雌の表情も微妙に違い、頭の上にある角が長いのが雄、丸いのが雌とされます。
巡行に用いられる三対の獅子頭の他にも "佃島" には七対の獅子頭が保存されています。
なかでも「黒駒の獅子」「龍虎の獅子」は区民有形民俗文化財に、また獅子頭宮出しは区民無形民俗文化財に登録されています。
現在は造園業者の手になる、本祭り期間中臨時に獅子頭を安置する葦簀張りの獅子小屋(獅子の庭)は、箱庭を大きくしたような造園物で、他では見られない風習のひとつに挙げられています。
例祭に欠かせないもののひとつに「揃衣(そろい)」(と呼ばれる "浴衣")の新調があります。
宮神輿は揃衣を着て、白足袋を履かないと "佃島" では担げないとされます。
佃島(佃一丁目)には、一部<上町>・二部<下町>・三部<東町>からなる男子のみで構成される佃住吉講という氏子組織があり、住吉神社の例祭は勿論、神社で行なわれる祭祀全般の仕切り役を担っているとの由。
講員は「世話人」「大若衆」「若衆」(入会1年目は新縁<しんべり>)の三つに序列され、身につける揃衣や役割が異なる厳然たるタテ社会と聞きます。
平成27年度の「揃衣」デザイン(左から世話人・大若衆・若衆) 右端は番外
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2015年8月 4日 09:00
8月2日、浴衣や和装で真夏の銀座来街者の方々に、和のおもてなしの数々で涼をとって貰おうとのイベント「ゆかたで銀ぶら2015」が、銀座通り1丁目から8丁目の歩行者天国を利用して開催。
「ゆかたで銀ぶら」は、1970年8月に銀座通りで日本初の歩行者天国が開始された記念と、毎年8月に実施の「ホリデープロムナード」の一環として、9年前からスタートしたもので、真夏の銀座の風物詩として定着した感があります。
メインイベントとも云える打ち水イベント「銀座千人涼風計画」(15:00~15:45)は、来街者や街の人たちが大きな掛け声とともに一斉に打ち水を行なうと、通りのアスファルトが冷やされて歩行者天国に冷風が吹き抜けます。
この他、浴衣または和装での来街者の方を対象に、銀座にまつわるクイズ "なぞ解き巡り" の正解者のなかから抽選で、銀座の老舗の商品が当たる「大銀座抽選会」をはじめ、「風鈴絵付け体験」、東日本復興応援プロジェクトfrom銀座2015「やっぱ銀座だべ」(塩竈の矢部園茶舗水出し煎茶配布)、「銀座茶屋」、「和太鼓路上演奏会」、すみだ水族館が江戸から昭和の夏の風物詩である金魚売りの姿をイメージして、色とりどりの金魚を大小さまざまの水槽で展示する「お江戸の出張水族館」、「こども広場」など、盛りだくさんの内容です。
そして銀座通り8個所に並べられた数々の氷柱と氷像「氷まつり」。
この日の東京の最高気温は35.1℃で3日連続の猛暑日乍ら、歩行者天国を漫ろ歩きしながら、ひとときの涼を楽しむ、大勢のゆかた姿の来街者で賑わいました。
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2015年8月 3日 18:00
住吉神社の例祭(本祭り)では、かつて神輿を担ぎながら隅田川に入水し、次いで伝馬船に安置し氏子区域を巡幸するという、海中渡御・船渡御が挙行されていたと記されています。
しかし、防潮堤の建設や河川の汚染等の理由から、昭和37年の例祭を最後に途絶。
その後、隅田川の河川敷が整備され、船の発着が可能となったこともあり、地元民の運動が功を奏し、平成2年、28年ぶりに船渡御が漸う復活。
現在は佃公園のテラスから宮神輿を御座船(浮き桟橋)に安置し、佃・月島・晴海の氏子地区を巡ります。
社名旗や五色の旗が翻り、供船(ともぶね)を従え、曳船に曳航された御座船が巡航する様子は、佃島の伝統を脈々と受け継ぐ歴史の重みが脳裏を過り、感慨一入(ひとしお)です。
東京湾晴海沖では「海上祭」が執り行なわれます。
海を司る神である住吉三神を主祭神に祀る住吉神社ならではの祭祀。
その際宮司が奏上する祝詞は、主に"海事関係者の安全・隆盛(豊漁)" を祈念する内容と聞きます。
5:30 出社祭
6:00 宮神輿宮出し
7:00 船渡御出船(海上祭)
8:00 船渡御着船
宮神輿は、天皇陛下の高御座を模して制作されたとも云われ、八角形の形状で「八角神輿」と呼ばれ親しまれています。
町内の道路が狭く渡御に支障をきたす為、担ぎ棒が短くされていること、海中渡御に備え内部まで黒漆塗りが施され気密性が高められていることも特徴のひとつとされます。
初代の天保八角神輿は170余年を経て痛みが激しい為平成23年に新調された平成八角神輿は、前回平成24年の例祭(本祭り)からデビュー。天保八角神輿は例祭期間中、舟入堀のテラスに安置されています。
"水かけ祭り" と称されるように、沿道からホースやバケツで豪快に水がかけられ、水しぶきが飛び交いますが、海中渡御が途絶えた今、神輿洗いの名残りとも云われています。
着船後は氏子町内巡幸を経て御旅所へ。
神輿が巡幸する経路にある家の軒先には遺影が並べられている光景をよく目にします。
長年産土神(氏神)として崇める心の拠り所であり、 "生活に根ざした祭り" に対する独特の思い、祭りを通じた地域共同体の強い絆をを改めて強烈に印象付けられるシーンです。