[ジミニー☆クリケット]
2015年10月 4日 09:00
日本橋2丁目、中央通りに面して建つ日本橋丸善の3階に、マルゼンカフェ日本橋店があります
会社帰りに、ここで、「あの」ハヤシライスをいただきました
「あの」とは、ここ丸善の創業者、早矢仕有的(はやしゆうてき)が、ハヤシライスを考案したとされるからです
ただし、ハヤシライスの発祥については他にもいくつか説があり、「ハッシュドビーフ」⇒「ハヤシライス」説やら、神田佐久間町の洋食屋三河屋発祥説やら、「天皇の料理番」秋山徳蔵元祖説やら、それを聞きつけての上野精養軒賄い飯説やらがあり、定かではないようです。
早矢仕有的考案説においても、医師だった早矢仕が作った滋養の強い入院食説、丸善で働く丁稚に対する夜食説、明治初期に早矢仕が友人に振る舞った料理説等があるらしく、諸説紛々とはこのことでしょう
とはいえ、発祥がどうであれ、マルゼンカフェの「早矢仕ライス」は極めて美味で、食べた私自身は満ち足りた幸せな気分になれました
コクがあって、くどくなく、野菜がしっかり煮込まれていることが感じられる完成度の高さ
語弊はありますが、本屋さんの中にあるカフェで食べている気がしないハヤシライスです
カフェの入り口には、早矢仕有的の説明板が掲示されていました
[ジミニー☆クリケット]
2015年10月 3日 18:00
中央区には、大きな劇場が三つもあります
銀座4丁目の歌舞伎座、銀座6丁目の新橋演舞場、日本橋浜町2丁目にある明治座です
一般に、劇場で複数日にわたって同じ演目が行われた場合、「最終日」を「千秋楽(せんしゅうらく)」と言いますが、「千穐楽」と表示される場合があります
(歌舞伎座9月26日)
歌舞伎座の最終日の垂れ幕も「千穐楽」でした
「秋」ではなく、「秋」の異体字「穐」を使うのは、「秋」の文字にある「火」を忌んだためだそうです
これは、江戸時代の芝居小屋が、出火や延焼に悩まされることが多かったためであると言われています
ちなみに、「秋」「穐」の漢字の元となる甲骨文字は、下の文字で、いなごなどの虫の形と言われています
「秋になるといなごなどが大発生して穀物を食い、被害をうけるので、いなごなどの虫を火で焼き殺し、豊作を祈る儀礼をしたのであろう」(白川静『常用字解』)。
その儀礼を示す字が「龝」だそうです。この儀礼は秋の虫害に関係があるので、季節の「あき」の意味に用いられるようになったとのこと
一方、墨田区横綱1丁目の両国国技館で行われていた大相撲秋場所の千秋楽(9月27日)には、「千秋楽」の文字が使われていました
鶴竜、優勝おめでとう
[ジミニー☆クリケット]
2015年10月 1日 09:00
八重洲地下街にある画廊「ギャラリー八重洲・東京」で「宮川かず美木彩画展~木で彩る浮世絵と風景~」が開催されています
これは、厚さ約0.6mm()の薄い木をはめ込んでいく象嵌という手法を使って描いた絵画です
1枚の作品を完成させるのに数か月かかるそうです。緻密な作業の積み重ねです。
はめ込んだ木はすべて自然のままで、着色等の加工はされていません
木それぞれの色、木目(模様)をみごとに生かしています。
特に、木目(模様)が着物の柄やひだ、立体感に生かされており、これは写真ではとてもお伝えできませんので、実際にギャラリーにお越しになってご覧ください
開催期間は、9月28日(月)から10月4日(日)までです。
ギャラリーでの写真撮影に関しては、特別にご了解をいただきました。
ありがとうございました。
ギャラリー八重洲・東京のHPはこちら ⇒
http://www.yaechika.com/gallery.php