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浜離宮恩賜庭園、芳梅亭、松の茶屋、八重桜はもうじき

[銀造] 2014年4月10日 14:00

浜離宮恩賜庭園と言えば、何か難しそうな名前ですね。

「恩賜」というのは、かって皇室が所有したものを民に下げ与えるという意味です。

東京には、井の頭公園、上野公園、猿江公園 等があります。

 

こちらの浜離宮恩賜庭園は、江戸時代には、六代将軍家宣の時代に「将軍家のお庭」として、浜御殿などと呼ばれたことがあり、将軍家の遊興の場所とか、賓客の場所と使われ、11代将軍 家斉 の時には在位中、248回も使用されたそうです。

江戸城からお越しになるには、御座船(本日現在、日の出桟橋で安宅丸という和船をご覧になれます)を利用したり、海水を利用した汐入式回遊庭園では海魚の釣りに興じたりしたそうです。 

明治時代に入っては、皇室のお庭となりました。

「延遼館」という外国の貴賓客をお迎えする、ゲストハウスも備えていて、米国の南北戦争を勝利に導いたグラント将軍、後の18代アメリカ合衆国大統領が退任後に訪日され過ごされた場所でもあります。

 

浜離宮恩賜庭園といえば、三百年の松を始めとする美しい黒松、赤松や中島の茶屋が有名ですが、今日は皆様があまりご存じないと思われる芳梅亭松の茶屋についてご案内したいと思います。

  

芳梅亭は、和風の民家風の建築で、現在は俳句の会合などでのご利用が多いとお聞きしました。

9時から12時、13時から16時までの各3時間で3,600円、一日使用は7,200円(2014年3月31日現在)です。

私は自治会の会合で、歌舞伎座さんから取り寄せた綺麗で美味しい幕の内弁当を頂きながらのお話を聞きながら、利用させて頂きました。

 20140314Hamarikyu 006.JPG

 

松の茶屋については、先ず茶屋の定義をお教えしましょう。 (以下は、庭園の方のお話の受け売りです

茶屋は茶室とは違い、畳に座った目線で池などの景色を愛で、ゆったりする場所である。将軍もかって、この場所で座って池や他の茶室を眺めて、心を休めたのか。復元とは、かつての資料に基づき、元の通りに建てることである。その資料に基づいて、天井は、屋久杉と霧島杉が使われていた。復元とは、お金がかかるもので、屋久杉などは成長するのに1千年もかかるのだから、市中在庫は限られている。 云々。

 なるほど、松の茶屋に入るのは初めてですが、詳しいお話は聞かないと判りません

欄間の千鳥が泳いで波を立てている風情が、波紋を作っている様です。 やはり、自然木の木目を使うというのは、凄い

20140314Hamarikyu 010.JPG

これからは、茶屋の前を通り過ぎる時にも、外部から、建造物の造りに興味を持って、観察しなければと思いました。

さて、4月中旬になれば、見事な八重桜がご覧になれます。 その記事は、

私の、昨年、一昨年のブログでご覧ください。

/archive/2013/04/post-1622.html

/archive/2012/04/post-1200.html

 

暖かな日差しを浴びて、春の贅沢な幸せなひと時を、ゆったりと、お楽しみ下さい。

開花情報などは、下記のHPでご確認され、浜離宮恩賜庭園の事務所にお問い合わせください。

https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html

 

 

 

新川公園から中央大橋、佃公園へのお花見散歩

[之乎者也] 2014年4月 7日 14:30

前回、東京駅から都バス(東16)に乗っての隅田川での花見のお誘いをしましたが、今回は花見歩きのご報告です。

開花宣言以来、雨が降ったり春の嵐が来たりと荒天の日が続き、この週末の天気も心配でしたが、4月5日土曜日の朝は青空も広がる絶好の花見日和でした。普段であれば会社に出かける時間、のんびり川沿いを歩いてみました。

140405Shinkawa PK.JPG

東16に乗ってお出かけの方は住友ツインビル前で降りると、目の前に兜を模った真っ白な中央大橋と佃島の高層マンション群が見えるはずです。そのまま歩道を橋の方向へ向かって歩くと橋の手前左側が新川公園です。永代橋に向かってぶらりと歩いてみましょう。

140405sumidagawa Terrace.JPG天気が良いので隅田川テラスを歩いても気持ち良いですが、今は桜が満開なので堤防の上の歩道を歩いて見ましょう。犬と一緒に散歩をする人、ジョギングをする人、そして花を賞でる人と様々です。心配していた桜の花もまだ散っておらず、青空の青、同じく堤防上に咲く様々な花の黄色、紫色、葉の緑との鮮やかなコントラストが楽しめるのもこの季節ならではです。永代橋まで歩いたあとは元へ戻って中央大橋を渡ります。

140405Messenger.JPG親日派としても知られるシラク元フランス共和国大統領がパリ市長を勤めていた1992年10月に東京都に贈られたO.ザッキン(Zadkine:フランスの彫刻家)作のメッセンジャー(Le messanger)越しに記念に1枚。新川公園のピンク色の桜、隅田川と青空の青、そして遠くに見える永代橋とスカイツリーが鮮やかです。ここは夜になると永代橋がライトアップされ、また多くの屋形船が行き交い夜景がきれいな場所としても有名ですね。

橋を渡って左側へ行くと石川島公園。北端にはパリ市との友好を記念して作られたパリ広場があります。、先ほどの中央大橋とともに映画やドラマ(Good luck、瞳など)でもロケ地としてしばしば登場しますね。ここではきれいなソメイヨシノに加え枝垂桜(シダレザクラ)も満開です。140405 Place de Paris.JPG

石川島公園から道路を渡って佃島小学校の脇を抜けて島の反対側へ出ると佃島公園に出ます。ここは学校の歴史の教科書にも出てくる石川島人足寄場のあった場所ですが、1866年にできた石川島灯台を模したモニュメントの周りも花や緑が鮮やかです。140405Ishikawajima.JPG石川島といえば水戸藩藩主で、最後の将軍慶喜の実父としても知られる徳川斉昭が1853年に造船所を作り、後の石川島播磨重工業(IHI)の礎となった地としても有名です。土曜日(と水曜日)は、ピアウエストスクエア1階にある石川島資料館も開館(10:00から17:00)しているので、ついでに足を伸ばしてみたらいかがでしょうか。造船所の歩み、佃島の歴史などを手軽に学ぶことができる場所です。お腹がすいたら近くのレストランで一休憩するのも良し、月島まで足を伸ばしてもんじゃを食べるも良し、楽しい土曜日となることでしょう。

石川島史料館

ホームページ:http://www.ihi.co.jp/shiryoukan/

電話(03)5548-2571
所在地 〒104-0051東京都中央区佃1-11-8ピアウエストスクエア1階
毎週 水曜日・土曜日 入場無料
午前10:00~12:00
午後1:00~5:00(入館は午後4:30まで

 

 

三原橋地下街

[佐平次] 2014年4月 4日 14:00

入り口.jpg階段.jpg地下街.jpg

三原橋地下街(みはらばしちかがい)は、東京都中央区の東銀座駅と銀座駅間の晴海通りにある地下街である。
銀座4丁目の交差点から5分も歩かないところに昭和レトロを感じさせる場所があるのです。

 
 昭和27年12月に三十間堀川を埋め立てられたが三原橋の橋桁を残したまま晴海通りの下に造られた地下街であり、映画館、パチンコ屋、飲食街など娯楽施設として賑わってきた。
地権者である東京都は耐震性への不安などから閉鎖取り壊しをを決定し多くの店も立ち退いて現在も営業している二店舗も今月閉鎖されるという。
 ところが、現存する日本最古の地下街ということで保存、再生しようという活動が専門家や学生の間に広まり、その動きに呼応した建築家や研究者らが「三原橋の将来を考える会」を発足し地下街を残した街づくりを検討するという。
 地下街を設計したのが帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトの直弟子の土浦亀城氏であり「江戸からの水の都の歴史や庶民文化の生き証人であり過去のものとして忘れ去ってしまうのはもったいない」...ということらしい。

 晴海通りから数十メートルのところに地下街の入口があり、降りていくと両側にピンク映画の看板や一杯飲み屋、アダルトグッズの店にパチンコ屋、ラーメン屋など少し怪しげな店が立ち並び高校生の頃にはドキドキしながら用もないのに地下街を横断したものだった。
 その後数十年、近くには行っても別に立ち寄ることもなく、何となく「まだ映画館なんかやっているんだ?...」とは思っていたけど、華やかなビルや高級ブランドショップの集まる天下の銀座の、そのまたど真ん中からほんの数分のところに、このような猥雑な場所が未だ残されていたほうが不思議なくらいである。
近代的な美しいビルもイイし清潔な街の銀座もイイ、でも、近くに、かって三十間堀川があった場所に造られた古びた地下街があるなんて無機質の街の中で人の存在がかんじられて楽しい。
 是非とも三原橋地下街は残して欲しい。 それも昭和レトロを感じさせる雰囲気を残したまま、イヤ、江戸小説のファンとすれば、かつてのお江戸三十間堀川をも感じさせるものに出来ないだろうか?...。
(東京新聞3月26日夕刊から抜粋、写真はWikipediaより著作権放棄によるパブリックドメイン画像をお借りしました)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%8E%9F%E6%A9%8B%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E8%A1%97


 昭和40年代の初め頃まで銀座メトロの京橋駅の構内の改札口の脇を通り過ぎるとメトロホテルというラブホ?があったし、もっと前だが銀座メトロ新橋駅の構内には新橋メトロという映画館があり(今は壁になって分らないが銀座八丁目側の階段を降りて左側にあった)、JRの新橋駅に通じる構内にはクリーニング屋、床屋、おもちゃ屋など小さな店数十店が集まったアーケードがあったのですよ。

 銀座は八丁目までなのに銀座9があります。 ここは汐留川を埋め立てて高速道路を通し下をショッピング街としたものです。
埋め立て前はボート屋があり、浅草行きの水上バスの乗船場があり、夜になると、おでん屋やラーメン屋などの屋台が連ねていました。

 そうそう、「銀座九丁目は水の上...」っていう歌が流行りましたっけ。 そのころの銀座は、間違えなく人の息吹を感じさせる街でありました。

 

 

銀座の猫専門の画廊~シャトンdeミュー

[杏葉牡丹] 2014年4月 4日 09:00

世界中の一流ブランドや、グルメが集まるお店が並ぶ「銀座」。

様々な顔を持つこの街ですが、実は「画廊の街」でもあるのをご存知でしょうか?

ちょっと気をつけて歩いてみれば、国宝級や億単位の価格のつく美術品を扱う画廊もあれば、雑居ビルの小さな一画で開催されている個展やカフェギャラリー等、様々な画廊が目に入ります。

毎年恒例の、観光協会特派員がご案内するまち歩きにも、「銀座の画廊めぐり」というコースがあって、たくさんのご応募をいただいています。

 

ck1203_20140401 (5).jpgそんな中で、一年中『猫』をテーマにした作品だけを展示しているのが、銀座7丁目の「シャトンdeミュー」です。

オープンしたのは昨年9月ですが、もともとこの場所は「ボザール・ミュー」と言って、美有さんという方がやっていた、銀座で初めての「猫専門」の画廊。

約30年も続いた歴史に一段落つけようとしたところ、この画廊を「故郷」とも慕っている作家さんたちが、閉廊するのを惜しみ、そのうちの有志が引き継いで営業する事になったものです。

その為、新しい画廊の名前は、ミューの子供たち、という意味で「シャトンdeミュー」と名付けられたのだそうです。

 

新しくなって少し変わったのは、バックヤードの一部が猫グッズのショップになったこと。

個展を開いている作家さん以外の方の、小物やポストカード等も販売されています。

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それ以外は何も変わらず。

作家さんと来廊した人だけでなく、たまたま居合わせた人同士で、猫談義に花が咲く温かい雰囲気は相変わらずです。

 

3月31日~4月8日(2日は休)までは、花の中に遊ぶ猫や妖精を描いた作品を揃えた『花と猫と妖精展』が行われています。

 

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そしてその次の4月10日~19日は、中央区出身の山中翔之郎さんの個展『光の中へ...再び』が行われます。

山中さんは、特別に専門的な勉強をしたわけではなく、リハビリの為に自宅の飼い猫をモデルに描き始めたのがきっかけで才能が認められ、40才を過ぎてからプロの画家になった人。

今は亡き愛猫「元さん」を初め、彼の作品に登場する猫たちは、本当に見る人の心を癒してくれます。

 

このシャトンdeミューを立ち上げた有志の一人でもある山中さん、今回は15年前の初心に戻って、自分を絵の世界に導いてくれた「光の中で...」というシリーズの新たな作品に挑戦しているのだそうです。

 

「ボザール・ミュー」のオーナー美有さんも、しょっちゅういらしているとの事なので、生まれ変わった「シャトンdeミュー」で、山中さんの新作と共に、沢山の猫好きの方たちにまたお目にかかって、猫談義で温かな気持ちになるのが、楽しみです。

 

シャトンdeミュー

銀座7-5-15 銀座蒲田ビル4F

電話(6228)5667

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山中翔之郎 個展

「光の中へ...再び」

4月10日(木)~19(土)

12時~18時30分(最終日は17時まで)

会期中は無休

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【桜、見ごろです】~浜町公園~

[お染] 2014年4月 2日 14:00

浜町公園ではソメイヨシノや紅シダレザクラが満開で、桜が見頃を迎えています。

観光検定のテキストにも書かれていますが、浜町公園は区立公園の中では最も広い公園とあって、園内では様々な景色を見ることができます。

スカイツリーもちょこっと見えますよ。

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総合スポーツセンターデイキャンプ場もあるので、施設内のゴルフ練習場や温水プールなどで汗を流して、桜を見て...というのも良いかもしれません。

また、広々とした遊具広場やベンチ&テーブルもありますし、スポーツセンター内に児童室もあるので、子連れで行きやすいお花見スポットでもあります。

(デイキャンプ場を利用できるのは中央区の在住、在勤者のようですが、総合スポーツセンターは誰でも利用できるそうです◎)

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 さらに園内には加藤清正公を祀る「清正公寺」があり、花見の賑わいとは打って変わって、ひっそりと落ち着いた雰囲気になっています。

昔ここには熊本藩主・細川氏のお屋敷があったんですね。

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今週末はマルチに楽しめる浜町公園で、お花見いかがでしょうか。

 

~おまけ~

浜町公園から少し足を延ばして、浜町緑道隅田川テラスの散策もおすすめです。

都内で自然を感じられるのは嬉しいですね。

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◆総合スポーツセンター http://www.chuo-sports.jp/index.html

◆浜町公園地下駐車場 https://www.chuo-kanko.or.jp/guide/parking/detail/detail10.html