[お江戸のマーシャ・堀内]
2015年8月 7日 14:00
前回、人形町について書きましたが、まだまだ書き足らないので、書き足します。
親子丼の"玉ひで"の通り沿い(向こう三間のお隣)に、"小春軒" という洋食屋さんがあります。
明治の元勲 山縣有朋のお抱え料理人が始めたお店です。
ものすごく庶民的な気軽なお店です。
前回、私は、夕食用にと、お弁当に詰めてもらって、家で美味しく頂きました。
次は、"江戸火消しからくり櫓"の裏側の通りのお店を紹介します、"俺のフレンチ"があります、そして
おでんだねの持ち帰りのお店"美奈福"です、超庶民的なお店、大阪を思い出します。
今度は、甘酒横町をずっと歩いていくと、途中には懐かしき駄菓子屋さん(元々は、水天宮さんに有った
のですが、移転でここにこられています)、そして、創立140年の明治座(歌舞伎)です。そこの
角を曲がって少し歩くと老舗の刃物屋"うぶけや"さん、私は、切れ具合とヤスリ部分が気に入っている
小型のツメ切を使っています。
こういう個人商店が多く残る人形町が大阪の(下町の)面影があるといったのは、昭和初期~中期を
思い起こさせるものがあるkらでしょうか、店前の植木、防火用水のドラム缶に反応してしまいます
(私は、小さいころ大阪市西区富島町に住んでいました-今は全て川口町になっているようです)。
さて、最後に、この人形町は、江戸時代の明暦の大火(1657年)などを幾多の苦難を経てきた街ですが、
庶民の娯楽でもあった歌舞伎など粋な繁華街、華街としての長い歴史を持っています。
その雰囲気をお伝えするにはと考えてみました、江戸東京博物館にある再現パターンの写真をご紹介して筆をおきます。
*市川団十郎扮する"助六"、
*中村座の歌舞伎小屋
*二八そばの屋台
(二・八=十六文蕎麦は今の価値に直すと400円弱)
[之乎者也]
2015年8月 6日 09:00
夏も本番、夏休みで海外・国内各地へお出かけの方も多いかと思います。そんな方も、お仕事などでなかなか夏休みに行けない方にも、本日は中央区で旅の気分を楽しむご提案です。
中央区は日本全国の名産品の買い物やお食事が東京に居ながらにして楽しめるアンテナショップの集積地です。10月のアンテナショップスタンプラリーは有名ですが、日本橋、銀座、八重洲・京橋周辺に26店舗があるようです。江戸時代には江戸城の近くに大名が江戸藩邸を置きましたが、中央区に集まるアンテナショップは、言ってみれば現代版「江戸藩邸(蔵屋敷)」といったところでしょうか。。。
中央区にあるアンテナショップでは、いしかわ百万石物語・江戸本店(銀座2丁目)やTAU - 広島ブランドショップ(銀座1丁目)のように、数フロアにわたり地域の高級名産品(金沢漆器、熊野筆。。)、日本酒、食べ物(もみじまんじゅう。。)そしてイートインのような食事スペースを備える大型店も多いなか、本日は、ちょっと異色の函館市のアンテナショップ「函館もってきました」に行って来ました。場所は京橋2丁目。地下鉄京橋駅の真上、東京スクエアガーデンの向かいです。
「函館もってきました」というネーミングの通り、函館の名産品がコンビニのローソンの一部スペースを区切って販売されています。五島軒の函館カレーはもちろんのこと、いかめし、ホタテ貝柱、yukky北海道キャラメルシリーズ(練乳、バター、メロン。。)そして定番のトラピスト修道院のクッキーまで置いてあります。食べ物ばかりでなく、ハコダテ市観光ガイドキャラクターとして売出し中の「イカール星人」のかぶりものまで売っていて、ここは京橋か、はたまた函館空港か?しばしの旅行気分を楽しめます。
コンビニですのでもちろん24時間営業。仕事や銀座での宴会、日本橋でのお買い物の後にちょっと立ち寄るなんてこともできそうですね!
[お江戸のマーシャ・堀内]
2015年8月 5日 11:00
三井記念美術館で8/16まで開始されている"フィラデルフィア美術館浮世絵名品展"
へ行ってきました。
江戸中期の明和2年(1765)、浮世絵に色の革命が起こります、浮世絵師・鈴木春信を中心とするグループにより、
多色摺木版画の新しい技術が考案され、"錦絵"が生み出されました。民衆に愛された美術品の
より高度なレベルへの技術進歩だと思います、これは普遍的な価値をより追求した江戸人の息使い
を感じさせるものであり、その道で高みを目指すという日本人古来の特徴が現れていると思いました。
アメリカからの里帰り品鑑賞の機会です、私が好きな作品を掲げておきます。暑さと喧騒の中で
暮らしていると、このような作品を観る事は心が欲することのような気がしてきました、
よろしければ、夏の一時をこの版画と共にお過ごしください。
1.《吉原の花見》鳥居清長
天明5年(1785)フィラデルフィア美術館蔵
Philadelphia Museum of Art:
Gift of Mr. and Mrs. Lessing J. Rosenwald, 1959
展示期間:7月22日~ 8月16日
(Copyright © 2015 Mithui Memorial Museum All Rights Reserved.)
2.《富嶽三十六景 凱風快晴》葛飾北斎
天保元年~3年(1830-32)頃 フィラデルフィア美術館蔵
Philadelphia Museum of Art
Gift of Mrs. Moncure Biddle in memory of Ernest Fenollosa, 1958
展示期間:全期間
(Copyright © 2015 Mithui Memorial Museum All Rights Reserved.)
3.《三代目大谷鬼次の江戸兵衛》東洲斎写楽
寛政6 年(1794)フィラデルフィア美術館蔵
Philadelphia Museum of Art
The Samuel S. White 3rd and Vera White Collection, 1956
展示期間:全期間
(Copyright © 2015 Mithui Memorial Museum All Rights Reserved.)
三井記念美術館 http://www.mitsui-museum.jp/
※各画像は三井記念美術館様の所有となります。二次利用は固くお断り申し上げます。
[之乎者也]
2015年8月 5日 08:00
赤くてカワイイ江戸バス。中央区民の大事な足ですが、区内観光にも便利な乗り物で中央区特派員ブログでも江戸バスを使った観光案内がたくさん紹介されています。
さて、ある日八重洲通りを歩いていると、都バスのバス停の近くに屋根つきのバス停(シェルター)が!(左側写真)。多くのバス停、特に江戸バスのバス停といえば右下の写真のようなポールが一本建っているだけの簡単なものが多いですが、ここ八重洲通りの「いちよし証券前(八重洲通り東)」の北循環バス停には、ベンチに加え立派な屋根とガラスの壁がついていて、雨や風の強いときでもバスを待つのに安心です。昨年12月に江戸バスのバス停に新設されたそうで、八丁堀のいちよし証券前のほかにも聖路加病院、晴海、浜町など既に7箇所が整備されているようです。
良く見るとバス停の横のガラスの壁には、ちょっとおしゃれなファッションや化粧品などの広告が入っていて(上の写真)、近くの地味な都バスのバス停(「ちょこっと走れば、違う街♪」:下の写真)と比べて都会的なセンスの良さを感じます。それもそのはず、もともとフランスの広告代理店のJCDecaux(ジェーシードゥコー)が始めたビジネスで、「広告付バス停留所上屋」というのが正式な名前だそうです。バス停側面に広告を出しているファッション会社などからの広告料で、バス停の設置と維持管理の費用をまかなっており、バス停の整備のために東京都や中央区などはお金を払う必要が一切ないという、いわゆるPPP(官民連携パートナーシップ)によるものです。中央区の場合JC Decauxと三菱商事の合弁会社のMC Decaux(エムシードゥコー)が実施しており、中央区のほかにも全国45都市で似たような広告付きバス停が整備されているそうです。たかが「バス停」ではありますが、聖路加病院、八丁堀、浜町などから江戸バスを使うときは、ちょっと注意してみたらいかがでしょうか。
[之乎者也]
2015年8月 2日 10:00
日曜の朝、普段であればゆっくり寝ているのですが、朝6時前、遠くからお囃子の太鼓の音が聞こえてきます。そう今日は住吉神社宮神輿の船渡御が行われる日です。
中央大槁から眺めると佃公園の船着場あたりに船が数隻集まっています。
そして佃灯台の前は、早朝だというのにこんなにたくさんの人が。。。
宮神輿は既にバージ(御座船)に乗って出航の時を待っています。
向こう側の黄色い船では、若山胤雄社中でしょうか、お囃子を奏で続けています。
朝7時前、タグボートに引かれて宮神輿のバージ(御座船)の出発です。大きな拍手が起こります。これから晴海沖で海上祭を行い、1時間くらい後またこちらに戻ってきます。
昔(53年前まで)は宮神輿を担いだまま隅田川に入る海中渡御を行っていたようですが、今はこうして船で佃・月島の周りを回ります。ちょうどここまでブログを書き終えると、お囃子の音とともに豊洲運河のほうからパリ広場の鼻(大川端)を廻って御座船が戻ってきました。
佃公園着船後は、陸に戻って宮神輿の渡御が行われます。
続きを読む: 宮神輿 船渡御(ふなとぎょ)