[柳 さつき]
2009年10月28日 09:30
・・・・・・人形町界隈の話題が続いてしまいますが・・・・・・・・・・どうぞ、お付き合いくださいませ
かの有名な「東京の鯛焼き御三家」のひとつ「柳屋」さんを要する甘酒横丁から、水天宮へ続く水天宮通り(人形町通り)の、ロイヤルパークホテルの向かいに、新種の鯛焼き屋さん「元祖白いたいやき尾長屋」さんがOPENしていました
メニューすべてが「白いたいやき」ではなく、中の'あん'に合わせた「カラーたいやき」もあります。定番のメニューに加えて、秋の新しいメニュー「みたらしあん」と「さつまいもあん」の2種が仲間入りしていました!あと、メニューに載っていませんが、「抹茶あん」もありました!!
焼いているところを撮らせていただきました。鯛焼きに詳しい方々のお言葉を借りますと・・・・複数匹を一度に焼き上げる型の、いわゆる「養殖物」の鯛くんたちです
ちなみに、一匹づつの型で焼くものは「天然物」「一本焼き」「一丁焼き」と呼ぶそうですヨ。
私は、「黒あん」「抹茶あん」「みたらしあん」「さつまいもあん」を購入いたしました。「黒あん」と「抹茶あん」は焼きたてが味わいたかったので、ひとつづつ紙包みにしていただき、すぐにいただいちゃいました
写真は、「みたらしあん」と「さつまいもあん」です。
上の写真左:「みたらしあん」、右:「さつまいもあん」の断面です。
白い皮の理由は、通常の小麦粉ではなく、「タピオカ粉」を使っているからだそうです。
そのため外側の部分は軽いウエハースのような感じで、内側はお餅のようにモチッとしています。
「抹茶あん」は抹茶ペーストに小豆あんがミックスされていました。
「みたらしあん」は大手亡の白あんにみたらしのたれが合わせてあり、「さつまいもあん」も白あんとさつまいもペーストのミックスです。
尾の部分まで'あん'が入っていて、どれも(失礼ながら)想像していた以上に美味しかったです
HPを拝見しておりましたら「冷やしたいやき」も数種あるのですね・・・・・・・・・あっ、そう言えば日本橋水天宮店も、入り口の脇にあったような・・・・・・・・???
「白いたいやき尾長屋」さんのHP:http://www.onagaya.com/soon/index.html
[柳 さつき]
2009年10月27日 09:00
江戸時代の初め頃からの歴史をもつ人形町。
江戸歌舞伎の中村座・市村座があったことから、人形浄瑠璃、芝居小屋も集まり、人形師が多く住むようになり、繁栄したそうです。
そんな人形町の人気のイベント「人形市」が、もうすぐ開催されます
開催日程:2009.11.9.(月)~11.11.(水) ※雨天でも決行です!
主な会場と内容、イベント予定は・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第一会場:人形町商店街通り
人形や関連商品の展示や販売(約55店)
第二会場:東京穀物商品取引所、1階「東穀ホール」
公演:「辻村ジュサブローの世界」
2回公演(一公演約50分)
第1回 15:00~ 第2回 17:00~ 開演
内容:講演と人形振り付け
出演:辻村ジュサブロー氏
入場無料 注)11.9.(月)のみの公演です。
第三会場:人形町大観音寺
人形供養
供養料:人形一体につき¥2000(大きさ、材質などに拘わらず)
組人形は一律¥20000
人形市のお問い合わせ:人形町商店街共同組合事務局さん:03-3666-9044
一週間ほど前の人形町通りは、着々と準備が進んでいました
今年お目見えする「からくり櫓」が楽しみですネ
どうぞ皆さま、お誘い合わせの上、お越しくださいませ!!!
人形町商店街共同組合さんのHPhttp://www.ningyocho.or.jp/index.html
[Bird]
2009年10月27日 09:00
人形町の人形美術館「ジュサブロー館」をご紹介します。
「人形町」の名の由来は、江戸時代、この界隈に人形職人が多く住んでいたことから。辻村ジュサブロー氏は、日本を代表する人形作家、そして、人形町の最後の人形職人かもしれません。
美術館、と書きましたが、ちょっと違う...「辻村ワールド」といったらいいでしょうか。一歩中に足を踏み入れたら、もう別世界です。http://www.konishi.co.jp/html/jusaburo/home.html
入ってすぐ、氏が現在取り組んでいらっしゃる「平家物語」の人形たちが迎えてくれます。その人形たち、何とも人間くさい。悲劇の物語の登場人物たちが、酔っ払っていたり、笑っていたり、青ざめていたり。お喋りが聞こえてきそうな魅力的な人形たちです。貝殻が土台の人形もあります。見事な変身ぶりに、きっと貴女は貝殻と気付かないはず。展示室は1階と2階。残念ながら「新八犬伝」の人形たちは展覧会に行っていて留守でしたが、「十勇士」はじめ沢山の人形たちがいます。また1階奥は「目玉座」というスペースで毎月第三火曜日にシャンソンと人形の舞台コンサートが開かれるそうです。勿論、来月の予約をしましたよ!
運がよかったら、辻村氏にお目にかかれるかもしれません。館内は辻村氏のアトリエでもあるのです。作業台には細々とした道具や材料が所狭しと並んでいます。製作途中の作品も見られるかも、です。
そして、私は運がよかった!辻村氏が人形制作のお話を聞かせて下さったのです。辻村先生が歴史の講釈をして下さると、あら不思議、人形たちから「うんうん」と声が聞こえてくるよう。辻村氏の人形が人の心を掴んで離さない魅力があるのは、辻村氏がこうして歴史上の人物を研究し、心を持った人形にして制作しているからなのですね。子供心にも忘れられない思いを刻んだあの「八犬伝」の迫力も、こうして人形に「魂」があったからだったのですね。
ジュサブロー館は「人形町」(日比谷線、浅草線)または「水天宮前」(半蔵門線)から歩いてすぐです。ジュサブロー先生は着流しに銀のピアスの粋ないでたちです。お見逃しなく!
[銀造]
2009年10月23日 09:30
秋の爽やかな日に、神社めぐりで健康的な一日を過ごしませんか。
10月3日に知った「中央区神社めぐり」の事、今日は小伝馬町から月島まで歩きました。
ご朱印帳は各社でお求めできます。1千円です。 ご朱印は各神社で1回200円です。
小伝馬町の駅を上がると、旧跡の説明パネルがありましたが、そちらへは行かず右折。
椙森神社でも「べったら市」の準備万端。こちらも本家、本元とか。
江戸三富の一つで、富籤発行。宝くじの元祖との説明あり。ジャンボくじを持ってお祈りを。
人形町駅交差点付近は、「ええっさ、玄冶店!」跡。 左折して、笠間稲荷神社へ。
笠間稲荷神社。日本三大稲荷の一つとの説明です。
末廣神社。元吉原の守り神。商売繁盛、勝運向上の神様。 奥様からご朱印帳の反対側も使って沢山の神社にお参りして下さいと激励を受けました。
末廣神社のご由緒です。
松島神社。 日曜日の昼過ぎだったので、お出かけ。次回は日曜日以外に来ようっと。
蛎殻町の水天宮。 祈念子孫繁栄。
人形町駅の方から小網神社へ。玉ひでを左にいくと、・・・。
創業明治45年という西洋御料理の小春軒。来た事が無いので味は判りませんが、お値段は、ヴェリー・リーズナブル。 今度、来ようっと。
谷崎潤一郎生誕の地の碑と「幻の羊かん 細雪」の旧看板。誰か商標登録してるの?
人形町1丁目1番地の方向へ進むと、突然鯨が現れました。
鯨と海と人形町の説明を見て、納得。
小網神社。 強運厄除の霊験あらたかなることを祈願して、二礼二拍手一礼。
次は、鉄砲洲神社へ。ちょっと橋めぐりもしましょう。
鎧橋を右に見て、茅場橋を渡り、茅場町の交差点で左折。霊岸橋の途中には日本橋水門、少し前に進んで、新亀島橋をちょっと触って、亀島橋へ。御船手組、将監河岸と河村瑞賢さんの説明パネルがあります。 橋を渡ると、
堀部安兵衛武庸の碑があります。
橋の向こうには、芭蕉の句碑、銀座の柳四世、東洲斎写楽、伊能忠敬さんの説明パネル
亀島橋を戻り、高橋 経由 鉄砲洲神社へ。
今度は、南高橋です。橋の本体には、旧両国橋の一部が使われている「三連トラス橋」
そのまま、真っ直ぐ、信号を渡って30mほどで左側に大きな木の枝葉が目立つ屋敷を見つけましょう。 そこが、 於岩稲荷田宮神社です。
お岩さんは夏の風物詩? お留守で、ご朱印は頂けませんでした。
お百度石の上に玉が。 区民有形民俗文化財です。
近くに、金比羅宮があるというので、立ち寄りました。お賽銭箱の丸金は、少し変わってる。
さあ、中央大橋を渡って、パリへ行きましょう!
橋の中央には、当時の(肩書き無し、個人名の)ジャック・シラク氏のお言葉と銅像が。
パリ広場。フランスのパリに東京広場が建造されたお礼として、平成11年に開設整備。
石川島灯台、住吉神社へ行く前に時間があれば、土曜日なら石川島資料館へどうぞ。
大川端リバーサイドを歩いて、ちょっと足を停めてみましょう。
石川島灯台の下には、元気はつらつの 「緑の風」像。
小橋を渡ると、青銅の鳥居、その奥に住吉神社が鎮座されています。
住吉神社。「海上安全」とご朱印帳にあります。
見過ごしてしまう小さな御社。佃漁業協同組合の銘の入った門柱が。
帰りは、つくだ小橋を渡って帰りましょう。
少し行ったところにあります、佃天台地蔵尊にお参りして。
爽やかな一日。小伝馬町から月島駅まで2時間半でした。 あと、月島を通って、築地の波除神社へ行くと、プラス1時間。 大体3時間半から4時間で楽しく、ご利益と健康が得られるでしょう。 是非、中央区神社めぐりをお楽しみ下さい。 銀造でした。
[柳 さつき]
2009年10月21日 16:00
人形町甘酒横丁~その南へ続く通りは、行列ができるお店が何軒もありますが、この夏、新しい行列店が仲間入りしました
。
ナポリピッツァ(注意:ピザではなく=ピッツァ=です)で有名なSALVATORE CUOMO(サルヴァトーレ・クオモ)氏プロデュースのピッツエリア&バールです。
ランチブッフェをやっていらっしゃるとのことで、早速行って参りました。
ランチは土日祝は11:30~16:00 (L.O.)、平日は11:30~15:30(L.O.)です。
私はOPENの15分も前に着いてしまいましたので「どこかで中央区観光協会Blog用に、ちょっとウロウロして何か情報を探そうかなぁ・・・・」と、思いつつお店を見てみると・・・・・・・もうすでに7~8名の方がお店の前に用意されたイスに座って開店を待っていらっしゃいました・・・・・・
私もその最後尾に並んで待つことにいたしました。11:30になり「ボンジョルノー」と順に席へ案内していただきました。この日のお料理は・・・・・・・・・・・・
フレッシュなリーフ類やオニオンなどのカット野菜数種、ツナ、コーン、海草、ベーコンビッツなどのトッピング、ドレッシング3種。
前菜・・・・香草入りのフリッター:ゼッポレ、軟骨の唐揚げ、パンなど。
パスタはサーモン&バジル(?)クリームソースパスタ、トマトソースベースのパスタ、キノコのリゾットの上面にトロトロオムレツ掛け、冷製の水菜のアーリオ・オーリオパスタの4種。ピッツァは、永遠の定番:マルゲリータ、サルヴァトーレさんが広めた:シラス、ジャガイモ&ハム&コーン、オリーブ&バジルのマリナーラ(?)の4種ですが、途中、シーフードとモッツァレラがたっぷり載ったペスカトーレビアンコや
ピッツァ生地の間にリーフレタス&プロシュート(ハム)で作ったピタパン風・・・・・・・・カルツォーネ(?)が出たりもしました
Bravo!
デザートは、ベークドチーズケーキ、ビスコッティ、シフォンケーキ・コン・パンナ(生クリーム掛け)、バナナ入りヨーグルト・ブルベリー&マンゴーソース、マスカットのゼリーなど。ドリンクは、冷たいものがコーヒー、紅茶、オレンジ、ピンクグレープフルーツジュース、マスカット&ミントティー、ピーチティー、温かいものがコーヒーと紅茶でした。
料金は、平日はドリンクバーが別料金(プラス¥200)で
¥1000(税込み)、土日祝はドリンクバー込みで¥1480(税込み)、無休です。
店名
にBAR(バール)とついていますように、ランチ以外は、ピッツァやパスタはもちろん、アンティパスト、炭火焼や串焼きなどがお勧めメニューになっていいます!!そして店内にはズラーッとVINO(ワインボトルが壁と化していました!)と、日本酒も揃えてありました(しかも料金はお手ごろでしたヨ)。
SALVATORE CUOMO&BAR人形町:http://www.salvatore.jp/restaurant/ningyocho.html
[海舟]
2009年10月21日 10:00
明和8年(1771年)3月、千住小塚原の刑場で、罪人の腑分け(解剖)
に立ち会った前野良沢、杉田玄白、中川淳庵の3人は驚きの念を隠しきれ
ませんでした。
腑分けされた死体の組成が、持参した『ターヘル・アナトミア』
の記述とおりだったからです。
翌日、鉄砲州にある豊前中津藩中屋敷内の前野良沢邸に参集した3人
はこの蘭書を翻訳することを決意します。
多くの同士の協力を得て3年余りの歳月を費やし安永3年(1774年)、
『解体新書』として訳出、完成させました。
公刊に当たっての著作者は越前小浜藩医師・杉田玄白、同・中川淳庵、
一橋家侍医・石川玄常、幕府侍医・桂川甫周の4人でした。彼等の盟主で
あり訳出の主力であった前野良沢の名がありません。一説には不完全な
翻訳の故に、前野良沢は公開することを快しとせず名を連ねることを固辞
した為といわれています。
桂川甫周の父・法眼・3代甫三国訓は杉田玄白とは旧知の仲であり、
また奥医師としての政治的な立場を介して『解体新書』発禁に対する配慮
を策したと思われます。桂川家は初代・甫筑邦教、2代・甫筑邦華を経て
既に侍医として公家そして奥向きにも大きな信頼を勝ち得ていました。
『解体新書』出版に際し、オランダ通詞・吉雄幸左衛門耕牛が序文を寄せ、
秋田蘭画の開拓者・小野田直武が解剖図を描きました。
『蘭学事始』は杉田玄白が83歳の時、約半世紀に亘る蘭学界の概況、
『ターヘル・アナトミア』訳出に際しての苦労談、蘭学界周辺の人びとの
人物評などを書き記した回顧録です。
『ターヘル・アナトミア』訳出より84年後の安政5年(1858年)、大阪・
適塾塾頭であった中津藩藩士・福沢諭吉が藩命により、同地に蘭学の
私塾を開設することになります。
『蘭学事始の地』は平成20年(2008年)に創立150周年を迎えた近代
日本最古の私立学校『慶應義塾発祥の地』でもあります。
参考図書 : 全訳注 片桐一男『杉田玄白 蘭学事始』
講談社学術文庫