[下町トム]
2012年8月29日 08:30
中央区内の公園や公共施設に子どもたちの賑やかな声が響いている夏。夏休みのシーズンは親子のふれあいの季節でもあり、地域の人々が和やかに交流する季節でもあります。
中央区でも夏休みはイベントが一杯あって、子どもたちにとっても想い出がたくさん残る季節です。〝花火大会〟や〝夏祭〟〝盆踊り〟など、季節感溢れる行事の数々は、いつまでも記憶に残ることでしょう。
中央区では、各地域の児童館で夏休みの間に様々なイベントが企画されています。「料理教室」や「工作教室」「映画会」など、子どもたちの豊かな経験をはぐくみます。
ここ〔築地児童館〕では、夏休み終盤の恒例行事である「築地児童館夏まつり」が開催されました。暑い日曜日でしたが、例年以上に多くの子どもたちとその家族が駆けつけてくれました。みんな夏休みを充実して過ごしてるらしく、日焼けしている子も多いし、何といってもいい顔をしています。
会場では「オープニング/エンディングセレモニー」で子どもたちのパフォーマンスが披露されたほかに、遊び体験コーナーとして「水鉄砲射的」や「折り紙教室」などが設けられました。また食事ブースも開設されて「焼きそば」や「かき氷」が提供されました。小学生高学年から幼児まで、多くの子どもたちが元気に一日を過ごしました。
子どもたちは〝地域の宝〟です。その笑顔と歓声は町の発展と幸福を示していると感じます。まもなく夏休みも終わり、第2学期が始まります。この夏の思い出が彼らの成長の1ページに長く記される事を祈ります。
続きを読む: 夏休みもまもなく終わり
[小江戸板橋]
2012年8月22日 08:30
夏の帰省の季節が過ぎました。
草むらに、虫の音を聞くこともあるのですが、
いまだに燃えるような陽射し、照り返しは、どうにかなったかの様。
熱をたっぷり含んだ風が止まると、寝ていても汗がじっとりと滲んできます。
こうした寝苦しい夜は、怪談噺と相場が決まっています。
昔、映画館には、上映のシーンを描いた看板が掲げられていました。
毒々しく油絵具を盛った怪談の絵は、薄明りの中で急に現れると、ゾクッとしました。
その上映期間中は、意識して映画館の前を通らないようにしたものです。
数ある怪談噺の中で、堂々トップに君臨するのは、『東海道四谷怪談』だと思います。
四世鶴屋南北の作による歌舞伎狂言。
評判を呼んで、回を重ねるごとに、様々な趣向が取り入れられます。
戸板返し、提灯抜け、毒を盛られて・・・、思い浮かべるだけでも怖いこと。
三遊亭圓朝の落語をはじめとする演芸や、数々の映画やテレビドラマに取り上げられ、進化をしてきました。
その度に、凄みを増したり、可愛くなったり、千変万化。
主人公のお岩様を祀った神社が、中央区にもあるんです。
新川2丁目の田宮於岩稲荷神社。
四谷左門町の御家人、田宮家の屋敷社が焼失し、明治12年に移転してきたといいます。
区民有形民族文化財に指定されているお百度石は、初代市川右団次が興行を記念して奉納したもの。
新富座にもほど近く、花柳界や歌舞伎関係者に信仰され、賑わったといいます。
噺は、時代を超えた当たり狂言『忠臣蔵』のスピンオフ、夏バージョン外伝。
表の赤穂義士に比べ、同じ浪士の伊右衛門の徹底した裏の悪党ぶりは、もし役者だったら、演じて気持ちがいいだろうな。
悪を出せば出すほど、陰影が濃くなる、痛快なほどのキャラクター設定。
お岩様を、全国区のお岩様に押し上げてしまった、不義の夫、伊右衛門。
おっ。心の中の、暗い部分が共鳴している。
[杏葉牡丹]
2012年8月16日 08:30
先日、機会があって、戦前から築地に住んでいた方に、昔の写真を見せていただくことが出来ました。
中でも興味深かったのが、『終戦直後』に「海軍軍医学校(現在のがんセンター)」の屋上から撮影したものです。
当時この建物は進駐軍に接収されていて、一般の日本人は入れなかったので、このアングルでの写真は、大変珍しいのだそうですが、たまたま知り合った進駐軍の兵士が「キミの家の近くを撮ったヨ」と言ってくれたものだそうです。
一枚目は、屋上から左側に銀座方面を写したものです。
左端の像は、有栖川宮の銅像で、かなり大きかったようです。
築地川はまだ埋め立てられておらず、右下の方には、今は無くなってしまった「北門橋」があり、真ん中の橋が「采女橋」です。
現在でしたら、その先には、時事通信社をはじめ、沢山のビルがあるのですが、この写真では、高い建物はほとんどなく、更地になっている所もあり、その先の昭和通りどころか、銀座4丁目交差点の「和光の時計台」まで見渡す事ができます!
これは、空襲で焼けたと言うよりは、延焼を防ぐ為に、『強制疎開』ということで、事前に取り壊された建物もかなりあったのだそうです。
左:終戦直後の采女橋から銀座方面 右:現在の采女橋から銀座方面
二枚目は、今の「築地社会教育会館」の玄関辺りから、晴海通り方面を見ているアングルで、左を真っ直ぐ行くと銀座になります。
手前にある川は、その後に埋め立てられ、その場所に築地社会教育会館が建ったわけです。
『築地は、聖路加病院があったので、空襲から免れた』と言われていますが、銀座方面を狙った焼夷弾が、狙いがそれたり、風に流されたりして、かなり落ちてきたようで、『この通りを、シュルシュルと火が走っていったのが忘れられない』と、写真を見せてくださった方がおっしゃっていました。
左:終戦直後の築地社会教育会館前 右:現在の築地社会教育会館前
戦争が終わって67年。
こうしたお話をしていただける方も、高齢になられてしまいましたが、自分達の住む街の歴史を、しっかりと、受け継いでいかなければならないと思った次第です。
[滅紫]
2012年8月15日 08:30
8日から開幕した西の「熱闘甲子園」、対する東の今月の演舞場では海老蔵さんが十役早替りの大奮闘!話題の「伊達の十役」が幕を開けています。「海老様いのち」の友人と二人で早速出かけました。
「満員御礼」の大盛況。幕開け口上では背景に「善方」「悪方」に分けた演じる10役のパネル を前にした海老蔵さんが、本外題の「慙紅葉汗顔見勢」(はじもみじあせのかおみせ)というのは「大汗をかきながら十役を早替りし紅葉のように真っ赤になった顔をお見せする」という 意味だと説明して
「だまし、だまされ」「殺し、殺され」「裁き、裁かれ」 十役を勤めるので日ごろの「10倍のご声援」をと締めると期待で場内が盛り上がるのがわかります。
この狂言は江戸の三大お家騒動として知られている伊達騒動を基にした「伽羅先代萩」と「累の怪談」を綯い交ぜにして南北が書いたもので「先代萩」の主要な登場人物、乳人政岡、仁木弾正、細川勝元など10役を文化12年(1815)に7代目団十郎が早替りで演じて大当たりを取ったと云われているものです。その後上演が途絶え昭和54年に明治座で先代の猿之助さんが復活上演し、以後猿之助さんの当たり役のひとつになっているのはご存知のことと思います。海老蔵さんは平成22年に初役、2年7ヶ月ぶりの再演です。2回目となると流石に早替りも慣れたものでいつ替ったのかわかりません。4時間近いお芝居で10役を50回近く早替りすることになるので体力的にも本当に厳しいものだろうと察せられますが、なんだかとても楽しそうに余裕で坊主姿の土手の道哲から高尾大夫へ、仁木弾正から裁き役の勝元へ、果ては宙乗りまでと大活躍。早替りがメインなので都合よくダイジェストされていて「先代萩」や「累」の話とは全く同じではありませんが、楽しめること請け合いです。
残暑を吹き飛ばす海老蔵さんの舞台を是非ご覧ください。
今月はお昼も南北狂言で「桜姫東文章」こちら福助さんと愛之助さんが共演です。千穐楽は23日。
チケットホン松竹0570-000-489(10:00~18:00)
[杏葉牡丹]
2012年8月12日 08:30
おでんの具材に欠かせない、はんぺんやさつま揚げ等の練り製品や、様々な食品でお馴染みの『紀文』が、築地が発祥の地だというのをご存知でしたか?
今も場外市場にあるお店は、いつもお客さんで賑わっていますが、ただ今は改装工事の為に休業中。
これまでも、作りたてのアツアツのさつま揚げ等を売っていたのですが、リニューアル後は、それが更に進化するようで、今からとっても楽しみです!
9月19日(水)のリニューアルオープンの日には、絶対に行かなくっちゃ!!
[銀造]
2012年8月 9日 22:58
夏本番! 暑い時には、体調管理が大切ですね。食欲不振な方、疲れ気味の方、夏はお酢を使った料理が良いですよ。 今日は、大好きな「冷やし中華」をご紹介します。築地6丁目8-9の生駒軒の冷やし中華、@850円です。 お酢は、リンゴ酢を使用。 具材は、右から寒天を戻したサラダ、チャーシュー、きゅうり、トマトの上には、香ばしい小蝦が2つ。フレンチドレッシングを少しかけて、工夫をされています。 麺の上には、ジュレ、刻み海苔を散らして、芸術的です。 お汁は全て、飲み干しました。 家族的な生駒軒。一度、お立ち寄り下さい。これで、850円はお値打ち
追伸:8月2日、天津丼(関西では、天津飯) をガッツリいただきました。昼休みにお手伝いに来ていた、娘はお父さんにそっくり、孫2人がお母さんに瓜二つ。 ということは、皆御爺ちゃんにそっくり!微笑ましい昼のひと時を過ごさせて頂きました。