中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

伝統的な商家の建物 濱野家住宅

[TAKK...] 2013年6月30日 14:00

築地界隈には、戦前の面影をとどめる趣きある家屋が数多く残されています。

 

濱野家住宅1.jpg

 

中央区の区民有形文化財に指定されている「濱野家住宅」も、その一つと言えるでしょう。

 

海産物の仲買を営んでいた濱野家の店舗併用住宅として、昭和5年(1930)に建てられたものだそうです。

kamon.jpg

雨樋部分には家紋が施されています。手の込んだデザインですね。

瓦には「正」の字も見られます。

細部の意匠は手が込んでいるのに、調和がとれた気品のある佇まいです。

 

内部は非公開となっておりますが、外観から昭和初期の商家の生活に思いを馳せることができると思います。

 

 

 

中央区不思議(珍)百景2

[さとけん] 2013年6月28日 14:00

例によってウォーキング中に見つけた風景です。

 

よく歩くルートなので、気にも留めてませんででしたが、不思議な風景を求めて歩いていましたので、気になりました。

  

場所は新富町1-4-4です。新富橋がかかっていてすぐ下には首都高が走っているところです。

  

すぐそばには足袋で有名な大野屋さんがあるので、ご存じの方も多いでしょう。その場所にフェンスで囲まれた五重塔のようなものがあります。

  

何も説明書がないので想像するしかありません。大名屋敷の名残かなどと空想をめぐらす次第でした。

 

GetAttachment[1].jpg

 

 

6月の浜離宮恩賜公園

[kimitaku] 2013年6月27日 14:00

「浜離宮恩賜庭園」は、海水を引いた庭園です。お隣浜松町の「芝離宮恩賜庭園」は地下水の庭園です。

作られたのは、徳川六代将軍徳川家宣のころ、今から400年以上前になります。

P1000175-1.jpg P1000176-1.jpg

庭園を散歩しました。花菖蒲が美しいです。それに紫陽花が見事です。

 

のんびり庭園を歩きますが、いけどもいけども、その広いこと、ひろいこと、25万㎡あるそうです。

 

池の向こうに、「コンラッド東京」が見えます。

P1000182-1.jpg

 

池の端を渡り、船着き場へ、ここの船着場、15代将軍徳川慶喜が京都から船で逃げ帰り上陸した場所としても、知られています。隅田川からの船が入ってきました。

P1000186-1.jpg

奥に見える建物は、豊海と勝鬨のビル群です。

 

池を渡ります。はるか向こうに、東京タワーズマンションがそびえています。

P1000179-1.jpg

 

入り口の左前方に、大きな松が、「300年の松」と呼ばれています。

丁度、近くの松が、剪定の真っ最中。このおおきな松も、剪定されて美しくなります。

皆さんも ぜひ「浜離宮恩賜庭園」にお越しください。

P1000177-1.jpgP1000190-2.jpg

 

 

 

夜な夜な築地の路地裏へ

[りょうきち] 2013年6月27日 09:00

築地の街は市場の街ということで、夜は早く暗いのですが、そんな中を分け入っていくと居心地のよい空間があちらこちらにあります。季節がよくなってきて、夜な夜な築地の路地裏に誘われ迷い込んでいる人も増えてきました。今回はそんな中の一つ、素敵なお店を紹介します。なお路地裏にあるので普通には見つからないです。特に看板もない明るい間は分かりません。

 

お店の名前は酒膳倶楽部、場所は築地7丁目14−13

聖路加国際病院方向から行くと暁公園の裏側辺りに当たります。といっても路地裏にあるため、最初は場所を発見するのが難しいかもしれません。

でも大丈夫、夜になると、オレンジ色の看板が出ているので、近くまで行けばきっと見つけられます。

その場所までたどり着いてもさらに名物の急階段があり、まるで来る人を拒んでいるようです。写真を参照のこと。

IMG_1429.jpg さて、この急階段を上ると隠れ家のようにお店があります。お客さんが10人程度入るといっぱいになる大きさ。赤い壁紙で明るい雰囲気。そして存在感があるのは女将、小森さん。ご本人は栄養士としてご活躍で、大学でも講義をしている方です。そのような栄養の専門家の立場から、メニューを構成されているとのこと。実際、野菜をふんだんに使用したおいしい食事が出てきます。健康に飲酒、飲食を楽しむ、これをいつも考えてメニューを考えられているようです。さらに市場の新鮮な食材。悪いものはありません。これではお酒が進んでしまいます。でも帰りには急階段を下りないといけません。いくら病院に近いと言っても注意しないといけません。でも女将を中心に、下町っぽい常連さんたちとの会話は盛り上がり、お酒の量も増えてしまいます。異空間? 外のことを忘れて時間が過ぎていました。

 

このような感じで今日も築地の夜は更けていきます。市場はもう数時間で始まってしまいます。

 

酒膳倶楽部は、毎月、落語会やジョギング会なども催していまして、多種多様な趣味の方が集まってきます。また、銀座8丁目にも新店ができていまして、お店には勢いもあります。ご関心の方、是非一度、お訪ね下さい。

 

 

区内で出逢った素敵な人 ~その2~ 「おもてなしの心をこめて」

[下町トム] 2013年6月26日 14:00

中央区にお住まいされている方、あるいは勤められている方の中で、自身が出逢って感銘を受けた人や共感した人などをご紹介していきたいと思います。

第2回の今回は、東銀座駅近くの飲食店で店長を務められている宮下正幸さんです。

 

ADK松竹スクエア_R.JPG

築地の〔ADK松竹スクエア〕は近代的なフォルムが美しく、一階ロビーの開放感もとてもお気に入りです。大階段も印象的です。時々ドラマのロケにも使われています。

ここにはかつて松竹の映画館があって、〝寅さん〟シリーズ全盛の頃は多くのシネマファンが通っていました。今では飲食店とオフィスの入居するビルですが、3階には「松竹大谷図書館」があり、歌舞伎を中心に専門書や資料が収蔵される貴重な施設があります。

 

P1120391_R.JPG

今日はこのビルの2階にある〔串焼・炭火焼肉 Yagura〕をお訪ねします。前述の1階ロビーからエスカレータをあがると、ゆったりとした導線の先に落ち着いたエントランスが見えてきます。和風のセンスを活かしたしっとりとした雰囲気は、仕事の得意先との商談だけではなく、家族団らんにもピッタリです。

 

P1120393_R.JPG

店長の宮下さんはタフで優しいリーダーとして従業員の皆さんに慕われています。ほとんど休みなしにこの店を守り立てるために頑張っていらっしゃいます。いつ訪れても笑顔を絶やさず、お人柄はソフトですが、店内の隅々まで眼を光らせて状況把握されている姿は厳しいプロフェッショナルを感じます。

 

P1120392(2)_R.JPG

宮下さんの座右の銘は「公認無私」だそうです。何でも昭和天皇のお言葉だそうですが、意味合いとしては自らのわがままを捨ててみんなのために尽くすということかと思います。ホスピタリティの意訳としてその世界の権威である力石寛夫さんが取り上げていらっしゃったとも伺いました。いずれにしても、サービス業の原点である「おもてなしの心」を追求し、それをどう形にするかを宮下さんは考え続けているんだな、と実感しました。

 

最後にお店を出るときに玄関口まで見送ってくださった宮下さんは、短くても心のこもった挨拶をして下さいました。いただいた食事にはもちろん満足しましたが、やっぱり食事は良い環境でいただくことが大切だと納得しました。お店の皆さん、お世話になりありがとうございました。

 

 

「夏越の祓(なごしのはらえ)」で、元気に夏を乗り切るぞ。

[小江戸板橋] 2013年6月26日 09:00

最初は、左足からまたいで左回り。

次に右足から右回り。

三周目は左足から左回り。

そして神前へ進みます。

 

神社の参道に、茅(かや)を束にして作った大きな円形の「茅の輪(ちのわ)」が飾られています。

清々しい茅の青さが、いつもとは違う異空間を創り出しています。

立てられた円の中を、八の字にぐるぐるっとくぐる面白さ。

子供たちは、キャッキャッと走りまわります。

「ここは神社だから静かに。」と、ぎゅっと手を握るのですが、私自身がなんとなくウキウキしてしまいます。

 

築地の波除稲荷神社の「茅の輪」は、6月7日から7月6日まで設けられているそうです。

この大きな輪、くぐるとどんな御利益があるのでしょうか。

「水無月の 夏越の祓 する人は 千歳の命 延ぶというなり」という歌があります。

縁起物の鶴と同じように、千年寿命が延びる。

茅のぐんぐん伸びる生命力が、除災の力として考えられてきたのでしょう。

千日間お参りしたと同じ御利益がある。

そう言われているのなら、やってみましょう。

罪だの穢れだの意識しないままに生活に追われる身ですが、定められたように行うと、何とはなしに「ありがたい」気持ちになってきます。

誰かに守られているという感覚を持つことが、大事なのでしょうか。

 

さて、波除稲荷神社は、夏越し大祭「つきじ獅子祭」がよく知られています。

今年は6月7日から10日にかけて執り行われ、勇壮な「千貫宮神輿の御巡行」が見られたとのことです。

特派員の「下町トム」さんが、子供神輿の様子をブログにアップしてくださいました。

千貫宮神輿は、今どこにあるのかといえば、本殿の左奥にある神輿庫に納まっています。

鳥居をくぐって右側の獅子殿には、高さ2.4メートルの「厄除天井大獅子」が、睨みを利かせています。

どんと座った獅子鼻の、迫力ある姿が見えますよ。

 

夏越の諸行事の納めの神事となるのが、7月の第一土曜日、今年は7月6日の「夏越の大祓式、大祓形代・海上形代流し」。

陰陽師の映画などで見る、形代(かたしろ)の登場です。

何か特別なパワーが生まれてきそうな予感です。

海に流すということは、七夕の行事にもつながっているのでしょう。

 

夏越の祓は、清々しく夏の仕度を整え、お盆にご先祖様の御霊をお迎えするため、心身を清める行事ともいいます。

きちんとお賽銭をあげてお参りしてきましたが、私、きれいになったのでしょうか。

 

   大丈夫!!

 

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む: 「夏越の祓(なごしのはらえ)」で、元気に夏を乗り切るぞ。