[之乎者也]
2016年1月 2日 14:00
12月31日の夜、近くの築地本願寺の除夜会に行って来ました。
22時45分、正門前に到着すると既に構内には篝火が焚かれ古代インド様式建築、国の重要文化財でもある本堂(1934年竣工)は昼間のように明るくライトアップされています。わくわく感を押さえながら入っていくと「甘酒とココアは
いかがですか!」と温かい飲み物を無料でサービスしてくれます。しばし甘酒で温まりながら、築地本願寺のロゴマークと2016 PEACEの文字を描いたキャンドルアート・平和の灯を眺めます。
それまで流れていたパイプオルガンの穏やかな音楽が終わり、23:00「讃仏偈(さんぶつげ)」作法による法要が始まります。雅楽演奏と声明が30分ほど続いた後、宗務長(築地本願寺の事務部門の長)の安永雄玄(ゆうげん)さんからお話がありました。安永さんは今までずっと仏門にいらっしゃったわけではなく、大学卒業後、22年の都市銀行勤務と経営コンサルティング会社の立ち上げを経て、この2015年の7月に築地本願寺の宗務長に抜擢された方。実社会での経験も踏まえたわかりやすい法話を聞けました。
カウントダウンも終わりいよいよ2016年です。安永さんから今年の字「志(こころざし)」が披露されました。「小さな課題を『志(=目標)』をしっかりと持ちながら一つ一つたゆまず解決していくことで、気が付いたら大きな進歩が得られるようにしたい」というお話でした。【築地本願寺】
所在地:〒104-8435 中央区築地三丁目15番1号
電話:03-3541-1131
本堂参拝時間:6:00~17:00(4月から9月は~17:30)
[銀造]
2016年1月 1日 09:00
浜離宮庭園では、毎年正月2日と3日に、「諏訪流放鷹術の実演」が行われます。
両日ともに、11時、14時の二回開催されます。
以前に頂いた説明書に由れば、
「江戸流放鷹術」とは、江戸時代、、将軍家お抱えの鷹匠の集団が二つあり、「吉田流」、「諏訪流」と名乗っていました。「諏訪流」の名前は、信州諏訪大社で行われていた鷹が捕えた鳥を神前にお供えする神事に由来します。
庭園で行われる実演内容は、
「据え(すえ)」・・・水平に保った拳の上に、鷹を安定して止まらせること。
「振替(ふりかえ)」・・鷹匠の拳から別の鷹匠の拳へ鷹を飛び映らせ、他人に馴らすこと。
「渡り(わたり)」・・・樹上にいる鷹を拳に呼び戻すこと。
「振り鳩(ふりばと)」・・・一人の鷹匠が細紐をつけた鳩(疑似餌を用いることもあり)を振り、樹上あるいは他の鷹匠の拳から、鷹を呼び寄せること。
「据(すえかえ)」・・・鷹匠以外の人の拳に鷹を止まらせます。
なんと言っても圧巻なのは、電通ビルの屋上から鷹を放ち、浜離宮庭園で待つ鷹匠の持つ餌を目がけて、直滑降する実演です。
最近では、日本在住の外国人の方、バスツアーで訪れる観光客にも大変人気です。
日本古来の伝統の放鷹術の実演、足元から冷えますので、防寒対策をなさってお出かけ下さい。
浜離宮庭園のご案内はこちらです。http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html
*自然の条件、鷹の状態また寄り添ってきたりするトンビ、カラスなどに刺激されて、思わぬ方向へ飛んでいくこともあります。それが、また面白いです。
鷹が飛んで行って見つけるのに時間がかかる場合には、実演が中止になる場合があります。