[之乎者也]
2015年12月 4日 12:00
10月1日から登場した「中央区コミュニティーサイクル(CCC)」 (ブログ記事:/archive/2015/10/velib.html)。そのお手軽さもさることながら、徒歩と比べても大きく行動範囲が広がることもあり、区内の観光に、買い物にそして通勤の足としてすっかりお世話になっています。八丁堀方面から京橋スクエアガーデンへの利用が多いのですが、途中新大橋通り、昭和通り、中央通りなどの大通りを横切ります。自転車で走ると今まで利用していた電車(地下鉄、JR)、バスなどと比べてより街を身近に感じますが、特にその大きさを体感できるのが昭和通りです。
【昭和通り(新京橋交差点付近)】
中央通りの4車線、新大橋通りの6車線でも結構道幅は広いですが、昭和通りはなんと10車線!そのさまはまるで車が流れてゆく大河のようです。それもそのはず、平日の12時間交通量は3万9千台(平成22年度 交通センサスによる)と中央区内を走る道路としてはダントツ(永代通り:3万6千台、晴海通り:3万1千台)です。更には混雑時の平均行速度も29.9km/h(23区平均:16km/h、中央通り:7.9km/h、八重洲通り:10.2km/h、永代通り:10.8km/h、晴海通り:15.2km/h)と他の幹線道路とは一線を画す速度です。その自動車流量と速度はまるで、中央区を南北に貫く大動脈!
ということで、本日は観光やビジネスを含む中央区の経済活動を支える昭和通りについて取り上げたいと思います。
昭和通りは、台東区の大関横丁(三ノ輪駅前)から港区新橋までの8.0kmの道路。以前ご紹介した「東京高速道路(/archive/2015/08/post-2643.html)」とともに、ドライバーの方には銀座・日本橋の渋滞回避道路としても知られていますが、普段運転されない方でも11月1日のまるごとミュージアム2015の無料バス(右回りルートの銀座⇒日本橋)を利用して、改めて認識された方も多いかと思います。
【銀座、日本橋周辺の昭和通り地図(図中赤色の線)】
さて、江戸時代の地図を見ると、中央通りなどはもともとメインストリートとして存在していましたが、昭和通りの位置は当時の町人地(水谷町、因幡町、大鋸町など)や大名屋敷の敷地(板倉周防守、伊達若狹守など)に重なります。
昭和通りの誕生のきっかけは1923年9月の関東大震災。東京中の建物が崩壊し、街が焼野原になり、壊滅状態となった東京の町に近代的な都市基盤を整備するため、大規模な区画整理、公園の設置などと併せてその骨格となる道路の整備が行われたのでした。
昭和通りは当時の内務大臣兼帝都復興院総裁として帝都復興計画を主導した後藤新平の提唱により幅108メートルの道路として計画されましたが、財界等の反対もあり、議会で予算が縮小され、最終的には昭和3年(1928年)に幅44メートルで完成しました(震災復興道路・幹線第1号)。
【後藤新平(1857-1929) 出所:wikipedia】
もしも、昭和通りが後藤の構想通りに完成していれば、100メートル道路として知られる名古屋の久屋大通(ひさやおおどおり)、広島の平和大通り、もしくは札幌の大通(公園)のように、道路の間に歩道や緑地帯があるゆったりとした道路が銀座や日本橋を通っていたことになります。もっとも、久屋大通や平和大通りは、太平洋戦争後の戦争復興院が立案しており、後藤の構想が場所を替えて後世に実現したとも言えるでしょう。
もともと、超時代的な後藤新平の発想で作られた昭和通りは、その後昭和30年代後半に東京オリンピックを迎えるにあたって、更にその機能をアップさせることになります。中央区を東西に貫く晴海通り、鍛治橋通り、八重洲通り、永代通りとの交差での信号待ちを必要としない地下自動車道(アンダーパス)が作られました。これにより新橋駅前から江戸橋までは高速道路のようにほぼノンストップで通行ができ、銀座・日本橋地区の渋滞回避道路として機能しています。前述の驚異的な平均行速度29.9km/h(近隣の幹線道路の2~4倍程度!)もこのような背景によるものです。
【昭和通り(宝町付近)】
なお、昭和通り沿いには東銀座、新京橋、宝町、日本橋の4つの東京都地下駐車場があり、昭和通りの地下自動車道が車両の入口になっています。
【宝町・東京都地下駐車場】
【銀座~日本橋周辺の昭和通りと東京都地下駐車場の地図(出所:東京都道路整備保全公社HP)】
[銀造]
2015年12月 3日 12:00
銀座4丁目の三越近くの晴海通り沿いのレストラン。
この日は久しぶりに友人と食事。 気取らなくて、すうっと入って行ける気軽なレストラン。
サラダ、パスタなどランチも充実しています。(下2つは、店外からの写真)
ドリアコース3千円、ハンバーグコース3,300円、魚料理コース4,200円、肉料理コース4,200円、フルコースでも5,600円と、初老の私にも優しいお値段です。
今日の私の注文は、オマール海老のグラタン、オマール海老のオードブル、白ワインを2杯。パンも美味しくいただきました。
友人は野菜のグラタンとポアソンとジンジャーエール。
〆て、8千円ほど。オマールが小丸のようでしたが、私の胃にはちょうど良い量でした。
気軽に入れお手頃なレストラン。銀座でなくても、そうそうないですよ。銀造のお勧めの一つです。
場所は、銀座4丁目6-11、電話03-3564-2086
[ジミニー☆クリケット]
2015年12月 2日 18:00
銀座5丁目にあるメゾンエルメスの8階「フォーラム」で、現在、「Soleil Noir(黒い太陽)」ローラン・グラッソ展が開催されています
グラッソ氏は、日本の土偶、能面、金びょうぶなどからインスピレーションを受けたといい、同展では日本における超常的な出来事や江戸時代の伝説などを取り上げた作品も展示されています
表現形態も、絵画、木彫、オブジェ、映像などさまざまです
グラッソ氏は「超常現象、火山や地震などの災害・戦争・廃虚は時空を超えて世界中に見受けられる現象。作品にはさまざまな時間を織り込んだ奇妙な感じがただよっていると思う。世界への新たな視点、観察の手法を感じてもらえれば」と話しています
まさに、時間も空間も飛び越えた奇妙な感じのする作品に、見入ってしまいました
奇妙だけれども美しい作品ばかりです
開催期間は、来年の1月31日までです。
銀座メゾンエルメスのHPはこちら ⇒
http://www.maisonhermes.jp/ginza/gallery/
[サム]
2015年12月 2日 12:00
銀座1-4丁目並木通り会 / 銀座西並木通り会
銀座マロニエ通り会 / 松屋通親交会
銀座みゆき通り美化会 / 銀座花椿通り会
師走を迎え大勢の人出で賑わうこの時期、街路樹/フラッグ/街路灯はLED電球で飾られ、銀座の各通り毎の組織「通り会」はそれぞれに煌びやかな雰囲気の演出を競い合っています。
銀座エリア内の北西から南東方向の通りには、北から「銀座桜通り(サクラ)」「銀座柳通り(ヤナギ)」「銀座マロニエ通り(マロニエ)」「松屋通り(ハナミズキ)」「みゆき通り(ヒトツバタゴ)」「交詢社通り(トウカエデ)」「花椿通り(イズモツバキ・ハナミズキ)」「御門通り(ヤナギ)」と、各々特徴のある(花)木が植栽されており、青葉若葉/開花の季節には目を楽しませてくれますが、冬季は装いを一変。
一方北東から南西方向の通りでは、並木通りが文字通りシナノキの並木道。
今回は、並木道のある「通り会」で、イルミネーションが設えられている「銀座1ー4丁目並木通り会」「銀座西並木通り会」「銀座マロニエ通り会」「松屋通親交会」「銀座みゆき通り美化会」「銀座花椿通り会」の師走の情景を取り上げてみました。
年末の風物詩であるウインターイルミネーションの光に包まれた一年間で最も華やかな季節。
趣向を凝らしたウインドウディスプレイも見応えがあり、この時期ならではのアートに溢れた景観が楽しめます。
[ジミニー☆クリケット]
2015年12月 2日 09:00
銀座5丁目のソニービルでは、現在、映画「007 スペクター」の公開を記念するイベントが開催されています
1階のエントランスホールには、「007 スペクター」の撮影で実際に使用された「レンジローバー・スポーツSVR」が、一般展示されています
また、1階フォトスポット(パネル、車両、衣装)で撮影した写真を投稿すると、豪華賞品が当たる抽選会にも参加できます
8階のコミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)では、映画「007 スペクター」の予告編や映画のメイキング、インタビューなどの特別映像が大画面のスクリーンで上映されています
さらに、本作のボンドガールであるマドレーヌ・スワン役のレア・セドゥが着用したドレスなどの衣装も展示されています
ホワイエでは、第1作目から前作の第23作目までの過去作品制作の歴史がわかる、007ワールドのパネルやカタログが展示されています
開催期間は、12月13日(日)までです。入場は、無料です
ソニービル イベント詳細のHPはこちら ⇒
http://www.sonybuilding.jp/event/007SPECTRE/
なお、映画の公開は、12月4日(金)です
ただ、
11月28日(金)の先行上映で一足先に見てしまった私から言わせていただくと、ホントおもしろかったですよ
映画もイベントもお薦めです
[サム]
2015年12月 1日 16:00
11月29日、銀座の街に年末恒例の「ヒカリミチ2015」のイルミネーションが点灯。
会期:11月29日~2016年1月11日 15:00~24:00
(11月29日のみ16:30~)
今年は、「ヒカリミチ 2015 ~樹がつなぐ未来~」と題し、銀座通りでは既存の109本のイチイの木に100本追加し、合計209本のツリーを「GINZA ILLUMINATION」 オリジナルのスペシャル シャンパンゴールド色のLED約13万個が華やかに包みます。
晴海通りでは、ガードレールと街灯に電飾が施され、ヒカリミチを演出。
東北復興の願いを込めて始められた「GINZA ILLUMINATION」プロジェクトも今年で5年目。
今回追加する100本のツリーを東北地方から調達して設置。イベント終了後に、ウッドチップに加工し、中央区や東北の各施設・団体に寄贈して、ワークショップの教材や公園などで活用して貰う予定と聞きます。
また、例年通り、イルミネーション期間中は、協賛店や趣旨に賛同の店舗内に東北復興支援のチャリティ募金箱が設置され、集まった募金は公益社団法人日本ユネスコ協会連盟に寄付予定の由。
これまでにない規模の209本の光り輝くツリーが銀座通りを幻想的に彩ります。