中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

東京マラソンコースを楽しく歩きませんか?名所旧跡、美味しい店でのお買い物タイム有り

[銀造] 2016年1月10日 09:00

  今年は東京マラソンが2007年に始まって10年目の記念すべき年で、2月28日(日)に開催されます。

私も開催年から毎年このコースの名所旧跡や美味しいお店などを巡り、楽しく歩いています。

この楽しい無料ガイドをご紹介します。NPO法人東京シテイガイドクラブ(略称、TCGC)が毎年行っているツアーです。

 

中央区内では、人形町で人形焼や甘酒を買ったり、月島でもんじゃを昼食に楽しむ(これは、各自個人負担です)、有名店のお総菜などをお買い求めできるお買い物タイムも配慮されています。

実施日及びコース

①  1月30日(土)

    集合場所・時間:東京都庁第一本庁舎 1 階 東京観光情報センター  12:50、出発13:00

     コ-ス:東京都庁―新宿大ガード下―花園神社―正受院―市谷八幡宮―飯田橋駅前 

②  2月6日(土)

     集合場所・時間:JR飯田橋駅西口改札口 12:50、出発13:00

     コ-ス:飯田橋駅前―東京大神宮―昭和館―皇居東御苑―皇居外苑―日比谷公園

③  2月13日(土)

     集合場所・時間:日比谷公園日比谷花壇前 12:50、出発13:00

     コ-ス:日比谷公園―増上寺―泉岳寺―その他名所旧跡―品川駅前

④  2月20日(土)

     集合場所・時間:銀座4丁目銀座三越ライオン像前 12:50、出発13:00

     コ-ス:銀座の碑―銀座・京橋の名所旧跡―コレド―水天宮―浅草橋―浅草 

⑤  2月27日(土)

     集合場所・時間:銀座4丁目銀座三越ライオン像前 9:50、出発10:00

    コ-ス:銀座―築地―佃―月島(昼食、個人負担) 

⑥  2月27日(土)

     集合場所・時間:有楽町線「月島」7番出口 12:50、出発13:00

  (月島西仲通り商店街 月島もんじゃ新興会事務所前広場)

    コ-ス:月島―豊洲―東京ビッグサイト 

※集合場所など詳細は、下記までお問合せください。

    申し込み先・問合せ先:NPO東京シティガイドクラブ事務局

    TEL・Fax:03-6912-1518  

    Mail アドレス:tcgcoffice@yahoo.co.jp 

    URL:http://tcgc.5.pro.tok2.com/

詳しくは、こちらのHPでご覧下さい。http://tcgc.5.pro.tok2.com/

 

 

手塚治虫版画展〔銀座三越〕

[ジミニー☆クリケット] 2016年1月 8日 16:00

銀座三越の7階ギャラリーで、現在、「~手塚るみ子プロデュース~ 手塚治虫 ガールズ&ラブリー版画展」が開催されています

期間は、1月12日)までです

tezka11.JPG 

手塚治虫は言うまでもなく、ストーリー漫画の第一人者であり、漫画の草分け的存在として活躍した「マンガの神様」で、代表作も、「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「火の鳥」「どろろ」「ブラック・ジャック」等々と限りなく、多くの後進の漫画家に多大な影響を与えました

tezka12.JPG 

手塚氏の長女・るみ子氏監修のもと、代表的な作品のキャラクターを版画化した作品が展示販売されています

なつかしさと、それでいてまったく古さを感じさせないすごさと、色彩の美しさで、楽しく鑑賞することができました

tezka13.JPG 

銀座三越のHPはこちら ⇒

http://mitsukoshi.mistore.jp/store/ginza/index.html

 

 

 

みそひれかつ丼〔矢場とん東京銀座店〕

[ジミニー☆クリケット] 2016年1月 7日 18:00

名古屋名物みそかつを、中央区で食べられる「矢場とん東京銀座店」です

yabat14.JPG 

場所は、銀座2-11-2銀座大作ビル

下の地図○印のところです

yabat11.jpg 

銀座柳通りに面して、昭和通りとの角にあり、矢場とんのマスコットキャラクター、横綱を締めた豚「横綱ぶた」で目立ってますから、わかりやすいです(下の写真矢印

yabat12.jpg 

いまや名古屋の食文化を象徴する食べ物のひとつとなった「みそかつ

yabat13.JPG 

矢場とん昭和二十二年創業みそかつの元祖です

ランチメニューで注文した「みそひれかつ丼」と豚汁、どっさりの野菜サラダです

yabat16.JPG 

秘伝の「みそだれ」はくどくなく、さらりとしていて油で揚げた豚肉に合います

ひれかつは、ロースに比べて脂身が少なく軽めにみそかつを楽しみたい方におすすめで、ランチに最適

値段もリーズナブルです 

矢場とん東京銀座店」のHPはこちら ⇒

http://ginza.yabaton.com/

 

 

 

銀座のイタリアン★リストランテ・ヴィーナス

[まぴ★] 2016年1月 6日 18:00

またまたお得な銀座のイタリアンを見つけました。

西銀座通りに面する7丁目の銀座リービルの8階にあります。

 
1ドリンク&小皿前菜を含む9品のランチがなんとサ・税込みで2500円
はじめに ひよこ豆のスープ トリュフの泡
旬菜 大阪 喜六の有機野菜のサラダ バルサミコドレッシング
旬野菜 鰤と根セロリ

 

KIMG0914.JPG KIMG0915.JPG

 
濃赤香 カシスと生ハムのクロスティーニ
出汁 穴子と温かなビシソワーズ

 

KIMG0916.JPG KIMG0917.JPG

 
メインは白菜と何かのリゾットと、お魚料理にしたけど忘れました。
どちらもクリームソースだったのでメニューチョイスに失敗したけど、
美味しかったので、よしとしよう。

 

KIMG0918.JPG KIMG0920.JPG

 

デザートはワゴンで運ばれてきて、どれも食べたい(笑)
すると少しずつ全部盛りが出来るということなのでそれに決定!

 

KIMG0922.JPG KIMG0924.JPG

 
ちょっとずつ、色んなものが食べれて大満足でした。

 

KIMG0925.JPG KIMG0926.JPG

 

お誕生日のお祝いで来ているグループがいましたが、
ハッピーバースデーのピアノの生演奏があり、かなり盛り上がっていました★

ライブなども開催されているようです。

 
リストランテ・ヴィーナスのホームページ

 

 

 

すずらん通り小咄三題

[之乎者也] 2016年1月 5日 16:00

今日は、お題として「すずらん通り」を取り上げたいと思います。以前ある記事を書いたとき、この通り(「銀座すずらん通り」)について間違えてお伝えをしてしまいました(既にその箇所は修正済です)。中央区の観光情報を正しくお伝えする特派員として今後間違えないように、今回はこの通りについて更に深く掘り下げてみたいと思います

Majalis1.jpg

銀座すずらん通りといえば、中央通りの一本西側の銀座5丁目から7丁目までのタテの通りです。メジャーな中央通りに比べ、人通りもあまり多くは無い通りですが、晴海通り沿いには「SUZURAN ST」と大きく書かれたゲートがあり、存在感があります。Majalis8.jpg

 さらには12月30日付記事「MMM~銀座にヨーロッパの風を感じて(/archive/2015/12/mmm.html)」でもご紹介の通り、素敵なお店が立ち並ぶ通りでもあります。Majalis2.jpg【銀座すずらん通りの銀座木の実ビル】⇒何だこれは。。。ゴリラが壁を登ってる!

 

さて、そんな銀座すずらん通りですが、実は同じ銀座の中でも場所(南北)によって道の名前が変わります。晴海通りをはさんだ4丁目から北は「銀座ガス灯通り」、そして8丁目は「金春(こんぱる)通り」となりますMajalis11.jpg【ガス灯通りにある復元ガス灯】 

 

Majalis10.jpg【金春通り】

 

1本の通りに3つも名前があって「ぶり はまち、元はいなだの出世魚」ではないですが「(スズ)ラン (金春)芸者、いちに(1、2丁目)はあかり(=ガス灯)出世みち(=通))」などと下手な川柳ができそうです。しかし、銀座には実は他にも「出世通り」(あずま⇒信楽、レンガ⇒西五番⇒見番)があって、お店などの紹介の際には気を付けたいところです!Majalis12.jpg【銀座地域通り地図(中央区道路課作成地図を改変)】⇒①あずま⇒信楽(黄)、②ガス灯⇒すずらん⇒金春(赤)、③レンガ⇒西五番⇒見番(青)

 

さて、一件落着と思いきや「すずらん通り」には、更にもう一つお題がありました。12月29日付記事の「二つのMIYUKI DORI(/archive/2015/12/post-2960.html)」では区内にある2つの御幸通りを紹介しましたが「SUZURAN DORI」はなんとつもありました。ーーー銀座の他に八丁堀の「鈴らん通り」、そして薬研堀(東日本橋)の「すずらん通り」です。Majalis7.jpg

【八丁堀の鈴らん通り】

 

銀座すずらん通りも、素敵な通りですが「(八丁堀)鈴らん通り」も、戦前は映画館、寄席、ダンスホールなどが立ち並んで「下町の銀座」とも云われたそうです。更には江戸時代に遡ればそこはかっこいい八丁堀の旦那(与力、同心)の住む粋なエリアでした。こちらには「八丁堀与力・同心組屋敷跡」の教育委員会による説明板があり、現在も8月18日付ブログで紹介した「コピティアム 新加坡小餐館(/archive/2015/08/kopi-tiam-in.html)」など魅力的なお店が多く立ち並ぶエリアです。Majalis5.jpg【薬研堀のすずらん通り】

そして「(薬研堀)すずらん通り」ですが、こちらは銀座や八丁堀と比べるとちょっと静かな通りですが、享保2年(1717年)創業というお茶屋さん「ほりつ茶舗」があるほか、「金鳥(キンチョ―)」のマークで知られる大日本除虫菊の東京支店があり、こちらの赤いマークもかなりインパクトがありますが、なんといってもこの通りの名物は、通りの中央、大川の向こうに聳える見事なスカイツリーの風景でしょう。Majalis9.jpg

【薬研堀 すずらん通り】

 

 「すずらん通り」は、その名の親しみやすさや清らかなイメージのためか非常に人気もあり、全国に同名さんはかなりの数がありそうです。その元祖は神田のすずらん通りのようですが、今では神田を中心に8つのすずらん通り(赤羽、阿佐ヶ谷、荻窪、経堂、銀座、立川、成増)が集まる「東京すずらん通りサミット」まで結成されているとか。

 

追記:ガス灯通りはこれまでの説明だけでもすでにややこしいのですが、更には、2丁目部分は以前は「観世(かんぜ)通り」と云ったそうです。江戸時代、ここに観世屋敷(猿楽(能楽)の家元観世太夫のお屋敷)があったことが名前の由来だったようですが、このあたりは8丁目の金春通りと同様な歴史的な経緯のようです。平成16年に地元からの改名申請もあり、1丁目から4丁目まで一緒に銀座ガス灯通りと改名された(中央区役所道路課工務係)そうです。Majalis13.jpg【区内3つの鈴らん通り(中央区道路課作成地図を改変)】

 

 

【銀座すずらん通り】

所在地:〒104-0061 中央区銀座5-6から7-8まで

【銀座ガス灯通り】

所在地:〒104-0061 中央区銀座1-7から4-4まで

【金春通り】

所在地:〒104-0061 中央区銀座8-7から8-8まで

【銀座 木の実ビル(ゴリラの壁登り)】

所在地:〒104-0061 中央区銀座6丁目8−6

【鈴らん通り】

所在地:〒104-0032 中央区八丁堀1-8から3-18まで

交通:地下鉄日比谷線・JR京葉線八丁堀駅下車

【八丁堀与力・同心組屋敷跡】

所在地:〒104-0032 中央区八丁堀3-17-9(京華スクエア目の前)

交通:地下鉄日比谷線・JR京葉線八丁堀駅下車30秒

【すずらん通り】

所在地:〒103‐0004 中央区東日本橋2‐4から2‐19まで

交通:地下鉄都営浅草線東日本橋駅下車

 

 

江戸時代の新年会~芝蘭堂とおらんだ正月~

[之乎者也] 2016年1月 4日 18:00

お正月です。友人からも謹賀新年のメールとともに新年会のお誘いが入って来ます。今回は季節の話題でもある江戸時代の「新年会」~「おらんだ正月」~についてお話したいと思います。

 

年末に岩手県から友人が上京して、銀座で一緒に飲んでいると「もうすぐお正月だね。正月といえば『新年会』だけど、一関(いちのせき:岩手県)出身で江戸時代に活躍した蘭学者の大槻玄沢(げんたく)って歴史の授業で習ったと思うけど、彼も新年会が大好きで、毎年必ずやっていたって知ってた?それもこの銀座で。。。」と江戸時代の新年会が話題になりました。Otsuki2.jpg

【大槻 玄沢像(小田 海僊(かいせん)画、重要文化財。出所:早稲田大学図書館)】

 

大槻玄沢(1757年~1827年)は一関藩出身、「ターヘル・アナトミア(解体新書)」を翻訳・出版(1774年)した杉田玄白と前野良沢に蘭学を師事し、二人から一字ずつ貰って玄沢と名乗っています。

両師匠が解体新書の翻訳、そして弟子の稲村三伯、宇田川玄随、岡田甫説が日本初の蘭和辞典である「ハルマ和解(わげ)」を完成(1796年)という偉業をそれぞれ成し遂げたものの、玄沢本人はむしろ後進教育やプロデューサー的な役割に熱心(世話焼きタイプ?)だったためか、蘭学(蘭学概論、オランダ語文法)入門書の「蘭学階(=楷)梯(かいてい:1788年創刊)」を著し弟子を教育する場所として京橋に「芝蘭堂(しらんどう)」を開いた(1789年)ことが実績として知られています。Otsuki3.jpg

【蘭学階梯(出所:京都外国語大学附属図書館)】

 

玄沢の門下には最盛期には100名の門下生がいましたが、蘭学者の集まりでもあり談論活発。玄沢の性格や蘭学塾の雰囲気、またオランダ商館長一行の江戸出府の際、長崎屋で対談したのをきっかけに、玄沢は1794年11月11日(旧暦)に芝蘭堂で「新元会(新しい元日を祝う会)開きます。蘭学者同士の親睦を深めて情報交換を行う場、今風に言えば西洋学会の新年会のようなものを企画、玄沢が自ら幹事役も買って出たというところでしょうか。Otsuki1.jpg【芝蘭堂新元会図(部分)(市川 岳山(がくざん)画、重要文化財。出所:早稲田大学図書館)】⇒岳山も玄沢の弟子のひとりであるので、おそらくこの新元会にも参加して楽しんだ一人ではなかったかと思われます。

 

11月11日(旧暦)がオランダ暦(すなわち現在の我々が使っている新暦)の1月1日にあたるということで、オランダの正月をお祝いするという宴会を開いたのでした。普段は難しい勉強ばかりしている蘭学者の集まりだったのかと思いますが、結構楽しそうな雰囲気です。玄沢は自宅を芝蘭堂として使っていたので、引越しの度に移転(京橋、本材木町、三十間堀町、南紺屋町、木挽町、築地小田原町など中央区内が多い)を繰り返していますが、最初の「おらんだ正月」は、京橋水谷町(現在の銀座1丁目の水谷橋公園あたり)で行われたようです。Otsuki4.jpg当時は、鎖国時代とはいえ、長崎出島を通じたオランダとの交易は許されており、特にこの時期、8代徳川吉宗の享保の改革の結果、実学奨励の方針が取られ、1720年以降漢訳洋書の輸入も一部解禁され、蘭学研究が盛んになった時期であったという背景もあったようです。この催しは好評だったようで、その後も毎年行われ玄沢の死後も長男の磐里(玄幹)に引継がれ44年間続いたようです。

 

【芝蘭堂跡(推定)】

所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目12-6(水谷橋公園)