[杏葉牡丹]
2012年6月 7日 15:00
銀座の東側の旧「木挽町」、特に歌舞伎座の裏辺りは、銀座と言っても、狭い路地に木造家屋や看板建築があって、ちょっとレトロな雰囲気が残っている場所です。
もちろん大きなビルも多いのですが、個人商店や店舗を、そのまま建て替えたような、小さなビルも目立ちます。
そうした建物は、まだ昔からの住民がいらっしゃるのでしょうか、ビルになっていても、玄関先に植木を置いたりして、下町情緒たっぷりです。
そうした中に、とてもきれいな花の植木鉢と、メダカの泳いでいる石の手水鉢を置いている、小さなビルがあります。
オーナーさんにうかがったところ、なんと、この石の手水鉢は、明治時代に、オーナーさんのお祖父様がこの近くでやっていた、お団子屋さんで使われていた『石臼』なのだそうです。
右下の後ろ端が一部欠けているのは、
関東大震災の時に火災にあった為だったとか。
その後の復興計画で「昭和通り」を造る事になり、お団子屋さんは立ち退きになって、築地に移転して営業を続けました。
太平洋戦争の時には、聖路加病院の近くだったためか、空襲の被害から逃れ、石臼はその姿を保つことができました。
ところが、戦後になって営業を再開する際に、道具類を新しく買い換えることになり、この石臼は処分されそうになりました。
そこで、お団子屋さんの三男であったオーナーさんのお父様が「思い出のある品を勿体ない」と引き取ったのだそうです。
たまたまこの場所は、お祖父様がお団子屋さんを開業した場所のすぐ近く。
約100年もの間、関東大震災や戦禍をくぐり抜けて、この場所に戻ってきた『石臼』は、ビルに建て替え、お父様が亡くなった後も、ずっとすのままで、メダカたちの住処となって、通り過ぎる人達の目を楽しませてくれているのです。
[滅紫]
2012年6月 7日 08:30
ロ スコーリオは昨年10月オープン、あっという間に予約の取りにくい人気店の仲間入りをしたお店です。本店は南イタリアの風光明媚な高級リゾート地として有名なアマルフィにあります。「カジュアルで美味しいイタリアン」としての評判を聞きながら中々今日までチャンスがありませんでした。漸く本日食いしん坊の友人と二人で予約した11時にお邪魔しました。
人気レストランがあるとはちょっと思えない場外市場のはずれにあります。ブルーを基調にしたインテリアでいかにも南イタリアを思わせる明るい開放的な空間です。お店の前に出ている本日のランチは5~6種類のパスタとサラダのセットで何と980円です。
私たちは前菜に季節の野菜のグリル(1200円)と本日のランチから新キャベツとチキンのリングイネ、魚介のリゾットをいただくことに。リゾットもパスタも完璧なアルデンテ。余り美味しそうなので写真撮りを忘れて先に食べてしまい「あ!]デザートとコーヒーは別料金ですが、口の中でほどけるミルクとチョコレートのジェラート、エスプレッソも絶品です。スプマンテと赤ワインをグラスでいただきましたがとても良心的な値段です。12時を回ると近くのお勤めの方たちがどっと来店。13時過ぎにお店を出た時にもかなりの人数の方が並んでいました。毎日こんなランチがいただけるのなら勤め人を又やってみてもいいかも。・・・・
数人でにぎやかに料理を楽しみたい方には是非オススメです。幸せな時間を過ごせること請け合いです。
築地 ロ スコーリオ
TEL3545-5550 築地6-27-3 築地市場駅 A1出口から3分
営業時間:11:00~22:00 日曜定休
[銀造]
2012年6月 6日 15:00
銀座八丁目、並木通りの金箔と金粉を扱っていらっしゃる浅野商店を訪問しました。同社のHPで、
「明治20年創業の金銀箔粉製造卸「東京銀座 太田屋淺野商店」の業容拡大の一環として、同社の貴金属製品卸売り部門が独立。現在、気品漂う金箔工芸品・古来より優れた吸収力を持つお化粧紙として珍重される本物の金箔打ち紙を使用したあぶら取り紙・艶やかな漆塗りジュエリー・気軽に使ってみたい金屏風など日本の伝統美を日常の生活の中へいざなう一品を手頃な価格でご提供出来るよう各種商品を企画いたしております。 」 と紹介があります。 地域の情報誌、「銀座15番街」NO.179では、現在の代表取締役社長、渡邊 浩さんの、建設会社勤務から三代目の娘さんとご一緒に家業を継いだご苦労が記されています。 旧知の様に、親しくご親切に店内をご案内いただきました。
豪華な花火を描いた金蒔絵の製品です。 見事です。
同社の金粉は、平泉の金色堂の修復にも使用されたとの事です。 生活に密着した製品も販売されています。 こちらは、女性必携のコンパクトです。 今度、女房にプレゼントしようかな。
こんなお手軽な金箔を貼るシールもありました。 「うつし金蒔絵」です。 頑張ろう 日本!
店内には、創業当時の文字通り、「金看板」がありました。 社長は、芸術にも造詣が深く、本日は「鈴木五嶽 書・刻 小品展」が開催されていました。 お手軽な値段のものも沢山あり、銀造のお勧めです。 是非、一度お訪ね下さい。
詳細は、こちらをご覧下さい。http://www.goldsilver.co.jp/
ぱっきん箸、純金箔入りストラップは、お祝いの席、手軽な贈答品にも最適ですね。
[ジミニー☆クリケット]
2012年6月 5日 13:00
テンペラ画の名画紹介①(「受胎告知」フラ・アンジェリコ、プラド美術館)
6月4日から、マロニエ通りに面したギャラリー銀座で、「テンペラ画の中世彩飾写本細密画個展」が開かれています
テンペラ画の、テンペラの語源は「まぜる」という意味で、顔料と鶏の卵の黄身を混ぜて描くことに由来するそうで、発色が美しいのが特長です
ちなみに、同じ中世の画法でも、漆喰を壁に塗り、それがまだ生乾きのうちに、水または石灰水で溶いた顔料で描くのが、フレスコ画です。
この個展の主催者であり、作品の制作者でもある塩見知之先生(大正大学名誉教授)は、中世ゴシック絵画の理論を研究される傍ら、テンペラ画の美しさに魅せられて、画法や額縁の制作方法をご自身で学ばれ、毎日ご自宅でテンペラ画を描いてこられたそうです
テンペラ画というと、何か「古めかしい絵」という印象があったのですが、会場のテンペラ画の色鮮やかさに驚き、認識を改めました。
本当に、輝くような色、色、色です
本日紹介した個展は、6月9日(土)まで開催です
ギャラリー銀座の場所は→ こちら
テンペラ画の名画紹介②(「ヴィーナスの誕生」サンドロ・ボッティチェッリ、ウフィツィ美術館)
[銀造]
2012年6月 5日 08:30
晴海通り、勝鬨橋の西詰めにある「天竹」は、フグの専門店ですが、お昼時、夕方にも庶民的なお値段で我々サラリーマンの食欲を満足させてくれます。 毎日の定食は1千円以下で、刺身定食、穴子てんぷら、かき揚げ定食など。また毎月29日は「ふぐ天丼」が1千円と、嬉しい限りです。初夏に相応しいさっぱりとしたメニューがお手頃価格で登場。 早速行ってきました。 「ミニふぐ懐石」です
この季節限定メニュをご説明しますと、右下からフグの湯引きにジュレかけ(正式名称ではありません)、このジュレが甘酸っぱく、爽やかです。 左がテッサの酢の物、フグ空揚げ、刺身盛り合わせ、この他にフグ雑炊がついて、2,625円。生ビールとのセットは3,150円です。 お試しあれ! 天竹のHPは、こちらです。 http://www.tentake.jp/