最近のファミレスのメニューに「トリュフソース」というのがありましたが、私のような庶民にはまだまだ馴染みの薄い高級食材『トリュフ』。
ところがさすがに銀座、そんなトリュフを専門に扱うお店が、昨年オープンしました。
場所は歌舞伎座うら、都営地下鉄東銀座駅の出口の近くで、有名な落合シェフの「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」を始め洒落たイタリアンのお店が何軒も並ぶ、人呼んで『裏銀座イタリアンストリート』。
お店の「ムッチーニ」という名称はイタリアのガストロノミーのブランドのことだそうで、アドリア海に近いマルケ地方の高品質のトリュフの魅力を凝縮した、様々な商品を提供し、ドライトリュフ・トリュフ塩・トリュフのオリーブオイル・トリュフソースなど、様々なアイテムがあります。
店内にはカウンター5席があり、こうした品々をイートインのような感じで食べることもできます。
ランチもあって、トリュフを使ったパスタやリゾットに、グラスワイン、浅野屋のパン、コーヒーにデザートがつきます。
この時は友人と2人で行ったので、トリュフの風合いがより味わえるという「黒サマートリュフのリゾット」と「黒サマートリュフのタリアテッレ」を頼みました。
先ずワインに続けて出されたパンには、早速トリュフ塩とトリュフのオリーブオイルが添えられています。
普段はバターをつけて食べるパンですが、トリュフの風味がつくと、本当にふくよかな感じになってビックリです。
リゾットは生のお米から煮るのでちょっと時間がかかるということで、最初は黒サマートリュフのタリアテッレから。
最初から2人分にシェアして出して下さったのですが、意外に量はありました。
私が知っているのは「○○のトリュフ添え」とか「○○のトリュフソース」とかで、こんなに豪華にドーンとトリュフがメインになっているのは初めて。
香りだけでなく、ちょっとコリコリした食感も印象的です。
トリュフそのものが主役という何とも贅沢なメニューは、このお店ならでは、ではないでしょうか。
そして次に出されたリゾットは、お店の自慢のメニュー。
シンプルにブイヨンを使っているだけだそうですが、トリュフの魅力が全て溶け込んでいるという感じす。
ちょうどイタリア直送の最高級の白トリュフもあって、ソテーしたり、目玉焼きと一緒にいただけるメニューもありました。
昨年のオープン当初は、新しい歌舞伎座の開場の時期に重なったこともあって、テレビや雑誌などの様々なメディアでも取り上げられましたが、高名な評論家の方も絶賛されて何度も来店されているそうで、美食家の間では既にその名は轟いているようです。
トリュフ塩・トリュフソース・オリーブオイルなどの様々なアイテムが並ぶ店内には、トリュフに関する専門書もあって、シェフやお店の方が、トリュフの種類や旬の季節等の知識や料理方法等を、とても親切に教えて下さいます。
昨年末は、クリスマスや年末年始に自宅でちょっぴり贅沢にという方が多かったのか、大変に忙しかったそうです。
私も知り合いのイタリアンのシェフから、トリュフ塩をほんのちょっと使うだけで、パスタの味が全然違ってくると言われたので、ぜひ試してみたいと思っています。
友人もそう思ったらしく、食後に早速トリュフソースを購入していました。
この店で様々なトリュフの魅力に触れて、気に入ったアイテムを購入して使えば、家庭での料理がグレードアップするのは間違いありません。
ちょっとした贅沢を皆様もいかがでしょうか。
ムッチーニ
銀座3-12-7
電話(3542)1086
定休日 日曜・月曜
http://www.muccini.jp/
食事の場合は、なるべく事前にご予約下さいとの事です。