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日本橋地区の高層ビル
2000年代に入ってから、日本橋地区の再開発には目を見張るものがあります。「コレド室町2」と「コレド室町3」が今年3月にオープンしたのは、記憶に新しいところです。これを境に平日週末問わず、今までこの地区ではほとんど見かけることのなかった、20代くらいと思われる観光目的の人がたくさん訪れていますよね。かなりの衝撃です
1999年、東急百貨店日本橋店が閉店し、その跡地に2004年に開店した「コレド日本橋」、翌年の2005年「日本橋三井タワー」、そして2010年「YUITO」と「コレド室町」がオープンしたとき、これほどの集客はあったでしょうか。
界隈の老舗が、次々と高層ビルの一画に収まるのはなんだか寂しい気もしましたが、それも"時代"なのでしょう。学生時代のアルバイトから、社会人になってからも近隣の会社に就職したこともあり、中央区とこの日本橋地区に関わる機会は少なからずありましたので、街の変化には大変感慨深いものがあります。
そして、まだまだ開発は続いています。こちらのブログやTVでも取り上げられていた、江戸橋近くの三菱倉庫株式会社の「江戸橋倉庫ビル」も間もなく完成のようです。1週間程前に、近くを通りましたが、あのプロジェクションマッピングのような養生シートが、ほぼ取り除かれていました!1ヵ月後の8月に完成予定のようです。1〜5階部分の外壁は保存されて、ほぼ昔の姿とのことです。
一部、養生シートが残っていました。
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こちら、最近ニョキニョキとその全貌を現し始めたビル。コレド日本橋から永代通りを挟んだ向かい側です。完成はまだ先のようですが、こちらも大型オフィスビルになるようです。すぐ近くのビルで営業中の、紙の「はいばら」がありましたよね。
上:日本橋兜町の阪本町公園より撮影
下:日本橋三越本館の屋上より撮影
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中央通沿いにある老舗「山本山」や「髙島屋」の辺りも開発が始まるようですね。半年、一年と経たないうちに、また景色が変わるのでしょう。
2004年3月 コレド日本橋(日本橋一丁目ビルディング 地上高121m)
2005年11月 日本橋三井タワー(195m)
2010年10月 YUITO(日本橋室町野村ビル 108.55m)
2010年10月 コレド室町(室町東三井ビルディング 104.99m)
2014年3月 コレド室町2(室町古河三井ビルディング 116.05m)
2014年3月 コレド室町3(室町ちばぎん三井ビルディング 80m)
正金アパート
新大橋通り沿いにあるこの建物。多くの方の目に留まっているかもしれません。入り口を探してみると「正金アパート」と書いてあります。「しょうきんアパート」と読むようです。通るたびに「古いな〜」というよりも、正直「ボロいな〜」と口に出しながら眺めていました。悪気はありませんよ。むしろ親しみを込めて。古い建物、まだまだがんばれ〜、と応援したくなります。
調べたところ、なんと1931年に建てられたとのこと どうやら、数年前まで入居者を募集していたようです。とは言っても、人が住んでいるようには見えませんでしたが、1階部分には飲食店などが入っていて、生活感は漂っていました。確か今年の4月頃までは・・・
6月になり、建物の前を通る機会が2度ほどありましたが、以前と様子が違うような・・・ もしかしたら、1階の大部分の店舗が閉店してしまったかもしれません
もちろん何度かリノベーションされているとは思いますが、それも限界に達しているのでしょうか。もしや、取り壊される運命にあるのでしょうか・・・
最初の2枚は今年の4月に撮影。3枚目は6月に撮影。
4月以前は、歩道側に商品を並べていた店舗があったような気が・・・
2〜3階には、小さなベランダがついているんですね。
エレベーターは取り付けられていないようです。
4〜5階は、間取りが違うのでしょうか、窓が少し小さめのようです。
いつ頃まで使われていたのでしょか。
お店の看板がまだ残っています。もしかしたら、ここだけまだ営業している可能性が・・・
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まだまだ古きものと新しきものが混在する中央区。この建物も、引き続き気にかけていこうと思っています。
正金アパート 中央区新富1−17−6
川向こうから
私は現在、隅田川に程近いところに住む中央区民です。と申しましたが、中央区民の多くは、何かしら川の近くに住んでいますよね 天気の良い日にカメラを持って、ただブラブラ歩くのが最高です。しかし、しょっちゅう歩けば、景色も見慣れてしまいます。今日は川向こうから中央区を眺めてみようと、橋を渡りました。
清洲橋からスタート。清洲橋を中央区側に立つと、左奥に見える橋があります。萬年橋といいます。まずは、そこから眺めることにしました。念のため書きますが、清洲橋を渡ると向こうは江東区清澄。渡った先には都の公園の清澄庭園があります。また、江東区内で、洋菓子などの工場直売店を時々見かけます。清洲橋を渡ったところにも洋菓子とパンの工場直売店があり、辺りには甘い香りが漂っていました 程なくして萬年橋に到着。ここから眺める清洲橋と中央区。知った建築物ですが、川向こうから覗くと少しドキドキするのは私だけでしょうか? いつにも増して、美しく見えますね!
さて、萬年橋から隅田川テラスに出て、新大橋へ進みます・・・
*** 向こうに見えるのは、日本橋浜町の高層マンション「トルナーレ」。 やはり高い 江東区には、江戸時代の俳人松尾芭蕉が住んでいたということで、大川端芭蕉句選を詠みながら散歩ができます。
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やはり、ここでもトルナーレは目立ちます。屋上にはヘリポート。 首都高の下には、東京消防庁日本橋消防署浜町出張所があり、川沿いということで、消防艇2艇が配備されています。
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テラスから、「人助け橋」と称された新大橋に上りました。 中央の柱には、昔の新大橋などが描かれたレリーフが貼ってあります。 写真右端に見えるのは明治座。
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同じく新大橋の上から。 高速道路の下には、わんわん広場が見えます。 分かりづらいですが、こう見るとドッグラン、結構長いです。
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さらに進み、両国橋に到着。 向こうの中央に見える、灯りの付いた黄色い建物は日本橋中学校。 手前のフェンスは、花火を眺めている人たちがモチーフになっています。場所に合ってますよね
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再び新大橋へ。 ライトアップされた清洲橋もかすかに見えます。 個人的には、ライトアップされた新大橋が川面に映えるので、何度も写真に収めるほど気に入っています。
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やはり綺麗ですよ、新大橋。 写真中央には、日本橋三井タワーが確認できました。
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中央区は川向こうから見ても、やはり親しみのある街でした 春を見つけに
啓蟄を過ぎても肌寒い日が続きましたが、気温も上がってポカポカ陽気になった日曜日の朝。人形町通り沿いの歩道を歩いていると、壽堂のディスプレイが目に留まりました。
マグノリアのつぼみがついた枝が生けてありました。かわいいと思いながら通り過ぎると、甘酒横丁交差点近くの街路樹にマグノリアを発見。間もなく開きそうなつぼみがたくさんついていました。
そろそろ街のあちこちに春を見つけることが出来るのではと思い、用事を済ませ、午後3時過ぎに人形町〜日本橋周辺に繰り出しました。朝見かけたマグノリアをもう一度見に行くと、朝よりつぼみが膨らんでいます
街行く人も増え、多くの人が足を止めて眺めていました。その他に見つけた『春』を紹介します。
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ミツマタ(人形町通り)。後方は高層マンションのリガーレ日本橋人形町。
よし梅の玄関先には白い花のついた枝が生けてありました。 芸者新道と呼ばれるこの通りは、関東大震災や大戦の被害を受けなかったようで、当時の建物が残っているそうですね。 2月の冬景色も風情がありました。
人形町薮そばの桜の木。ソメイヨシノに似ていますが、違うかな?
ネコヤナギだと思いますが・・・(太田鮨)
日本橋方面へ歩いて、昭和通りを越えたところの日本橋本町のあじさい通りにはおかめざくら。 濃いピンクと小さめの花弁が愛らしいです。
残念ながら、日本橋詰の桜はまだまだ小さなつぼみでした。
改装工事中の三菱倉庫江戸橋倉庫ビル前の陽光桜。こちらもまだつぼみでしたが、色づいていますね。
少々歩いて、清洲橋近くの隅田川テラスの植え込みにはマーガレットが満開でした。
しかしながら、最近見つけた一番お気に入りの春は・・・三原堂本店のさくら餅とさくら団子。 結局、花より団子
週2回の独創的な味<榮太楼總本鋪 玉だれ>
昨年の秋に、引率のお手伝いで初めて参加した「まち歩きツアー 日本橋老舗コース①」。にんべん・榮太楼總本鋪・山本山の3老舗をご案内しました。その際、榮太楼總本鋪にてお話を聴いているときに、店長さんから「玉だれ」というわさび味の生菓子のご紹介があり、ずっと気になっていました。
1月に日本橋の病院で受けた、区の健康診断の結果を聞くために、とある火曜日に休みを取り、というか火曜日が水曜日のみしか都合がつかないため、敢えて火曜日にしたのですが、それには理由があります。この商品、火曜日と木曜日のみの販売なのです。電話をかけ、1本予約しました。
で、こちらが玉だれです(切り分けた写真のみでスミマセン)。
全長16〜7cm、直径2〜2.5cmといったところでしょうか。白い求肥に包まれた薄い緑色の芯がとても綺麗です。わさびにすり下ろした大和芋、砂糖、焼味甚粉を混ぜてできているそうです。わさびの辛味と香りがしっかり感じられるのですが、ほんのり甘い求肥と合うんですね。とても不思議な味で、案外クセになります。抹茶と一緒にいただきました。
本わさび(天城産)を使用していますが、生産量が少ないため、あまり多く製造できないとのことで、日本橋本店で火曜日と木曜日のみの販売とおっしゃっていました。独創的で貴重な味をぜひ一度お試しください。
榮太楼總本鋪 唸るおいしさ<京粕漬 魚久>
区の健康診断を受けるために有給休暇を取ったとある平日。1時間もかからず検査は終了し、さて、買い物でもして帰ろうかと日本橋の高島屋へ。
地下1階の食料品フロアをぶらついていると、目に留まったのが「魚久」の売り場で販売されているお得なセット<いろとりどり四人家族>。
週末に来ると、時々販売時間に当たることがありましたが、あっという間に行列ができて売り切れになってしまうので、いつも通り過ぎていましたが、この日は平日だったためか、まだいくつかカウンターの上に残っていました。
昨年の秋に、人形町の魚久本店で粕漬けを食する機会はありましたが、それ以来口にするもなくこの日に至りました。「粕漬けってすぐ焦げそうだし、ちょっと扱いが面倒くさいのかな」と、自分の家で調理することを敬遠していましたが、お店の方に焼き方をうかがったところ「ついてる粕は全部水で洗い流しちゃってから焼いてください」と言うものだから、なんだか気が楽になり「じゃ、買ってみよう」と一袋購入しました。
購入したその日にはいただかず、4日後位に開封しました(消費期限は7日)。言われた通り、切り身についた粕を水で洗い流し、グリルへ投入。焦げないようにごくごく弱火でグリルの中を見張っていると、徐々に香ばしい匂いが。<いろとりどり四人家族>は、切り身が4切れ入っています。この日は、いかの身と鮭の切り身をいただきました。いかはとっても柔らかく、口に入れ噛み締めて出てきたのは「うまい!すごい美味しい!!」の言葉。本当に美味しいです 今更ながら粕漬けの美味しさに感激。日本人に生まれて良かった、と軽い感動を覚えました。
で、その週末の朝、魚久人形町店にて<切り落とし>を求めに早起き。9:30から整理券の配布が始まり、一人2枚までとのことでした。こちらも当然ながら感動の味です
切り落としと言えど、魚久の粕漬け。7切れほど入っていて、お得感満載です。下の写真右上のいかのげそ、これも柔らかくてたまりませんっ 下は鮭のかまの部分。こちらの商品も消費期限は7日ですが、ギリギリまで待つとさらに旨みが凝縮され、また違う味わいです。ちなみに左上のほたての貝柱は、切り落としの中に入っていたものではなく、通常の商品です。切り落としを買う前日に買っちゃいました
普段の食生活で、お肉は調理しやすいのでついつい買いますが、魚、特に焼き魚をどう摂るかということをずっと考えていたのですが(臭いが気になってしまい)、なんてことはない、これで長年の悩みが一気に解決です。魚久との運命の出会いなんて
並ぶ価値ある<切り落とし>のセットですが、給料日には奮発して1,000円くらいしていた甘鯛のを購入してみよう、と楽しみが一つ増えました。こんなセットもあるようですよ。
魚久
切り落とし(630円)*人形町店は日曜日も営業
いろとりどり四人家族(735円)は16:00から日本橋高島屋の地下1階食料品フロアにて販売
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