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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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江戸時代の風習が息づく日本橋恵比寿講べったら市

[Hanes] 2018年10月28日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
今月20日に、先輩特派員柴犬さんがご紹介していた「日本橋恵比寿講べったら市」へ行ってきました。
べったら市については中央区観光検定の公式テキストで学んでいましたが、
実際に見に行ったのは今回が初めて!
非常に多くの人出が予想されるというニュースを読み、少し早めに現地へ向かったところ、開催2日目ということもあり、既に多くの人でにぎわっていました

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お祭りでよく見かけるような屋台が多く並ぶ中、
最も人だかりができていたのはやはりべったら漬けの露店
そもそもべったら漬けとは、浅く塩漬けした大根を米麹の床に本漬けしたもので、
江戸時代から食べられている伝統ある食べ物なんです。

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あの十五代将軍徳川慶喜も好んで食べたそうで、
現代の私達も同じものを口にしていると考えると、不思議な気分になりますよね
店頭ではべったら漬け等の試食をすることができるので、
複数店を巡ってお好みのべったら漬けを探すのも楽しいです

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実際に試食をしながらお店を見て回っていると、2つ気になることがありました。
1つ目は、どのお店もべったら漬けを切って袋詰めしないこと。
しんなりしているとはいえ、大根1本そのまま持って帰るのは大変なので、
「なんだか不親切だなー」なんて思って見ていたのですが、
実は切らずにお渡しするのにはれっきとした理由がありました
その理由というのは、「べったら漬けは縁起物なので切らない」というものです。
そう言われると、持って帰るのは少々大変でも、切らないでほしくなりますね!

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2つ目は、べったら漬けには「皮つき」「皮なし」があるということ。
文字通り、皮がついているかいないかの違いなのですが、
皮つきの方が歯ごたえがあり、沢庵に近い食感となっています。
お店の方曰く、江戸時代からあるのは皮なしの方だそうです。

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そして、べったら漬けを大人買いした方や、電車で遠くからお越しの方に嬉しいゆうパックサービスもあります!
たくさんお買い上げの際には、利用してみてはいかがでしょうか?

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江戸時代、10月20日の寶田恵比壽神社門前では恵比寿講が開かれる風習がありました。商業や農業の神である恵比寿様をまつる行事で、縁起物を供えて商売繁盛を祈願したそうです。
今日では、お正月とべったら市開催時にのみ御朱印がいただけるということで、神社には多くの方が集まり、「当時もこのくらいにぎわったのかな?」と思いを馳せながらその場の雰囲気を楽しむことができました

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また、べったら市の開催場所を飛び出して、日本橋のまちを歩いてみると、
日鐵日本橋ビル跡で行われている工事の囲いに描かれた「日本橋かるた」の「へ」が、
べったら市に関する内容であることに気が付きました!

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べったら市 行き合う人の 袖ふれて

かすがべったりの大根を縄で縛っただけで持ち歩いたため、
うっかり他の人の衣服にかすがついてしまったことから、「べったら漬け」と呼ばれるようになったという、べったら漬けの由来を思い出させてくれるような内容です

着物を汚したくないがためにべったら漬けをよけて通る女性たちに対し、
面白がってわざとかすをつけようとする男性がいたという江戸時代...
現代のべったら市には(残念ながら?)そのような男性はいませんが、
今年チャンスを逃してしまった方は、来年遊びにいらしてみてはいかがでしょうか


 

 

日本橋で話題の煮干しパスタランチ@sisi煮干啖

[Hanes] 2018年10月26日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
神楽坂の肉イタリアン「カルネヤ」や西麻布の熟成肉レストラン「カルネヤサノマンズ」のオーナーシェフ高山氏によるパスタのお店「sisi煮干啖」が
日本橋にあることはご存知でしたか?(今年の10月でオープン1周年)
ランチタイム限定営業なので、意外と「知らなかった!」という方もいらっしゃるかもしれません。
 
私はこの前の土曜日にやっと行くことができたのですが、
やはり気になるのは、そのユニークな店名ではないでしょうか?
sisi煮干啖...ししにぼたん...獅子に牡丹...
そうです。花札の「獅子に牡丹」が由来となり、看板のロゴにもなっているんです
 
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そして「煮干啖」というだけあり、煮干しベースの新感覚メニューがそろっています。
・バター風味の煮干しソースをからませた「にぼたん」
・煮干しソースに柚子を加え、女性に人気の「ぺぺたん」
・煮干しソースにトマトを加えた「トマたん」
・煮干しのだしとすったじゃがいものスープ「にぼすい」等。
(注文は食券制となっています。)
 
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カウンター席のみの小ぢんまりしたお店ではありますが、
オシャレなうえに、不思議と居心地の良い雰囲気になっています。
カウンターには自由にいただける煮干し等があり、これがまた適度な塩加減で美味しかったです
 
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そして、待つこと数分...注文した「ぺぺたん(小)」が出てきました
自家製チャーシュー、シャキシャキ食感の紫玉ねぎ、海苔、ウズラの卵が、
互いの良さを相殺することなくパスタのトッピングとして共存してます。
 
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気になるお味の方ですが、魚の臭みを全く感じさせない見事な仕上がりで、
だしがよく効いていることもあり、後をひく美味しさでした
他のメニューへの期待が高まり、再訪したいお店となったくらい!
パスタ好きのみなさん、お近くにお越しの際にはこちらでランチはいかがでしょうか?
 
■sisi煮干啖(ししにぼたん)
住所:東京都中央区日本橋小舟町4-9
営業時間:10:30~15:30(※土曜日は11:00~15:00)
定休日:日・祝
公式Facebook: https://www.facebook.com/SisiNibotansisi煮干啖-243739119484689/
 
※本記事は、店長さんより掲載許可をいただいております。

 

 

創業300年!伝統技が光る江戸屋の刷毛・ブラシ

[Hanes] 2018年10月25日 09:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
日本橋恵比寿講べったら市に行った際に、ひときわにぎわっていた享保3年(1718年)創業の老舗江戸屋に立ち寄りました。
こちらのお店では、建物の壁に書いてある通り、刷毛ブラシ等を扱っていますが、
店内に入る前に目を引くのがこの独特な外観!

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これは刷毛を表現しており、人造石洗出し仕上げという技法を用いた建築なのです
そういわれてみると、確かに刷毛っぽいですよね。
国登録有形文化財(建造物)に登録されている貴重な建物で、
中央区観光検定の公式テキストにも掲載されています

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店内の天井からは、刷毛やブラシが数多くつるされており、
そこからは、現代の便利な技術では真似できなそうな伝統の技が垣間見られました
また、木造建築(大正13年(1924年)に建造)ならではのぬくもりと趣も印象的。
 
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洋服用、靴用、お掃除用、化粧用のブラシや歯ブラシ、ヘアーブラシに加え、
書道用の筆や絵画用の筆・ブラシと、商品の種類が豊富です。
贈答品中央区土産としてもちょうどよいのではないでしょうか
 
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私は、べったら市の期間中お得になっていたこちらの歯ブラシを家族用に購入
ブラシの部分には、馬毛(やわらかめ、ふつう)と豚毛(かため)、ふつうサイズと大きいサイズがあります。
見慣れた透明や白のブラシと異なるうえ、他でもなかなか見かけることがないので、
ついついどんな磨き心地なのか試してみたくなりませんか?
 
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お店の方曰く、使用しているうちに毛が徐々に短くなってくるそうですが、
3~4ヶ月、長いと半年ももつそうです!
また、「やわらかめ」は歯茎のマッサージにもお使いいただけるんだとか
 
七代将軍家継の時代に将軍家のお抱え刷毛師となった初代利兵衛に始まるこのお店は、今年創業300年
その素晴らしい伝統と技術は、未来に受け継いでいきたい宝物ですね
 
■江戸屋
住所:東京都中央区日本橋大伝馬町2番16号
営業時間:9時~17時
定休日:土日祝
ウェブサイト:http://www.nihonbashi-edoya.co.jp/
 
※本記事は、江戸屋のご担当者様より掲載許可をいただいております。

 

 

NISSAN CROSSINGで「最先端」なひとときを...

[Hanes] 2018年10月21日 09:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
約1ヶ月前のニュースですが、テニス全米オープンの女子シングルスで優勝し、
日本人として初めて四大大会を制した大坂なおみ選手が、
9月13日に日産ブランドアンバサダーに就任しました
そのような嬉しいニュースを受け、先日銀座4丁目交差点の一角にあるNISSAN CROSSINGへ行ってきました。

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いつも外から最先端テクノロジーを搭載した未来のクルマ等の展示を見ているだけでしたが、
中に入ってみると、上階にも格好いいクルマが展示されているではありませんか
海外からお越しの方々も多く、日本車への関心の高さをうかがうことができました。

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勿論、そのようなクルマを見て楽しむのも良いのですが、
NISSAN CROSSINGに来たら見逃せないものがもう1つあります!
それが、2階にあるCROSSING CAFE
こちらのカフェでは、MACCHI-ART、コールドプレスソーダ、カフェラテ等がいただけます。

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特にMACCHI-ARTの表面には、日産のクルマや、その場で撮影したお客様の顔写真を描いていただけるということで、
女性や訪日外国人を中心に人気を集めています
最先端の技術で驚くほど鮮明にコーヒーの表面に再現されるので、
記念に夫婦やカップルでのツーショット写真を選択する方をよく見かけます。
お店の方曰く、ホットよりもアイスの方が完成度の高い仕上がりになるそうです

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(提供:日産自動車株式会社)

オリジナルのMACCHI-ARTをいただきながら、展示車や銀座4丁目の風景を眺めたり、
カフェのテーブルに設置されているiPadで日産のプロモーションビデオを見たりと、
色々な楽しみ方ができるのも嬉しいポイントです

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(提供:日産自動車株式会社)

MACCHI-ARTのミルクの部分はほんのり甘く、コーヒーとよく合います!
インスタ映え目当ての方のみならず、純粋にコーヒーがお好きな方にも
十分にお楽しみいただけるはずです
お近くに行かれた際には、NISSAN CROSSINGを覗いてみてはいかがでしょうか。

■NISSAN CROSSING
住所:東京都中央区銀座五丁目8番1号
営業時間:10:00 ~ 20:00
休館日:不定期
アクセス:地下鉄 銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座駅」A3・A4・A5出口を出てすぐ
ウェブサイト:https://www3.nissan.co.jp/crossing/jp.html

※本記事は、CROSSING CAFEのご担当者様に掲載許可をいただいております。

 

 

【遠足シリーズ第6弾】東京最古の現存鉄橋を探して...

[Hanes] 2018年10月19日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
10月も中旬にさしかかり、中央区内の街路樹のモミジやトウカエデが紅葉しないかと、
通勤途中にチェックし始めるようになりました

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(江戸・もみじ通り:日本橋一丁目18番~日本橋三丁目15番)

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(交詢社通り)

どうやら紅葉するのはまだまだ先のようですが、
中央区のウェブサイトの「中央区管理の街路樹」によると、
京橋エリアに36本、日本橋エリアに47本、月島エリアに0本のモミジが、
京橋エリアに254本、日本橋エリアに127本、月島エリアに103本のトウカエデが植えられているそうです
紅葉が美しいことから、それらは全国のあらゆる都市の街路樹となっているのだとか。

そんな中央区にはもう一つ「モミジ」に関するものがあります。
それが、楓川(もみじがわ)です
中央区には隅田川や日本橋川のように現存している川もあれば、埋め立てにより姿を消した川も多くあります。
楓川もまたその姿を消した川の一つです。

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こちらの案内板にあります通り、かつて楓川には、弾正橋が架かっていました。
この事は、先輩特派員ジミニー☆クリケットさんも紹介しています。(詳しくは関連記事を参照のこと)

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(現在の弾正橋。1926年に架け替えられ、従来の弾正橋よりやや北側に位置。)

この橋は、寛永図、承応図、明暦図には無名橋として、
1700年(元禄13年)の図には由来不明の「とごえはし」(戸越橋)として記載があり、後に八丁堀に邸宅のあった島田弾正少弼が由来の弾正橋となりました。
1913年(大正2年)の市区改正事業によって街路網の整備をし、その橋の上流に新たな弾正橋が架設されると同時に、旧弾正橋は元弾正橋と改称され存続するも、震災復興事業の区画整理で廃橋となっています。

しかし、この橋は東京府の依頼により工部省赤羽製作所で製造された我が国最初の国産橋梁であることから、
東京市は1929年(昭和4年)5月、富岡1丁目に八幡橋としての移築・保存を決定

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ということで、富岡八幡宮に行った際に、旧弾正橋を渡ってきました

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こちらの橋、実は東京で一番日本で二番目に古い現存鉄橋でもあるのです!
ちなみに日本最古は、大阪府大阪市の緑地西橋(旧心斎橋)で、
これらは一般社団法人 日本橋梁建設協会「100年橋梁:次世代へつなぐ確かな技術」(p. 17)で紹介されています。

また、官営工場で初めて造られた橋ならではの、国家の威信を反映した菊の紋章が施されたピンも特徴的

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そして、鋳鉄橋から錬鉄橋に至る過渡期の鉄橋として近代橋梁史上貴重な橋であり、
アメリカ人スクワイア―・ウイップル氏の特許を基本にしたウイップル型トラス橋の名誉から、1989年には米国土木学会より「土木学会栄誉賞」を得ています

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文明開化のシンボルともいえる旧弾正橋...
少し足をのばした場所で、その奥深い歴史を知ることができました
橋一つとっても面白い!そのような歴史に満ちた中央区では、毎日が発見の連続です!

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【関連記事】
ジミニー☆クリケットさん「楓川跡を歩く(1)」
/archive/2018/06/post-5299.html
ジミニー☆クリケットさん「楓川跡を歩く(2)」
/archive/2018/06/post-5303.html

【参考文献】
東京都中央区教育委員会社会課文化財係『中央区文化財調査報告書 第5集 中央区の橋梁・橋詰広場―中央区近代橋梁調査―』(東京都中央区教育委員会社会課文化財係、1998年).

【参考ウェブサイト】
一般社団法人 日本橋梁建設協会「100年橋梁:次世代へつなぐ確かな技術」
http://www.jasbc.or.jp/panfuretto/panfu_100year_201505.pdf
国立国会図書館「国立国会図書館デジタルコレクション」江戸切絵図 築地八町堀日本橋南絵図
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1286660?tocOpened=1
文化庁「文化遺産オンライン」
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/121364

 

 

晴海・月島エリアで満喫できる秋とは?

[Hanes] 2018年10月18日 09:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
中央区では現在「第66回中央区観光商業まつり」が開催されており、
先日その一環である「フラワーカーペット晴海2018」を見に、晴海アイランドトリトンスクエアへ行ってきました。

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晴海はオリンピックの選手村ができることで、ますます注目を集めるようになり、
そういったこともあってか、今年のテーマは「スポーツの花絨毯」
記憶にも記録にも残る名場面で世界中を魅せた選手たちの姿が、色鮮やかな花びらで再現されていました。
近くから見ても遠くから見ても見ごたえがあり、選手たちの躍動感が伝わってきます

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スポーツの秋と芸術の秋が融合したようなこちらの花絨毯ですが、
まだ制作中だったので、16日(火)のグランドフィナーレまでにどのような仕上がりになるのか楽しみです

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その後、桜の散歩道及び水のテラスで開催されていた「晴海 晴っ呼(はるっこ)秋まつり」を覗いてきました
キャラクターショーは2階にまで人だかりができるほど家族連れで賑わっており、
うまいもん屋台には食欲の秋ならではの食欲を誘うグルメがずらり!

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こうして晴海エリアで秋を満喫した後は、
月島第二児童公園で開催されていた日本最大級規模の都市型マルシェ「太陽のマルシェ」
こちらのマルシェは、「食べる・買う・学ぶ・体験」が一つになり、食育も兼ねた場となっています。
10月のテーマは「全国から秋の味覚大集合」!
全国からこだわり農家の皆さんが集い、どれもこれもクオリティの高いお店ばかり。
某芸能人が食べて絶賛したというグルメもあり、また訪れたいと思いました

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今回ご紹介した晴海や月島は、銀座や日本橋からは少し離れた場所に位置しており、
地下鉄でアクセスすることが多いのではないかと思います。
しかし、そんな時にご提案したいもう一つの交通手段が、中央区のコミュニティバス「江戸バス」

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このバスには北循環(日本橋方面)と南循環(築地・月島・勝どき方面)があり、
北循環と南循環の無料乗り継ぎの仕方も分かりやすく、最近よく利用しています!
電車や都バスより安く移動ができ(大人片道100円)、中央区内の風景も楽しめるのでオススメです
ご利用の際は、車窓から中央区の秋を見つけてみてくださいね