[ジミニー☆クリケット]
2015年4月20日 09:00
京橋3丁目、銀座と京橋を分ける高速道路の脇に、「江戸歌舞伎発祥の地」の碑が建っています
これは、江戸初期の寛永元年(1624年)に、中村座の始祖、猿若(中村)勘三郎が中橋南地(現在の京橋1丁目付近)で、歌舞伎興行の櫓(やぐら)を揚げたことに因むものです。これが江戸歌舞伎の発祥となりました
碑の中央上部、櫓を模して、中村屋の定紋、角切銀杏(すみきりいちょう)が見えます
その碑の建っている隣に、ブラザーの東京ショールームがあります
ブラザー工業株式会社は、ミシン製造でスタートし、現在は、ファクシミリ、コピー機(複合機)等において、強力なブランド力を誇る一部上場企業(本社は名古屋)です。1908年(明治41年)に安井兼吉氏が創業、「ブラザー」の商号の由来は、1925年に安井正義氏が事業を継承し、社名を「安井ミシン兄弟商会」と改めたことによるものだそうです
この東京ショールームの入り口に、イメージキャラクターを務める中村勘太郎、七之助兄弟(ブラザーズ)の写真が大きく貼られています。勘太郎、七之助兄弟は、言うまでもなく、3年前に亡くなられた十八世中村勘三郎丈のご子息たちで中村屋であり、以前から、この隣の碑との関係が気になっていました
で、「疑問は解決すべし」と、ブラザー東京ショールームの受付で、その点うかがってみたところ、江戸歌舞伎発祥の地と中村屋ブラザーズの起用は特に関係無いとのこと。ただ、お客様から同様の質問はあるとのことでした。ですよね
下の写真は、江戸東京博物館(墨田区)に再現された中村座です。
[ジミニー☆クリケット]
2015年4月17日 14:00
4月15日から、銀座3丁目にある松屋銀座で、誕生60周年記念の「ミッフィー展」が開催されています
松屋銀座の8階イベントスクエアです
ミッフィー(うさこちゃん)は、60年前、オランダ・ユトレヒト生まれの絵本作家ディック・ブルーナさんによって生み出されました。ちなみに、母国オランダでの名前は、「ナインチェ・プラウス」だそうです(意外)。
現在までに、120タイトルを超える絵本が刊行され、全世界で約50カ国語に翻訳され、8500万部以上のロングセラーとなっているそうです
本展では、ブルーナさんの初期作品や原画、スケッチなどが展示されています
ブルーナさんの創作風景も映像で流されていました。
また、1955年に初めて描かれた「ファースト・ミッフィー」(『ちいさなうさこちゃん』(第1版))の原画が、世界で初めて公開されていました
さらに、60周年企画「ミッフィー・アートパレード」から、日本人クリエーター15組が手がけた、高さ180センチのミッフィー像が初めてお披露目されています。入口に展示されているのも、そのうちの一つです
ミッフィー好きはもちろんのこと、だれもがほのぼのできるよい展示会だと思いますので、銀座にお越しの折は、是非お立ち寄りくださいグッズの販売コーナーも充実していますよ
本展の最終日は、5月10日(日)です。
松屋銀座「ミッフィー展」のHPは こちら ⇒ http://www.miffy60-exhibition.jp/
[ジミニー☆クリケット]
2015年4月16日 09:00
ソメイヨシノの花びらが散り、葉桜になり始めたこの時季は、まさに新緑の季節ですね
東京駅八重洲口正面すぐの京都館も、現在、目でも舌でも新緑を味わえる一押しのお菓子を、「4月のおすすめお菓子」として紹介してくれています
このうち、私は、七條甘春堂の「お茶々餅」と、京銘茶茶游堂の「京わらびもち」を購入しました
祗園辻利の「抹茶カステラ」は、以前買ったことがあるので、今回は我慢、我慢と
「京わらびもち」は、わらび餅に石臼挽き宇治抹茶が加えられ、お茶の香りがさわやかでした
慶応元年創業の七條甘春堂は、和菓子で季節を感じさせる四季のお菓子を創作していますが、この「お茶々餅」は、こし餡と求肥と抹茶きな粉という王道の顔合わせで、おいしくないはずがありません
京都館には、これもまた季節を目と耳で楽しめる艶やかな「都をどり」のポスターが貼ってありました。期間は、4月1日から4月30日まで。場所は、京都東山区の祗園甲部歌舞練場です
*なお、館内の写真撮影については、ご了解をいただきました。ご協力ありがとうございましたm(_ _)m
京都館のHPはこちら ⇒ http://www.kyotokan.jp/
[ジミニー☆クリケット]
2015年4月16日 09:00
銀座2丁目、昭和通りから亀井橋、築地警察署に通じる通りの左手にナチュラルローソンのお店があり、そのビル(銀座大塚ビル)の地下1階に、画廊「メグミオギタギャラリー」があります
現在、そこで、コンテンポラリーアートの作家、中村ケンゴ氏の作品展「中村ケンゴ図鑑-10年代の作品を中心に」が開催されています
中村ケンゴ氏は、現代社会を生きる私たちにとって身近なモチーフからインスパイアされたユニークな絵画を制作されている方で、会場に入ると、まず、Eメールの顔文字を素材にした大きな作品が目に飛び込んできます
岩絵具、顔料、和紙といった日本画材料で描かれるテーマは、日本画伝統の花鳥風月とは全く趣の異なる、まさに"今"を象徴するEメールの顔文字やら、マンガの吹き出しやら、マンガのキャラクターのシルエットで、その組み合わせがとても斬新で、新鮮です
作品に近づくと、岩絵具の砂っぽい感じ、つや消しのような、深みのある感じがよくわかります
「自分の創作活動において、"今を生きている"という感覚を大事にしている。・・・コンテンポラリーアートは"今を生きている作家の作品"・・・」という中村氏の言葉にも、作家としての使命感が感じられますし、とにかく、どの作品も、"今"を生きている"私"には親しみやすく、見ていて楽しくなるものばかりでした
上の作品、近づいて見ると・・・
「中村ケンゴ図鑑-10年代の作品を中心に」は、4月3日(金)から4月25日(土)まで開催されています元気になれます
メグミオギタギャラリーの開廊時間は、午前11時から午後7時まで (日・月・祝休廊)です
*画廊内での写真撮影については、事前にご了解をいただきました。
*ご協力ありがとうございましたm(_ _)m
[ジミニー☆クリケット]
2015年4月15日 14:00
銀座3丁目、マロニエ通りから松屋銀座の裏の通りに入るとすぐ、野草・茶花の専門店「野の花司」はあります
このお店では、栽培されたのではない、まさに野生の「野の花」が販売されています(一部栽培されたものもあるそうです)
これらの山野草は、全国(北は東北から南は九州)10カ所以上から直接お店に送られてくるそうです。お店には、50種類をこえる野の花がそろっています
お店に入ると、季節の花のとてもよい香りがします
ただ、お店の雰囲気は、通常の()花屋さんとは全く違います。「和」な感じがただよっています。かつ、花の色がどぎつくないためか、お店の中にいるだけで落ち着けて、癒される感じがします
お店の2階は、喫茶スペース「茶房」と、ギャラリー「スペース司」になっています
「茶房」では、山菜等を佃煮風に調理した"野山のごちそう"や、自家製の甘味が用意されているそうです。ゆっくりとくつろげる空間だそうで、次回是非お邪魔したいです
なお、写真撮影については、お店の方にご了解をいただきました。ご協力ありがとうございましたm(_ _)m
「野の花司」さんのHPはこちら ⇒
http://www.nonohana-tsukasa.com/tsukasa.html
[ジミニー☆クリケット]
2015年4月13日 09:00
2013年の4月14日に、俳優の三國連太郎さんが90歳で亡くなられました
今年が三回忌ということで、銀座三丁目にあるキヤノンギャラリー銀座で、三國さんを25年間撮り続けてこられた市原基(いちはらもとい)氏の写真展、「三國連太郎三回忌『貌』」が開催されています
三國さんは、「釣りバカ日誌」のスーさん役でも親しまれましたが、個人的には、「飢餓海峡」や「復讐するは我にあり」で演じた役が、強烈に記憶に残っています
「飢餓海峡」のラストシーン、青函連絡船の甲板上で、姿が見えなくなった後ですら、漂う圧倒的な存在感
特に、緒形拳さんと共演された「復讐するは」では、連続殺人犯榎津巌役の緒形さんも怖かったですが、敬虔なクリスチャンでお父さん役の三國さんの方がもっと怖かったですよね、ほんと
この写真展では、徹底した役作りでエピソードも多い三國さんの、25年間の記録が展示されていました
「(まだ若手俳優の頃、)老人役をやるために、歯を10本抜いた(しかも治りが早いという理由で麻酔無しでやったらしい)」、「当時の映画会社間の協定を破って他社の映画に出演し、撮影所の前に『犬・猫・三國、入るべからず』との看板を立てられた」等々の伝説()が、現実味を帯びて迫ってきます。
会場には、途切れることなく、来場して写真に見入る人がおり、私にとっても、不世出の名優を思い出す機会として、とても余韻の残る写真展でした
ちなみに、展示されている写真は、印画紙ではなく、すべて布に焼き付けられたものです
市原さんに伺ったところ、布に焼き付けることにより、アクの強い三國さんの印象が少し和らぐとのこと
この写真展に来られた時には、是非そういうところもご覧ください
最後に、『顔』ではなく、『貌』としたところが、三國さんのイメージに合っているなあと感じました
なお、会場での写真撮影については、事前にご了解をいただきました。ご協力ありがとうございましたm(_ _)m
この写真展の開催期間は、4月9日(木)から4月15日(水)までです。
キヤノンギャラリー銀座のHPはこちら ⇒
http://cweb.canon.jp/gallery/schedule/ginza.html