[之乎者也]
2015年8月11日 09:00
今日は5年ぶりに仕事で来日するスペインの友人と夕食です。ユネスコ無形文化遺産にもなった「Washoku」を楽しみたいという希望もあり、銀座4丁目の「天ぷら 阿部」にお邪魔しました。お店は人通りの多い晴海通りから銀座レンガ通りを少し北へ入ったところにひっそりと立つ飲食ビルの地下1階にありました。エレベーターを降りて中に入ると一変して明るい雰囲気。手前にテーブル席もありますが、メインは12人が座れるカウンター。早速友人と再会を祝いビールで乾杯すると、店主の阿部さん自らざるに盛った素材を見せてくれて、目の前で一つ一つ揚げていきます。
才巻海老からスタートして、長いも、れんこん、かぼちゃ、小柱、えんどう、まいたけ。。。天ぷらにドイツの岩塩、フランスの海塩の組み合わせもユニークです。
カウンターで揚げたてをすぐにお皿に出してくれるところ、そして店主との会話も楽しめて、銀座というよりも江戸の街中にトリップしての屋台で天麩羅を頂いている気分!
【鍬形蕙斎 『近世職人尽絵巻』( 東京国立博物館蔵)】
サクサクとした天ぷらの食感はもちろん、デザートでミニ鯛焼きの天ぷらと茶筅で泡立てたアイスコーヒーを出してくるところなど、さすがは『日本料理なだまん』で30年間てんぷらを揚げて来られた阿部さんらしいおもてなしです。江戸の食を堪能した一夜でした。
【銀座 天ぷら 阿部】
〒104-0061 東京都中央区 銀座4丁目3−7 スバルビル 地下1F
TEL:03-6228-6077
営業時間; ディナー 1700~2100(ランチ営業もあり)
[之乎者也]
2015年8月10日 09:00
今日の仕事もこれで終わり。さりとて夕刻の宴会まではまだ時間があるし。。。これだけ暑いと喉が乾くなぁと思いつつ銀座のほうへ歩いていくと、すてきな立ち飲みBARがありました。外堀通りと東京高速道路が交わるところ、高速道路の下のお店です。以前ブログ記事でも紹介したのですが、歌川広重の「名所江戸百景・びくにはし雪中」に描かれる「比丘尼橋(びくにはし)」にあたる場所です(/archive/2014/04/post-1949.html)。東京高速道路は昔の京橋川を埋め立てて作られているのでここには55年前までは川が流れていたことになります。
店に入ると1升瓶、4合瓶がところ狭しと並べられる中、カウンターと窓際には小さなテーブルがあってそこでちょい飲みを楽しむことができます。お店のお勧めのお酒とつまみが楽しめるほか、これからホームパーティーという人はこちらで日本酒を買って帰ることも出来ます。もともと君嶋屋さんという横浜の酒屋さんがやっている立ち飲み屋で、日本酒のみならず、焼酎、ワインと種類も豊富にあります。私は、お店から薦められた天青(てんせい)という茅ヶ崎のお酒を頂きました、良く冷えていてとてもおいしかった!
さて、この君嶋屋は創業はなんと1892年。2006年に東京へ進出(丸の内店)し、2013年にこちらの銀座店としてリニューアルオープンしたそうです。店の奥にはワインセラーもあってフランス、イタリア、スペイン、アメリカなどの産地から直輸入したワインでいっぱいです。
日が長いこの季節、夕方丸の内のオフィス街を眺めながらちょっと一杯なんていかがでしょうか。
【銀座君嶋屋】
〒104-0061 東京都中央区 銀座1丁目2−1 紺屋ビル 1F
TEL:03-5159-6880
営業時間; 1030~2100(土曜は2000、日曜は1900まで)
[之乎者也]
2015年8月 6日 09:00
夏も本番、夏休みで海外・国内各地へお出かけの方も多いかと思います。そんな方も、お仕事などでなかなか夏休みに行けない方にも、本日は中央区で旅の気分を楽しむご提案です。
中央区は日本全国の名産品の買い物やお食事が東京に居ながらにして楽しめるアンテナショップの集積地です。10月のアンテナショップスタンプラリーは有名ですが、日本橋、銀座、八重洲・京橋周辺に26店舗があるようです。江戸時代には江戸城の近くに大名が江戸藩邸を置きましたが、中央区に集まるアンテナショップは、言ってみれば現代版「江戸藩邸(蔵屋敷)」といったところでしょうか。。。
中央区にあるアンテナショップでは、いしかわ百万石物語・江戸本店(銀座2丁目)やTAU - 広島ブランドショップ(銀座1丁目)のように、数フロアにわたり地域の高級名産品(金沢漆器、熊野筆。。)、日本酒、食べ物(もみじまんじゅう。。)そしてイートインのような食事スペースを備える大型店も多いなか、本日は、ちょっと異色の函館市のアンテナショップ「函館もってきました」に行って来ました。場所は京橋2丁目。地下鉄京橋駅の真上、東京スクエアガーデンの向かいです。
「函館もってきました」というネーミングの通り、函館の名産品がコンビニのローソンの一部スペースを区切って販売されています。五島軒の函館カレーはもちろんのこと、いかめし、ホタテ貝柱、yukky北海道キャラメルシリーズ(練乳、バター、メロン。。)そして定番のトラピスト修道院のクッキーまで置いてあります。食べ物ばかりでなく、ハコダテ市観光ガイドキャラクターとして売出し中の「イカール星人」のかぶりものまで売っていて、ここは京橋か、はたまた函館空港か?しばしの旅行気分を楽しめます。
コンビニですのでもちろん24時間営業。仕事や銀座での宴会、日本橋でのお買い物の後にちょっと立ち寄るなんてこともできそうですね!
[之乎者也]
2015年8月 5日 08:00
赤くてカワイイ江戸バス。中央区民の大事な足ですが、区内観光にも便利な乗り物で中央区特派員ブログでも江戸バスを使った観光案内がたくさん紹介されています。
さて、ある日八重洲通りを歩いていると、都バスのバス停の近くに屋根つきのバス停(シェルター)が!(左側写真)。多くのバス停、特に江戸バスのバス停といえば右下の写真のようなポールが一本建っているだけの簡単なものが多いですが、ここ八重洲通りの「いちよし証券前(八重洲通り東)」の北循環バス停には、ベンチに加え立派な屋根とガラスの壁がついていて、雨や風の強いときでもバスを待つのに安心です。昨年12月に江戸バスのバス停に新設されたそうで、八丁堀のいちよし証券前のほかにも聖路加病院、晴海、浜町など既に7箇所が整備されているようです。
良く見るとバス停の横のガラスの壁には、ちょっとおしゃれなファッションや化粧品などの広告が入っていて(上の写真)、近くの地味な都バスのバス停(「ちょこっと走れば、違う街♪」:下の写真)と比べて都会的なセンスの良さを感じます。それもそのはず、もともとフランスの広告代理店のJCDecaux(ジェーシードゥコー)が始めたビジネスで、「広告付バス停留所上屋」というのが正式な名前だそうです。バス停側面に広告を出しているファッション会社などからの広告料で、バス停の設置と維持管理の費用をまかなっており、バス停の整備のために東京都や中央区などはお金を払う必要が一切ないという、いわゆるPPP(官民連携パートナーシップ)によるものです。中央区の場合JC Decauxと三菱商事の合弁会社のMC Decaux(エムシードゥコー)が実施しており、中央区のほかにも全国45都市で似たような広告付きバス停が整備されているそうです。たかが「バス停」ではありますが、聖路加病院、八丁堀、浜町などから江戸バスを使うときは、ちょっと注意してみたらいかがでしょうか。
[之乎者也]
2015年8月 2日 10:00
日曜の朝、普段であればゆっくり寝ているのですが、朝6時前、遠くからお囃子の太鼓の音が聞こえてきます。そう今日は住吉神社宮神輿の船渡御が行われる日です。
中央大槁から眺めると佃公園の船着場あたりに船が数隻集まっています。
そして佃灯台の前は、早朝だというのにこんなにたくさんの人が。。。
宮神輿は既にバージ(御座船)に乗って出航の時を待っています。
向こう側の黄色い船では、若山胤雄社中でしょうか、お囃子を奏で続けています。
朝7時前、タグボートに引かれて宮神輿のバージ(御座船)の出発です。大きな拍手が起こります。これから晴海沖で海上祭を行い、1時間くらい後またこちらに戻ってきます。
昔(53年前まで)は宮神輿を担いだまま隅田川に入る海中渡御を行っていたようですが、今はこうして船で佃・月島の周りを回ります。ちょうどここまでブログを書き終えると、お囃子の音とともに豊洲運河のほうからパリ広場の鼻(大川端)を廻って御座船が戻ってきました。
佃公園着船後は、陸に戻って宮神輿の渡御が行われます。
続きを読む: 宮神輿 船渡御(ふなとぎょ)
[之乎者也]
2015年8月 1日 18:00
三年に一度の住吉神社例大祭が始まりました。
金曜日の昨日(7月31日)は大祓式、町内みこしの清祓いなどが行われたようです(残念ながらお仕事なので見に行けませんでした)。
このところ熱中夜が続きますが土曜日の今朝も暑くて早く目が覚めてしまったので、朝7時前ですが佃をぶらぶら散歩してみました。隅田川を渡る朝風がさわやかです。
佃(佃1丁目)に入ると町内はいたるところ白字で住吉神社と抜かれた水色の幟とちょうちんが飾られ、祭りの雰囲気を盛り上げます。さらにはこの時期しか見られない大幟(おおのぼり)が雰囲気を盛り上げます。昨日の夕方町内各所で一斉に掲げられ、全部で6つ、それぞれデザインも微妙に異なります。周囲のタワーマンションと高さを競うように。堂々と風になびきます。
そうこうしていると、まだ朝の7時なのですが佃小橋のそばの屋台ではお囃子も始まりました。お祭りへのわくわく感が一気に盛り上がります。国指定無形民俗文化財の若山胤雄社中によるもので、さすがは佃のお囃子。太鼓は波の音を、笛は千鳥の鳴き声を表現しているそうです。