[ジミニー☆クリケット]
2015年1月29日 09:00
「記紀」とは、古事記と日本書紀のことですが、日本橋室町二丁目にある三重テラスで、三重・奈良連携講座「記紀と聖地-伊勢・大和の知られざる魅力-」が開催されました。場所は、三重テラス2階の多目的ホールでした
まず、基調講演として、「記紀と聖地-伊勢・大和の知られざる魅力-」(約40分)が、宗教人類学者である植島啓司氏によって行われ、そのあと、植島氏と萩美香氏による対談、「伊勢と大和の聖地を旅する」(約1時間)が行われました。萩美香氏は女優で、みえの国観光大使を務めています
植島氏のお話は、非常に気付かされることが多く、ためになりました
今回の講座は、もともと、神話が根付く三重、奈良、島根の3県の連携講座の第2弾として行われたものです。是非、第3弾、第4弾と私たちに関心のあるテーマで続けてもらいたいものです
ちなみに、このように、3県のアンテナショップ(三重テラス、にほんばし島根館、奈良まほろば館)は、すべて中央通りに面して(日本橋三越や日本橋三井タワーの向かい側です)、日本橋室町一、二丁目に集まっています
上の写真は、三重テラスの1階物販コーナーで、ネーミングに惹かれて買った「伊賀忍者ビーフカレー」と「忍ジャエール」です
伊賀牛100%使用と伊賀流生姜炭酸飲料、どちらもおいしかったです
三重テラスのHPはこちら ⇒ http://www.mieterrace.jp/
[下町トム]
2015年1月28日 14:00
日本ではじめての地下鉄である「銀座線」は東京の交通のシンボルであると同時に、中央区を貫く大動脈でもあります。何しろ、その路線の名称に中央区の地名「銀座」が冠されているのですから、親しみが一層湧きます。
また「銀座駅」はビジネス、ショッピング、観光、乗り換えなど、様々な目的で多くの人が利用する一大拠点です。
「銀座線」で鮮やかな黄色のレトロ風デザインの新型車両1000系は、2012年から導入が始まりました。2013年には鉄道友の会から地下鉄車両で初めての「ブルーリボン賞」も受賞しました。だんだん車両数も増えてきて、銀座駅で黄色い車両が行き違うシーンも珍しくなくなってきましたね。
この車両はバリアフリーやLED採用などの先進的な設備を採り入れているほか、座席や扉などに独自のデザインを施すなど、なかなか凝ったつくりになっています。
「銀座駅」構内には、何かと役に立つ「旅客案内所」があります。東京メトロではほかに新宿駅、表参道駅、渋谷駅(観光案内所)にもありますが、日本一の繁華街である銀座の案内所は旅行客だけではなく、一般のお客様にとっても重宝な施設です。この4カ所の案内所は日本政府観光局の「外国人観光案内所」カテゴリー2に認定されています。この指定は、少なくとも英語で対応可能なスタッフが常駐し、広域の案内を提供することができるということを示しています。外国人旅行客にとっては心強い存在ではないでしょうか。外国語のパンフレットも常備してありますので、外国人のお友だちを案内されるときに是非ご活用下さい。
それから、今「銀座駅」ではデザインコンペを実施中です。提案課題は「銀座駅における望ましい経験・駅のありかた」「駅の個性と共に、機能性を備えたプラットホーム(銀座線プラットホーム1カ所)のデザイン提案」「駅の顔である改札口周り(銀座口改札口及び西銀座口改札口の2カ所)のデザイン提案」など6項目だそうです。3月まで受付中ですので、クリエイション能力の高い皆さん、応募されてみてはいかがでしょうか。
歴史を重ねてもなお進化し続ける「銀座線」と「銀座駅」。ますます面白くなっていくようです。
[巻渕彰/写楽さい]
2015年1月27日 14:00
中央区立郷土天文館(タイムドーム明石)で、企画展「江戸、芝居町発掘!~江戸歌舞伎と考古学~」が1月24日(土)からはじまった。中央区には江戸初期から江戸四座(のち三座)と呼ばれる芝居小屋が置かれていた。今回の展示では堺町・葺屋町(現・日本橋人形町三丁目)の芝居町遺跡の発掘出土資料から特徴のあるものを展示している。会期は3月8日(日)まで、入場無料。郷土天文館HP こちら>>
江戸期から堺町には中村座、葺屋町には市村座の2座が興行し、操り座などの人形芝居小屋があり、それを取り巻くように茶屋が集まる一帯は芝居町として形成していた。この情景は「江戸名所図会」に描かれている。遺跡はその一角で、市村座付近で発掘された。
出土資料から芝居関連の遺物として、木製品に墨書や焼印されたものや「市村」と書かれた板材がある。芝居小道具に使われた数点の模造刀も展示されている。あやつり人形の頭部と足首といった人形芝居の道具は操り座の痕跡のようだ。
茶屋跡と思われる場所からは、「茶店」と記された曲物容器の底板が出土し、屋号が書かれた陶器片も展示されている。茶屋が接客場所であったことで鍋島焼や色絵磁器などの高級品が大量に出土したのも特異という。
化粧道具の鉄漿坏(かねつき)、紅猪口(べにちょこ)や骨に細工された簪(かんざし)、笄(こうがい)も展示されている。遺跡からは石組みの下水や下水木樋、地下倉庫といえる穴蔵、役者の風呂桶なのか埋枡(うめます)などの遺構が見つかったそうだ。@巻渕彰
[ジミニー☆クリケット]
2015年1月27日 09:00
日本橋室町一丁目にある奈良まほろば館で、奈良の魅力を紹介する講座が開かれましたので、日曜日に行ってきました
演題は、「文学で知る!奈良の魅力~古事記から、鹿男あをによしまで~」で、講師は、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」で専務理事を務められる鉃田憲男氏です。会場は奈良まほろば館の2階で、満席の盛況でした
今回は、鉃田氏が、奈良にゆかりのある物語や小説10冊を取り上げて、奈良の魅力を紹介してくれました。取り上げられた作品は、『古事記』、『日本霊異記』、『天平の甍』、『天河伝説殺人事件』、『鹿男あをによし』などなど
鉃田氏のお話は大変おもしろく、読んだことのない本については、是非読んでみようと思い、昔読んだことのある本でも、もう一度読み返してみようかと思わせるものでした
奈良まほろば館では、このような講座・イベントを常時開催しており、はがき、FAX、インターネット等で参加の申し込みができます
当日、1階奥のスペースでは、「大神神社(おおみわじんじゃ)~太古から続く神と人の変わらぬ姿~」と題して、三輪山を御神体とし本殿を持たない大神神社を紹介するパネル、映像、模型が展示されていました。ちなみに、このイベントは、1月27日までです
奈良まほろば館のHPはこちら ⇒ http://www.mahoroba-kan.jp/index.html
[滅紫]
2015年1月22日 09:00
やきものの鈴木藏氏、おりものの北村武資氏、人間国宝お二人のコラボ展が銀座和光で始まっています。
会場に入ってまず目を惹くのは『高瀬川』と名付けられた風炉先屏風と志野茶碗の組み合わせ。前漢時代に完成した人類史上最薄とされる幻の『羅』の技法を復元した透文の茜色が志野茶碗の温か味のある乳白色にぴったりです。こんな贅沢な組み合わせで茶会ができたらどんなに素敵なことでしょう!お二方ともご紹介の必要のないほどそれぞれの分野での高名な方ですが、この展覧会の監修をされた林屋晴三先生によれば『二年ほど前に亡くなられた十四代柿右衛門さんの提唱で「傘寿記念に何かいままでにない面白いことをやろうよ」というのがきっかけとのこと。鈴木先生のどっしりしているのにとてもシャープな造形のお茶碗を見ていると中にお茶が入るとどんなにか映えるだろうとわくわくしてしまいます。私には気楽に購入できる価格ではないのでやはり「宝くじ」を頼みにするしかなさそうですが、「見せていただくだけなら時間はたっぷり」と思っていたら余りにも「欲しい」オーラが出ていたらしく「如何ですか?」と声をかけられてしまいました。北村先生の帯は既に完売。他に裂地や着尺・袱紗・掛け軸などの作品もありますし、花器や皿、向付や銘々皿なども。「陶芸と織の世界が現代の生活の中に見事に調和する」(和光さんの案内)、林屋先生の言を借りれば『鈴木さんの志野は絶えず理想を求めて挑んで尽きることがない』『北村さんの心と手は魔性にあるとしか思えない』『孤高の技を持つお二人の仕事』傘壽になられた人間国宝お二人の貴重なコラボをご覧になってみては如何でしょう。
1月25日(日)まで銀座和光本館6階和光ホール10:30~19時(最終日は17時まで)
[之乎者也]
2015年1月20日 12:00
土曜日の午後、日本橋室町で開かれている「フェルメール光の王国展2015」に行ってきました。この展覧会では日本でも人気の高い17世紀のオランダの画家ヨハネス・フェルメール(J. Vermeer:1632~1675)の作品を鑑賞できますが、以前オランダ旅行の際にマウリッツハイス美術館(デン・ハーグ)やアムステルダム国立美術館で見たフェルメールの作品をもう一度じっくり見たいと思い、出かけて来ました。
【マウリッツハイス美術館】
この展覧会は青山学院大学教授(分子生物学)で自らも世界中のフェルメールのオリジナルを見てきた福岡伸一氏が2012年に企画し、2012年1月~7月に銀座6丁目の「フェルメール・センター銀座」で、その後全国(名古屋、松山、広島、長野ほか)を回っていた展覧会が3年ぶりに中央区に戻ってきたものです(/archive/2012/04/post-1177.html、/archive/2012/07/post-1307.html)。
【絵画芸術】
この展覧会はフェルメールのオリジナル絵画の来日引越展覧会ではなく「リ・クリエイト作品」を鑑賞するものです。展覧会の解説によれば「リ・クリエイト」とは、フェルメールの故郷であるオランダ・デルフト市の「フェルメール・センター」提供のオリジナルの画像データをデジタル的に解析して、デジタル印刷技術を使って再生したものです。写真による複製と異なり、特殊なキャンバスに最先端のデジタル印刷を施したものなので、ことによってはハーグやアムステルダムの美術館にあるオリジナルよりも、当時フェルメールが描いた当時の色彩や質感を忠実に再現できるとのことです。「リ・クリエイト」と馬鹿にするなかれ、日本橋室町の展覧会では、フェルメールの37の作品全てを一度に見ることができるのです。
【ヴァージナルの前に座る女】
フェルメールファンの私も、過去にデン・ハーグ、アムステルダム、ロンドン、ワシントン、ニューヨークの美術館にある一部の作品には直接対面したのですが、実際に福岡氏や『フェルメール全点踏破の旅(集英社新書)』の著者である朽木ゆり子氏のように全点を見ようと思っても、オランダ(デン・ハーグ、アムステルダム)、欧州(ロンドン、エジンバラ、ベルリン、ドレスデン、パリ、ウィーン等)、米国(ニューヨーク、ワシントン)と全世界に分散しており、よっぽど時間が無ければ見ることが出来ません。
【真珠の耳飾りの少女】
更にはフェルメールの作品には個人が所有しており一般公開されていないもの、そしてボストンの美術館から盗難されて未だ行方知らずの作品もあるのですがこの展覧会では全て見ることができます。
また、現在では別々の美術館に展示されているため、なかなか比較して見ることができない同時期や同テーマの絵画を比較して見ることで見えてくる絵画のモデルの共通性や、人物の脇役として用いられている世界地図や楽器などの小道具について新たな発見など贅沢な鑑賞の機会を楽しんできました。なお、展覧会の後には、近隣のCOREDO(室町1~3、日本橋)、日本橋三井タワーの飲食店で展覧会の入場券を提示することで割引などのサービスが受けられます。私も展覧会のあとお腹が空いたのでCOREDO室町2のお店で夕食を取りましたが、その話は別途皆さんにご報告できればと思います。
「フェルメール光の王国展2015」
場所:〒103-0022 中央区日本橋室町3-2-15 日本橋室町センタービル1F(地下鉄三越前駅A8出口)
会期:1/5~3/10(休館:月曜日)
開館時間;10:00-19:00
入館料:大人1,000円、小中学生500円。
音声ガイド500円。