1月4日は、「第31回 日本橋三越本店 日本橋七福神めぐり」(中央区観光協会後援)でした。私はこの行事に昨年参加して、中央区の文化と歴史を初めて認識し、観光検定受験の契機となったのでした。
それ以来、おかげさまで、中央区内の様々なスポットと、その位置づけなどについてかなりの知見を得ることができました。
あれから1年です。今年も参加したかったものの、残念ながら所用のためできなかったのですが、家人が参加してきました。
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初春、天鷹く @浜離宮
青空の広がるお正月、諏訪流放鷹術の実演が行われた浜離宮恩賜庭園を訪ねました。
手に乗せた鷹を慣れさせるため土俵入りのようにぐるぐると回り始めました。その後、鷹匠から鷹匠へ飛び移る「振替」、樹上にいる鷹を呼び戻す「渡り」、観客参加の「据替」。最後に白鳩を空中で捕獲する「振り鳩」が披露されました。(安心してください。白鳩は安全に配慮して飛ばすと言う説明あり。) どれも、鷹の飛ぶ速さや高低差のあるダイナミックな飛び方を楽しむことが出来て素晴らしいものでした。 彼らもまた和の雰囲気満載の浜離宮庭園でのお正月を十分に楽しめたことでしょう。 上空には鷹たちを応援するかのように、トンビがたくさん飛んでいました。 本当に穏やかな清々しいお正月のイベントで、2016年の幕開けは幸せ気分で一杯になりました。
諏訪流放鷹術・・・江戸時代の将軍家お抱えの2つの鷹匠集団の1つで、信州諏訪神社の神事に由来。 年越しの大祓―住吉神社
「年越しの大祓―十二月三十一日午後五時より住吉神社境内で行います。」との案内が届いた。いつもなかなか参列できないので事前に「人形(ひとかた)」を納めているのだが、何とか時間がとれそうなので初めて参列してみることに。10分前くらいに到着すると神主さんの周りにまだ数名、5時近くに40名くらいになった。祝詞が終わると白布が八つに裂かれ参列者の災厄はチリジリになり祓式終了。ひとりずつお神酒をいただきお参り。今年の災厄はみんな去ってくれたようなすっきりした気分になる。 ―「年越しの祓」は旧暦12月晦日に行われた神事で昔は宮中行事で万民の罪や穢れを祓うための行事だった。酉の刻(6時頃)になると身の災いをあがなう形代などの祓物が持ち出されて儀式が執り行われたという。―(「日本の暦と年中行事」新谷尚紀より) 「大祓」は年2回あり、6月30日に行われるのが茅の輪くぐりで知られている「夏越しの祓」。年2回各地の神社で行われていますのでよくご存じのことと思いますが、実際に参列してみるととてもいい気分で、気持ちよく新しい年が迎えられるような気がしてきます。 年齢を重ねるとともに昔からの行事にはやはり意味があるのだと感じることが多くなってきました。お近くの神社で「すっきり気分」を味わってみてください。 住吉神社は正保3年(1646)に佃村の漁師たちが摂津国佃村より住吉神社を分社したもの。境内にある水盤舎や陶製の扁額などもよく知られています。
築地本願寺~2015年除夜会~
12月31日の夜、近くの築地本願寺の除夜会に行って来ました。 22時45分、正門前に到着すると既に構内には篝火が焚かれ古代インド様式建築、国の重要文化財でもある本堂(1934年竣工)は昼間のように明るくライトアップされています。わくわく感を押さえながら入っていくと「甘酒とココアは いかがですか!」と温かい飲み物を無料でサービスしてくれます。しばし甘酒で温まりながら、築地本願寺のロゴマークと2016 PEACEの文字を描いたキャンドルアート・平和の灯を眺めます。 それまで流れていたパイプオルガンの穏やかな音楽が終わり、23:00「讃仏偈(さんぶつげ)」作法による法要が始まります。雅楽演奏と声明が30分ほど続いた後、宗務長(築地本願寺の事務部門の長)の安永雄玄(ゆうげん)さんからお話がありました。安永さんは今までずっと仏門にいらっしゃったわけではなく、大学卒業後、22年の都市銀行勤務と経営コンサルティング会社の立ち上げを経て、この2015年の7月に築地本願寺の宗務長に抜擢された方。実社会での経験も踏まえたわかりやすい法話を聞けました。 カウントダウンも終わりいよいよ2016年です。安永さんから今年の字「志(こころざし)」が披露されました。「小さな課題を『志(=目標)』をしっかりと持ちながら一つ一つたゆまず解決していくことで、気が付いたら大きな進歩が得られるようにしたい」というお話でした。【築地本願寺】 所在地:〒104-8435 中央区築地三丁目15番1号 電話:03-3541-1131 本堂参拝時間:6:00~17:00(4月から9月は~17:30) 浜離宮庭園 新春の空に鷹が舞う!Demonstration of Falconry on Jan.2 &3,2016 at Hamarikyuu garden
浜離宮庭園では、毎年正月2日と3日に、「諏訪流放鷹術の実演」が行われます。 両日ともに、11時、14時の二回開催されます。 以前に頂いた説明書に由れば、 「江戸流放鷹術」とは、江戸時代、、将軍家お抱えの鷹匠の集団が二つあり、「吉田流」、「諏訪流」と名乗っていました。「諏訪流」の名前は、信州諏訪大社で行われていた鷹が捕えた鳥を神前にお供えする神事に由来します。
庭園で行われる実演内容は、 「据え(すえ)」・・・水平に保った拳の上に、鷹を安定して止まらせること。 「振替(ふりかえ)」・・鷹匠の拳から別の鷹匠の拳へ鷹を飛び映らせ、他人に馴らすこと。 「渡り(わたり)」・・・樹上にいる鷹を拳に呼び戻すこと。 「振り鳩(ふりばと)」・・・一人の鷹匠が細紐をつけた鳩(疑似餌を用いることもあり)を振り、樹上あるいは他の鷹匠の拳から、鷹を呼び寄せること。 「据(すえかえ)」・・・鷹匠以外の人の拳に鷹を止まらせます。
なんと言っても圧巻なのは、電通ビルの屋上から鷹を放ち、浜離宮庭園で待つ鷹匠の持つ餌を目がけて、直滑降する実演です。 最近では、日本在住の外国人の方、バスツアーで訪れる観光客にも大変人気です。 日本古来の伝統の放鷹術の実演、足元から冷えますので、防寒対策をなさってお出かけ下さい。 浜離宮庭園のご案内はこちらです。http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html
*自然の条件、鷹の状態また寄り添ってきたりするトンビ、カラスなどに刺激されて、思わぬ方向へ飛んでいくこともあります。それが、また面白いです。 鷹が飛んで行って見つけるのに時間がかかる場合には、実演が中止になる場合があります。 |
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