[pont]
2015年4月14日 09:00
水天宮前駅を降り、箱崎T-CATから箱崎公園に向かって裏道を歩くと、
一見、何の用途かわからない不思議な建物が建っています。
富岡八幡宮の神輿連合渡御の際に
使われる、箱四町会の
お神輿の倉庫です。
中央区のほとんどは神田明神と日吉神社の
氏子町ですが、箱崎と新川一帯は、
隅田川対岸の江東区にある
富岡八幡宮の氏子町になっています。
箱崎・新川地区と対岸の永代島地区は、
江戸時代に隅田川にあった浅瀬を
埋め立てて作った土地、という
共通点があります。
そうしたことから箱崎・新川地区は、
神田明神ではなく同じ埋立地の
富岡八幡宮の氏子になるのが
江戸時代の人たちの人情的には
自然と考えられた結果と思われます。
富岡八幡宮の氏子町による神輿連合渡御は、
3年に1度行われる水かけ祭りとして
有名ですが、ずぶ濡れになったお神輿は
完全に乾くのに1年はかかるといわれます。
前回の神輿連合渡御は2014年8月でしたから、
まだ水が完全に乾ききらないまま、
倉庫の中で大切に保管されています。
残念ながら通常はシャッターが閉まっているので、
お神輿そのものを見ることはできませんが、
T-CATや箱崎公園にお出かけの際に、この建物を見かけたら、
箱崎の大切なお神輿の保管場所、 と思い出していただける
うれしいです。
[巻渕彰/写楽さい]
2015年4月10日 14:00
坂本町公園の一角に「兜町・茅場町まちかど展示館」が3月開館した(写真下)。町内神輿や山車のほか、消防関係の資料などが展示されている。中には日本銀行の皮半纏(はんてん)など貴重な資料がある。
展示館には茅場町1丁目、2・3丁目、兜町の神輿と兜町の山車がにぎやかに飾られている。この地域には江戸期、日枝神社御旅所だった摂社が鎮座していて、天下祭で知られる山王祭が隔年の夏に挙行される。
注目したい展示物に、「日本銀行皮半纏」がある。大正時代に日銀から贈られた鹿皮製の半纏で、背中に日銀の代紋と漢字で「本」が描かれ、「日本」と読める(写真右上)。
ほかに、昭和の初めに贈られた「清水ビルヂングの鹿皮半纏」や、大正時代に使われたという「刺し子の半纏と頭巾」、江戸町火消二番組百組の「纏(まとい)」も展示されている。
地域の変遷を記した説明板が設置されているので、兜町・茅場町の歴史散歩には格好の展示館といえよう。「中央区まちかど展示館」をめぐる楽しみがまたひとつ増えた。こちら>> @巻渕彰
[お江戸のマーシャ・堀内]
2015年4月 9日 14:00
昨年11月、ユネスコから「和紙 日本の手漉き和紙技術」が、無形文化遺産に登録されました。
ズット気になっていた「和紙」、日本橋本町3丁目に360年以上も続く老舗の小津和紙さん
(伊勢松坂ご出身です)へお邪魔してきました。
元々、日本橋の多くの老舗さんに関係ある"松坂・近江商人"に関心があり、春の陽気に誘われて
勇んで行ってきました。店舗一階には、とても落ち着いた色調の数々の和紙が沢山あり、
この世界無形文化遺産に登録された「石州半紙」(島根県浜田市)と「本美濃紙」(岐阜県美濃市)、
「細川紙」(埼玉県小川町、東秩父村)の3つの和紙はもちろんのこと、書道用具も揃っています。
手漉き和紙の体験工房も一階に併設されていて、A4サイズの紙作りを体験できるようです。
二階はギャラリーと文化教室、三階は5月上旬に小津史料館と小津和紙照覧(無料)もリニューアルされる
とのこと、とても楽しみです。
来年の年賀状は和紙にしてみようかなと考えています。
フト道路わきを見ますと、なんと"べったら市の由来"の記念碑が建てられています、
そう、ここは小伝馬町近くの本町界隈に有ります。
詳細はこちらまで→URL http://www.ozuwashi.net/
[月島菜々子]
2015年4月 9日 09:00
特派員ルーキー月島ななこです。
気になる情報を分かりやすくお届けしたいと思いますので宜しくお願いします。
さて、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」はご覧になっているでしょうか。
いよいよ安政の大獄が始まりましたね。
伝馬町牢屋敷のあったここ十思公園は、吉田松陰終焉の地。
園内の記念碑には、辞世の句が刻まれています。
身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留置きまし大和魂
冬の日に碑の前で朗々と句を吟じるおじさまに遭遇したことがあります。
目を閉じて聴き入ると幕末にタイムスリップしたよう。
言葉のひとつひとつが胸に響きました。
春になり、今度は桜の花燃ゆる中、お花見を楽しむ人たちの笑い声が響きます。
時が流れ幸せあふれる場所となりました。
松陰先生、激動の時代を生きたイケメン幕末男子たち
志を継いて頑張りましたよご安心を~
と思わず心の中で呟くななこでした。
中央区観光検定にも出題の多い公園です。
一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
[下町トム]
2015年4月 6日 12:00
〔歌舞伎座〕で「四代目中村鴈治郎襲名披露公演」が始まりました。これまでの「翫雀」を改めて、先代の後を継いで大きな名跡が復活しました。1月、2月の〔大阪・松竹座〕での公演を経て、東京でのお披露目になりました。
初日以来、連日の大入りが続いています。もちろん主役の当代・鴈治郎さんを見たいというお客様が多いのですが、お祝いムードを盛り上げるために幹部俳優が勢ぞろいしているのも一層の人気の秘訣でしょう。
東京の町に上方ぶりの春風が吹いているような気がします。
さて、劇場のお楽しみはそれぞれ詳しい方が多いので見合わせることにして、今回は歌舞伎座タワーの5階にある〔歌舞伎座ギャラリー〕をご紹介します。歌舞伎に関する様々な企画展示が楽しめるスペースです。現在は劇場公演にあわせて「がんじろはん」というタイトルで中村鴈治郎ゆかりの資料や映像を展示しています。
京都や大阪では敬称として「~はん」という言葉がよく用いられます。「~さん」という意味ですが、それよりももっと親しみと尊敬をこめたニュアンスがあります。歴代鴈治郎が人々にいかに慕われていたかということでしょう。
ギャラリーでは鴈治郎さんが舞台で実際に使用する衣装の展示や、歴代の貴重な映像が流れています。一層親近感が湧いてきます。襲名挨拶の当代・鴈治郎さんの絵姿の脇で一緒に写真に納まることもできます。見学のあとは、同じフロアにある庭園を歩いてみたり、「寿月堂」で名物の"抹茶モンブラン"をいただいてみたりするのも愉しいです。
大屋根を眺めながら「五右衛門階段」を降りて4階にいくと、回廊に懐かしい名優たちの写真が飾られています。思い出の舞台シーンを思い浮かべながらゆっくりと歩くのは心豊かなひとときです。
ちなみに、当月の歌舞伎座入場券を持ってくと、入場料が600円のところ100円引きになります。
観劇の前後に立ち寄るもよし、銀ブラのついでに訪ねるもよし。是非一度お訪ね下さい。
[征ショーリュー☆]
2015年4月 4日 09:00
日本橋・京橋エリアの再開発事業が進行中ですが 日本橋交差点付近の新ビルの姿が見えるようになりました
新ビルに導入された技術やデザインに注目しがちですが
私がおすすめしたいのは 1933年に竣工し 平成21年(2009年)に百貨店建築初の重要文化財の指定を受けた高島屋東京店の"姿"です!!!
現在 "国重要文化財"の隣にできるビルが基礎工事中であり 期間限定の景色を観ることができるのです
お見逃しなく!!