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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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最近のブログ記事

新鮮な魚介料理で会食〔魚釜 日本橋横山町店〕

[ジミニー☆クリケット] 2018年6月29日 18:00

昨年、開店3周年でお店を紹介した「魚釜 日本橋横山町店」です

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いつも新鮮な魚介料理を食べさせてくれて、ランチ夜の会食も満足させてもらえるお店です

今回は4人でお邪魔しました

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場所は、日本橋横山町1-4です。

最寄駅は都営新宿線馬喰横山駅です。

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本日のおすすめはこちら

その中から、

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あじのなめろう

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白エビのから揚げ

ビールが進みます

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おまかせお刺身5点盛り

新鮮です

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富山の天然岩カキ

でかいクリーミィーでしかも歯ごたえあり

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カニクリームコロッケ

中は、ふわふわです

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さばの炙り押し寿司

こちらのさばはいつもおいしいかつ、ボリューミー

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満足また、来ます

昨年8月に開店3周年で同店をご紹介したブログ記事はこちら ⇒

/archive/2017/08/post-4536.html

 

 

有馬幼稚園と阪本小学校に「りぷりんと・中央」が絵本読み聞かせに来てくださる素敵な交流が13年も続いています‼

[桜やよい] 2018年6月26日 14:00

シニア読み聞かせボランティア「りぷりんと・中央区」は2004年からスタートしました。りぷりんと(REPRINTS)とは、「復刻版」を意味し、名作絵本の復刻と同じように、シニア世代の人生の復刻をとげることを目指しているとのこと。東京都健康長寿医療センター研究所の支援から独立して、今年で自主自立11年目を迎え、会員数40名、平均年齢72歳、活動施設16です。シニアとして世代交流・社会貢献、地域交流に関わっていきたいという理念を基に、子どもたちに良質な絵本を届けたいと願って活動しているそうです。

 

これは、有馬幼稚園での読み聞かせの様子です。平成29年度の6月から2月までの活動の最終日である平成30年2月14日の様子です。有馬幼稚園では、りぷりんと会員は3年間同じ園児の学年を対象に読み聞かせをします。絵本の前に手遊びやマジックなどをやってくださり、それも子どもたちは楽しみにしています。

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年長組はもうすぐ小学生ですが、3年間の繋がりがあります。年少児・年中児・年長児は、この日、りぷりんと会員から1年間読んだ絵本の名前を記載したミニ絵本をプレゼントされました。このようなステキなプレゼントは、園児にとって嬉しい宝物となることでしょう!

最後の日には、りぷりんとの方に年長児の保護者の方々から3年間のお礼の言葉が伝えられました。流石、有馬幼稚園では13年間も素敵な交流が続いてきましたが、これはそのような絆の表れです。

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平成30年3月20日の定例会日本橋社会教育会館にお邪魔しました。月1回開催されているそうです。

会の最初に必ず『口の体操』をやるそうです。

「アエイウ エオアオ 青い海 帰りは夕焼け 赤い空」

「カケキク ケコカコ 池にコイ 垣根にケイトウ 菊の花」

「サセシス セソサソ その林 さかんに鳴くセミ 杉の枝」

「タテチツ テトタト タタントテン 小さなつづみに 太鼓がドン」

「ナネニヌ ネノナノ 庭の中 子犬と子猫が ジャレている」

「ハヘヒフ ヘホハホ 船の帆が へさきのはるかに 白一つ」

「マメミム メモマモ 豆と麦 見事に育って もう秋だ」

「ヤエイユ エヨヤヨ 雪の夜 みんな笑顔のいろりばた」

「ラレリル レロラロ ルルレレリ ローラーカナリヤ 青いかご」

「ワエイウ エオワオ 笑い顔 ワハウフエヘオホ ワッハッハ」

りぷりんとの皆さんがお腹から声を発して、ユーモアたっぷりの言葉遊びのリズムが軽快に室内に響き渡ります。

東京都健康長寿医療センター研究所社会参加と地域保健研究チーム 研究部長NPO法人りぷりんとネットワーク理事 藤原佳典先生は、「最近の研究でも、ソーシャルキャピタルの良い環境にいることで、メンバー個人の健康や幸福に還元されることがわかってきています。『元気に子どもへの貢献』+『読み聞かせ』+『チームワーク・友情』+『NPOりぷりんとネットワークや役所・社会福祉協議会や研究所とのつながり』という成功の方程式(ソーシャルキャピタル)が『りぷりんと・中央区』にはあるのではないでしょうか。」と、『絵本をとどけて10周年記念誌 りぷりんと・中央区』でおっしゃっています。

毎週1回金曜日読み聞かせしている阪本小学校にて、平成30年6月15日「りぷりんと・中央区」の取材をさせていただきました。壁面に給食に招待してくれたことへのりぷりんとからのお礼の絵手紙が掲示してありました。朝8時集合して、先ず図書室で、ミーティングを行い、『口の体操』をしてから各学級に向かいました。

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朝の職員朝会の間、先生方がいない教室に児童が静かにりぷりんとの方を待っています。時間になったら、教室に入って「自己紹介」「絵本の名前を黒板に書く」「絵本を読む前に導入の話をする」「絵本を読む」「絵本の読んだ後の話をする」の一連の動きと手慣れた様子に、13年の年輪を感じました。

中央区立阪本小学校 小川優校長先生にお話を伺いました。「児童期の読み聞かせが児童の好奇心を刺激し、想像力を高め、心を豊かに育てることは間違いのないことと確信しております。それを日常的に毎週体験できることを大変ありがたく、幸せなことと受け止めています。子どもたちが一生、本を友として読書を日課とする、心豊かな人生を送れる素地を作っていただいていることに感謝をしています」と言われ、児童たちがいつも本を持って歩いている姿に13年の積み重ねが生きていると大変感服されていました。

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絵本が見やすいようにと机を後ろに寄せて、児童は床座りをして、食い入るように絵本に引き込まれています。りぷりんとの方の落ち着いた声は児童の心にすっーと沁みわたっているようです。図書室に戻り、図書担当の先生に感想を伺いました。りぷりんとの方は、この後、日本橋社会教育会館で今日の反省会を開くとのことでした。学年に合った絵本選びから、絵本の読み方、間の取り方等。さらに研修を深めていらっしゃる姿に感動しました。

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平成30年6月20日は有馬幼稚園の今年度初めてのりぷりんとの絵本読み聞かせの日です。平成30年度のスタートとして、今日から2月までの素敵な読み聞かせの時間が育まれていくのですね‼

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中央区立有馬幼稚園 箕輪恵美園長先生にお話を伺いました。「地域に暮らしていらっしゃるお爺ちゃん、お婆ちゃんに絵本を通して触れ合える機会は、子どもたちにとってもいい時間になっています。絵本を選ぶ観点も担任の先生方と違うのでも幅が広く、子どもたちがいろいろな絵本に出会えるチャンスをいただけていることに感謝をしています」との幼稚園にとってもこの交流を大事にしていることが伝わってきました。

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「第26回シニアが応援!みんなで楽しむお話会」のご案内です。

  日時 平成30年7月8日(日)PM1時30分~3時終了開場1時10分 

  場所 中央区立日本橋社会教育会館8階

  対象 2歳から小学校低学年まで 入場無料

  内容 「999ひきのきょうだい」沢山いるね。どうやって数えるの?

     「おおきくおおきくなあれ」大変!どんどん 大きくなっていく

     「はじめてのおつかい」みいちゃん、一人で大丈夫?

     「こぶたたんぽぽぽけっととんぼ」みんなで遊ぼう、しりとり遊び

      ☆ほかにもあるよ。わらべ歌・歌・手品もね。

※皆様、「りぷりんと・中央区」のイベントにお出かけください。お待ちしております!

     

りぷりんとの会は、60歳以上の中央区在住が入会条件だそうです。毎年会員募集をしています。絵本大好きな方や読み聞かせに興味のある方の入会をお待ちしているとのことです。

問い合わせ先 りぷりんと・中央区 小林典子代表 ☎・FAX 03-3664-8687

 

 

『人形町酒亭きく家繁盛記』ロングインタビュー 後編  ~ 人形町 きく家 ~

[rosemary sea] 2018年6月18日 18:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をアウスレーゼとして取材します、rosemary seaです。

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人形町 きく家(きくや)さんは、日本橋人形町の大観音寺(おおがんのんじ)から日本橋小学校へ抜ける小路にたたずむ小粋な日本料理店です。

 

『人形町酒亭きく家繁盛記』ロングインタビュー 前編 はこちら

⇒  /archive/2018/06/post-5346.htm

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今回はその後編です。

今回も女将の志賀キヱさんにお話を伺いました、そのロングインタビューです。

それでは・・・

DSC03341a.jpg・・・映画とかテレビドラマの撮影はこの部屋でも行われたのですか?

いろいろな部屋で、ここもやりましたけど、(テレビドラマの)「新参者」のときです。

何か所か使いました。

 

・・・「新参者」のときは囲炉裏のある部屋もありましたね。

今は壊しちゃいましたが、囲炉裏で写真を焼いたシーンがありましたね。

この部屋は、(たい焼きの)あんこにわさびを詰めたところ(のシーンに関係があります)。

元々、このシーンは別館(きく家 はなれ)の方で撮影したかったようです。

でもカメラが大きすぎて(あきらめて)この部屋に代えてもカメラが近すぎて。

もし扉が真ん中にあれば、ちょっとバックして映せたんですけど。

別館もこの部屋も斜めからしか撮れないので、真正面から撮りたかったようです。

それで苦肉の策としてこの部屋の写真を何枚も撮っていって、(撮影所の)セットで再現して撮影したようです。

窓の大きさがちょっと違ったようですが、あとは雰囲気までそっくりに再現されて。

 

・・・お店の予約はどのくらい前からですか?

一般的に会社のご接待なんかっていうと、まあまあ1か月前ぐらいから入ってるんじゃないですかね。

・・・トイレは各部屋にあるんですね? 他の部屋のかた同士がお顔を合わせないように。

そうなんですよ。

お帰りの際は(お顔を合わせないように、同時は避けて)ストップしますね、必ず。

会社の役員さんなんかですと、お顔をよく知っていらっしゃるし、ぱっと見ればわかるかたもいらっしゃるので。

特に、SPや秘書のかたがついていて、外で待っていたりすると、もっと丁寧に対応します。

意外にさっとお返しするときもありますけど、基本的には全部止めます。

この本では運転手さんをお呼びするタイミングも、最後のお料理のフルーツをお出しする前も後もあり、となっていますが、例えばフルーツを出しました、それですぐ(運転手さんを)呼んでしまうと、もう10分以内に(車が)来てしまいます。

そうするとずっと(運転手さんを)待たせることになります。

お話が弾んでしまっているところ、お車が参りました、っていうのもなんか、「帰れ」みたいな感じなので。

それ、主催のかたと相談して、ではお声をかけてください、10分以内に(車が)来ますから、じゃ今は呼ばないようにしましょうかね、みたいな。

そういう暗黙の了解みたいなものはあります。

今の時期はわかりにくいですけど、真冬はわかります。お客様でコートを着ていない人は車を持っています。

お顔つき、年齢、それから座っている順番、ここで6人座ることはあまりないですけど、例えば接待側3人、ゲスト3人・ゲスト3人の場合で、車を2台呼んでくれって言われます。

タクシー2台呼んでください、っていうことはナンバーワンゲストは車がある、と想像するんです。

1番目のゲストがハイヤーがあるので、2番目・3番目のタクシーを用意してくれ、と想像します。

来るときは一緒でも、帰りは酔っているからお一人づつ帰る。

遠慮する場合ももちろんあります。

ありますけれどもその台数によって、例えば1台呼んでっていうことは、1番2番がハイヤーを持っている、と、まず想像します。

 

お客様の背広をかけるときは、我々はできる限りその名前(ネーム)を見るんです。

あからさまにこれをやってはいけないんですけれども、背広のネームをちらっと見る。

そうするとお客様の名前がわかります。

そのうちに何か話してるうちに、またはバッチをちらっと見たりして、どこどこの会社の何という人みたいだ、と。

 

ある程度料理の後半になってきまして、食事まで出さないときに、(従業員の)1人、周辺の車を見に行って、該当する名前の人のハイヤーがいたら、そうだ、と。

これらの情報を伝票の欄に記入します。

本にも書きました、お酒を飲む飲まないのしるしとか、名前の情報とか。

(背広のネームが)アルファベットで4文字で、頭の文字がKかHかわからないけど、途中にmaがある、とか。できる限りのデータを入れて。

例えば、請求書をここに出して、って言われて、「広報」って書いてあれば、接待される側は新聞社、雑誌社、またはそれに類するものっていう想像がつくので。

会社の役員さんとなると部署が書いてないので、外には出してはいけませんが、お話を聞いて、(話の内容で)何か薬関係かもしれません、とか、できる限りの情報をサービスの者は共有しています。

 

(たばこを吸わないのに)ここに灰皿をください、っていうお客様がいます。

そこにお酒を空けて、自分は最後の車までしっかりしていないといけない、と。

つらいなあ、かわいそうだなあと。事情があるでしょうから。

 

あまり露骨にならないように、我々は接客側の補助として働きます。

例えば、ゲストのお客様がお部屋の中で、「今日は僕が払いますよ」って言ってくれれば、こっち(接待側)が納得してくれればいくらでもいいんですけど、もしお客様がお部屋から出てきて「お会計は僕がしますから」と言ってもそれは一切受け付けないんです。

「では、確認しますから」って言って「ご予約したかたに確認します」と。

だいたいアウトですね。接待側のかたの払いとなります。

 

こういったこと(ゲストが払うこと)は経験がないと、細心の注意ですけどね。

車を呼んで欲しい、というときはこちらから声掛けしなければ(席を)立たないので安心ですけど、車がないとか、全員ハイヤーを持っていたり、とか、8部屋全室満室、とか、帰る順番がけっこう大変です。

 

忘れ物をみるのが一番大変なのです。

我々接客のスタッフは、下まで誘導する者が1人、それと必ず1人は全部この座椅子などを外して、座布団も上げて、掘りごたつにも何か落ちていないか確認します。

片づけはそのあとでしょうね。

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・・・傘の忘れ物・取り違えには苦労されますよね。

傘はね、(買い換えて差し上げるにも、ブランドは同じでも)ちょっと違うとか、長さが違うとか。

デパートだったら(ブランド物が)全部あると思ったら、無いんですよ、特に昔は。

何とか買い直しとかしましたけどね。

 

・・・お客様の傘は部屋ごとにくくってあるのですよね。

紐がありまして、ここの部屋のは全部一緒にして。

だいたいひと部屋に1個、傘立てはあるんですけど、ここの部屋だけ2個あるんです。

小部屋でも必ず縛って、1本でも縛ってよ、って(従業員に)言うんですよ。

3階の部屋のお客様が、3階に別に傘立てがあると思わないで、1階の広間の傘立てが大きいものだから、ぽーんと入れた、という場合もあるんです。

ですので、(部屋ごとに)縛っておいてください、と。

 

お客様はだいたいいらっしゃったときに会社名を言うかお名前を言うんですよ。

でもその際(従業員に)会社名の復唱はしないでくださいって。

どこの誰が聞いているかわからないので。

〇〇様ですね、って言ってご案内してくださいって。

お部屋にご案内する前に、どこどこの誰々様のお席ですって必ず言って入ります。

細心の注意を払って。

間違えて、がらっと開けて入れちゃうといけないので。

よほど知っている人はね、この部屋だっていうのは構わないですけど。

 

お客様が「お茶をください」とか「水をください」とか、なるべく言われる前に(従業員には)やってください、と。

なぜなら、商談をされているときに「お茶を淹れますか、淹れませんか?」って話せない、だから(率先して)「お茶を淹れます」と。

お客様が仕事をされているときには、答えなきゃいけないことを尋ねないでください、と。

あと、なるべくあまりお部屋で言えないことはメモ書きして。

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・・・この本を書かれたきっかけは?

出版社の人から(書きませんか、と言われました)。

(書いて)いいのかな、でもいい機会だなあって。

ところが、だんだん、書かなくてもいいようなことを書かなきゃいけなくなって。

(書かないと)つじつまが合わないんですよ。

今まで、離婚経験があるとかそういう話を、お客さんにしてなかったのに、聞かれれば言いましたよ。

隠したわけではないんですけど、書かないと・・・。

 

・・・この本を読んで、私が思ったのは、女将さん、タイミングをつかむのがとてもうまいかただな、と。

若いときはこうやりたい、とか、ああやりたい、とか、思っているとおりにすることがいいことだと思ったんですけど、商売を始めてだんだん、「流れ」みたいなものがあったときに、ちょっと流されてみよう、と。

ただ流されるのじゃなくて、頃合いをみる、というか、「待つ」ということですね。

ちょっと待って、流されているうちにいい場所・いい機会がある、変に泳いで、泳ぐのもいいんですけど、30代過ぎてからくらいですね、商売を始めると「楽」しよう、というのとまた違って、「よく今の状態をみる」、自分の経済的なもの、とかです。

一番最初に小さなマンションを買った理由というのが(今のままでは)相手に対して、何も保証がないな、と。

入谷から通って、毎日きつかったので、じゃあ近くに(マンションを)、ということで。

これでやっと、何かステップを踏むときに保証ができたなあと思って。

それでなるべく早い段階で、ちょっと借入をしたんですけれども、全部(ローンを)払ってしまって、そこからですかね。

今やらなきゃいけないこと、人生の中で優先順位っていうのは自分ではっきり持っていないと、チャンスが来ても、何か「玉」が来たらみんな、じゃなくて、自分は今これが大切、2番目がこれ、これが3番目、と。

自分の望みはあるけど、最大の優先順位っていうのはこれ・・・。

それを念頭に置いて商売したり、暮らしていったり、それが一番何か結果的に幸せに・・・。

不動産を探していた時期もあるし、次のことを考えて。

なんとなくピタッとくるのがなくて、ちょっとしばらくこれでやめておこうと。

ここと、向こう(はなれ)と自宅が近くにあるので、もう1軒ぐらい(はとは思いますが)。

オリンピックがあるので値段が高いし。

じゃオリンピックが終わってからゆっくりと、2年後、3年後ですかね。

そういうときにチャンスがあれば。

 

今までは全力投球することを思ったんですけど、この辺で、100年続く老舗のかたたちとおつきあいするようになって、「つなぐ」っていうことももっと大変かもしれないと思って。

最終的には「つなげる」っていうことで親方と話して、つながるための努力ですね。

自分のめいっぱいやることも必要なんですけど、徐々に、みたいな。

 

・・・今回の映画「祈りの幕が下りる時」の撮影がありましたこと、以前書かせていただきました。

映画を観たのですが、きく家さんのシーンは見落としました。最後のところですよね?

最後ですね。(加賀恭一郎が日本橋署を離れるにあたり、挨拶廻りをするところで)うちへ来て、あ、休みだった、っていう、私もまだ観ていないんですけど。

いろいろなパターンを撮っていって、玄関の明かりをつけといてください、というのもありました。

結局は玄関が閉まっていた、というシーンですね。

 

・・・8月2日に発売される映画「祈りの幕が下りる時」のDVDで確認します。

   女将さん、本日はお忙しいところ、貴重なお話の数々、本当にありがとうございました。

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人形町 きく家

日本橋人形町1ー5-10

03-3664-9032

営業時間  17:30~22:30

定休日  日曜日・祝祭日・年末年始

コース料金 個室おまかせコース 16,000円~

      カウンター席・おまかせコース 8,000円~

 別途サービス料10%、個室につきましては個室料がかかります。

 お電話にてご予約をお願いします。

 日本橋人形町1-5-2に和食「きく家 はなれ」もございま

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シルバーアクセサリー純銀粘土PMCでつくる「狛犬根付チャーム」@Hama House

[えだまめ] 2018年6月18日 09:00

子連れ特派員のえだまめです

たびたび我が家のご近所・Hama Houseでのイベントに参加させていただいている今日この頃。

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今回も素敵なイベントに参加させていただきました。

それは・・・

『シルバーアクセサリー純銀粘土PMCでつくる「狛犬根付チャーム」』というもの。

DSC_3218-1.jpg※写真はプロの先生が作った見本品です。

 

・・・実はえだまめ、美術・図工の授業は平常点だけで点を取るタイプの超・不器用人間。

アクセサリー作り・・・興味はあるけど、果たしてできるものなのかしら?

しかも子連れだし。

勇気をもって事前に「子連れ参加、OKですか?」と問い合わせたところ・・・

「ホットプレートを使う場面があるので、その時に手を出さないようにだけ注意してもらえれば大丈夫です」とのこと。

娘あずき(3歳になりました)を頑張って御して見せる・・・!!!!と気合を入れて参加してまいりました。

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講師をしてくださったのは三菱マテリアルトレーディング荒川さん。

「三菱マテリアルトレーディング」は企業対企業の取引がメインで様々な金属部品を扱っていらっしゃる会社なのですが、本社がこの近くのオフィスビル「日本橋浜町Fタワー」に入居されているというご縁もあり今回のワークショップを開催してくださったのです。

 
まず、机の上には今回使う道具類が。

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その中には厳重にパックされている純銀粘土と共に「練り消し」。

???と思っていたのですがこれには理由がありました。
 

実は、今回使う「純銀粘土(PMC)」。

乾燥しやすい素材なのです。

なので、ぶっつけ本番で手順の説明をしながら純銀粘土を扱うとあっという間に乾燥して使えなくなってしまう・・・という恐れが。

そのため、まずは練り消しを使って手順の説明を聞きつつ私たちも練習です!

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この時点で、うまくいかないからと言って何回もおんなじところに線を引こうとすると

却ってきれいじゃなくなる・・・なんてことを体験的に学んだ後に

いよいよ、本番!


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粘土の乾燥を防ぐために超!集中して一気に作業をしていたので途中経過の写真は残せないわけですが・・・

練り消しよりも若干柔らかだったりする純銀粘土に手こずりつつもどうにか形にはなった気がします。

・・・しかし、何だか猫っぽいわ。犬というよりも。

※出来上がってから、耳のつく位置&角度で犬っぽくなったのではないだろうか?

 という話になりました。・・・なるほど。次回以降気を付けます。
 

ちなみに、「一気に作業中」の間の娘あずきの行動。

Hama Houseブックカフェなので、小さい子向けの絵本もたくさん。

ここの本は購入もできますし、もちろん店内で自由に読むこともできるのです。

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あずきお気に入りの絵本もそこにはあったので、せっせと本を持ってきては読み・・・を繰り返しておりました。

Hama Houseの担当者のA様にも本の出し入れを手伝っていただきましたので、母えだまめ「一気に作業中」モードになれたのでした。

A様に感謝です。
 

一気に作業中、が終わったらお待ちかねのティータイム!

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やはり本社がこの近くのオフィスビル「スカイゲート」に入居されている、雑貨ブランドのKEYUCAの焼き菓子とスーパーや薬局・レストランなどが入っていて浜町の住民の生活になくてはならない複合商業施設「トルナーレ」に入居しているパティスリーイソザキの焼き菓子付きです。

 

どちらも美味しくもぐもぐしながら、まずはそもそも「純銀粘土(PMC)」って?というお話を。

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PMCとは「Precious Metal Clay」の略。

純銀粘土の場合は「銀」「水」「糊(結合剤)」が均等に混ぜ合わさっています。

自由に形を作ることができるので、自分サイズの指輪やオリジナルのアクセサリーを作ったり造り手の創意工夫でどんなものにでもチャレンジできるものなのです。

http://www.mmtc.co.jp/pmc/how_to_make.html

↑こちらの「PMC」紹介ページでは動画で作品作りの手順を公開中です。
 

そして、どうして水天宮と犬に関連性があるのか、という話もご説明いただきました。

犬は安産の象徴。なので水天宮には戌の日に妊婦さんが大勢お参りされるのですよね。

せっかくこの土地で行うので、まずは土地にちなんだものを・・・ということで題材を選ばれたそうです。

 
さて、先ほどご紹介したように「銀」「水」「糊(結合剤)」で出来ている「純銀粘土」。

これが「銀」だけの状態になるための次のステップが「乾燥」です。

ここで粘土の中の「水」をとばして「銀」「糊(結合剤)」だけの状態にするのです。

おうちでは一日かけて自然乾燥、とかドライヤーを使って、という手段もありますが

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今回はホットプレートを使います。

写真だとイマイチですが(すみません)

よく見ると・・・ちゃんと湯気でてました!!

作品たちからちゃんと湯気が出切ったら・・・。

 
いよいよ、「焼成」です。

ここで「糊(結合剤)」の成分が飛んでいって、めでたく「銀」だけの状態になるわけです。

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今回はこんな形の炉を使いましたが、実はおうちでも造ることができるように

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初心者向けの固形燃料を使うポット型の炉で、簡単にできるものもあるのだそうです。

固形燃料(旅館で食べるごはんのときに、よく小さなお鍋をぐつぐつさせるのに使うアレです)を使うと温度管理も難しくないのでおすすめだそうですよ。

そうそう。銀は960度以上で溶けてしまう、という性質があるので、それ以上にならないようにしないといけないのですって。

 
さて、焼き上がり。

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「「「・・・・・・白い!!!」」」

「銀」のみになっているはずなのに、みんなびっくり、驚きの白さです。

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ちなみに、元の粘土のときに外側を縁取りしておいたのですが

これだけ小さくなる、というのが伝わりますでしょうか??

焼き上がりで、だいたい元の大きさの90%になるイメージです。

 
さて、それを。

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毛の固いブラシでまずはゴシゴシ。

すると。磨かれて銀色が顔を出してくるのです!!

ちょっとこれは感動しました。

ちなみに・・・おそらくあずき

「白から銀色になった!これは魔法のステッキに違いない!」とでも勘違いしたのか

その後ブラシをフリフリして「へんしーん!!」と一人で盛り上がっておりました。

変身するのが大根だったり人参だったりするセンスにつきましては突っ込まないでやってください。
 

その後、仕上げ磨きをして、根付をつけて。

根付の色はあずきセレクトです。

(パステルカラーのかわいい色のものもあったのですが、まさかの金色でした。)

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これで完成!!
 

不器用ながらも楽しく作業することができたのが良かったな、と思っています。

そして、全く知らなかった純銀粘土の世界をちょっとのぞき見できたのも面白かったです。

理科実験的な要素もあるので、小学生の夏休みの自由研究にも使えそうな素材だな、とも思いましたよ。

(実際全国の純銀粘土を扱うお教室では夏休みに小学生対象の講座を開催しているケースもあるとのこと)
 

Hama Houseでも、今後また違った題材での純銀粘土ワークショップを検討中とのことです。

その機会を楽しみにしております!!

 

Hama House 1F Café&Bookstore

中央区日本橋浜町3-10-6

03-6661-7084

営業時間

平日 11時~21時 (ラストオーダー20時)

土日祝 10時30分~18時

http://hamacho.jp/hamahouse/
 

三菱マテリアルトレーディングのHP

http://www.mmtc.co.jp/ja/index.html

PMCのご紹介HP

http://www.mmtc.co.jp/pmc/

 

 

『人形町酒亭きく家繁盛記』ロングインタビュー 前編  ~ 人形町 きく家 ~

[rosemary sea] 2018年6月16日 12:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をアレゴリーとして取材します、rosemary seaです。

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人形町 きく家(きくや)さんは、日本橋人形町の大観音寺(おおがんのんじ)から日本橋小学校へ抜ける小路にたたずむ小粋な日本料理店です。

前回のご紹介記事はこちら

⇒ /archive/2017/12/post-4792.html

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ここに1冊の本があります。

中央区立日本橋図書館で借りてきたものです。

題名は『人形町酒亭きく家繁盛記』 。草思社:刊。

著者は志賀キヱ・真二さん、きく家さんの女将と親方、ご夫婦です。

この本が出されたのは平成13年(2001年)ですから、今から17年前、ということになります。

読んでみました。読み返してみました。

 

きく家さんがどのように歩んできて、どのようにおもてなしをされていて、そしてお店を切り盛りされるにあたりどのように考えられておられるか、克明に綴られています。よく理解できました。

刊行されてから時は経っていますが、今のお話としても十分通用する内容でした。

書かれていることを少しご紹介します。

 

Ⅰ. きく家のお酒 きく家の肴

こちらの章ではきく家さんがお客様にお出しする数多の地酒、それとお料理の相性、お出しする順の選択から、それぞれのお酒についての解説まで、とても深く述べられています。

お酒をお料理とともにお出しするお店にとってはもちろん、お酒を飲まれる方全てにとても参考になるのではないでしょうか。

そのなかで1つご紹介。

お酒の取り揃えとお料理に合ったお酒をお出しすることに心血を注がれていますきく家さん。

お酒のための低温貯蔵庫を地下に2つお持ちとのこと。

なぜ2つなのか。それは温度と湿度を分けて貯蔵するため。

お酒それぞれに合わせて、ということです。

熟成で美味しくなるお酒、というのもあるそうです。

この他にも「きく家さんのこだわり」がいろいろご紹介されています。

 

Ⅱ. 元日生まれの月島育ち

女将さんの生い立ちについて書かれています。

女将さんは月島の鉄工所の三女として育ち、月島第二小学校、月島第二中学校で学び、高校卒業後、羽田で第一号の女性通関士としてご活躍されました。

23歳で一度結婚されましたが別れた後、お母さんと人形町に惣菜風のお料理をお出しする食堂を、共同ビルの地下に開きました。

昭和50年、現在のお店のそばです。

店名はきくや。女将の旧姓の「菊池さん」からきています。

昭和55年、今のお店の半分のところに移り、酒亭にかたちになったそうです。

平成9年にお隣まで含め増改築、今の店構えとなりました。

それから親方との出会い、お二人での切り盛りも描かれています。

お店の名前も きくや ⇒ 喜久家 ⇒ きく家 となっています。

 

Ⅲ. 人形町酒亭きく家繁盛記

こだわりは各お部屋の照明にもあります。ほとんど電球の自然光、間接照明。照度コントローラー付き。

お料理を美味しく見せることと場の雰囲気作りのためでしたが、意外にもドラマ撮影に対応できるというメリットも発生しました。

建て替え時に全室トイレをつけて各部屋のお客様が顔を合わせないようにすること、掘りごたつに換気口をつける、等、こだわりは限りがありません。

 

Ⅳ. きく家流のおもてなし

きく家さんは「商談のまとまる店」と云われています。

それは「美味しい食べ物・良いお酒・おもてなしする側の感受性」と語られています。

特に「感受性」に関しては、地位とか仕事の重みがわかることからスタートして自分を高めていく、という女将の言葉となっています。

お客様との会話の切り出し・接点については、地酒の地方色を利用しているそうです。

他に、

 失敗は早めに対処する

 伝票にいろいろ記入  例:聞き及んだ顧客名  お酒をたくさん飲まれるかた⇒◎  全くいらないかた⇒× ほんの少しだけでいいかた⇒△

他、控えている運転手さんへの帰り車の手配を、お食事最後の果物をお出しする前にお呼びするか、後にするか、など、伝票に書いて従業員に徹底するそうです。

その他、背広掛けをお客様側の配慮で待っていただいたことの教訓、傘取り違え事件の対処、など。

未収金のお話などもされています。

正直ここまでお話しするのか、と驚きました。

DSC03341a.jpg女将の志賀キヱさんにお話を伺いました。

 

・・・冷蔵庫2つのことについて詳しくお教えいただけますか?

元々、冷蔵庫は1つめはあまり低温ではないんですけど、非常に大きい2つめと比べ、長期熟成に適した湿度と環境がありました。

特に壁がぴったりなっていなくて、なんとなく古い、カビが生えているようなところでした。

ところがそこを酒蔵(さかぐら)さんにみてもらったら、とても良い貯蔵庫だって言われて、確かに良い貯蔵庫だったんですけど、もうひとつつくりました。

2つめの冷蔵庫は温度調節ができるように、なるべく低温にしてあって、で、両方持っていたんですけど、この辺の地下って水が出るようなところなものですから、それが非常に良かったんですけど、今度(1つめの冷蔵庫の)空調があまり効かなくなってからは、それが少し欠点になって、それで最終的にはエアコンが壊れたんですよ。

それを修理して使うかっていうのを考えて、これはこれでいわゆる常温のものとして残しておくけど、空調を入れないということで、全部新しい2つめの方に(お酒を)移したんです。

移したんですけど、広いものですから、冷えるところと意外と冷えないところというか、温度差が少しあるなっていうのは気付いて。

で、どちらかというとドアに近いところに比較的長く持つもの、全面から前の方は低温のものにしてあります。

今は、苦肉の策で。

 

お酒に関してはもう少し掘り下げて、こういう銘柄を置くというよりは、実際(酒蔵の)タンクを選んだり、それからうち用に造ってもらったり。

だからラベルは同じでも、(味は違う)。

よくお客様は、ここで見たようなものを買ったんだけど違うって言うのは、タンク違いとか、同じようでもちょっとお米(酒米の酒類)が違ったり、それとあまり書かない蔵もよくあるんですけど、どこか違えているんです、ラベルのどこかは。

それを読み込むまでは皆さんおやりにならないので。

ただ、うち用のタンクに詰めてもらっているので、あとは寝かしてもらっているので、1軒だけは。

他はうちで熟成しているので。

私もただ買ってきて売るっていうんだったら別に在庫はいらないんですけど、やっぱり味が少しづつ変わってくるので一番ぴったりしたところまで待つ、っていう作業をするので、そこが一般のお店とちょっと違うかもしれない。

それが面白いと思うか、我々の仕事としては責任を持ってこの銘柄を出したいのでそういうふうに寝かしたりなんかして、自分で飲んで、これちょっと若いなと思ったらちょっと寝かしといてあとで出す。

若干甘かったりすると、うちのお客さんにはちょっとこの甘さは嫌だから少し寝かして落ち着いてから出す、とか。

だからそのお酒を、いいお酒なんだけどより以上お客様に対して、あと蔵元さんがもしかしたらこういうふうに思って造っているけど、やはり対価が欲しいので造っているっていう作業になっているかもしれないので、それでうちで代わりに(熟成させて)やっている、っていうことなんです。

どちらかというとそこをポイントにして売っているんですけど、本当に良いお酒ってそこから育っていくので、その過程を多分想像してちょっと1か月2か月待って、それで、ああまだだなあと思ってたらもうちょっと、っていう感じですかね。

DSC03367a.jpg

・・・お酒の種類は?

100種類ぐらいは地下にあります。

自分で若干のリストは作ってありますけど、移動するので、一応頭の中に入れておいて、あれって言われたら、確かあったなみたいな。

その代わり、これが地下の貯蔵の部屋だとしますと、大きく分けて北海道からずーっと九州まで、県ごとに並んでいるので、おおまかなのは。

 

・・・お客様にお酒が合わなかった場合は?

合わなかったらそれをすぐに下げます。

こういうタイプが好きだな、今の出しているのが嫌いってことはいろんな条件があって、例えばキレはあるけどアルコール度数が少し高いのが嫌だ、とか、もしかしたらもっと醸造アルコールを入れたさらっとしたものが好きなのかもしれないので、純米吟醸より大吟醸の方が好きなかたもいらっしゃる、それから、今の料理に合わなかったり、生がだめだとか、生酒(なまざけ)がだめだとか。逆に好きだとか。

そういうのを少し対応していくんですけど。

今日なんかも、全然知らない人(お客様)は1組だけ。

全く初めてなんだけど、誰かに紹介された、とか。

「人形町は初めてですか?」みたいなことから少し少し聞きだして。

昔は役員名簿っていうのがありましたよね。

あれに全部出身地が出ているんですよ。

何か困ったときには多少参考になったんですけど、今はもう出ないので。

例えばおみやげが、なんで何々県なの、っていうことはこの人はもしかしたら富山から来ているので富山のおみやげ。

この前もおみやげが四万十川、接しているので、じゃ高知、とか、そういうおみやげなんかも見せてもらって、かするか、よくそのお酒は知っているからいらないよ、っていう場合も逆にあるんですけど。

あとは市販してあまりないもの、数が少ないもの、そういうのは多分これはお客さん知らないなって思ったら、この蔵は知ってるけどこの銘柄は知っているけど、これに関しては知らないっていう、多分こっちは知っているけどこっちは知らないなっていうのが。

例えば同じ福井県でも「黒龍(こくりゅう:黒龍酒造のお酒)」は知っていても「越前岬(えちぜんみさき:田邊酒造のお酒)」は知らないなって。これ、すごい近いんですけどね。

そうすると、では越前岬をお出ししましょうか?とか。

 

・・・例えば私が以前、熊本の「香露(こうろ)」を好みます、と言ったら。

香露さんの大吟醸が好きなのか、純米吟醸が好きなのか、香露さんは基本的に「9号(きょうかい9号)」という酵母なので、それに合わせて(お酒をお出しします。)

今、一番手に入りにくいのが大吟醸なので。

人数が多ければ大吟醸1本出しておいて、それから次にいこうかな、って。

おひたしだと1合だけっていう可能性もあるじゃないですか。

そうなると純米吟醸あたりがいいかな、と。

 

・・・大吟醸を出して、採算はとれますか?

いっぱい飲むんだったら、大吟醸は出さない方がいいかなっていう。

例えば大勢で1本大吟醸を飲むならいいんですけど、カウンターでお一人とか、二人で来て大吟醸1本空けて、もちろんそれは構わないんですけど、次に残ったものをその日かあとに出そうっていう計算をしなきゃいけないので。

 

DSC03377a.jpg(右の画像はロズマリの職場に掲げられています、きく家さんのカレンダーです。)

・・・酒米の田植えや稲刈りにも行かれるそうですね。

田植えって酒米(さかまい)と飯米(はんまい)ではね、1か月違うんですよ。

(酒米の田植えは)このぐらいの時期になるんでしょうね、5月の後半、早くてゴールデンウイーク。

みんな人手が欲しいので、ゴールデンウイークにやるっていう酒蔵さんもありますけど。

田植えにも行きました。刈り取りもしましたし。

あと、試験田(しけんでん)って言って、ここの土地に何が合うかって、お米の種類ですね。

私は神亀(しんかめ:埼玉県蓮田市の酒蔵:ここで造られる「ひこ孫」というお酒を、きく家さんではメインでお出ししています。)さんの千葉県成田市でやる時に、これが田んぼだとすると、これの3分の1くらいの田んぼが向こう側にあるんですよ。

そこに2列づつ、ここで「五百万石(ごひゃくまんごく:酒米の主要品種で、山田錦に次いで第2位の生産量、割合では日本全体の約4分の1)」をやったんですけど、10種類ぐらいづつ、で、この土地に合うかどうかって。

日照時間とか温度にこの酒米が合うかどうかって。

こっちはもう五百万石は確かに合っているのはわかったので、1枚(の畑)だけやって、で、そっちやったら確かに枯れているんですよ。

だから日照時間が足りなかった。あとは寒暖の差が(必要です)。

山の上じゃないとね、中腹じゃないとだめなんです。だから枯れちゃうんだ、と思って。

なるべく現場を見るようにしていますけど。

酒蔵さんの、なるべく新しいところを1年に1軒か2軒(拝見する)、今でも、はい。

 

・・・インタビューご披露の途中ですが、次回に続きます。

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人形町 きく家

日本橋人形町1ー5-10

03-3664-9032

営業時間  17:30~22:30

定休日  日曜日・祝祭日・年末年始

コース料金 個室おまかせコース 16,000円~

      カウンター席・おまかせコース 8,000円~

 別途サービス料10%、個室につきましては個室料がかかります。

 お電話にてご予約をお願いします。

 日本橋人形町1-5-2に和食「きく家 はなれ」もございます

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ベビーと始める歌舞伎・かぶこっこ #2「隈取オムライスを食べよう!」@Hama House

[えだまめ] 2018年6月 6日 18:00

子連れ特派員のえだまめです


4月に行われたHama Houseでの親子で学ぶ歌舞伎入門イベント「かぶこっこ」。

(その時の記事はこちら → /archive/2018/04/hamahouse-1.html )

その第2弾が同じくHama Houseにて行われました。

題して・・・「隈取オムライスを食べよう!」

「隈取?」

歌舞伎の伝統的なお化粧、ですけれども。

そういえば・・・

中央区観光検定のキャラクター

「天晴(あっぱれ)せん太くん」のお顔にも

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隈取がありますね。

でも、隈取ってそもそもなんでしょう???
 
講師は前回と同じく歌舞伎ライターで、ご自身で舞台で演じてもおられる関亜弓さんです。

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娘さん、2か月弱の間にまた大きくなりましたね。

(離乳食が3回になる頃、大変だったのをすごく思い出します・・・
 

会の初めに、まずは「隈取」の説明を。

隈取「怒りの気持ち」「勢い」を表す化粧のやりかた。

イラッ ←現代だと、このマークを「怒り」を表すためによく使いますよね。

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血管が浮き出る様子を表現していたりするんだと思うのですが。

隈取も実は一緒、というのがビックリ。

怒った時に筋肉が隆起したりするのを分かりやすく化粧で表現すると・・・

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こんな風に目の下がムキッってなったり

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ちょっと眉毛もムッキムキになったり

何だかそうやってみてみると、すごく現代的な表現なのかも!って思えてきますよね。

そして、驚いたのが「隈取の描き方は人によって違う」ということ。

役者さんによって、隈取の描き方が少しずつ違うのだそうで。

役者さん同士だと、隈取の写真を見ただけで「あ、これ◎◎さんだ」とわかるらしいですよ。

実際に舞台を見てみた時にはぜひチェックしてみたいポイントになりますね。
 

ではいよいよ。

Hama House特製オムライスの登場です!

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海苔でできたプレーンな顔のオムライス。

これにケチャップで自分なりの「隈取」を描いてみましょう!!ということで。

隈取は「勢い」を表現するもの。

なので何かのお手本をなぞるのではなく、

自分なりの「怒り」「勢い」を表現してみましょう!というわけです。

確かに「歌舞伎」は「傾く(かぶく)」。

まっすぐな「王道」ではない、

ちょっとアウトローだったり、「変わってる」と言われるような姿。

その時代の自由な表現の表れなのですものね。
  
娘あずき(まもなく3歳)にも1プレートいただけたので

ケチャップと共に渡してみたら・・・

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うん、いろんな意味で「傾(かぶ)いてる」わね。

(ボトルのケチャップ、ほとんど出しちゃったんじゃないかしら(大汗))
 

大人たちもそれぞれに。

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それぞれ違って面白い!

「こうあらねばならない」ではない自由さが本来の歌舞伎。

そのエッセンスがどこかに生きているようなみんなのオムライスの隈取でした。

もちろん、こちらのオムライスはみんなで美味しくいただきました
 

おしゃべりを楽しんでお腹いっぱいになったところで

今度は隈取のお面作り!

(前回同様、イラストレーターの瓜谷茜さんの手によるものです)

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赤の隈取は一般的ですね。

正義の味方などもで隈取をすることが多いです。

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青の隈取「悪役」「冷血なキャラ」のイメージ

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茶色「人ではないもの」を表現するときに使われるのだそう。

茶色の隈取の存在は知らなかったので、すごく勉強になりました。
 

・・・とまあ、そんな話はありつつも、

もう一度確認ですが「歌舞伎は傾(かぶ)く」ですので

自分なりの隈取お面を作ってみましょう、ということで。

あずき、隈取お面制作に挑戦です!

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最初のうちはお手本を見つつ、母えだまめがガイドしながら・・・でしたが

やっぱり「あーちゃんやるっ!」と自分でやりたくなるわけでして。

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何とも「傾いた」、ポップな正義のヒーローのお面が出来上がりました。
 
大人の皆様も・・・

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カラフルで鮮やかな隈取の出来上がり!

江戸時代のお化粧用の顔料として赤(紅)や黒以外の色が

あったのであれば、ひょっとしたらこんな顔の隈取も

「伝統」として受け継がれていたかもしれないですよね。

「傾きもの」で、新しいものを取り入れることが大好きだった

江戸時代の歌舞伎役者さんたちなら

きっとそうしていたのかも・・・と想像してみたのでした。
 

そんなこんなで、あっという間の90分でした。

歌舞伎を堅苦しく考えないで、気軽な、身近なものとして触れられる貴重な時間。

また参加できればなぁ、と楽しみにしております。

 
★告知★

7月1日(日)に

『カゴメ×KEYUCA×Hama House トマトの収穫祭「ケチャップで隈取にチャレンジ!」』

http://hamacho.jp/hamahouse/2018/06/01/marchetomato/

というイベントが開催になります!

以前えだまめがご紹介した「トマト植樹会」の続きの「収穫祭」になるわけですが

/archive/2018/05/hama-house.html

こちらのイベントでも「カゴメのケチャップで隈取オムライス」をやってみる時間があるそうです。

興味がある方はぜひお申し込みくださいませ

お申込みHPの 「peatix」はこちら
①12:30からの回  https://peatix.com/event/391483/view
②14:00からの回  https://peatix.com/event/391810/view

(実施時間が2通りあります。申し込み回によってページが違いますのでご注意を!)
 

Hama House 1F Café&Bookstore

中央区日本橋浜町3-10-6

03-6661-7084

営業時間

平日 11時~21時 (ラストオーダー20時)

土日祝 10時30分~18時

http://hamacho.jp/hamahouse/
 

関亜弓さんの個人HP

http://sekiayumi.com/

関さん執筆の連載記事・ oz mall 「恋する歌舞伎」

http://www.ozmall.co.jp/experience/article/13256/

瓜谷茜さんのHP

http://www.uricco.com/