[滅紫]
2016年9月 6日 18:00
8月31日から始まっているこの展覧会、土日は混むだろうと月曜日にやってきましたが、会場入り口から二重三重の来場者!そういえば初日から三千家が2日ずつ交代で添釜をされており、今日がその最終日だったと思い当りました。「千家十職」はご説明の必要もないかと思いますが、千利休の時代から千家好みの茶道具、楽焼、茶釜、袋物、塗物などを創作してきた十の職家で数百年以上も続いています。混んでいる会場はいつもの手で「逆回り」をやってみたものの、余り効果なし。長次郎の3点だけを見てもう一度出直すことにして、今日が最後のお茶席へ。こちらもまた並んでいます。何とか次の席へ入れそうで、ほっとしながら、千家十職のビデオをながめ待つこと20分。今日のご担当は武者小路千家です。案内されるとまずはお菓子が「こぼれ萩」、淡いグリーンにひとはけの紅が初秋にぴったりの色合いです。御道具はすべて千家十職の作品、何と数茶碗(主客以外に供される同じ種類の茶碗)もこの席のために当代の永楽家が作ったものだそうです。贅沢。お正客のお茶碗は当代楽吉左衛門さんのもの、お正客が羨ましい。
「千家十職」という言葉は何となく桃山時代には既にあったのかと思い込んでいましたが、三越さんのパンフによれば大正12年に三越大阪店「千家十職茶器陳列会」を開催した時、「千家十職」という言葉を使ったのが最初だそうです。十職のそれぞれの職家は利休の時代からあったもののネーミングとしては意外と新しいというのは驚きです。
「千利休の時代より千家とともに歩み、好みの茶道具を創作し続けた十の職家たち、その数百年もの間、美意識のDNAが受け継がれてきた茶道具約250点を展覧いたします。」(三越さんのパンフより)是非ご覧ください。6階美術画廊では「千家十職新作展」も実施しています。なかなか手は届きませんが素晴らしい作品の数々です。
「千家十職の軌跡展」日本橋三越 新館7階ギャラリー
9月12日まで10時30分~19時(最終日は4時まで)
入場料 一般800円
[銀造]
2016年9月 6日 14:00
日本橋を友達と歩いていて、「あれは、何の工事かな?」と尋ねられて、「おそらく、新しいビルが建てられるのだろ」とそっけない回答したところ、「あれって、福徳神社とつながる森を造成しているんじゃないか?」と言われ、「日本橋という地価の高い所に森を造成するなんて、ありえないよ」と話して、その場は収まっていたのですが、 その後、新聞及び三井不動産のHPにて、この記事に接することとなりました。
<前置きが、長くて、申し訳ありません>
「福徳の森」 森開きが、9月28日に行われます。場所は、福徳神社の朱の鳥居の延長上です。
上記写真の奥に、造成中の福徳の森が。
日本橋では、「残しながら、蘇らせながら、創っていく」をテーマに、日本橋計画が進められています。既に一部出来あがている内部を、上空から少し拝見しました。
日本橋は、江戸時代から、五街道の起点として多くの人が行きかい、歴史と文化を受け継いだ老舗の商店や企業、住民の方々が、江戸文化の発信を続けられています。
こういう風景だったのでしょうね。 これは、YUITO の壁面に設置されています。桶職人に、鳥追いなど沢山の人々が日本橋を行き交っています。
三井不動産のHPには、以下のようにご案内されています。沢山の人々に来て頂いて、もっと活粋と賑わいのある日本橋になって欲しいですね。
「福徳神社」は、2014年に再興、新装されましたが、この福徳神社と連続した敷地面積1,234.54㎡の広場空間が、この度、「福徳の森」として、人々に憩いの場を提供してくれます。
9月28日からの「福徳の森 森開き関連イベント」では、
「日本橋 熈代祭(きだいまつり)」が、9月28日から10月9日、「福徳の森開き」が、9月29日から10月2日、「江戸遊~伝統文化フェステイバル~」が、10月7日から10月9日、「日本橋 美食熈代屋台」が、10月8、9日の両日に開催されます。
また、江戸時代から多くの薬種問屋が軒を連ねて、現在も多くの製薬企業が拠点を構える「くすりのまち」日本橋の歴史を象徴する「薬祖神社が、福徳の森敷地内に移転されるとのことです。詳細は、三井不動産のHPでご覧下さい。 http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2016/0808/
[あすなろ]
2016年9月 5日 12:00
空を眺めると、天高くなってきたのを感じます。
さて、古代中国の陰陽説では、奇数は縁起の良い陽の数
とされ、「9」はもっとも大きい数で、それが重なる
9月9日は、とてもおめでたい日とされました。
重陽の節句は菊の節句とも呼ばれ、その昔は菊の花をお酒に
入れて飲み、不老長寿を願っていたそうです。
江戸時代の狂歌。
"君が代にすんでとくりの菊の酒くめば珍重陽てうれしき"
「酔う」と「陽」をひっかているんですね。
菊酒の作り方は色々とある様ですが、菊の花びらを浸した水で
仕込みをするというのが原点だそうです。
有名なのが「加賀の菊酒」ということで、
この時期のお酒を探しに日本橋へ。
主役の菊は、新暦に愛でたいと思います。
菊の花は、目の乾きや痛み、疲労への回復効果があるとも
言われています。スマホやパソコンで目を酷使しがちな
現代の必須アイテムとも言えますね。
[お染]
2016年9月 1日 09:00
時々秋の気配を感じるようになりましたね
我が家のチビさんもだいぶ成長して、日々全力で駆けまわっています(汗)
今回は久々に子育て関連の内容です。といっても一つの小さな公園なんですが。。。
中央区には大小合わせて87の公園があります。
(区内の公園一覧:http://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/koento/kouen_hiroba_ichiran.html)
今日は小さなところで「十思公園」(じっしこうえん)をご紹介します。
東京メトロ小伝馬町駅の近く。
十思公園にはすべり台、砂場、ブランコなどがこじんまりあって、半分は広いスペースになっています。
すべり台はややおっかなびっくり、砂場は無心で掘ったり積み上げたり。
子供はどれも大好きですね。
十思公園のすべり台は登るところが葉っぱのような形になっていてちょっとオシャレ。
ケガをしないよう工夫されたデザインで安心です。
砂場にはスコップなどのおもちゃが備えられています。
皆さんキレイに使っていて、いつ行っても散らかってないのです◎
このあたりは伝馬町牢屋敷跡で、子供を遊ばせるのはどうだろう...とも思いましたが、
戦災も切り抜けた「十思小学校」も児童減少によって閉校するまであったわけで、
実際居心地もよく、子供達は超元気に遊んでいるので気にならなかったです。
こちらの公園には、江戸時代に人々に時刻を告げていた「時の鐘」の最も古いのが保存されています。
江戸時代最初の鐘。二代将軍秀忠のときは江戸城内でついていたが、(多分音が大きくて)日本橋石町(現在の本町・室町付近)に移したのが起源、とのこと。
市街地の拡大に伴い、浅草、赤坂、四谷など九か所に設置されたが、この石町の時の鐘が一番古いものなんだそうです。
また、安政の大獄で伝馬町牢で最期の時を迎えた吉田松陰に関する碑、牢屋の石垣の一部などがあり、それぞれ結構詳しい案内板があるので歴史も学べます。
お隣の十思スクエアには「十思湯」という銭湯もあります。
2年前にオープンした銭湯。
レンタサイクルのポートもあります。
チビさん遊ばせながら、「みんな何を思いながらこの鐘の音を聞いていたんだろう...」と思って鐘を眺めてみたり、「あとで銭湯行こうかな」と思ってみたり。
公園で子供遊ばせるのはなんてことない日常なのですが、歴史に思いを馳せることもできてちょっとオススメです。
大人がベンチでボーっとするにも◎です。
◆十思公園
住所:中央区日本橋小伝馬町5-2
地図:http://mappage.jp/S/S03.php?L=12&X=2.4396371699993&Y=0.62287037980086