[橘]
2013年5月13日 08:58
"日本三大祭" 且つ "江戸三大祭"の一つとしても有名な「神田祭」、神田明神は千代田区にある神社ですが、氏子の範囲には中央区の日本橋川より北側の大部分が含まれていることをご存知でしょうか。
今年は2年に一度行われる大祭「神幸祭」です。しかも、2年前は東日本大震災の為中止となっているので、4年ぶりの大祭です。
今年の神田祭は5月9日(木)~15日(水)迄賑やかに行われていますが、その中でクライマックスとなるのは、11日の神幸祭、附け祭行列と12日に行われた神輿宮入です。
神田祭の中でも、特に華やかなのは、残念ながら雨模様でしたが、11日(土)に行われた神幸祭、附け祭です。
神幸祭とは、氏神様―氏子の町を守る神々―がお乗りの鳳輦・神輿をはじめとする行列が氏子の町々を巡り、氏子たちと触れあい、町々を祓い清める神事です。
写真は神幸祭の行列です。
行列の先頭を行くのは
鼻高面を被った猿田彦です。
道の両側で行列を見ている
我々にもお払いをして頂けました。
行列の中心となるのは
神輿(右の写真は二の宮神輿-えびす様がお乗りになる神輿)と
鳳輦(ホウレン)です。
日枝神社のお祭り(山王祭)では、茅場町にある摂津日枝神社が御仮屋となりますが、神田祭に於ける御仮屋は東日本橋二丁目(旧日本橋両国)にある、薬研掘のお不動様となります。
右の写真は薬研掘の御仮屋にて休止中の神輿と鳳輦です。
右にあるのは、二の宮神輿です。
中央は、大黒様がお乗りになる一の宮鳳輦です。
左は、平将門様がお乗りになる三の宮鳳輦です。
三基を同時に見られるのは、神田明神以外にはここしか無いかもしれません。
水天宮裏の有馬小学校以降のルートには附け祭が加わります。
附け祭とは、江戸時代から各氏子町で競い合って毎回テーマを変えて、人々を楽しませた行列です。
今年は、福島県南相馬市から
相馬野馬追騎馬武者10騎が
特別参加しています。
右の写真は今年から附け祭りに
初参加となった「花咲爺さん」の山車です。
更に、各町の神輿渡御が行われ、地区内を練り歩きます。
写真の神輿は、横山町・馬喰町・東日本橋の神輿が
合同で清杉通りを練り歩いているところです。
12日に行われる神輿宮入は正に祭りの本番。11日と打って変わった五月晴れの下、威勢の良い各町の神輿が神田明神に向かって練り歩き、順番に神田明神に入って行きます。宮入りする各町の神輿は50基を超えているので、朝9時から夕方の6時前後まで掛かります。
神輿の関係者、見物客であたかも神田明神の一帯が人で埋め尽くされているようです。
とにかく勇壮で、威勢が良くて、見ているだけでも"せいや!せいや!"の担ぎ手の掛け声に合わせて、知らない内に自分も同じリズムで体を動かしてしまう程でした。
[杏葉牡丹]
2013年5月11日 09:00
今では魚河岸と言えば築地ですが、発祥である江戸時代には、日本橋にありました。
その後、関東大震災をへて、現在の場所に移転したのが1935年(昭和10年)。
すなわち昨年の2012年で、77年が経ちました。
それを記念して、昨年から場外市場で始まったのが、「築地 七日市」です。
毎月7日には、各店が自慢の逸品を特別価格で提供したり、7日にしか販売しない限定品があったりと、行くのがとっても楽しみなのですが、連休明けの5月7日には、築地場外市場の卵焼きが大集結して食べくらべができるという、築地初いや世界初?のイベントが行われました!
「巨人・大鵬・卵焼き」というフレーズがあるように、子供から大人まで、卵焼きが好きな方は多いですよね。
かく言う私も大好物!
手土産などに持って行っても、本当に喜んでいただけます。
もともとは寿司ダネに使うということで、築地には卵焼きのお店が多いようですが、「どこのお店が美味しいの?」と聞かれて、一言では答えられないのが、築地の奥深いところ。
というのも、場外市場のマップに掲載されている店は、なんと8店!
それぞれの店が、素材の卵にこだわるだけでなく、甘さ、出汁のきかせ具合、焼き加減に工夫を凝らして、独自の味を出しています。
更にお店によって、プレーンなもの以外に、鰻や鴨に穴子、蟹、桜エビ、山菜や実山椒、ネギやミツ葉に梅干しや唐辛子、季節限定で松茸や栗が入ったりと、様々なヴァリエーションの卵焼きが!
これだけあると、さすがに全店制覇は難しく、正直にいって答えるのに困っていました。
そんな中で見かけたのが、このイベントのポスター。
見た瞬間に「こんな嬉しい企画を誰が考えたのよ~!」と思わずにはいられませんでした。
さて当日、会場の「ぷらっと築地」に行くと、まず受付があって、そこで200円を払います。
すると白いトレイとフォークが渡されます。
トレイには紙が敷いてあり、そこには参加8店の名前がそれぞれ書いてあります。
受付左には、まず「山長」さんのコーナーがあって、トレイの「山長」と書いてある場所に卵焼きをのせてくれます。
それから時計回りに会場をまわっていくと、「丸武」「本玉小島」「玉八」「玉友」「大孫」「大定」「松露」と続いて、参加8店の卵焼きがトレイの上に全て揃う、というシステム。
最後の「松露」さんでは、卵の2個入りりパックもプレゼントしていただきました。
その他にも、色々なサービス特典の掲載されたチラシもいただいて、いざ食べくらべ!
これだけ同時に食べたのは、初めての体験です。
素人なので、先ず気づくのは、甘さに大きな違いがあること。
そして、出汁のきかせ方も全く違います。
更には、ふわふわした食感もあれば、滑らかでツルッとしたものもあって。
いやいや、みんな甲乙つけがたく、さすがに「食のまち築地」と大満足。
甘めが好きな方でしたらあのお店、出汁がきいているのが好きな方でしたらこのお店と、それぞれの好みに合わせてお勧めできる、築地の達人に一歩近づいた気がします。
そして6月7日は、
なんと「新茶・海苔」で利き茶、利き海苔という、
これまた築地初のイベント。
これまた奥の深い世界になりそうです。
[whatever]
2013年5月10日 09:00
区内には、隅田川テラスの一部や橋の下を有効利用した「わんわん広場」という犬のための遊び場があります。中央区民のみならず、どなたでもご利用いただけます(無料)。
浜町公園近くの隅田川テラスにあるわんわん広場は、新大橋西詰にあります。細長いドッグランになっていて、小型犬エリアとフリーエリアの2区画で、別々の入り口から入るようになっています。
小型犬を飼う友人が利用するときは一緒に行きますが、こちらの広場ではいつもたくさんのわんちゃんが元気よく遊んでいます。何度か利用していますが、けんかをしたり吠え続けるなど、他の利用者や近隣の迷惑になるようなわんちゃんはまだ見かけていません。広場内に入ると、わんちゃん同士が鼻をクンクンさせてご挨拶。すでにお知り合いの飼い主さんたちも多いようです。「早く遊ぼうよ!」と訴えかけるような目で飼い主さんを見つめ、ボールを投げると待ってましたとばかりに勢いよく拾いに向かいます。わんちゃんたちもリードを着けずに思いきり走れるのは嬉しいようで、見ているこちらも笑顔になります。
エリアは区切られていますが、例えばやや体が小さめのわんちゃんで、小型犬エリアに入ったけれど、あまりにも元気過ぎる他のわんちゃんに萎縮してしまうときは、比較的穏やかな性格の大型犬のいるフリーエリアに移っても注意を受けることはありません。もちろん様子を見る必要はありますが、それほど厳密ではないようです。監視員の方もいらっしゃいますので、安心してご利用いただけると思います。また、エリア内でわんちゃんが粗相をしてしまった場合、おしっこシートで吸い取ったり、ペットボトルに入れた水で流すなど各飼い主さんがしっかり対処しています。
こちらのわんわん広場から清洲橋方面へと隅田川沿いを歩いていくと、花壇から溢れんばかりのポピーが色鮮やかに咲いていました(写真)。
こちらは築地川公園のそばにあるわんわん広場。入船橋の真下になります。この日は利用者がいませんでした。こちらも小型犬エリアまたはフリーエリアという分け方をしています。
浜町のような細長い平坦なドッグランではなく、一部傾斜のついた場所があるので、こちらも走り応えがありそうです。広場の隣にはバスケットボールのゴールなどが設置されていて、中高生くらいの仲間同士や親子連れなど多くの方が利用していました。
愛犬の運動不足の解消にご利用になってみるのはいかがでしょうか。他のわんちゃんとの交流は、社交性を向上させる良い訓練にもなりそうですね。
わんわん広場
日本橋浜町(新大橋西詰)
利用時間
月〜金 7:00〜20:30/土・日・祝祭日 15:30〜20:30
最寄駅
都営地下鉄新宿線「浜町駅」
東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」
東京メトロ日比谷線「人形町駅」
明石町(築地川公園隣)
利用時間
7:00〜20:00
最寄駅
東京メトロ有楽町線「新富町駅」
東京メトロ日比谷線「築地駅」
[下町トム]
2013年5月 9日 14:00
中央区には素晴らしい場所がたくさんあると同時に、素晴らしい人が多くいらっしゃいます。これから時々、区内を巡って素敵な方にお会いしてのお話を紹介していきたいと思います。
今回、第1回は新富町に出かけました。
中央区は文化・芸術に関する歴史と伝統を有する町であることは皆さんも既にご存知のとおりですが、初回は〝音楽〟に関する魅力あるスポットと魅力ある人物をご紹介します。銀座から築地界隈にかけては音楽スポットがさくさんあります。
新富町にある〔DYNAUDIO JAPAN〕はデンマーク製のオーディオ機器の輸入販売代理店です。音楽の好きな方はその機材にもこだわりを持つと思いますが、ここの会社が扱う機器、なかでもスピーカは永年蓄積されたノウハウを生かして、北欧らしく頑なにデザインやコンセプトを大切にする専門メーカーの品として、愛好者の間では深い支持を得ているようです。中央区は古くから外国の新しく先進的な文化を受け容れてきた土地ですので、このような海外の良い品を認める人も多いのではないでしょうか。
同社の社長である前田正人さんにお話をうかがいました。そもそも12年ほど前に「本当に良い物を届けたい」という責任感をもとに創業されたところ、そのうちに実物を確かめる場所を望む愛好者に応えて、3年前にショールームを開設されたそうです。
最近はインターネットを通じていくらでも音楽をダウンロードできますし、携帯メディアの発達で、じっくり音楽を聴く人が減ったのでは無いかと危惧していましたが、前田さんいわく「逆に、きちんとした音楽を聴きたいという人は増えていますよ」とのことです。実際に聴かせてもらいましたが、その音の厚みや柔らかさには素人のぼくでも圧倒されました。
しかし、「音楽なんて聴こえればいい」というような安易な考えもあるのではないかと、しつこく尋ねたところ「はじめは試しにでもいいから良いスピーカで聴いてもらって、そこから目覚めていただければいい」と、とても寛容なお言葉でした。
さらに「やっぱりこれだけの機器で聴くのはクラシックですかねぇ」と質問したら「必ずしもこだわらなくてもいいんですよ。好きなものを聴けばいいのです。ポップスでも演歌でも、好きな音楽を良い環境で聴いてみることが大事です」という言葉の深さに感激しました。
前田さんは、この場所で〔onandon〕という別の会社も設けられており、主にスタジオ運営やあらゆる音楽の創作をサポートされています。都心のビルの地下になんとも落ち着く場所があって、驚きました。ご相談すれば、条件次第でいろいろなイベントにお借りすることも可能だそうです。
お話を聴いていて思ったことは、「この方は音楽を本当に愛していらっしゃるんだなぁ。そして、人とのふれあいがお好きなんだなぁ」ということです。そんな愛情あふれるスタジオを拝見して、中央区にまたひとつ音楽の花開く場所を見つけてホッとした一日でした。
[Mr.Chuo-ku]
2013年5月 9日 09:00
三越百貨店の玄関前にある「ライオン像」をご存じの方は多いと思います。
突然ですがクイズです。
中央区には「日本橋三越本店」と「銀座三越」がありますが、
↓ の「ライオン像」は、どちらがどちらのものでしょうか?
正面
側面
「ライオン像」について
・1914年に本店玄関に設置
・三越百貨店の基礎を築いたとされる当時の支配人、日比翁助が考案
・百貨店開設の準備のため欧米を視察したときにイギリスで注文
・ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念塔の下の4頭の獅子像がモデル
・完成まで3年の歳月を要した
・前足から尾まで269cm、頭までの高さが120cm
・全国各地の三越主要店舗にも日本橋本店のものを模したライオン像が設置されている
クイズの正解は 、左が「日本橋三越本店」、右が「銀座三越」のライオン像です。