[お江戸のマーシャ・堀内]
2016年2月12日 16:00
二月も立春を過ぎ、桜の季節まで三寒四温を繰り返す頃となりました。
三井記念美術館で、2月6日から始まった展示会で、ひな人形、ひな道具を見に行ってきました。
まず、ひな祭りについてですが、これは女の子の健康と幸福を祈って行われる三月三日で、
桃の節句ともいい、五節句の一つです。
古代中国では、三月最初の巳の日に川に入って穢れを祓う風習があり、それが平安時代に日本に伝わり、
ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、ひなあられ、菱餅、白酒が添えられてお祝いをするという独特の行事となりました。
ひな段飾りというのは、元禄の頃から始まったもののようです。
いずれの人形もきらびやかで、顔立ちもは"凛々しい"という言葉が合っているように想いました。
中でも、幅3メートル、5段のひな段飾りは圧巻の素晴らしさです、是非ご覧ください。
説明書きに有ったのですが、幾つかの人形は、江戸時代の十軒店(日本橋3丁目あたり)の職人の手による雛人形と
書かれており、このあたりは、商人と職人の町だったのだという事を改めて感じた日でした。
「内裏雛」 三世大木平藏製 明治28年(1895)三井記念美術館蔵
「内裏雛(女雛)」五世大木平藏製 昭和9 年(1934) 三井記念美術館蔵
「紫宸殿雛人形」 五世大木平藏製 昭和9 年(1934) 三井記念美術館蔵
「三井好 都のにしき 尽きぬ名残」水野年方筆 明治時代・20世紀 三井記念美術館蔵
「色絵鶴向付」沈壽官造 近代 三井記念美術館蔵
また、三井家の薩摩焼も展示されています。豊臣秀吉晩年の朝鮮出兵後、薩摩にその技術をもたらしたのは
朝鮮の陶工によるものだったということです、そういえば、司馬遼太郎の沈壽官さん(写真の中の"色絵鶴向付"がその作品)
のことについて書いている作品があるのを思い出しました、心温まる作品です、読んでみてください。
三井記念美術館→最寄駅は地下鉄銀座線の三越前駅
詳細はこちら URL http://www.mitsui-museum.jp/
※各画像は三井記念美術館様の所有となります。二次利用は固くお断り申し上げます。
[お江戸のマーシャ・堀内]
2016年1月29日 09:00
お昼に、室町3,4丁目をブラリ。
先ずは、大きなビルが取り壊され建築中のものがいくつもあるのに気付く。
2020年に向けて、南側の日本橋辺り含め中央通りが変貌するというが、江戸時代からの繁華街の町並み感は
そのままだろう。近い将来、福徳神社の横に出来るという緑の空間が楽しみである。
そんな室町4丁目に「三渓洞」という画廊がある。時々立ち寄り、時々の季節を味わわせて
頂いている。
そこに、「日本画五山」の一人である高山辰雄の絵が掛かっていた、これはヨーロッパの静かな
田舎の風景だろうか、ゴッホの糸杉のような木がシッカリと家を守っているように見える心象風景画だろう。
「三渓洞」は、江戸時代には両替商をされていたとか、大正時代から現在地で美術商を営んでおられる。
都心のオアシスとして、度々、訪れたいものである。
http://www.sankeido.co.jp/art/newworks/
そして、室町3丁目、ここもビルの建替中である。
江戸時代、3,5,12月の季節の変わり目には、特に賑わった「十軒店」の跡地でもある。
←こちらはクリックすると大きくなります
温故知新
[お江戸のマーシャ・堀内]
2016年1月27日 09:00
お昼に小舟町をブラリ、
1)最初に、「舟すし」さんで握りランチをいただき、weekendのご褒美です。
静かな佇まいで、テキパキとした板前さんの握るお寿司は美味しい。
2)そして、少し右手へ行くと岩代稲荷神社、出世○○と書いた幟があります。
やはり、江戸時代、"伊勢屋、稲荷に、犬の糞"と言われただけあって、どこにでも
お稲荷さんはありますね。
3)それから、家へのお土産に、御菓子司の「日月堂」のどら焼きを買いました。その場で
餡子を入れてくれて(うさぎと桜の焼印)、こんな素敵な袋に入れてくれました(200円)。
こちらでは、オリジナル焼印入りでどら焼きを作ってくれるって知ってました?是非、どうぞ。
http://nitigetudou.com/
4)最後に、ズット気になっていた「伊場仙」さんの漢字アート展へ、
近くで見て、ようやく、"喜"ぶという字がこんなに人の笑い顔に見えて書かれているのだと
わかりました(口が開いていてニコニコ顔に見えますね-口の部分はここがお酒や料理を入れる器を表します-
古代漢字学の大家である白川静が解き明かした象形文字の説明)。
スッキリしたところで、皆さんもよい週末をお過ごしください。
[お江戸のマーシャ・堀内]
2016年1月23日 09:00
1/16、中央区文化・国際交流振興協会主催の国際交流サロンで
凧つくりを各国の方々と一緒に楽しんできました(ボランテイアです)。
場所は、明治時代から外国人居留地だった築地明石町。
講師は、たいめいけんの"凧博物館"の茂出木さん、多くの凧を
会場に展示して頂き、凧キットに、思い思いのデザインを描きながら作り上げました。
凧の博物館;https://www.taimeiken.co.jp/museum.html
(因みに、私は、赤いダルマさんのデザイン)
近くのあかつき公園へ
いざ、凧揚げに!生憎、風が無さ過ぎたのであまり高くは上がりませんでしたが、
小さいころの思い出がよみがえり、外国人の方々も思い思いに楽しい時を
過ごされていました。中国、ベトナム、スペインなど多くの国の人達がいました。
(今度、どこかで凧揚げを始めようと思います)
ところで、中央区には5000人以上の外国人が居住しており、増加しているそうです。
これからは、OMOTENASHIの精神が大切になってくると思います。
(地図の写真は、クリックすると大きく表示されます)
[お江戸のマーシャ・堀内]
2016年1月21日 12:00
久しぶりに、夕方の銀座をブラリ、
1)最初に、
四丁目の銀座煉瓦画廊(歌舞伎座横,オムライスで有名なYouのお隣)で、
建築家で江戸の水彩画を書かれる木下栄三さん(江戸検1級保持者)の作品を観てきました。
江戸城がどういう風に出来ていたのか、神田が当時はどういう処だったのかなど
とての興味深く見させていただきました。
http://ginzarengagarou.com/exhibition/2016/eizo_kinoshita.php
2)そして、
一丁目のPOLA MUSEUM ANNEX、"祝いのよそほい"ということから、江戸の浮世絵、使われていた
化粧道具など、美の追求への古の成り立ちに思いを馳せました。
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
3)最後、二丁目のブルガリ銀座タワーです。他にも高級ブランド店が集まる街に変身してしまいましたね。
帰りは、キムラヤのアンパンをかじりながら帰りました。次回はゆっくり食事をしたいところです。
[お江戸のマーシャ・堀内]
2016年1月14日 16:00
慌ただしく過ぎ去った正月松の内でした。昨年末「東都のれん会」というスタンプラリーに参加、
多くが東京の下町と呼ばれている場所にあり(中央区、台東区、墨田区、荒川区、江東区、千代田区、港区)、
江戸と現在を行き来しながら、雨風を問わず健脚作りをしたというお話です(大袈裟や!<ひとり突っ込み)。
「東都のれん会」とは、江戸~明治に創業し、東京で三代・百年以上の歴史を紡いできた54ののれん店の集まりで、
1951年の戦後の混乱期に発足したということですから驚きです。
扱っているものはといえば、佃煮、うなぎ、甘酒、お団子、眼鏡、果物、海苔、漆器、和紙、お茶、刷毛、弁当、扇子、楊枝、
刃物、稲荷寿司、お菓子、太鼓、天麩羅、すき焼き、豆腐、西洋料理、そば、履物、仏壇、人形、あひ鴨、清酒、あんこう鍋、
パン、呉服、帚、足袋、はんぺん、鰹節さん と衣食住の生活日常のものばかりで親しみやすいものです。
そんな中、26の老舗ブランドが中央区にお店を構えています。(中央区、\(^o^)/)
http://www.norenkai.net
普段からいくつかのお店に立ち寄ったりしていたのですが、今後は、より足しげく通うことになりそうです。
※上記写真をクリックすると大きくなります。