[ジミニー☆クリケット]
2016年6月15日 14:00
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日本橋室町1丁目、中央通りに面した奈良県のアンテナショップ、「奈良まほろば館」で、「奈良生まれの名僧「忍性」-救済に捧げた生涯-」と題する企画展が開催されています
期間は、6月9日(木)から21日(火)までです。
良観房忍性(りょうかんぼうにんしょう)は、鎌倉時代、奈良に生まれ文殊信仰を拠り所に、病や飢えに苦しんでいる人々を救うための献身的な活動を続けました
特にハンセン病患者を毎日背負って町に通ったという話(「元亨釈書」等)は、有名です
人々の救済に努めた忍性に、後醍醐天皇は「菩薩」号を追贈したそうです
来年2017年は忍性の生誕800年にあたるということで、奈良国立博物館では、忍性ゆかりの寺院に伝わる名宝や文化財を一堂に集めて、奈良生まれの名僧の熱い人生とその偉業を偲びます
こちらの期間は、7月23日(土)から9月19日(月・祝)までです。
また、奈良まほろば館でも、6月18日(土)に、田中密敬師(霊鷲山感應院極楽寺 住職)による忍性に関する講演も予定されています
奈良まほろば館のHPはこちら ⇒
http://www.mahoroba-kan.jp/index.html
[ジミニー☆クリケット]
2016年6月14日 12:00
鎚起銅器の技を継承する玉川堂の200周年記念企画、「玉川堂200年展 ~ 打つ。時を打つ。」が、銀座1丁目、中央通りに面したポーラ銀座ビルの3階、ポーラ ミュージアム アネックスで開催されています
本展では、創業時から今年の最新作に至る玉川堂代表作20余点が展示されています
暗くした会場には、オイル(液体)を張ったテーブル状のものの上に展示された銅器が、スポットライトで浮かび上がるという趣向で、幻想的な雰囲気が漂っています
展示されている銅器の色はさまざまで、質感も違い、作風も異なっているため、とても一つの素材から作られたものとは思えません
鎚起銅器の作業場も再現されており、道具も極めて特殊で、驚かされます
期間は、6月4日(土)から19日(日)までです。
期間中、製作実演、作品解説、小皿製作体験、ギャラリートーク等のイベントも開催されています
ポーラ ミュージアム アネックスのHPはこちら ⇒
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html
[ジミニー☆クリケット]
2016年6月13日 20:00
築地川が埋め立てられた際、架かっていた橋の脇に公園が作られ、橋の名前が付けられていますが(亀井橋公園、祝橋公園、采女橋公園)、万年橋の脇にある公園だけは、万年橋公園ではなく、築地川銀座公園となっています
この築地川銀座公園の花壇で、アガパンサスが薄紫色の花を開花中です
晴海通り沿いの公園です。
アガパンサスは、南アフリカ原産だそうで、たくさんの園芸品種が作られています
築地川銀座公園に植えられているのは、比較的コンパクトなタイプです
暑い季節に花を咲かせているイメージが強く、これから暑い夏がやってくるんだなということを実感させてくれる花です。
[ジミニー☆クリケット]
2016年6月13日 18:00
今月、このブログでも紹介した「俳優・渥美清の軌跡 ―没後20年特集上映―」に行ってきました
私が見たのは、6月12日(日)で、午前上映の「あゝ声なき友」と午後の「八つ墓村」でした
「八つ墓村」は封切り時に見たことがありましたが、「あゝ声なき友」は初めてでした
「あゝ声なき友」は、1972年に公開された映画で、原作を読んだ渥美清が映画化を熱望し、その実現のために渥美プロを設立して実現させたものです
あらすじは、終戦後、部隊で一人生き残った西山民次(渥美清)は、戦友12人の遺書を抱き日本へ帰国。家族全員が原爆で死亡し、身寄りの無くなった西山は、12通の遺書を配達するべく旅に出るというもの
原作は、有馬頼義の「遺書配達人」、監督は、巨匠今井正です。
「あゝ声なき友」は、見終わった後、余韻が残る作品でした
改めて、渥美清という俳優の偉大さと魅力を再確認できました
期間は、6月24日(金)までで、8作品が上映されます
東劇のHPはこちら ⇒
http://www.smt-cinema.com/site/togeki/
[ジミニー☆クリケット]
2016年6月 9日 09:00
京橋3丁目にあるLIXILギャラリー1で、「文字の博覧会 -旅して集めた"みんぱく"中西コレクション-展」が開催されています
開催期間は、6月2日(木)から8月27日(土)までです。
京都にある中西印刷株式会社の6代目、中西亮(あきら)氏(1928-1994)は、25年間に100を超える国々を旅して3,000点近くの文字資料を収集されました
亡くなるまでに集めた文字は95種類にも達し、現在、これらの資料は国立民族学博物館に「中西コレクション」として所蔵されています
本展では、そのコレクションを中心とした世界の文字資料約80点が、中東・欧州文字文化圏、インド・東南アジア文字文化圏、漢字文化圏(東アジア)などのコーナーに分けて展示されています
資料の保存状態がとてもよいことと、資料の文字が手書きであるのもかかわらず、あまりにも整然としていて芸術的であることに驚かされます
文字が書かれているものも、竹筒や椰子の葉、樹皮、布、紙、粘土板と多様です
LIXILギャラリーのHPはこちら ⇒
http://www1.lixil.co.jp/gallery/
[ジミニー☆クリケット]
2016年6月 7日 18:00
この通りのアジサイが、今年もきれいに咲いています
この時期、東京の各所で「アジサイ祭り」が催され、近くでは(近くもないか)、文京区の白山神社を中心に毎年行われる「文京あじさいまつり」(今年は、6月11日(土)~19日(日))が有名ですが、この通りのアジサイも、中央区の木であるヤナギとペアでこの時季、通りを華やかにしてくれており、私は大好きです
ガクアジサイ、ホンアジサイそれぞれ何種類もあり、美しいです
アジサイは、植えられている土の酸度で色が変わるそうで(アルカリ性で赤っぽく、酸性で青っぽくなる)、微妙な青色(藍色)の変化も楽しめます
そもそも、アジサイの名前は、藍色の花が集まるという意味の「あづさあい(集真藍)」が変化したものだそうです
中央区とアジサイの関係をかなり強引にこじつけますと、
江戸時代後期、長崎で西洋医学の普及に努めたシーボルトは、博物学者でもあり、アジサイにハイドランジア・オタクサという学名を付けましたが、このオタクサとは、シーボルトの愛人「楠本滝」、通称「お滝さん」の名前に由来するとのこと(牧野富太郎博士の推測)
そのシーボルトがお滝さんとの間にもうけた娘「いね」が、築地に産院を開業したこともあって、彼の胸像があかつき公園に建てられました。
シーボルトの像のまわりに植えられているのは、これから咲き始めるガクアジサイでした
ちなみに、ハイドランジアは、ギリシア語のハイドロ(水)とアンジェイオン(容器)からなっており、「水の器」「水がめ」と解釈されるそうです
じめじめうっとうしい梅雨の時期に入りますが、その期間、咲き続けてくれるアジサイの青色、藍色、ピンク色はさわやかです