[お江戸のマーシャ・堀内]
2016年9月16日 09:00
松島といえば、厳島、天橋立とともに日本三景の一つですが、松に覆われた数多くの小さな島々で有名です。
先ずは、三井記念美術館の左手前にあるビデオルームで20分ほど、「今年が生誕450年となる伊達政宗、松島、瑞巌寺」について鑑賞しました。瑞巌寺というのは桃山文化(京都、豊臣秀吉)を髣髴とさせる芸術的なお寺だということを初めて知りました。
伊達政宗は関が原の戦いで勝ち組、仙台の松島(元々、霊場だったということ)の地に、1603年から5年の歳月をかけて、豊かな穀倉地帯へとその国造りへの思いを胸に、木材は紀伊から取り寄せて建立したお寺である。
展示会場に入ると、国宝の本堂にあるという釈迦生誕の地であるインドの孔雀が極楽浄土として描かれた障壁画、禅宗の寒山拾得の図、平安時代からの不動明王など五大明王、中国周の文王と太公望の絵図など、政宗の達筆の直筆と甲冑など政宗の多芸多才ぶりが伺える。
政宗はこの江戸初期に慶長の遣欧使節をヨーロッパに派遣している、世界に眼を向けていた武将の一人である。
瑞巌寺の庭には、政宗が植樹したという紅白の梅が、毎年、花を咲かせているそうである。
東日本大震災で被災された方たちの地に、この瑞巌寺があることは、なにかの"救い"なのだろうと思えてくきます、一歩ずつの歩みです。
11/13まで展示されています。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
重要文化財 黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用 桃山時代 仙台市博物館蔵
( 9/10~9/30 展示)
図3 重要美術品 吉野懐紙 伊達政宗詠
文禄3年(1594)2月29日 仙台市博物館蔵(前期 9/10~10/10 展示)
図6 重要文化財 五大明王像(不動明王)
平安時代 瑞巌寺蔵
図7 重要文化財 瑞巌寺本堂障壁画
江戸時代 瑞巌寺蔵(前期 9/10~10/10 展示)
図10 伊達政宗甲冑倚像
江戸時代・慶安5年(1652)瑞巌寺蔵
図14 重要文化財 黒羅紗地裾緋羅紗 山形文様陣羽織 伊達政宗所用
桃山時代 仙台市博物館蔵(10/1~10/14 展示)
図15 仙台市指定文化財 紫羅背板地 五色水玉模様陣羽織
江戸時代 仙台市博物館蔵 (9/10~9/23 展示)
図16 伊達政宗書状
天正18年(1590)6月14日(小田原参陣)仙台市博物館蔵
図19 梅小禽図 伊達政宗筆
江戸時代個人蔵(新発見)
[ジミニー☆クリケット]
2016年9月15日 18:00
松屋銀座の8階イベントスクエアで、「プラントハンター 西畠清順 世界の植物文様展」が開催されています
西畠清順氏は、幕末から150年以上続く花と植木の卸問屋「株式会社 花宇」の5代目であり、プラントハンターとして世界で活躍する、「そら植物園」代表でもあります
プラントハンター(英語では、Plant hunter)とは、新しい職業名かと思っていましたら、そうではないらしく、主に17世紀()から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業だそうで、食料・香料・薬・繊維等に利用される有用植物や、観賞用植物の新種を求め、世界中を探検・冒険する人のことだそうです
なんと、世界で初となる貴重な異国の植物を集める旅は、紀元前15世紀()のファラオであるハトシェプスト女王による探検だとか
会場には、私が今まで見たことのない姿かたちの植物がたくさん展示されていました
「これは本当に自然の産物なのか」と目を疑うような衝撃的なフォルムのものもあります
下の写真は、サボテン科の玉翁殿
ただ、第一印象は衝撃的でも、それは私にとって目新しいということだけで、植物そのものの形は本当に美しいです
下の写真は、ベンケイソウ科のアエオニウム アルボレウム
会場の照明が、効果的に植物を浮かび上がらせて、エキゾチックさを一層引き立てていました
下の写真は、ベンケイソウ科の仙女の舞
「植物の美しさは絶対的です」という、会場に掲示された西畠氏のメッセージがうなづけます
西畠氏が多肉植物を使って自らプロデュースした「枯山水」も展示されていました
期間は、9月14日(水)から19日(月)までです。
開催時間は、10時から20時までで、最終日は17時までとなります。
なお、会場は、ストロボなしの写真撮影はOKです
松屋銀座のHPはこちら ⇒
http://www.matsuya.com/m_ginza/
[TAKK...]
2016年9月14日 12:00
昨年、青森に行ったとき、「嶽きみ」というおいしいトウモロコシがあることを知りました。
「ぜひ食べたいな」と思っていたのですが、収穫時期を外れており、真空パックのものをいただいたのでした。
あれから、一年強。
月島第二児童公園で、毎月第二週末に開催される「太陽のマルシェ」にて、皮付きの「嶽きみ」を発見。
「嶽きみ(だけきみ)」とは、青森県岩木山麓の標高400~500メートルにある「嶽高原」で栽培、収穫されたとうもろこしです。
採れたての「嶽きみ」の糖度はなんと18度以上。
青森県産のとっても甘いブランドとうもろこしです。
ブドウもたくさん売られています。
その中でも、とっても珍しい(私にとっては......)「ピッテロビアンコ」を買ってみることに。
写真は、盛り付けのため、ほんの一部を切り取ったものですが、たっぷり一房買ってきました。
ずっしり重い割にお手ごろな値段でした。
果実がしまっており、皮ごと食べます。
ハロウィン用のカボチャ。
あこがれの「嶽きみ」が中央区で手に入るとは......。
感無量です
[ジミニー☆クリケット]
2016年9月14日 09:00
ギャラリー銀座で、能面師、中野芳春(ほうしゅん)氏による能面展が開催されています
京都在住の中野氏は、このギャラリーで定期的に能面展を開催しており、今回が8回目の開催だそうです
私の取材も2度目となります。
能面は「彫る」とは言わずに、能面を「打つ」というそうですが、それは、能面師が心を面に打ち込むからだとか
会場に展示された能面は、間近で見ると、木でできているとは思えないほどリアルな表情をしており、本当に打つ人の思いが能面の表情に表れるのかと、岡本綺堂の「修善寺物語」のストーリーなどが思い出されました
会場には、般若、翁、小面を始め、さまざまな能面が展示されていました
また、会場のコーナーには、中野氏の海外での活躍や評価がわかる賞状や新聞記事も展示されています
能面は、通常、檜(ひのき)から生まれますが、今回は、樹齢800年()の杉材を使った作品も展示されています。これは、静岡県島田市にある智満寺の、源頼朝公お手植え()と伝わる「頼朝スギ」が倒れ、これを使った作品だそうです
中野氏にお聞きすると、杉材は檜材と違って、堅く、打ちづらいとのこと。ただ、展示された「頼朝スギ」の能面は、木目がとても美しいです
会期中、初日の12日(月)と最終日の18日(日)には、会場にて中野氏ご自身による実演があり、来場者は能面打ちの体験もできます
開催期間は、9月12日(月)から18日(日)までです。
開催時間は、午前11時から午後7時までです。
最終日は、午後4時までとなります。
なお、会場での写真撮影については、中野氏ご本人に了解をいただきました。ありがとうございました
ギャラリー銀座のHPはこちら ⇒
https://www.gallery-ginza.com/
[佃のうさこ]
2016年9月13日 09:00
中央区観光協会事務所のある京橋プラザからすぐ、昭和通り沿いの角地に「銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)」があります。
散策していたところ、不思議に引き寄せられたその建物は、ビンテージなレンガ調のタイルが美しい、まさに昭和レトロな外観です。
早速お話しを伺えたのは、ギャラリー代表の川崎力宏さんと、キュレーターであり美術史書籍翻訳者の古賀敬子さんです。
こちらのビルは、1931年・昭和6年に竣工された築85年のビルで、銀座に残る希少な近代建築です。
ギャラリーでは、観るものの思考力を掻き立てるべく、①時間軸、②都市景観、③現代世相を反映した美術という軸で構成された企画展を、随時開催されています。
今ギャラリーでは、9月25日(日曜日)まで、「アール・デコの時代、古写真で垣間見える1920~30」が開催中。アメリカを代表する女性写真家ベレニス・アボットによって撮影された写真26作品が、古賀さんによって選定、解説されています。同時期に建てられたこちらのビル空間に、ニューヨークの街並みが蘇ります。
銀座に残る昭和初期のビルは、奥野ビル、ヨネイビル、鈴木ビル、和光など数棟しかありません。
大分の建設会社出身で、建築に詳しい川崎さんが4年前に取得され、解体から一転、保存を決断されました。そして、未来に向けた企画ギャラリーを立ち上げられたことは、中央区民にとっても街並み景観以上の大きな財産を得たと言えるでしょう。
皆さまも是非お立ち寄りいただいて、銀座レトロな空間にタイムスリップしてみられてはいかがでしょうか。
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)銀座一丁目20-17
アール・デコの時代 古写真で垣間見る1920~30
9月25日(日曜日)まで
11時~18時 期間中月曜日・火曜日は休廊 入場無料
[ジミニー☆クリケット]
2016年9月12日 14:00