[滅紫]
2016年9月11日 09:00
ハリウッドのトップ女優からモナコ公国のプリンセスへとドラマティックな転身を遂げたグレース・ケリー。あの「クール・ビューティー」と称された美女をまだ記憶されている方は多いと思います。「日本モナコ友好10周年記念」として開催されることになったこの展覧会、初日に早速のぞいてみました。女優時代の写真や映像、ディオールやバレンシャガなど有名デザイナーによるオーソドックスなのに今見ても新鮮なドレスがずらり。その中で何といっても目を引くのはあのウェディングドレス。何度も映像で見ているので既視感がありますが、展示されているドレスは忠実に再現されたものだそうです。愛用のジュエリーは昆虫たちをデザインしたものが多く、何だか親近感を覚えます。そして「ケリーバッグ」これぞ元祖のケリーです。貴重なロイヤルコレクション170点が一堂に。ハリウッドの大スターとしてだけでなく、国民に愛されたプリンセスとしての素顔をも是非ご覧ください。私は早速レンタルビデオさんに駆け込み「上流社会」を借りました。
「グレース・ケリー展」松屋銀座 8Fイベントスクエア
9月26日まで 10時~20時 最終日は17時閉場
入場料1000円
[ジミニー☆クリケット]
2016年9月 9日 09:00
銀座7丁目、並木通りに面した株式会社ノエビア銀座本社ビルの1階にあるノエビア銀座ギャラリーで、現在、3名の著名な写真家によるポートレイト展「時代の風貌」が開催されています
3名とは、田沼武能氏、熊切圭介氏、齋藤康一氏です。
田沼氏は、木村伊兵衛氏に師事し、60 年以上文化人を撮り続けているそうです
熊切氏は、週刊誌を中心にグラビアページを40年担当されたそうです
齋藤氏は、秋山庄太郎氏の助手を務め、2000人以上の人物を撮影されたとのこと
本展では、個性豊かな3名の写真家が捉えた、小説家、美術家、映画監督たちの肖像写真が展示されています
志賀直哉、川端康成、三島由紀夫、井上ひさし、宇野千代、池波正太郎、瀬戸内晴美、棟方志功、池田満寿夫、加山又造、片岡球子、小津安二郎、藤子不二雄、永六輔、等々々
実際に、ギャラリーで作品を直に拝見すると、被写体を取り囲む周辺の空気感までが写し取られているようで、写真家の気迫を感じました。これは、作品を間近に見ないと感じ取れないことだと思います
また、各作品の横には、写真家が撮影を行った際の、小説家たちとの思い出などがコメントされており、文豪と呼ばれるような方々の意外な一面を知ることができ、大変興味深かったです。
開催期間は、9月5日(月)から11月4日(金)までで、開催時間は、午前10時から午後6時までです。土・日・祝日は午後5時までとなります
入場は無料です
なお、ギャラリーでの写真撮影については、特別にご了解をいただきました。ありがとうございました
ノエビア銀座ギャラリーのHPはこちら ⇒
http://gallery.noevir.jp/
[ジミニー☆クリケット]
2016年9月 7日 09:00
[滅紫]
2016年9月 6日 18:00
8月31日から始まっているこの展覧会、土日は混むだろうと月曜日にやってきましたが、会場入り口から二重三重の来場者!そういえば初日から三千家が2日ずつ交代で添釜をされており、今日がその最終日だったと思い当りました。「千家十職」はご説明の必要もないかと思いますが、千利休の時代から千家好みの茶道具、楽焼、茶釜、袋物、塗物などを創作してきた十の職家で数百年以上も続いています。混んでいる会場はいつもの手で「逆回り」をやってみたものの、余り効果なし。長次郎の3点だけを見てもう一度出直すことにして、今日が最後のお茶席へ。こちらもまた並んでいます。何とか次の席へ入れそうで、ほっとしながら、千家十職のビデオをながめ待つこと20分。今日のご担当は武者小路千家です。案内されるとまずはお菓子が「こぼれ萩」、淡いグリーンにひとはけの紅が初秋にぴったりの色合いです。御道具はすべて千家十職の作品、何と数茶碗(主客以外に供される同じ種類の茶碗)もこの席のために当代の永楽家が作ったものだそうです。贅沢。お正客のお茶碗は当代楽吉左衛門さんのもの、お正客が羨ましい。
「千家十職」という言葉は何となく桃山時代には既にあったのかと思い込んでいましたが、三越さんのパンフによれば大正12年に三越大阪店「千家十職茶器陳列会」を開催した時、「千家十職」という言葉を使ったのが最初だそうです。十職のそれぞれの職家は利休の時代からあったもののネーミングとしては意外と新しいというのは驚きです。
「千利休の時代より千家とともに歩み、好みの茶道具を創作し続けた十の職家たち、その数百年もの間、美意識のDNAが受け継がれてきた茶道具約250点を展覧いたします。」(三越さんのパンフより)是非ご覧ください。6階美術画廊では「千家十職新作展」も実施しています。なかなか手は届きませんが素晴らしい作品の数々です。
「千家十職の軌跡展」日本橋三越 新館7階ギャラリー
9月12日まで10時30分~19時(最終日は4時まで)
入場料 一般800円
[銀造]
2016年9月 6日 14:00
日本橋を友達と歩いていて、「あれは、何の工事かな?」と尋ねられて、「おそらく、新しいビルが建てられるのだろ」とそっけない回答したところ、「あれって、福徳神社とつながる森を造成しているんじゃないか?」と言われ、「日本橋という地価の高い所に森を造成するなんて、ありえないよ」と話して、その場は収まっていたのですが、 その後、新聞及び三井不動産のHPにて、この記事に接することとなりました。
<前置きが、長くて、申し訳ありません>
「福徳の森」 森開きが、9月28日に行われます。場所は、福徳神社の朱の鳥居の延長上です。
上記写真の奥に、造成中の福徳の森が。
日本橋では、「残しながら、蘇らせながら、創っていく」をテーマに、日本橋計画が進められています。既に一部出来あがている内部を、上空から少し拝見しました。
日本橋は、江戸時代から、五街道の起点として多くの人が行きかい、歴史と文化を受け継いだ老舗の商店や企業、住民の方々が、江戸文化の発信を続けられています。
こういう風景だったのでしょうね。 これは、YUITO の壁面に設置されています。桶職人に、鳥追いなど沢山の人々が日本橋を行き交っています。
三井不動産のHPには、以下のようにご案内されています。沢山の人々に来て頂いて、もっと活粋と賑わいのある日本橋になって欲しいですね。
「福徳神社」は、2014年に再興、新装されましたが、この福徳神社と連続した敷地面積1,234.54㎡の広場空間が、この度、「福徳の森」として、人々に憩いの場を提供してくれます。
9月28日からの「福徳の森 森開き関連イベント」では、
「日本橋 熈代祭(きだいまつり)」が、9月28日から10月9日、「福徳の森開き」が、9月29日から10月2日、「江戸遊~伝統文化フェステイバル~」が、10月7日から10月9日、「日本橋 美食熈代屋台」が、10月8、9日の両日に開催されます。
また、江戸時代から多くの薬種問屋が軒を連ねて、現在も多くの製薬企業が拠点を構える「くすりのまち」日本橋の歴史を象徴する「薬祖神社が、福徳の森敷地内に移転されるとのことです。詳細は、三井不動産のHPでご覧下さい。 http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2016/0808/
[滅紫]
2016年9月 5日 09:00
九月に入りましたが気まぐれ台風のせいか厳しい残暑です。1日「秀山祭」九月歌舞伎が幕を開けました。幹部役者の奥様達が勢ぞろいの入り口から一足踏み入れると満員の客席です。着物姿の方が多いのもやはり初日の感がします。
「秀山祭」はご存知のように初代吉右衛門を顕彰するために生誕120年にあたる平成18年に歌舞伎座で始まり、今年で10年目になります。座頭を勤める当代の吉右衛門さんが吉右衛門を襲名してから50年!になるそうです。
夜の部は「妹背山婦女庭訓」の「吉野川」、よく知られた名作ですが、通しはなかなかなく上演されるのはこの「山の段」といわれる「吉野川」と「道行恋の苧環」「御殿」です。ストーリーはよくご存知の通り、日本版ロミオとジュリエット、大化の改新を背景に吉野川を隔てた敵同士の男女の悲恋を描いたもの。大判事清澄を吉右衛門さん、息子、久我之助を染五郎さん、太宰定高を玉三郎さん、娘、雛鳥を菊之助さんと豪華な組み合わせ。舞台中央には吉野川、両花道から二人が登場し(玉三郎さんの大和国の領主の後室そのものという凛とした姿にしばし見とれ)川を挟んだ両岸からせりふの応酬が始まると、客席は設定通りの吉野川の急流の中。時期は雛の節句、桜の吉野、子を失う親の悲しみ、雛鳥の首が吉野川の急流を渡って久我之助の下へ嫁入りする「雛渡し」という有名な場面になると私もウルウル、周りを見渡すと目頭を押さえる人があちこちで。2時間近い緊迫した舞台を堪能しました。
其のあとは一転らくごに題材を採った「らくだ」。松緑さんと染五郎さん、大家夫婦が歌六さんと7月に人間国宝認定の東蔵さん。松緑さんとの掛け合いで染五郎さんがアドリブで「山の段はもういいです」といって客席の笑いを取っています。最後が「元禄花見踊」玉三郎さんが艶やかで「らくだ」で死人になっていた(疲れそうです)亀寿さんがのびのび楽しそうに踊っていました。そういえば夜の部人間国宝お三方出演です。
昼の部は「碁盤太平記」「太刀盗人」「一條大蔵譚」です。
千穐楽は25日。チケットのお問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489 10時~18時