さてさて、前回の「証券取引所見学」に続き、今回は日本銀行の見学に行ってまいりました。憧れの重要文化財の内部に潜入!ということで、ワクワク&ドキドキです。
こちらの見学は完全予約制。1週間前までに電話にて予約を済ませると、こんな書類が届きます。これを手に、いざ日銀へ!
こちらは、西門を入って直ぐのショット。本館の玄関に当たります。奥に聳えるは日本橋三井タワー。
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◆中央区 ここに歴史あり<31>~写楽がやってきた 八丁堀に住んだ謎の浮世絵師~
世界3大肖像画家の一人とも称される「写楽」――突如現れ、10ヵ月間で活動を終えた。その正体は誰か、別人説が飛び交った、謎の絵師と言われるゆえんである。いま、写楽を取り巻く話題で賑わっている。 「天明寛政中の人。俗称斎藤十郎兵衛。居、江戸八丁堀に住す。阿波侯の能役者也。廻りに雲母を摺りたるもの多し」 というのが、定説になってきている。 住んでいたとされる八丁堀の場所は、地蔵橋であることが、その後に見つかった『諸家人名江戸方角分』に記載されているという。また、斎藤家の菩提寺の過去帳でも確認されている。家系が喜多流の能役者であったことも分かったそうだ。
地蔵橋は、八丁堀与力同人組屋敷地の中心辺りに位置し、亀島川からの大下水の堀割に架けられた橋で、現在は茅場町二丁目と三丁目の丁界付近である(上図の切絵図丸囲み部分)。 東京国立博物館では、特別展「写楽」(写真下)が開かれている(6月12日まで)。写楽の作品は同展図録では146点とし、そのうち142点が出品されて、同時代の別の浮世絵師が描いた絵との比較ができる興味ある展示だった。千葉市美術館「ボストン美術館浮世絵名品展 錦絵の黄金時代―清長、歌麿、写楽」も、逸品が揃っている展覧会である(6月5日まで)。 NHK BSプレミアム(BS103)「在外秘宝シリーズ」の番組宣伝によれば、5月11日(水)午後9:00~10:30 (3)「徹底分析・写楽全作品~浮世絵版画・全145枚が語る美の秘密~」として、全145枚のうち3分の1が海外にある在外秘宝で、全図の魅力を解き明かしていく、という。5月12日(木)午後9:00~10:30 (4)「写楽・解かれゆく謎~ギリシャの浮世絵が語る正体~」では、2008年ギリシャ・アドリア海の島で、写楽肉筆の扇面画が発見された。急変する画風、忽然と消えた謎、写楽の真実に迫る。●巻渕彰 明治座で16年ぶりの歌舞伎公演
中央区にある名物劇場の一つ、〔明治座〕で今月3日から『花形歌舞伎』が上演されています。 〔明治座〕で歌舞伎が上演されるのは何と16年ぶりのことだそうです。随分久しぶりなんだなぁと改めて思いますが、建替え中の〔歌舞伎座〕や〔新橋演舞場〕とはまた趣の異なる同劇場で歌舞伎を楽しむのもまた味わい深いと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、〔明治座〕は、1873(明治6)年に〔喜昇座〕として開場し、〔久松座〕〔千歳座〕と改称・改築を重ねながら、〔明治座〕となってからも戦災や火事で建替えを余儀なくされました。 現在の地に新築オープンしたのは1993(平成5)年です。浜町公園に続く緑道にも映える立派な建物です。
逆に人形町方面へ歩くと、途中に〝弁慶の像〟があります。ご存知「勧進帳」の有名なシーンですね。このあたりが歌舞伎をはじめとする演芸で賑わってきた歴史の証です。 芝居の帰りには散策を楽しんだりおいしいものをいただいたり、この界隈の奥深さを堪能してみて下さい。 明智光秀と佃煮
先日、佃島をぶらぶらした折、醤油を煮詰める甘い香りに引き寄せられ、佃煮屋さんに入りました。
3軒あるという老舗の中で、お店に入ったのは天安本店さん。私が買ったのは「かつを角煮」、「あさり」、「きゃらぶき」(各100g、お値段は各々700円、700円、350円)です。 どれも素材の味がしっかりしていてとてもおいしく、ごはんがやたら進んでます。
天安本店さん
同じ並びにある佃源田中屋さん
天安本店さんも佃源田中屋さんもお店の脇の細い路地が味わい深いです。
付いていた案内書き「佃の地名と佃煮の物語り」によれば、佃島を作ったのは、佃村(今の大阪市西淀川区佃町)の漁師さんなのですが、その漁師さんたちを江戸に呼び、石川島に近い島を居住地として与えたのは、徳川家康だそうです。
そもそも、佃村の漁師さんと家康との関係は、あの明智光秀が織田信長を討った本能寺の変が起こった時(1582年)に始まるとのこと。
当時、わずかな手勢で堺にいた家康は、信長と盟友関係にあったため、危険を察知してただちに三河への脱出を試みるのですが、その時、脱出用の船の調達などに献身的に働いてくれたのが佃村の漁師さんだったそうです。
江戸での漁業権を与えられ、江戸城へ白魚などを献上して生計を立てていた佃村の漁師さんが、自分たちの保存食にと作り始めたのが佃煮の発祥とのことです。
明智光秀と佃煮の間には意外な関係があったんですね。
徳川家康と共に
日本橋小舟町を散策中「伊場仙」という扇子屋さんを見か
創業者伊場屋勘左衛門は元々 家康の岡崎城より浜松城への進攻の際には勘左衛門も同行し一助を担い、家康の江戸入府時は勘左衛門を始め気心知れた三河、遠州、駿河の職人を何千人と引連れ、築城、河川、荒地の埋立、干拓に当たらせ町整備に貢献したそうです。 元禄の頃は御用商人として苗字帯刀を許され、吉田の姓を授かり、土建業から紙、竹材を扱うようになりました。江戸後期にはその素材を生かし江戸扇子、団扇を扱い始め、浮世絵の豊国、国芳、広重の版元としてその名を江戸市中に広めました。 扇子は将軍、大名から大奥に至るまでの重要な必需品として、又団扇片手に粋な町人が花火見物する姿を想像し、江戸文化の繁栄の礎になったのではないかと思います。
「伊場仙」は現在デパートを中心に展開、伝統を守る江戸扇子を扱うのは東京では唯一とお聞きしました。今年は特に節電の夏を向えます。 江戸情緒の味わえる「伊場仙」の扇子、団扇をお一ついかがですか。
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