[銀造]
2016年4月30日 16:00
本年11月に、築地市場が豊洲に移転するのは、既にご存知のことと存じます。
昭和10年に開場して以来、81年の歴史に幕を閉じることになります。
5月3日に、 築地祭りが、市場内で開催されます。
とても名残惜しいのですが、最後の築地市場のお祭りを見に行きませんか?
全国各地から集まった新鮮な魚介類や野菜、果物をたくさん食べて、お別れの予行演習をしましょう。
詳細は、こちらのHPでご確認下さい。http://www.tsukiji-market.or.jp/
5月7日には、恒例の半値市。
場外市場のお店で、築地ならではの美味しいものを、しかも半値/ でお買い物。
「行かなきゃ、損、損」 です。
参加店のお店の情報などは、こちらのHPをご覧ください。http://www.tsukiji.or.jp/
[銀造]
2016年4月28日 18:00
築地の波除稲荷神社には、玉子塚、すし塚、鮟鱇塚、活魚塚などが祀られています。
いずれも、私達の胃袋に入れた魚介類などに感謝し、その成仏を祈るものです。
海老塚の上から、ヒトツバタゴの清楚な白い花が、抱き抱える様に、覆い被さっています。
波除稲荷神社は、お詣りした後、
春は、すし塚の上の垂れ桜、海老塚のヒトツバタゴ、活魚塚の藤をお楽しみ頂けます。銀造
[サム]
2016年4月27日 12:00
4月23日(土)、浜離宮恩賜庭園にて、中央区立環境情報センター主催の「浜離宮 自然さんぽ~春を感じよう~」が開催されました。
10:00~12:00
3班に分かれ、自然観察指導員(NACOT)の案内で、春に咲く花や生き物たちの生態系を観察し、自然の中で環境の変化を学びます。
園内は現在、ツツジ、フジ、ボタン等の花木が開花中。
木々により、微妙に色味が異なる若葉が織り成す見事なグラデーション。
内堀広場の芝生も漸う青々と色づき、散策にはもってこいの季節です。
虫媒植物の花色・香り・形状と、訪花昆虫の形体・習性とのマッチング、テントウムシとアブラムシとアリの三角関係をはじめ、共生と共進化、天敵に纏わる話等々、レクチャーを受けながら、つぶさに観察。
文化財庭園ということもあり、想像以上に自然が保全されている稀少性を改めて再認識し、新たな学びを得たフィールドワークでした。
左から、ニョイスミレ、キランソウ、ムラサキサギゴケ、クサイチゴ、ヘビイチゴ
左から、セントウソウ、カキドオシ、ヒメオドリコソウ、クサノオウ、ムラサキケマン
[サム]
2016年4月25日 18:00
4月20日、東京管区気象台から生物季節観測情報のひとつ「ノダフジ 開花」が発表されました。
平年より1日早く、昨年より2日早い由。
浜離宮恩賜庭園の「延遼館跡」、「潮入りの池」の「お伝い橋」前、「お伝い橋」中程の「小の字島」各々に設えられた藤棚も薄紫色の花色で彩られています。
フジはマメ科フジ属のつる性落葉木本。
芳香があり、花穂が垂れ下がって風に揺られて咲く様は、艶麗で、風情ある花姿です。
日本固有種には、ノダフジとヤマフジがあり、一般にフジというと、ノダフジを指すようです。
<ノダフジ> 花穂は長く、つるは(上から見て)右巻き
<ヤマフジ> 花穂は短く、つるは(上から見て)左巻き
花色はお馴染の藤色の他に、白・桃・薄紅色などがあります。
園に尋ねたところ、園内はヤマフジが大半との事ですが、「お伝い橋」北側の藤棚には、ちょっと毛色の違う珍しいノダフジ系の「八重黒龍藤」が植栽されています。
別名「牡丹藤」。
雄しべの弁化が著しく、「牡丹咲き」になる特異な品種とされています。
[kimitaku]
2016年4月25日 14:00
春の築地市場の閉市日市場を歩いてみました。
開市日とことなり、潮待茶屋も閑散 。
潮待茶屋とは 日本橋に市場があったころ
船での輸送が盛んにおこなわれ、
日本橋川は浅く 引き潮だと船が出せず
上潮を待つあいだ 休んでいた場所。
青果部もパレットが積まれているだけ。
湾曲して 建造物がありますが これは昭和の中頃
国鉄の鉄道線路が走っていた名残でもあります。
昭和10年に日本橋から移転して以来
あと半年少々で、築地市場も移転し豊洲市場となり
昭和の良き時代を彷彿させた 建物群もすべて取り壊されます。
いまのうちに この建造物群を見納めしましょう。
[サム]
2016年4月21日 14:00
ひと際目を引く黄色いタンポポの花は春の風物詩ですが、今では冬の日だまりでも見つけることができます。
4月6日には、東京管区気象台より、生物季節観測情報のひとつ「タンポポ開花」が発表されています。
因みに今年の開花は平年並み、昨年より6日遅かった由。
関東地方周辺に分布する在来種の「カントウタンポポ」は、近年外来種の「セイヨウタンポポ」に押されて個体数を減らしていると云われて久しいですが、東京23区で採取されたセイヨウタンポポと云われるものの内、実に88%はカントウタンポポとセイヨウタンポポの間に生じた雑種タンポポとの報告もあるようです。
外観上、カントウタンポポは花弁を下から支えている「総苞片」は密着していて外側に向かって開出していませんが、セイヨウタンポポの「総苞外片」は花弁を包んでいる「総苞内片」から離れて反り返っていることで区別されると云われていますが、中間の形質のものもあり複雑です。
園内潮入りの池(大泉水)の周囲に咲いているタンポポには、外見上カントウタンポポの形質が見られますが、園に尋ねると、文化財庭園で手を余り加えていないことからも、都内では珍しいカントウタンポポの可能性は否定できないとのコメントでした。
自然度が確保されていてきた御蔭でしょうか、郷愁の念を禁じ得ません。
因みにタンポポの語源については、諸説あるようですが、タンポポの茎の両端を裂いて反り返らせる遊びがあり、これが日本伝統の楽器である鼓に似ていることから、鼓を叩く音を表した「タン・ポンポン」という擬音語由来との説が有力とされます。
漢字名「蒲公英」は漢名からで、生薬の名でもあるようです。