中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

~味を大切にした玉子焼~ 大定

[rosemary sea] 2016年8月31日 14:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をバックボーンとして取材します、rosemary seaです。

DSC01322a.jpgDSC01324a.jpg

 

特派員になる前から絶対取材したいと思っていた先、築地場外市場で美味しい玉子焼を販売する大定(だいさだ)さんにお邪魔しました。

石井課長にお世話になりました。

大定さんは大正13年に創業、今年で92年の歴を誇る老舗です。

DSC01320a.jpg


大定さんの玉子焼は・・・

〇 千葉県産の「地養卵」という厳選された赤玉たまごを100%使用。

  地養卵とは・・・ナラの木の樹液=木酢、弗化石、よもぎ、海草などの地養素を配合した餌で育てた鶏が生んだたまご。

  漢方処方の特殊飼料のみを与えているのでふつうのたまごよりコレステロールが1割少なくアレルギーへの関与も少ないと云われています。新鮮で安全優良なたまごで作るので、玉子焼の味も大きく変わります。今から15年ほど前、烏骨鶏(うこっけい)や多くのブランドたまごから、玉子焼に合うたまごを社長が選んだという、最適のたまごです。『つきじ野』のネーミングもその頃。ただの玉子焼でない、他店との差別化のため、社長の考案です。

〇 さらに、すべて手焼。

  熟練の職人さんが心を込めて信頼の玉子焼をつくっています。

  千葉県の養鶏場から、衛生管理の行き届いた新鮮良質たまごを夜中に配送、午前4時に仕込み、5時頃から焼き始めます。

〇 だし汁、醤油、砂糖、塩でたまごと調合。ですが、調合の仕方、割合はシークレット。

〇 基本サイズが決められています。

  例えば主力・定番商品の「つきじ野」の場合、基本サイズは正味560g、大きさは19×10×3.5(cm)。

 

では、主な商品ラインナップ。上から・・・

DSC01316a.jpgDSC01317a.jpgDSC01319a.jpgDSC01325a.jpgDSC01326a.jpg 

つきじ野。

お寿司屋さん向けでもあり、しっかりした感じ。他店のものより甘さ控えめ。

江戸だし焼。

ダシを多めにしてさらに甘さを抑えました。食感は柔らかめ。

京だし巻。

完璧にダシが違います。かつおを利かせた京風ダシ。食感もかなりの柔らかめです。

小粋なハニー。

砂糖不使用。国産はちみつとりんご酢だけを厳選使用しています。

ほのかな甘みが体に優しい玉子焼。

辛子明太子。

7月からの新商品。海外のかた、特に中国のかたに人気が高い商品。

客層はツアー客、外国人客が増えたとのこと。

「ノーフィッシュ」とおっしゃったり、携帯画面や説明文を提示されるかたも。

指示いただけたらだし巻(かつおだし使用)を除くおすすめとするそうです。

 

ロズマリエピソードを1つ。

昨年12月30日に来店。とても長い列ができていたので誘導の店員さんに『どのくらいかかりますか?』と聞くと『10分程度です』との回答。並んでみると本当に10分で購入できました。お店の方々の手際の良さに驚き、感激しました。・・・つきじ野を買いました。

賞味期間は5~6日。即召し上がる前提ならギフトも可ではないかと。

 

お知らせ。

9月15日の「わくわくツアー・築地場外市場コースその1」で私、ロズマリもご案内に加わりますが、大定さん、お伺い先です。

築地4-13-11   03-3541-6964

営業時間 4:00~14:30 (土曜のみ15:00まで)

日曜祝日休み  市場通りでうごいていますので市場が休みのときは休みとなります。

国立がん研究センター中央病院角の『市場橋』信号交差点から入り、場内入り口までの中ほど、左側です。

大定さんのホームページはこちら ⇒ http://www.daisada.jp/

(中央の小写真は創業当時の製造の様子です。当時は寿司玉焼を焼くだけでした。)

 

 

築地は建築遺産の宝庫

[中央小太郎] 2016年8月31日 09:00

8月中旬に築地を案内する機会があり、1か月程の期間で改めて築地を勉強しなおし、
なんて面白い所なんだと再認識させられました。

 

築地の魅力を分類すると、以下にカテゴライズされるかと思います。
 ①築地の歴史(1) 築地市場 場内および場外
 ②築地の歴史(2) 埋立と本願寺
 ③築地の歴史(3) 外国人居留地
 ④建築遺産
 ⑤グルメの宝庫

 

④⑤は①~③の歴史や立地との関係で理解するとさらに魅力が増すと思います。
今回は、そんな築地の魅力の中から「④建築遺産」にスポットを当ててみたいとと
思います。

 

築地の建築遺産は、以下に分類できると思います。
 ア. 昭和初期の街並み(町屋群、看板建築、路地)
 イ. 寺院
 ウ. 外国人居留地の面影
 エ. 扇型の築地市場

 

このうち、アの古い町屋や看板建築、イの一部の寺院は、ワールドモニュメント財団
(米国の非営利団体)が2年に1回発表する危機遺産リストとしても選出され、存続が
危ぶまれる歴史的建造物群として世界的にも注目されている代物です。

 

以下に、建築遺産の分布地図を示します。

ck1509_20160829 (1).jpg

◆◆築地周辺の建築遺産分布◆◆


ア. 昭和初期の街並み(町屋群、看板建築、路地)

 町屋、看板建築、路地は、築地1丁目と2丁目の新富町寄りの部分と
 築地6丁目~7丁目にかけてのエリアに多くみられます。
 個人的には、広い範囲に昭和な雰囲気を色濃く残す6丁目界隈が一番好きです。

ck1509_20160829 (2).jpg ck1509_20160829 (3).jpg

<築地2丁目の路地、築地6丁目の看板建築(銅板)>

 

ck1509_20160829 (4).jpg

<築地6丁目の町屋>

 

 もう一つ、場外市場は、混雑と店のひさしに隠れて見落としがちですが、
 上を見上げてみると看板建築が多いのに気付きます。
 また、メインストリートの東通り、中通り、西通りを結ぶ非常に細い路地が
 何本もあり、路地の両脇にも店があるので、「えっ?こんなところにも店が」
 という新鮮な驚きに出会えます。

ck1509_20160829 (5).jpg ck1509_20160829 (6).jpg

<場外の看板建築(モルタル)、場外の通り抜け路地>

 

 ちなみに「看板建築」とは、木造の建物を銅板やモルタルで囲って耐火性を
 高めた建物で、囲いの材質によって「銅板型」と「モルタル型」に分類されます。
 銅板やモルタルに看板のように模様等、様々な意匠を施すことができたため、
 「看板建築」と呼ばれるようです。

 こうした街並み、いつまでも残って欲しいです。

イ.寺院

 ここでは築地本願寺には当たり前すぎるのでふれません。
 場外は、もともと本願寺の寺内町で、多くさんのお寺が整然と密集して並んで
 いました。
 関東大震災後に殆どが移転した経緯があり、いまではほんの幾つかが残るだけです。
 歴史的建築物という点では、この中の「円正寺」は外せないと思います。
 円正寺は側面が場外市場の店舗と一体化され、看板建築とお寺が融合したような
 他では見られない珍しい景観をもち、必見だと思います。
 (この景観もずっと残ってほしいです)

ck1509_20160829 (7).jpg

<円正寺(右側が店舗と一体化している)>

 

ウ.外国人居留地の面影

 外国人居留地は、今の晴海通りのあたりから入船の辺りまでと考えて
 良さそうですが、中心地は明石町一帯です。
 建築物としては、当時から残る建物としてトイスラー記念館やカトリック築地協会
 が残っています。
 他に聖ルカ礼拝堂があったりガス灯が残っていたり、また一帯は緑が多く、洋風な
 雰囲気を感じ取ることができるかと思います。

ck1509_20160829 (8).jpg ck1509_20160829 (9).jpg

<聖ルカ礼拝堂、トイスラー記念館>

 

ck1509_20160829 (10).jpg
<築地カトリック教会>

 

エ.扇型の築地市場

 扇型の築地市場の建物そのもの、場内の仲卸業者の売り場や魚河岸横丁の
 建物、それから活気のある市場の雰囲気も、私にとっては魅力的な建築物の一つです。
 ただ、こちらは豊洲への移転後にはなくなってしまうので、今のうちに行って
 おきましょう。

 

それから一点補足します。
築地は、今は殆ど埋め立てられていますが、もともと築地川を中心に水路が
張り巡らされた土地で、跡地は緑道になってるところも多く、緑も豊かです。
特に聖路加国際病院の一帯は歩いていて気持ちいいですね。古地図と現代地図、
さらに当時の写真等を見比べながら、一帯を散策すると楽しいです。

 

今回は建築遺産という観点で、築地を紹介しました。
機会があれば、グルメという観点でも記事を書いてみたいと思います。
歴史と建築物とグルメ。市場は移転しますが、それでも築地は人を飽きさせない魅力に
あふれています。

 

 

山上伸治の「おもしろくて楽しいイラスト展」 聖路加第一画廊にて9月3日まで

[銀造] 2016年8月29日 12:00

山上伸治の「おもしろくて楽しいイラスト展」 8月29日から9月3日まで、聖路加国際病院の一階、第一画廊にて開催中です。

山上さんには、2014年1月に、「聖路加健康ナビスポット・るかなび ランチタイム ミニ講座&ミニコンサート」で初めて、それも大変面白い落語を拝聴して以来、大のファンになりました。

この度、イラスト展のご案内を頂いたので、皆様もお出かけになって、面白くて楽しいイラストをご覧になって頂いきたい思います。

今年頂いた絵葉書、

1472081626311.jpg

そして、手元にしまってあった、昨年の絵葉書。これだけでも、面白いとご同意いただけると思います。

1472081614041.jpg

初めて楽しい落語をお聞きしたときの、報告は、こちらをご覧ください。/archive/2014/01/srsanchopansa.html

 

 

ヨシオミドリ 紙粘土作品展2016

[銀造] 2016年8月28日 18:00

「ヨシオミドリ 紙粘土作品展 ネンドパレードvol.24 2016」は、8月2日から8日まで、「フラッグ・ギンザ・ギャラリー」にて開催されました。

ここ5年ほど、毎年拝見しているのですが、昨年度はブログの報告をしてなくて、今回は、その報告です。

可愛い子猫の作品が多いのです。

1470130569317.jpg

丁度いらしたお客様も、夢中になって見ていらっしゃいました。

1470130577334.jpg

この作家さんの作品は、小学生用の教材にも採用されています。

1470130550785.jpg

食品サンプルの様な、「明太子」を模した、粘土細工もありました。夏休みの作品の参考になれば、幸いです。

1470130423895.jpg

 

 

光泉 ~築地場外市場の魚類加工品~

[rosemary sea] 2016年8月26日 16:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をインスパイアして取材します、rosemary seaです。

築地に戻ってまいりました。

 

築地場外市場で辛子明太子、たらこを中心に魚類加工品を販売されております、光泉さんにお伺いしました。

DSC01308a.jpg DSC01307a.jpg

写真中で店頭にいらっしゃるのがが佐藤社長です。

光泉さんは平成7年からここで営業されています。

 

・・・商品のご紹介です。

DSC01303b.jpg

↑ 明太子たらこの各商品です。

ほかほかごはんに辛子明太子をのせてパクリ。・・・

いかがでしょう。至福の瞬間を想像してしまいませんか?

ギフトにもよろしいかと。他の商品と同様、地方発送も承っているそうです。

 

DSC01304a.jpg

↑ 数の子です。こちらも食欲を誘うようです。

 

DSC01302b.jpg

↑ 左上はお赤飯。左中、粒ウニ鮭ほぐしの壜詰。左下は塩昆布です。

 右上には出し昆布、右中にはコチュジャン他、右下はです。

 

DSC01305a.jpgDSC01306a.jpg

↑ 左は寿司あられ。あられせんべいの包装が寿司になっていてユニークです。

 右はわさび枝豆みそ汁の具。ちょっとご褒美という感じでお買い求めいかがでしょう?

 

お知らせ その1

9月15日(木)、中央区観光協会主催「わくわくツアー・築地場外市場コースその1」で私、ロズマリもご案内に加わります。その際、光泉さんにもお伺いします。

 

お知らせ その2

DSC01312a.jpgDSC01313a.jpg

こちらは一般社団法人地域振興協会主催の「築地食まちスタジオ料理教室」のご案内です。

こちらにも光泉さんの辛子明太子が登場します。

9月10日(土)開催です。申込は9月1日(木)まで、03-3724-9260です。

ただし、先着25名で締め切られます。

詳しくはクリック拡大してご覧ください。

 

築地4-13-2   03-3541-8981

営業時間 6:30~14:30 含みあり

日曜・祭日休み  不定休あり

築地場外市場真ん中より少し築地本願寺寄り。

私がこのブログで最初にご紹介した『味の浜藤』さんの筋です。

 

 

午後の眠りを誘う蝉しぐれ

[小江戸板橋] 2016年8月25日 16:00

東京には何種類くらいの蝉が生息しているのでしょうか。

雨上がりに陽射しが戻ると、コンクリートで覆われた街路の

木々に湧き出でて、鳴き声を降らします。

一度気になりだすと、耳がその音を追いかけます。

 

ミーンミンミンミン

ジージージージィ

シャシャシャシャ

木の高い枝から降りてくるその音色は、夏を代表する音です。

ミンミンゼミ、アブラゼミ、クマゼミ。

ジー、ツクツクホーシ、ツクツクホーシ

この蝉の鳴き声は、間違えずに種類を言い当てることができます。

蝉時雨は、夏の季語です。

すでに立秋もお盆も過ぎていますが、今が盛りです。

 

所用があり、明石町の聖路加国際病院に行きました。

東京メトロ築地駅から聖路加タワーに至る通りには、

「聖ルカ通り」との愛称が付けられています。

陽射しを避けて北側の並木道を歩きます。

ちょうど、明石タイムドームと道をはさんだあたりは、樹木の高さと

相まって、鳴き声が空に突き抜ける気がします。

病院の壁面が、絶妙に共鳴しているのでしょうか。

小道にはベンチが二脚備え付けられています。

散歩の途中で陽射しを避けた、高齢のおばさまが

ちょこんと腰を掛けています。

ゆっくり、白い御髪が揺らいでいました。

木々に包まれていると、ふっと心も舟に揺られてしまうのでしょう。

騒がしい蝉の声は、夢の世界に引き込む調べに変わっているようです。

 

この界隈は、明治時代の初期に外国人居留地として様々な文物がもたらされた

文化の窓口ともいえるところです。

そのため、記念碑や解説板をたくさん目にすることができます。

都内にあるミッションスクールのルーツも、この周辺に集中していました。

聖路加病院内にあるトイスラーホールで、お祈りをしてきました。

患者さんの祈りの場であり、数々の講演会なども開催される院内礼拝堂です。

椅子に静かに腰を掛けていると、気持ちが落ち着きます。

誰でも入室していいの?

礼拝等の時間を外せば、大丈夫です。

私自身、おおらかな仏教徒ですもの。