『ギフト、そして自分も楽しむ』のプランナーとして取材します、rosemary seaです。
いつもセミナーをご紹介させていただいております白鶴 銀座スタイル(HAKUTSURU GINZA STYLE)さん、こちらは神戸に本社を置く白鶴酒造株式会社さんの東京支社ビル内にあります。
今回のご紹介はこの銀座のビルの屋上「白鶴銀座天空農園」さんです。
白鶴酒造さんは、日本酒の情報発信の一環で、2007年より東京支社ビル屋上でお米を作るプロジェクトとして「白鶴銀座天空農園」をつくり、独自開発米「白鶴錦(はくつるにしき)」の栽培に取り組んでおられます。
今年も6月に田植えされた「白鶴錦」が順調に生育し、無事収穫時期を迎えました。
昨年の稲刈り、今年の田植えもご紹介させていただきましたが、本日(10月13日)は待望の稲刈りです。
白鶴酒造株式会社 営業本部次長 松下さんにもお世話になりました。
ここで白鶴酒造さん独自開発の酒米「白鶴錦」について・・・
優良酒米開発のため、酒米の最高品種である「山田錦」の優良形質を解明し、更に優れた酒米を開発する目的で「白鶴錦」の育種に着手。
1995年、「山田錦」の父にあたる品種「渡船(わたりぶね)」と母にあたる「山田穂(やまだぼ)」の交配を開始し、優良品種を「白鶴錦」として2007年に品種登録。
優れた酒米(さかまい)とは・・・
好ましい性質としては「大粒で」「たんぱく質、脂肪分が少なく」「心白が大きく」「割れにくい」ことが挙げられるそうです。
「心白(しんぱく)」とは・・・
酒造好適米の中心部、白く不透明に見える部分・でんぷん質のことを言います。
でんぷん質の組織が粗いので、白く見えるようです。
そしてその「白鶴錦」の特長は・・・
「山田錦」に比べ、粒も心白も大きく、心白の発現率もほぼ「山田錦」と同等。
ですからお酒にしたときの味わいに深みがあります。
この日の天気は曇り、無風に近い状態です。稲刈りには適した気候と言えます。
屋上にはA・B班、C・D班、留学生の順に上がり、A班から稲刈りです。
白鶴銀座天空農園 高尾翔太(たかお しょうた)さんより稲刈りのレクチャーがありました。
「手に鎌を持ちます。
まっすぐ、親指が上になるように稲を持ちます。
稲の(下から)こぶし1個くらい上のところを狙い定めていただいて真横にさっと切る。
4株刈っていただいて1束に縛ります。最後に稲架掛け(はさがけ)します。」
さあ、12年目の稲刈り、開始です。刈り取るのは酒米「白鶴錦」の稲。
お酒の原料となるお米の収穫です。
本日の刈り取り予定は4区画分。
稲刈りを希望された皆さん、手袋をされて用意された鎌で刈り取りされています。
本日は今年田植えされた28名ほどがいらっしゃったとのこと。
併せてご招待された九段日本語学院の留学生、11か国13名が今日は刈ります。
毎年のスペシャルゲスト、ミス日本酒も加わり、稲は次第に刈り取られていきます。
稲をそだてられた高尾翔太さんにインタビューです。田植え以来です。
ー 稲が立派に育ちましたね。
「そうですね、台風にも何とか耐えてくれました。
台風が来るっていったら毎日、ロープ張り巡らしたりとか、もう必死ですよ。
台風でね、折れたら一発でアウトですから。」
ー 雨が多かったと思いますが。
「雨が続いたじゃないですか、成長が遅れたりとか、(ほんの一部)このあたりは稲の色が違うのがわかると思うんですけど、やはり天気の悪さは影響しているのかなって。」
ー 害虫はどうでしたか?
「虫は今年は、あまりにも暑かったようで少なかったですね。
暑すぎると虫も来ないんじゃないですかね。」
ー 鳥は?
「これはね、大変でした。
今年もネットは吊るし、テープは巻くしで、やりましたけれども。
スズメが多いです。カラスも来るし、鳩も来るし。
今年は樽の稲をおとりにして、こちらを食べるように、と。
なかなか試行錯誤ですよ。」
ー これで刈り取った後は醸造の方へバトンタッチですね。
「何とか検査で、良い等級をもらえて、お酒造りができたらいいな、と思っております。」
ー 高尾さんの代で等級を落とせませんね。
「プレッシャーですね。」
ー でも、小田前農園長からのお墨付きもありますから。
「引き続き応援していただけたらと思いますので。」
ー 私もまたお邪魔させていただきます。
「よろしくお願いいたします。」
ー このお米でできる5月のお酒、楽しみにしています。
「頑張ります。」
ミス日本酒へもインタビューしました。こちらも田植え以来です。
2018ミス日本酒(Miss SAKE)、須藤亜紗実(すどう あさみ)さんです。
ー 稲刈り、いかがでした?
「そうですね、稲穂が成っている状態を今、初めて見たのですけれども、6月に田植えした時、苗だったものが、これだけ穂を実らせるというのはやっぱり、見てすごく感動しますね。
ここからお米、お酒造りに使われるというのが、どういうふうに変化していくのかっていうのがすごく楽しみです。
ミス日本酒は毎年この銀座天空農園での稲刈りに参加させていただいて、私も今年の田植えの際に、去年の稲刈りで刈った白鶴錦で造った日本酒を飲ませていただきましたけれども、(今年のは)来年なので、6月には前に刈ったお米で造った日本酒を皆さんにお召し上がりいただくことになると思うんですけれども。
飲ませていただいたのはまさしく2017ミス日本酒のかたが刈った稲を使って造った日本酒だということを聞いて、もうすごくその分感動が大きくて。
なので今日こうやって刈った稲を使って造った日本酒というものもまた感動を与えてくれるんだろうなあ、と。」
ー 神奈川代表からのミス日本酒でしたね。
「ありがとうございます。憶えておいていただいて。
お酒、楽しみですね。
田植えの時に1回1回植えた、まさに4株だとかがこれだけの太さになっているというのも、もうやっぱり刈りながらずっしりとした重みにすごく感動しました。」
ー また記事に載せさせていただきます。
「ありがとうございます。」
稲刈りを終えられた方には缶入り甘酒が振舞われ、樽や前掛けを使い記念写真を撮ることもできます。
ここで42歳男性にインタビュー。
ー 今日はいかがでした?
「ほんと、良かったです。
田植えから参加させていただいて、田植えも稲刈りも初めての経験だったので。
自分の植えたものが稲刈りできて、もう嬉しかったですね。
感動したというか、ちゃんと植物が育つ過程が。
自分の大好きなお酒がこういう風に植物の命に支えられているんだという。
4株を2回刈らしていただきました。」
ー 天気も持ちましたね。
「今日は雨が降らなくて、本当に良かったです。」
お連れの女性にもインタビューしました。
ー いかがでした?
「大きな台風が何回も来たにもかかわらず、銀座の真ん中でお米が育つんだなあと思って、倒れもせずに真っ直ぐ育っていて。
(造られるお酒は販売は)銀座の松屋などで20本とか、貴重ですよね。
銀座生まれ、銀座醸造の。」
もうお一人、こちら68歳男性、田植えの際にもインタビューさせていただきました。
「自分で植えた苗なので、自分で刈りに来ました(笑)。」
ー 田植えはご幼少の頃にやられたかもしれない、とのことでしたね、稲刈りは?
「稲刈りは初めてですね、なかったと思います。
(稲1株が)大きいんですね、間近で見ると。大したもんだ。」
ー いらっしゃったのは、どちらからですか?
「私は江東区からです。そんなに遠くないんです。」
・・・ミス日本酒の須藤さんも白鶴酒造さんの「乳酸菌の入った甘酒ヨーグルト風味」を試飲です。
「おいしいです。
すごくすっきりしていて、ヨーグルトの香りがしておいしいです、爽やかです。
びっくりしました、本当にヨーグルトの香りがしますね、おもしろい。」
白鶴酒造株式会社 松本営業本部長のご説明です。
ミス日本酒の須藤さんと甘酒で乾杯です。
「乳酸菌が入っていますので、どちらかと言いますと、普通の甘酒よりはヨーグルトタイプの味です。
薄く酸味もあり、逆にあまり甘酒を好きではないかたにも飲みやすいかと。」
・・・稲刈り、無事終了です。稲は干す段階へ。
立派な日本酒になるのが待ち遠しいですね。
いらっしゃった皆さんはこの後、ビル内で白鶴錦、試飲です。
・・・後編に続きます。次は留学生の稲刈りです。
白鶴酒造株式会社 東京支社
銀座5-12-5
歌舞伎座の信号角、向かい側のビルです。
03-3543-0721
白鶴酒造さんのホームページはこちら
⇒ http://www.hakutsuru.co.jp/