[皐月の鯉の吹き流し]
2015年9月20日 09:00
首都高速はご存知のとおり、日本橋付近に代表されるように川の上に建設されたり、
銀座付近のように埋立てられて建設された所が多くあります。
そのような背景でかつて、川が流れていた所を紹介します。
ここは聖路加病院が正面に見える所。築地市場脇の駐車場になっているここは、
かつて川が流れていました。
聖路加方面へ進み築地川公園となっている場所は以前首都高速ランプの予定だったのでしょう、
車道スロープになっていました。子供のとき大雪が東京に降り、大人用スキーを持ち出し短い距離ですが遊んだことがあります。
微かな記憶ですが新聞に写真付で大雪時のコラムに掲載されたように思います。(多分日刊スポーツ)
新富町方面へ進み新大橋通りと佃大橋通りの交差点、
入船橋脇、地下に位置する所に公園・運動場があります。
階段を下りて先に進むとここは、金網で閉ざされていますが先ほどの築地川公園と新富町首都高速ランプへ続くことが想像できます。
新富町から入船橋方面見た様子。左の道路が入船橋下に続いているはずです。
このように築地周辺には道路建設計画が頓挫したと思われる、チョット不思議な場所があります。
[皐月の鯉の吹き流し]
2015年8月28日 18:00
幸橋(跡)を渡り築地市場場内に入りすぐ右側に行き突き当たりに「水神社」があり
その脇に大きな石碑「旗山」があります。「旗山」は何回か中央区観光検定に出題されています。
この付近は海軍施設があったところで、子供の頃、よく大人の会話の中で「海軍経理学校」
という言葉が出たことを覚えています。
海軍経理学校 石碑 勝鬨の渡し(勝鬨橋西詰 にあります。)
海幸橋(跡)から「水神社」の間に食堂が並んでいます。
「水神社」のとなりに吉野家さん1号店があり
ホームページに当時の様子が掲載されていますがこの付近はほとんど昔と同じです。
以前、私の実家は酒屋を営んでいて、何軒かの食堂に酒ビール調味料などを納めていました。
先日、その中の洋食屋さんがテレビで紹介されていました。
食堂の中には、オーナーが変わった店があるようですが、屋号は以前のままです。
このお寿司屋さんは、外人旅行客用に英文メニューがありました。
また「おまかせコース」がありましたが、この「おまかせ」は日本ならではのものらしいようです。
(NHKの番組で「おまかせ」を取り上げていました)
さて場内を進み浜離宮方面へ行くと、ここはゆるくカーブしている構造になっています。
ご存知の方も多いと思いますが、ここは貨車の引込み線があったところです。
ここにレールが敷設されていて、子供のとき自転車の車輪を
轍に取られ、転倒して痛かったことを思い出しました。
市場正門前から浜離宮へ行く道のここに(信号機があるところ)
踏み切りがあり、脇に小屋があり有人で、遮断機を下ろしていました。
貨車の通過ばかりではなく、どこかでポイント切替でも
していたのでしょうか、遮断機がおりたままで長く待っていたこともありました。
[皐月の鯉の吹き流し]
2015年7月28日 09:00
南高橋
旧両国橋の中央部分を移設した橋、斜めの筋交いが特徴的だと私は感じています。
車が通行できる道路橋としては、都内で最も古い橋と言うことで、歴史的に重みがあります。
悪い意味での古さ(朽ちた様子)はまったくありません。
数年前に塗装され、歩道部分も再舗装されました。大事にされていることがわかります。
豊海橋
ガイド冊子等に書いてあるとおり、この橋はまさしく梯子を横倒しした様な形で特徴的です。
豊海橋については、思い出すことがあります。
10年あるいはそれ以上前、この豊海橋の箱崎側で映画か何かの撮影が
行われているのを見ました。この時は何の撮影は分かりませんでしたが、
後に、たまたま 「死に花」 という映画を見て、ここで撮影したのかと分かりました(多分間違いないと思います)。
はっきりした記憶がなく、インターネットで調べると
森繁久彌さん、山崎努さん、宇津井健さん、青島幸男さん、谷啓さん、藤岡琢也さん
ジャズクラリネットの北村英治さん
など大変豪華な方々が出演していました。これら俳優さんの顔は残念ながら見ませんでした。
この豊海橋右側川沿いで撮影していました。
豊海橋も南高橋も夜はライトアップされ別の表情があります。
隅田川テラスを歩くといろいろな橋を見ることができ楽しいですよ。
海幸橋
川は埋め立てられ橋も撤去されてしまいましたが、築地市場入り口に架かる橋でした。
今は、写真にあるように、親柱(タワーのような)を残しています。
ここに海幸橋が架かっていました。
海幸橋を渡り場内へ
タワーのようです。
次回は、この海幸橋(跡)を渡り、場内市場に入りたいと思います。
さて、最後に隅田川に架かる橋は美しいと思うのですが、1つ気に入らないことがあります
最近(佃大橋以降)の橋の名前です。(新大橋は別として)
隅田川大橋・中央大橋など、みな XX大橋で単調で面白みがないと思うのですが
みなさんはどうお思いですか?
[皐月の鯉の吹き流し]
2015年6月15日 14:00
子供の頃、勝鬨橋を渡り築地から月島へ行くと、少々大げさだが別世界へ行くような感じさえした。
もちろんその頃の月島・勝どきは、今では想像もできない町の様子だった。
橋を渡るとき上から川面を見るとその高さで恐怖感があった。
また、橋が開いたときの記憶がかすかにあるが、この時路上の砂やゴミが滑り落ちてきたそうでこれがかなりの量で砂ぼこりが舞ったという。
勝鬨橋は、現存する数少ない可動橋だか、
今は、「機械部への送電を取り止めており、可動部もロックされ
1970年11月29日を最後に開閉が停止となり、開けることはできない」 ようである。
これを見て開く様子を想像してください
橋の構造は、
「橋本体(片側だけで重量900t)と軸を挟んで乗せられているカウンターウェイト(重量1,100t)で構成されている」といことだが、
船で下を通って、このカウンターウェイトを見たと言う知人の話では
(正しいかどうか不明だが) 鉛の棒状のものらしい。
中央部分は
「電動式のロックピン機構が備わり、現在もこのロックピンによって固定されているので
合わせ目に立ったとしても振動によるズレが感じられることがない。」
とインターネットサイトで記載されているが、実際この部分に立つとズレが感じられないが大型車の通行時はけっこう揺れます。
ここは、大型車が通ると上下に揺れます
可動分の手前歩道には、信号機(もちろん使われはしない)が現在もあります。
車道にもしばらく信号機は残っていた。
橋が開く際は、この信号器が赤になり、橋上の往来を停止させていた。(警報サイレンも鳴ってたようだ)
ここにも、しばらく信号機がありました。↑
当初から路面電車用のレールが敷設されたようで
都電が、月島と銀座・日比谷方面を行き来していたと思う。
このレールの轍に自転車のタイヤを取られ中央車線付近で転倒したことがある。
この当時でもかなりの交通量があったが、痛い思いはしたが、運よく交通事故にはならなかった。
私の中では、
美しさは清洲橋が1番
力強さは永代橋が1番
存在感は勝鬨橋が1番
中央区内に架かる橋は他にもあり、隅田川テラスから眺める橋はバラエティーに富み楽しいでよ。
[皐月の鯉の吹き流し]
2015年5月24日 09:00
勝鬨橋・佃大橋、身近なこの橋は私にとって思いで深い橋だが
今回は、佃大橋の思い出を語りたい。
小さくて分かりにくいが月島ビル群を背景にした佃大橋 朝と夕方
佃の高層ビル群。佃の渡しがあったころ誰がこの様子を想像できただろう
この橋は、1964年東京オリンピック開催に備え架けられたとのことで、
この時のことは今でも覚えている。
橋の完成から開通まで少々期間があり、ここで遊ぶことができた。
自転車で斜面を走り下りそのスピードにスリルを味わった。
この斜面を自転車で下り走り遊んだ
確か開通時のセレモニーは盛大でブラスバンド
のパレードがあったと思う。
橋ができる前は、佃の渡しがあり今はその場所に記念碑がある。
1964年(昭和39年)8月27日、300年の歴史を持つ
佃大橋架橋に伴い廃されたようだ。
渡しに乗って佃島に渡った記憶がかすかによみがえる。
子供なので用があるわけなく、これに乗って遊んでいたのだろう。
運賃は無料だったはずだ。
前回述べたように、この頃は川が汚れていて臭かった。
きれいになった今また、これに乗って佃島に行ってみたいものだ。
[皐月の鯉の吹き流し]
2015年4月18日 14:00
築地大橋、勝鬨橋、佃大橋、中央大橋、
永代橋、隅田川大橋、清洲橋、新大橋、両国橋
ガイドブック等にあるように、隅田川に架かる橋は美しいと思う。
それぞれ特徴があり、美しく古い橋には風格を感じる。
その中で、特に私のお気に入りは、清洲橋だ。
気品があり、エレガントさを感じる。
隅田川大橋を間に挟み、永代橋の力強さと対照的なのがまた良い。
隅田川に架かる橋で最も美しいと思う。
永代橋が架橋されたのは、元禄だそうで
その場所(現在よりやや上流の位置)には記念碑がある。
この道を通って対岸と行き来していたのだろう。
ということは、元禄赤穂討ち入りでは、その帰りは当時の永代橋を
渡りこの道(現在の箱崎町)を通り泉岳寺へ向かったのであろう。
話を転じるが、隅田川は私の子供の頃(50年以上前)とても汚い川で、
臭かったことをよく覚えている。
特に夏の風向きによってはとくにひどかった。
親戚が家に来た時「ここはずいぶん臭い」と言われたことがある。
私の父は築地魚河岸の岸壁からお台場まで泳いだことがあるらしいが
そこまではないにしろ数十年前より、隅田川はきれいになり
昼時には隅田川テラスでお弁当を広げる人も多く、歩いてこれらの橋を
眺めるのは楽しいものだ。
次回は勝鬨橋・佃大橋に触れたいと思う。