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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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江戸の名物-2

[皐月の鯉の吹き流し] 2016年9月24日 14:00

「茶店」、「紫」、「錦絵」 スキップします。

「火消」、「火事」に喧嘩に中っ腹

江戸は世界有数の大都市で、家は木造、密集していたこともあって、火事が多かったようです。 ただ、『熈代勝覧』では瓦屋根の家が描かれていて、木造ではあるものの防火の意識はあったと思います。

 

s.jpg・『熈代勝覧』  ここでは普請しています。瓦屋根になるのでしょう。まわりは全部瓦屋根です。

 

 

防火対策において 南町奉行大岡越前守忠相は、徳川吉宗の命を受け、い組、ろ組、は組・・・47組後48組の町火消しを発足 させました。 いろは・・の中で へ組、ら組、ひ組、ん組 はありません。 「へ」は屁、「ひ」は火、「ら」は隠語、「ん」は終を表すという理由だそうです (ら組は知りませんでした)。

 

い組の纏は、芥子(けし)と枡(ます)を形どったものですが、火事を「けし・ます」 ということだそうです。

 

材木問屋は当初日本橋にあり、材木置き場の「木場」は火事が起きるたびに江戸城から離されて、引っ越したそうです。 最も大規模と言われている明暦の大火(振袖火事)で江戸天守閣もこの時焼失してしまいました。 今でも石垣には黒くこげたあとがあります。

 

 

「喧嘩」

気がみじかく喧嘩が多かったのでしょう。ただし『熈代勝覧』に見られるように 木戸が設置され、夜は閉めていたので治安は良かったようです。 この木戸を管理するのが木戸番屋で、木戸の開閉のほか、通行人のチェックや火の番なども していたようです。

s2.jpg

 ・『熈代勝覧』 ここにも番屋があります。

 

 

「中っ腹(ちゅうっ‐ぱら)」 気みじかで威勢がよいこと だそうです。

 

 

「伊勢屋」

「伊勢屋」さんと言う屋号のお店が多かったのでしょう。江戸の町は伊勢屋の看板ばかり目立ったとのことです。

日本橋で最も深い歴史を持つ老舗の一つ 鰹節専門店の「にんべん」さん 創業 1699年 元禄12年 そのルーツは伊勢商人だそうで 商標の"イ"の文字は創業時の屋号である「伊勢屋伊兵衛」の「イ」とのことです。

鰹節は日本の食文化に欠かせない物のひとつですが、最近フランスで鰹節工場を設立し、 生産を始めました。ヨーロッパの国々へ販売するようです。 EUの規制と輸送コストが問題で輸出が難しいことから、現地生産に踏み切ったとのことです。

 

 

稲荷に犬のくそ つづく

 

 

江戸の名物

[皐月の鯉の吹き流し] 2016年8月25日 09:00

「江戸の名物 武士 鰹 大名小路 広小路 茶店 紫 火消 錦絵 火事に喧嘩に中っ腹 伊勢屋 稲荷に犬のくそ」  というそうです。

 

●武士

江戸の町は武士が多かったようですが 『熈代勝覧』(きだいしょうらん)では 江戸庶民の暮らしが描かれていますが武士も登場しているかどか記憶がないので 近いうちもう一度見直してみます。

 

煕代勝覧_08.JPG

熈代勝覧 日本橋の様子

 

●鰹

ご存知のように 「かみさんを質に入れても食べた」とか本当でしょうか?

魚の話に及びますが、現在築地にある魚市場は関東大震災までは日本橋にあり 「朝千両 魚河岸」と言われ賑わったようです。 ちなみに、「昼千両 芝居」「夜千両 吉原」これらを「江戸 三千両」と言うそうです。 日本橋のたもとには魚市場発祥の記念碑が建っています。

 

魚河岸発祥の記念碑.jpg日本橋魚河岸発祥の記念碑

  

●大名小路

大名屋敷がたくさんあった場所 丸の内~大手町界隈を指すとのことです。 この様子は、三越前駅地下コンコースに東京駅付近の航空写真があり これを見ると町の区割りが一目瞭然。武家屋敷と町人の町がはっきり分かります。(丸の内側:大名屋敷 八重洲側:町人) 『熈代勝覧』と共にこちらもご覧ください。

日本橋周辺航空写真_04.JPG

日本橋周辺航空写真

 

●広小路

幅の広い道。熈代勝覧のこの道は広小路のひとつだと思います。 この通り、東海道銀座付近では通りの両側 日比谷・築地側は 後から埋立てられ、わずかに低くなっているようですが、この写真ではよくわかりません。ご自分の目で見てください。

中央通_01_日比谷.JPG

銀座四丁目交差点から日比谷方面を見る

 

中央通_07_築地.JPG銀座四丁目交差点から築地方面を見る

 

つづく

 

 

日本橋の獅子

[皐月の鯉の吹き流し] 2016年7月20日 12:00

日本橋は言わずと知れた五街道の起点で、オリジナル道路元票は橋の中央、 その真上には道路元標地点碑があり 道路元標広場にはこの元の複製と南西方面と北東方面里程標があります。

 

道路元標_160501_00.JPG

道路中央のオリジナルの道路元標

 


道路元標_160501_02.JPG

元標の複製

   


道路元票地点碑160717_06.JPG道路元標の真上には地点碑

 


里程標_160501_03.JPG南西方面里程標

 


里程標_160501_04.JPG

北東方面里程標

 

朝、道路中央でこのオリジナルの道路元と地点碑を写真撮影をしている人をみましたが、 車の往来があり危険です。

もうひとつ、日本橋は現代版シルクロードとも言えるアジア・ハイウェイ1号線の起点 にもなっています。

道路元地点碑とアジア・ハイウェイの起点標識は首都高速からすぐ近くで 見ることができます。

 

日本橋160501_01.JPG

日本橋160717_14.JPG 

さて日本橋には、繁栄を表す麒麟と守護を表す獅子がいますが 獅子は32頭(=橋(8×4) ※諸説あり)いるとのことですが、28頭はすぐ見つかります。

 

日本橋160717_07.JPG

残りの4頭は日本橋を側面から見るとここに居ました。 (多分これが残りの獅子だと思います)

 

 

 

橋について考える

[皐月の鯉の吹き流し] 2016年6月23日 09:00

勝鬨橋 かちどきばし、永代橋 えいたいばし、清洲橋 きよすばし 「~ばし」と濁って発音しますが、橋の銘板は 「かちどきはし」、「えいたいはし」、「きよすはし」と書かれています。

以前より、なぜ「~ばし」と発音は普通濁るが、銘板は「~はし」と書かれているのか 疑問に思っていました。

これは、「~ばし」と発音が濁ることが川が濁ることに通じるのを嫌ってのこと (あるTV番組の解説より) ということでした。

そこで、中央区のいくつかの橋の銘板は「~ばし」か、「~はし」か 見てきました

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永代橋_10.JPG永代橋_01.JPG

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勝鬨橋_02.JPG勝鬨橋_01.JPG

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清洲橋_01.JPG

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清洲橋_02.JPG

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京橋_04.JPG

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京橋_01.JPG

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茅場橋_01.JPG茅場橋_02.JPG

.三吉橋_051.jpg

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三吉橋_052.jpg.

. 中央区役所前の三吉橋

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南高橋_01.JPG

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.南高橋_02.JPG

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豊海橋_02.JPG

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豊海橋_01.JPG

「~はし」と書かれたものが 多いと思っていましたが、調べたかぎりでは同じくらいでした

 

 

人形町コース_2

[皐月の鯉の吹き流し] 2016年5月24日 14:00

人形町コース_2

人形町コース_2_地図.jpg

 

前回1月の続きです。  小網神社を出発し甘酒横丁へ向かいます。人形町は老舗洋食屋さんが いろいろあります。この通りにも、小春軒さん、来福亭さん、そして鳥料理の 玉ひでさんが並んでいます。人形町交差点近くには、キラクさん、芳味亭さん、 今半さんがあり、インターネットでお店が数多く紹介されています。 ご予算お好みに応じ選んでください。

 

玉ひで.jpg

日比谷線人形町駅そば「玉ひで」さん。 写真赤枠の部分はガラス張りになっていて以前は軍鶏がいました

 

お土産としてオススメは

「京粕漬け 魚久」さん人形町本店。 時々粕漬け買って帰りますが 家族にも大好評で、また勤め先でも手土産として持参したことがありますが 大変好評でした。

甘酒横丁交差点を過ぎて50mほど行くと 「たい焼きの柳屋」さん。 並ぶ人が少ない時もありますが、数多く買われるお客さんもいらっしゃいますので お買い求めのときは時間に余裕をもってください。

甘酒横丁交差点手前の少し狭い通りを新大橋通りへ100mほど歩きますと 通りの左側「サンドウィッチ・パーラー まつむら」さん。 店内で食べることもできます。

水天宮交差点には、言わずと知れた 「人形焼・ゼイタク煎餅の 重盛永信堂」さん、 「三原堂本店」さん。三原堂さんは塩せんべい、和菓子洋菓子バラエティーに富んでます。

 

水天宮交差点には遷座され間もない水天宮さんが目に入ります。 ここを隅田川方面に200mほど歩きますと首都高速道路下に東京シティエアターミナル (略称TCAT)が左側にあります。ここの2階 「中華料理 龍鳳」さん 坦々麺が人気メニューです。12時を少し過ぎると行列ができますので正午を外すのが 良いでしょう。

 

永代橋_02.JPG

 

清洲橋_06.JPG

T-CATをさらに隅田川へ向かいますと、隅田川大橋があります。この橋は隅田川唯一の 2階構造で、上は首都高速下は一般道・歩道です。ここを中ほどまで歩きますと 川下側は力強い姿の永代橋。 川上側は清洲橋が見え吊り橋形状の真中と東京スカイツリーを重ね合わせ見ることができます。

 

 

 

水天宮

[皐月の鯉の吹き流し] 2016年4月26日 14:00

桜が散り、これから梅雨に入る前の1ヶ月余りが一年の中で最も

すごしやすい時期だと思います。
そんな折、水天宮新社殿が完成し明治座脇の仮宮から遷座されました。
新社殿は、白木造りで春の陽の中輝いています。

今回は、水天宮新社殿が見え始めた昨年よりの写真を掲載します。

 

水天宮_150829_01.JPG

これは昨年(27年)8月 工事足場が一部撤去され、その姿が見え始めました。

  

水天宮_151018_04.JPG

これは、27年10月

  

  

水天宮_151231_02.JPG

これは、27年の大晦日 寒い中微かに木(檜)の香がしました。

 

 

水天宮_160110-04.JPG

 これは、1月

 

 

水天宮_160306_08.JPG

これは、3月9日

 

 

水天宮_160411_03.JPG

水天宮_160415_01.JPG

これらは4月の記録。ご造替されました。

 

 

新社殿は免震構造になっており最大60cmほど水平方向に動くとのことです。
そのため、建物の周りは溝があり植え込みになっています。

水天宮_160419_04.JPG

水天宮_160419_06.JPG

水天宮_160419_07.JPG

 
地震の時はご注意してください。