[滅紫]
2017年8月 6日 16:00
平成30年1、2月歌舞伎座で「高麗屋三代襲名披露公演」が行われますが、それに先立ち銀座和光で記念展が始まりました。37年前の昭和56年の10、11月には初代白鸚、九代目幸四郎、七代目染五郎の三代襲名披露公演が行われていますので「二代に亘る親子孫の三代襲名」です。公演演目も同じ役で同じ名跡というのも勿論初めてのことです。会場内には思い出の舞台写真や九代目団十郎から継承された中啓などのゆかりの品、当代の幸四郎さんが千回目の弁慶を演じた時の中啓、楽屋の鏡台なども展示されファンにはたまりません。襲名披露演目も発表されました。1月が昼の部「車引」「寺子屋」、夜「勧進帳」。二月が昼「一條大蔵譚」、夜「熊谷陣屋」「七段目」。今から楽しみです。八代目染五郎を襲名する金太郎君は義経、大石力弥の大役で三十七年前に父の染五郎さんが演じた役と同じです。私は染五郎さんの楽屋鏡台に飾られていた「限りなき わざおぎの道あげ雲雀」という句がとても印象的でした。祖母にあたる初代白鸚夫人・正子さんが染五郎さんが昭和六十年三月に幸四郎さんとともに「連獅子」を演じた時、贈られたものだそうです。今から来年が楽しみです。
「高麗屋三代襲名記念展」は8月9日まで 和光6階ホール
十時半から十九時まで。
[滅紫]
2017年8月 4日 14:00
「季節限定」に弱い私がやってきたのは銀座千疋屋さんの地下、2階のフルーツパーラーには時々寄りますが、地下は初めてです。入口近くに個室がありテーブル席が7-8席。迷わず「桃と生ハムの冷製カッペリ-ニ」に、友人は「エビとアボカドのジェノベーゼ」を。サラダ、ヴィッシソワ-ズ、飲み物付きで1620円、ジェノベーゼは1296円です。冷製カッペリーニには桃のコンポート、土佐小夏のジュレ、トマトが入って見た目も涼しそうなメニューです。
「フルーツポンチ」のちょっとレトロなポスターを見つけて伺うと「開店したころのフルーツポンチ」を描いたものとのこと、そういえば銀座千疋屋さんは明治23年(1890)創業の「日本初のフルーツパーラー」そして「日本初のフルーツポンチ誕生」(大正12年1923)のお店でした。デザートにこのフルーツポンチをお願いしました。ステムの長いグラスもその頃使っていたものに似せたデザインだそうです。使っている果物も当時とあまり変わっていないとのこと。ほぼ100年近く前の人たちには随分と「ハイカラ」な食べ物だったのだろうなと思いをはせながらいただきました。
銀座千疋屋フルーツパーラー 電話3571-4388
11時―20時 日祝は19時 ランチは11時から14時