[滅紫]
2017年9月18日 14:00
「北欧を愛するすべての人へ」と題した「リサ・ラーソン展が13日から始まっています。
リサ・ラーソンは入場者入り口のパネルにある「ネコのミア」を始めとする犬などの動物シリーズ、ABCドーラなどの少女シリーズなどで知られるスウェーデンを代表する陶芸デザイナーです。「生まれ変わったら日本人になって日本で陶芸家になりたい」というほどの日本びいきだからでしょうか、どの作品も日本人好み。素朴で温かく、どこかトボケた、ちょっと情けない表情の動物たち、MEN、STRONG WOMENと題された人のシリーズも、何と当時のスウェーデンの財務大臣が現金出納帳を持って「貯金箱」になって登場したりします。顔の表情や身体とのバランス表現はどこかで見た、そう舟越桂や有元利夫の作品にも似ています。190点の作品が会場に一杯で見ている方たちの表情も楽しそうです。グッズコーナーもとても充実していて私は2日目に行ったのですが、グッズだけ日をあらためようと思うほどの人気です。可愛らしくてほのぼのした作品に会いにお出かけください。
「リサ・ラーソン展」25日まで 松屋銀座8階イベントスクエア 10時―20時
入場料一般1000円
[滅紫]
2017年9月12日 09:00
パリのお洒落なステイショナリーブランドの「パピエ・ティグル」の直営ショップが9月9日プレオープンしました(オープンは9月28日)。初日の夕方早速のぞいてみました。建物は1961年に出来たビルをリノベーションしたものだそうです(Hama1961)。ノートや壁紙、ファイルやノートパッド、グリーティング・カードそれに可愛いアクセサリーまで見せ方も素敵でやはりパリのお店だなと思わせてくれます。3000円分の商品を購入するとロゴ入りの布製バッグがいただけるそうです。(私は可愛いので購入しようとして説明を受けました)
それに何と日本茶のいただける飲食スペース、サロン・ド・テが併設です。カウンターには数種類の紅茶を思わせる洒落たデザインの缶に入った日本全国から厳選の日本茶が10数種、私は冷茶にも出来るという霧島産の「あさつゆ」(734円)に。スウィーツはおススメの「ほうじ茶ブランマンジェ」(540円)に。お茶を入れる若い方の所作がとてもきれいなのでつい見惚れてしまいました。冷茶は自分ではいつも失敗するので淹れ方をしっかり見ましたがきちんと分量を量って抽出時間も守るしかなさそうです。2煎めはホットでいただきました。これも美味しい。
隣のビルHama Houseは書店兼食事もできるカフェになっていて、壁面の棚には「料理」と「食」に関する本が並んでいて、文庫あり、ハードカバーあり、料理のレシピー集もあるかと思えば料理エッセイ、更に「美味礼賛」までもありという本好きの方の書斎を眺めているようなディスプレイでで楽しくなります。他に「美術」「建築」「歴史」関連の書籍がずらりと二階まで吹き抜けになっている壁面に並んでいます。自由に読んでいいらしく気になった本をかかえて珈琲を召し上がっている方もちらほら。楽しい空間です。カフェは朝の8時から空いていますので出勤前に朝食もいただけます。「街のリビング」を目指しているとか。「たまり場」になるのもすぐかも知れません。
「パピエ・ティグル」日本橋浜町 3-10-4 TEL6875-0431
11時―19時 日月休み
Hama House 日本橋浜町3-10-6 TEL 6661-7084
8時-21時
[滅紫]
2017年9月10日 09:00
スイーツ男子から何とも美味しそうな写真のついたメールが届きました。曰「9月20日までです!」「これは行くしかない!」メール受信の翌日、雨の中をやってきました。
ご存知のように服部時計店の小売部門を継承して創立されたのが和光ですが、創立の昭和22年(1947)から今年で丁度70年。全館で「WAKO 70th ANNIVERSARY」を展開中。和光アネックステイーサロンでも「70周年記念デザート」としてmignardises(ミナルディーズ食後に出される小さな菓子という意味だそうです。一口サイズのケーキ盛り合わせ)7個セットが9月20日まで限定でいただけます。70周年と書いたホワイトチョコも見えますか?通常は5個セットですから「7個」はどうかしら?と思っていましたがあっという間に完食してしまいました。飲み物はアイスエスプレッソ、夏場だけだったのが人気で通年メニューになったそうです。
明日はジムで頑張る予定です。そうそう和光の二代目時計塔(現在の時計塔)は今年で85周年になるそうです。
「70周年記念デザート」1944円
アイスエスプレッソ 1296円
和光アネックステイーサロン電話5250-3100(予約不可)
10;30-1900 日祝は18;30 年末年始を除いて無休
[滅紫]
2017年9月 7日 18:00
初代中村吉右衛門を顕彰し芸を継承するために始まった「秀山祭」は今年で10回目。
ゆかりの演目が揃う九月歌舞伎が1日から始まっています。
今日は昼の部、「幡随長兵衛」を当代の吉右衛門さんが演じます。「人は一代、名は末代」の名台詞で単身旗本水野十郎左衛門の屋敷に赴く長兵衛が何とも潔くていつ聞いても痺れます。「毛谷村」(「彦山権現誓助剣」)は菊之助のお園に染五郎さんの六助。臼を持ちあげたお園が六助の視線を感じて恥じらうところが何とも可愛く、客席から笑いが起きています。
夜は吉右衛門さんがこんぴら歌舞伎の第一回目(昭和60年)のために松貫四の名前で書いた「再桜遇清水」(さいかいさくらみそめのきよみず)「清玄・桜姫もの」で歌舞伎座では初めての上演で、楽しみです。
千穐楽は25日 お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時―18時)
[滅紫]
2017年8月27日 09:00
甲子園の終わりとともに今年の夏も終わったーと思っていたら厳しい残暑が続いています。「ガラスの仮面」展が始まりました。2012年に49巻が発行されてからファン皆が待ち焦がれている続巻がなかなか出ないままになっているあの「美内すずえのガラスの仮面」です。「連載40周年記念」とあるのを見て、もうそんなに経っているのかと今更のように北島マヤと姫川亜弓の「紅天女」をめぐるこの演劇漫画にはまってしまった時間を思い出しています。連載開始は1976年、累計発行部数は5,000万部を超える大ベストセラーです。アニメ化も'84年の日本テレビから始まり、テレビ東京、テレビ朝日と続き、玉三郎さんや蜷川さんが舞台化、更に劇中劇となる「紅天女」は何と新作能にまでなっています。展覧会の入り口には「一ファンより」と書かれた札のついた紫の花が飾られファンを「なかなかやりますね」と「にこり」とさせます。北島マヤをひそかに応援する「紫のバラの人」から公演ごとに贈られる花には「一ファンより」と書かれているのです。会場には漫画原画や創作ノート、舞台化された時の衣装など約400点が展示され年代層も様々な女性ファンが食い入るように見ています。読んでいくうちに私も忘れていた細部を完全に思い出しました。美内先生、早く続きを描いてください。
「ガラスの仮面」展 松屋銀座8Fイベントスクエア
9月4日まで 10時―20時 入場料一般1000円
[滅紫]
2017年8月15日 16:00
昨日は37.1度、そのせいか今日は幾分か涼しく感じますが34度。八月納涼歌舞伎開幕2日目の第2部にやってきました。一幕見はすでに「売切」になっており、暑さをものともしない歌舞伎人気が伺われます。
昨年はラスベガスまで行ってしまった弥次喜多珍道中ですが、今年はまたまた歌舞伎座に戻ってきました。松竹映画による前回の粗筋の紹介が終わるといきなり宙乗りで弥次喜多が3階席の客席後方から登場。一階席の後ろからは勘九郎さん扮する大道具伊兵衛も現れ、客席は一気に芝居の中に引き込まれます。文無しの二人は人手不足の黒衣のアルバイトを再開、相変わらずの失敗続き。そこで起きた奇想天外な殺人事件に巻き込まれ、さあ大変。猿弥、亀蔵の同心に、前回助けた金太郎・團子主従の探偵、監察医の七之助、中車の座元に児太郎の女房、役者に隼人、巳之助、新悟、竹三郎、竹本の大夫に門之助と豪華な配役。劇中劇の「義経千本桜」「四の切」の巳之助さんのふてくされた静御前と真面目に演じる忠信が何とも上手くて可笑しい。幕切れはまた宙乗りで飛ばされてしまいました。次回はどこから現れるのか楽しみです。
染五郎の名前が今年いっぱいになった染五郎さんの弥次郎兵衛と猿之助さんの喜多八コンビの息の合った遊び心満載の舞台でこのくらい笑うと暑さもどこかに行ってしまいそうです。
もう一幕は「修善寺物語」初世坂東好太郎三十七回忌、二世坂東吉弥十三回忌の追善狂言で息子にあたる弥十郎さんが夜叉王、桂を猿之助、頼家を勘九郎さんが演じます。
八月の歌舞伎公演は3部制。一部は「刺青奇偶」「玉兎」「団子売」三部は「野田版桜の森の満開の下」です。三部は野田秀樹が勘三郎さんから歌舞伎化を頼まれていて生前には果たせなかった約束の舞台です。来週が待ち遠しい。
千穐楽は27日。1部11時 2部14時15分 3部18時30分の開演です。
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489 (10時―18時)