[O傘]
2010年8月 6日 09:00
「中央区のアンテナショップ(1)」の後半です。京都、奈良、島根、山口、高知、大分、熊本、沖縄のアンテナショップのご紹介とOMAKE情報です。(記載内容は2010年7月から8月上旬までに見て回ったお店の情報です。)
後半の最初は、「京都館」です。入口を入るとすぐ目につくのが、亀屋良長の和菓子「烏羽玉(うばたま)」と豆菓「一陽来福」です。奥にはきれいで上品な扇子(せんす)や団扇(うちわ)などがたくさんあります。観光パンフ類も豊富です。
なぜか坂本龍馬の坂本家の紋「組合角二桔梗(クミアイカクニキキョウ)」の立体モデルなども置いてあり、本のコーナーには、「京都観光文化検定試験」の公式テキストなどもありました。場所は東京駅八重洲口の交差点の南東の角にあり、「北海道フーディスト」の隣りで八重洲通りに面しています。
次は「奈良まほろば館」ですが、今年( 2010年)は平城京が誕生してちょうど1300年目にあたり、奈良県を中心に「平城京遷都1300年祭」を開催中です。「まほろば」とは、古事記や日本書紀の和歌の中に「やまと(倭)は、国のまほろば・・・」と歌われていて、「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味の古語です。
店の表で、皆さんご存じのマスコット・キャラクター「せんとくん」が出迎えてくれます。お店の中には「大和野菜」や「葛まんじゅう」、お酒などとともに観光パンフもたくさん置いてあります。1階のカフェで「柿の葉寿司セット」や「三輪そーめんセット」が食べられます。場所は室町の中央通沿いで日本橋三越新館の向かいです。
「にほんばし島根館」では、お味噌汁や炊き込みご飯で人気の宍道湖の「シジミ」食品や、「のどくろ」や「うるめいわし」、「かれい」など島根で水揚げされる魚の丸干しが人気だそうです。奥では「出雲めのう展示即売会」を行っていました。現在、NHK朝の連続テレビ小説で「ゲゲゲの女房」が放映されていますが、水木しげるさんの奥さんのふるさと「安来市へ」の水色の幟(のぼり)もありました。
また、店の隣りには、出雲そば・島根料理が食べられる和食レストラン「主水(もんど)」があり、その入り口では、-30度の手作りアイス「セレブ・トマトアイス」の屋台が出ています。夏場以外は、島根・中村屋の元祖「ちっちゃい鯛焼」屋さんになります。場所は室町の中央通沿いで日本橋三越本館の向かいです。
「おいでませ山口館」には、おいしそうなステーキ用の下関のふく(ふぐ)があります。また、山口の銘酒「獺祭(だっさい)」などのお酒類も豊富です。観光パンフや、有料の「高杉晋作」、「龍馬とお龍 下関」や松下村塾に関するパンフもありました。
場所は「富士の国 やまなし館」と同じ日本橋プラザビル1階(北口エントランス)にあります。このビルの北口エントランス前プチテラスには、朝倉響子作の「ジル」像があります。(この「ジル」像については「海舟」特派員が2009.6/12に「特派員ブログ」で取り上げています)
「コウチ・マーケット」は、築地場外市場の中にあり、高知でとれた海産物の主に乾物がたくさんおいてありました。四万十川産の「川エビラスク」や「青のりラスク」、「青のりふりかけ」、また日本酒「土佐の宇宙酒」や「米焼酎」などというのもあります。高知の観光パンフなどもそんなに多くはありませんでしたが置いてありました。場所は、築地場外市場の中を南北にはしっている3本の道路のうち、真ん中の築地中通りの中央付近です。
「坐来 大分」ですが、「坐来(ざらい)」とは、太平記に由来する言葉で「いながらにして」を意味しているそうで、店名『坐来 大分』には、「東京に"いながらにして"遠く離れた大分に憶いを馳せ、時を越えてめぐり会う」という思いが込められているそうです。
店内に入ると、お酒を始め大分の物産が目に入ります。大分料理が食べられるレストランとしても有名で、旬の食材「豊後牛(ぶんごぎゅう)」、「豊(とよ)のしゃも」や豊後水道の「関(せき)あじ」、「関さば」を使った料理も楽しめます。隣室には「銀座おおいた情報館」があり、お酒も販売しており観光情報などがゲットできます。場所は外堀通りと銀座柳通りの角にあるヒューリック西銀座ビル8階です。丁度「銀座わしたショップ」の向かいのビルで入口は銀座柳通り側にあります。
「銀座熊本館」では、表で「山鹿灯ろう娘」の像が出迎えてくれます。店内では、旬の食材コーナーがあり、生ピーナッツやアスパラ、ミニかぼちゃなどが顔をならべています。また「夢黒小玉すいか」、デコポンのジュースやゼリーなどもあります。
熊本は日本一の「木ろう」の産地だそうで、水俣で作られる手作り「和ろうそく」がありました。もちろん「球磨焼酎」のコーナーもあります。2階はレストラン「ASOBI・BAR」があり、熊本の食材を使ったランチが楽しめます。場所は銀座5丁目、西銀座通り(外堀通り)に面しています。ソニービルの隣です。
最後は、沖縄特産品の店「銀座わしたショップ」です。「わした」は沖縄の方言で「私たち」という意味です。表には滑稽な表情のおおきなシーサーが2体並んで出迎えてくれます。また表では、7月に「紅いも」の焼き芋の屋台が出ていましたが、8月は屋台の「氷マンゴーカフェ」で「マンゴー果実かき氷」を売っていました。
店に入ると、人気の「ミニマンゴー」や小さなパイナップル「スナックパイン」が置いてあります。農産物では「アバシゴーヤー」、「白ゴーヤー」、「島らっきょう」、「金美人参」などが並んでいました。また、大根おろしを作るときに使う「おろし金」を大きくしたような野菜スライサーの「しりしり器」・・なんていうのもあります。奥では揚げたての「さーたーあんだぎー」を売っていました。地下では泡盛、古酒のお酒類、「かりゆしウェア」、「三線(さんしん)」、CD・本を売っていますし、旅行案内のコーナーもありました。場所は、銀座柳通りと外堀通りの角にあり、正面入口は西銀座通り(外堀通り)に面しています。
【OMAKE情報】
8月21日オープンの「まるごと高知」ですが、地下1階はお酒や工芸品、観光情報フロア、1階は高知の農水産物や四万十川特産品などの食品フロアで、週替わりの催事販売もあるそうです。2階は土佐料理と高知食材を活かしたレストランのフロアとなるそうです。場所は銀座1丁目で外堀通りに面していて、「銀座わしたショップ」のとなりです。さて、どんな物産品と出あえるのでしょうか・・・オープンが楽しみですね。
以上、ご紹介したアンテナショップのホームページのURLは下記の通りです。お出かけ前に、休日や開店/閉店時間をお確かめください。また季節によってかわる物産品や特別展示・即売会などのチェックにもご利用ください。
北海道フーディスト:http://www.foodist.co.jp/
青森の店:http://www.aomori-shop.com/
いわて銀河プラザ:http://www.iwate-ginpla.net/
おいしい山形プラザ:http://oishii-yamagata.jp/
ほっとするふくしま:http://www.tif.ne.jp/jp/sp/yaesu/
日本橋にいがた館 NICOプラザ♯2:http://www.nico.or.jp/nihombashi/
ぐんまちゃん家:http://kikaku.pref.gunma.jp/g-info/
富士の国 やまなし館:http://www.yamanashi-kankou.jp/tokyo/
京都館:http://kyotokan.jp/
奈良まほろば館:http://www.mahoroba-kan.jp/
にほんばし島根館:http://www.shimanekan.jp/
おいでませ山口館:http://www.oidemase-t.jp/oidemase/index.html
コウチ・マーケット:http://www.kouchi-market.com/
まるごと高知:http://www.kochi-marugoto.com/kensanpin/antenna-tokyo/index.html
坐来 大分:http://www.zarai.jp/index.html
銀座熊本館:http://www.kumamotokan.or.jp/
銀座わしたショップ:http://www.washita.co.jp/info/shop/ginza/
それから追加情報です。
銀座5丁目の西銀座通り(外堀通り)沿いに47都道府県の物産品を扱っている「銀座めざマルシェ」があります。フジテレビの「めざましテレビ」プロデュースのお店で、マスコット・キャラクター「デコめざましくん」(身長3m)がウィンドウの中から通行人に笑いかけています。12,13階はレストラン「めざマル食」でめざましファミリーが考案したメニューを8月31日まで期間限定で食べられます。
場所は、「銀座熊本館」の二つ隣りのビルです。(なお、「まぴ★」特派員がすでにブログ(2010.2/25)で紹介しています。)
http://www.fujitv.co.jp/gotofujitv/mezamarche/index.html
もう一つ、築地の場外市場の波除通りに「JF長崎漁連」があります。そこでは長崎漁連の日々新鮮なお魚が並びます。「甘鯛やえびのすり身」などの海産物のほか、半生「長崎ちゃんぽん」やお菓子などのお土産品などもおいてあります。なお日々入荷する旬のお魚はネットで確認できるそうです。
http://www.jf-net.ne.jp/nsgyoren/tokyo/index.html
また、新富町の「青森の店」の平成通りを挟んだ斜め向かいに「九州文化邑(きゅうしゅうぶんかむら)東京店」があります。ここでは少量限定の初蔵出し焼酎や芋焼酎など九州の焼酎が一堂に集まっています。http://kyushu.bunkamura.net/
中央区内ではありませんが、中央区のすぐご近所にもアンテナショップがあります。
ご承知の方も多いと思いますがJR有楽町駅東口にある「東京交通会館」とJR東京駅八重洲口地下の「キラピカ通り」にもアンテナショップがあります。
東京交通会館には「ゆめぷらざ滋賀」、「花まるっ秋田ふるさと館」、「いきいき富山館」、「わかやま喜集館」、「しずおかプラザ」、「ザ、博多」、「北海道どさんこプラザ」、「長野観光情報センター」、「むらからまちから館」の8つのアンテナショップと1つの総合店が入っています。
http://www.kotsukaikan.co.jp/shop/index.html#bu
JR東京駅八重洲口地下のキラピカ通り商店街に「かごしま さつまいもの館」があります。入口の脇に西郷さんの像が立っていて、キラピカ通りを往来する人々を見ています。
http://www.tokyoinfo.com/store/120-01.html
東京メトロが無料配布している「Let's Enjoy Tokyo TOKYO TREND RANKING 2010年8月号」の13ページに、キャッチコピー「アンテナショップで旅した気分に!」付きで、「アンテナショップ・ベスト10」が載っています。第1位「デックス東京ビーチ」、第2位「銀座めざマルシェ」、第3位「北海道フーディスト」、第4位「京王百貨店新宿店」、第5位「おいしい山形プラザ」、第6位「クリスプラフォーレ原宿」、第7位「銀座わしたショップ」、・・・・・中央区から4店がベスト10に入りました。すごいですね!
以上ざっとアンテナショップをご紹介しましたが、中央区には本当にたくさんのアンテナショップがあって、区民の皆様、あるいはお仕事で中央区に通勤している皆様は比較的容易にアンテナショップの物産品がゲットできると思いますので是非ご利用ください。
ただし、アンテナショップは、季節によって店に並ぶ物産品が違いますし、また不定期の特別展示や即売会、試食・試飲などのありがたいイベントもありますので、事前にネットでチェックしてから出かけてみるのがよいと思います。
それから何かの都合で故郷に帰省できない方もいらっしゃると思いますが、アンテナショップに行くと故郷を思い出すものがきっとありますよ。アンテナショップは、「ふるさとの訛り(なまり)なつかし停車場の 人ごみの中にそを聴きにゆく(石川啄木)」 の現代版「停車場」の役割もありそうですね。(O傘(おーさん))
[O傘]
2010年8月 3日 09:00
今年もまた中央区・アンテナショップ連携推進協議会主催の「アンテナショップ・スタンプラリー」の季節が近づいてきました。
このイベントに先駆けて最近(7月から8月上旬)、アンテナショップを見て回ってきましたので2回に分けて簡単にご紹介しますね。
ところで、「アンテナショップ」の「アンテナ」の意味ですが、ご承知のように電波を受信したり送信したりするための空中線のことです。それから昆虫などの触角の意味もあります。探ったり感じたりする感覚器官ですね。
ですので、「アンテナショップ(Antenna Shop)」とは、地方の企業や自治体などが製品の紹介や消費者の反応を見ることを目的として開設する店舗ということになります。
中央区のアンテナショップは、おどろくほどたくさんありますが、道府県で云いますと、北海道、青森、岩手、山形、福島、新潟、群馬、山梨、京都、奈良、島根、山口、高知、大分、熊本、沖縄と16もあります。居ながらにして日本各地の物産品・お土産や観光情報などをゲットできることになります。大いに利用したいですね。
情報ですが、高知は、築地の「コウチ・マーケット」に続いて、新たに2軒目のアンテナショップ「まるごと高知」を銀座の激戦区に開店(2010年8月21日)します。
なお、中央区・アンテナショップ連携推進協議会では毎年10月にアンテナショップ・スタンプラリーを開催してきていますが、昨年すでに特派員一期生の「銀造」特派員(2009.10/13)、「メニイブックス・オサ」特派員(2009.10/21)、「柳さつき」特派員(2009.6/26)がスタンプラリーなどのアンテナショップの記事を「特派員ブログ」にアップしていますので、まだご覧になってない方は是非ご覧ください。
まず最初は、「北海道フーディスト八重洲店」ですが、入ると北海道の旬の新鮮な「とーきび」(とうもろこし)が目に入ります。店内には水産品や農産品、畜産加工品、乳製品、菓子・スィーツなどがたくさん並んでいます。人気の夕張メロンは、期間限定で店頭即売や直送は7月前半に終わったようですが、人気上昇中のJA苫小牧やJA北空知産のメロンが並んでいました。イートインコーナー「北海道チューボー」があり、北海道の「熟成ラーメン」や、「鮭」や「いくら」ののった「親子和風冷やしらーめん」、「あつあつ豪華セイロ膳」が人気です。場所は東京駅八重洲口前の外堀通りと八重洲通りの交差点の東南の角(かど)で外堀通りに面しています。
青森県特産品センター「青森の店」の店内には、「八甲田」や「じょっぱり」などのお酒のコーナーや特選「ねぶた漬け」などもあります。りんごジュース「Shiny Apple Juice ねぶた」が店の入り口に箱積みしてありました。場所は、高速道路の京橋JCT近くの新富町1丁目にあり銀座桜通りの延長の通りと平成通り交差点の北西の角です。
「いわて銀河プラザ」には、 工芸品コーナーには「南部鉄器」、お菓子コーナーには「南部せんべい」、小岩井コーナーには小岩井農場で作られた乳製品などが並び、奥にはソフトクリームコーナーもあります。エントランスを入るとすぐ上に南部鉄の風鈴がたくさん下がっていて涼しげな音を響かせていました。場所は、東京メトロ「東銀座」駅の「6番出口」を出たところで、晴海通りに面していて万年橋の近くです。
「おいしい山形プラザ」には、サクランボは終わっていましたが、毎朝産地直送の山形野菜がならんでいます。「行者菜」や「丘ひじき」、「しょうゆの実」「山形のだし」や「だだちゃ豆カリント」などもありました。場所は、銀座柳通りにあり、外堀通りから銀座柳通りに入ると並木通りとの交差点を過ぎてすぐ左側にあります。
福島県八重洲観光交流館「ほっとするふくしま」は、昨年(2009年)7月にオープンしたばかり。表にはマスコットの大きな「赤べこ」がおいてあります。頭をなでると御利益があるそうです。7月は「会津産コシヒカリ」や「会津産りんご使用のりんごジュース」が並び、8月には福島のもも「あかつき」が並びました。場所は、外堀通りに面していて、鍛冶橋交差点から東京駅八重洲口方向へ50mほどのところで「パシフィック・センチュリー・プレイス・丸の内」ビルの向かいです。
「日本橋にいがた館 NICOプラザ♯2」は、3日あるいは5日の周期で新潟特産品展示即売のイベント会場として使われています。7月に訪れた日は「和力~針葉樹家具展」や新潟産「地ビール&おつまみ」がいっぱいの「新潟SUMMERフェスタ」を開いていました。8月入って主に「佐渡もん」食品の即売会がありました。また8月には「からむし茶屋」、「燕の洋食器即売会」、「十日町生産者と語るこだわり市」などが開催されます。場所は室町の中央通沿いで日本橋三越新館の向かいです。
ぐんま総合情報センター「ぐんまちゃん家」では、訪れた日は「王様のおやつ~ガトーラスク」を期間限定で販売していました。その他「下仁田ねぎせんべい」や「福袋七福神あられ」などもあります。観光パンフのコーナーもあります。入口にはかわいいマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」の縫ぐるみが出迎えてくれました。場所は、昭和通りと晴海通り交差点で南東の角にあります。
「富士の国 やまなし館」 2010年6月1日リニューアルオープンしたばかり。「高原野菜」や「もも」が置いてありました。観光パンフも豊富です。それからもちろん山梨のワインも甘口、辛口とたくさん並んでいました。観光パンフのコーナーもあります。場所は日本橋2丁目にあり、日本橋さくら通りにあり、「MARUZEN」書店の後ろにある「日本橋プラザビル」1階(南エントランス)にあります。
次回、中央区のアンテナショップ(2)では、残りの京都、奈良、島根、山口、高知、大分、熊本、沖縄のアンテナショップのご紹介ほか、OMAKE情報などをご紹介します。
[O傘]
2010年7月27日 08:31
今年も名橋「日本橋保存会」主催で、名橋「日本橋洗い」のイベントが開催されました。7月25日(日)は好天に恵まれ、子供さんも大勢加わって約1600人もの人が「日本橋洗い」に参加しました。概要をご紹介します。
11時頃に、まず滝の広場近くのは橋詰めで来賓や主催者の挨拶がありました。
橋洗いに先立って、日本橋川の水質浄化を願って参加者が一斉に日本橋から「EM団子」を投げ入れました。「EM団子」は環境団子ともいわれ、人間や自然にとってよい働きをする微生物群を泥団子にして培養したもので、特に河川や海などの浄化に役立ちます。(EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用微生物群という意味です。)
つづいて「日本全国各地の名水」を橋の車道の中心に埋めてある「日本国道路元標」にかけました。
いよいよ参加者による「日本橋洗い」のはじまりですが、その前にまず、散水車が4台並んで橋の車道に水をまきます。
それから参加者が一斉にデッキブラシや大きな亀の子たわしで橋の車道、歩道、欄干、柱を磨きます。橋の中心に埋められている「日本国道路元標」も、この日はみんなできれいに磨きました。
一方、日本橋川では東京消防庁の海上消防艇「きよす」が出動して日本橋に放水を行いました。
日本橋を大切にしたいという皆様、日本橋を愛する皆様が主体となり官民一体で行った大イベント「日本橋洗い」でした。(なお、このあと今年(平成22年)の7月26日頃から11月19日頃まで日本橋の補修を行うそうです。)
[O傘]
2010年7月17日 16:51
「月島の草市」は都内でも貴重な季節市。昔はホウロク、おがら、ホウズキなどお盆用品を売る市が立ったそうです。
今は月島西仲通り商店街の道路は露店で埋め尽くされ大人も子供も草市を楽しみにしています。今年は
7月10日(土)と11日(日)の二日間開催され、初日に見てきましたので紹介します。
お盆用品は、「ハナキ花園」さんのところで売っていました。盆棚の作り方のチラシも置いてありました。それによれば、写真の図に示しますように、お供えをのせる「まこも」を敷き、季節の野菜・果物、ご先祖様の好物を「ハスの葉」にのせてお供えし、また、「なす」や「きゅうり」を使って、ご先祖様を送迎する牛や馬をかたち作って供えます。「まこも縄」の縄目には「ホウズキ」、「わかめ」、「稲穂」、「蒲の穂」などを吊り下げて日除けすだれにするそうです。「麻がら」は13日や16日の夕方に、ご先祖様をお迎え・お送りするために焚きます。
商店街の入り口広場にセットされた特設ステージで歌や踊りが披露されていました。その中で、10月9・10日開催予定の「月島もんじゃ祭り」主題歌が紹介されました。曲名は「踊るもんじゃ、唄うんじゃもん、どんなもんじゃ」です。神坂美羽(かみさか みう)さんが歌っています。とっても軽快で楽しい歌です。7月28日CD/DVDが発売だとか、皆さん応援してあげてくださいね。
露店では、金魚すくい、スーパーボールすくい、ヨウヨウ釣り、射的、三角くじなど懐かしいお店がいっぱい。中には、お姉さん占い師3名による占いテントなんかももありましたよ。町会のお母さんたちも「町会の店」で頑張っていました。磯辺焼き100円、おいしかったです。
草市が終わって、7月13日からご先祖様をお迎えするお盆が始まりました。佃島では町内の一角で盆踊りが始まります。静かで深い味わいを今に伝える佃島の盆踊り、念仏踊りともいわれるそうですが・・。
7月15日(木)に佃島盆踊りの最終日ということで子供の踊る時間帯だけでしたが、佃島の盆踊り会場に行ってきました。中央の櫓からながれる単調な歌と太鼓にあわせて午後7時ごろから静かな踊りがはじまります。最初10人ぐらいでしたが、30分で100人の輪になりました。踊る前には広場の隅にある無縁仏の盆棚に手をあわせていました。これからもずっと昔ながらの伝統を伝えていってほしいものです。
[O傘]
2010年6月22日 15:00
中央区の中央通り周辺には、再開発などでビルの建て替えや新築工事が行われているところがあります。工事現場を巡らしている工事パネルには、その地区に関連する意外な絵や写真、歴史などがメッセージを込めて描かれています。以下ご紹介します。
最初は日本橋地区です。日本橋三井タワーの中央通りの向かいには「日本橋室町野村ビル」が建設中です。その工事パネルには「日本橋変遷史クロニクル」と称して日本橋地区の明治・大正時代及び昭和前期の主な出来事の新聞記事の拡大版と、「聞こえてくる街-日本橋」をテーマにイメージ図が出ています。工事は平成22年10月末までです。
また、その工事の隣では、同じく「室町東地区(2-2街区)開発」が行われており、工事パネルには、江戸時代の下町の商売の様子を絵にした「室町商売図絵-宴・旨・粋・智・楽-」が出ています。工事は平成22年10月1日までです。
次は、日本橋本石町4丁目のJRの「東北縦貫線」南部工事の工事パネルです。現在「東北・高崎線」及び「常磐線」は上野が終点ですが、これを延長して「東京駅」に乗り入れるための工事だそうです。パネルには「内神田・日本橋北界隈の今・昔」と題して、江戸時代の下町「神田」のいろいろな職業に因んだ町名がそのまま残っていて、江戸時代と現在の地図の比較や、当時の町人の職業について分かりやすくパネルに図示しています。工事は平成22年9月末までです。
次は八重洲です。狭い路地にあるのでちょっと気づきにくい場所ですが「八重洲共同ビルの建設現場」の工事パネルです。八重洲一丁目飲食街(通称「ドブ板横丁」)側の工事パネルに「あの日の八重洲 ― PHOTOS & MAPS ―」とのタイトルで、1600年から2009年までの八重洲地区の歴史に関する22枚の貴重な写真と地図が出ています。工事は平成24年3月末までです。
次は京橋です。京橋一丁目の「八重洲口ビルの建設現場」の中央通り側の工事パネルに「ヒーリングアート」が描かれています。ヒーリングアートとは「爽やかな気分になって、心が落ち着く効果を目的とした芸術」だそうです。小児病棟に安らぎを醸し出すように、女子美術大学が制作したものだそうです。工事は平成22年9月末までです。
最後ですが、銀座シネパトス南側入り口付近の都営浅草線「東銀座」エレベーター設置工事のパネルです。あの有名な野村胡堂作の「銭形平次」の誕生秘話です。工事は「銭高組」が請け負っていますので、自社のPRも兼ねて掲示したものと思われます。工事は平成22年7月末までです。
以上ですが、工事が終了すると工事現場を巡らせているパネルとともに、描かれているこれらの図や写真が撤去されてしまいます。また、工事の都合により途中でも撤去または移動される場合もあります。
今しか見られないものもありますので、是非お早めにご覧ください。