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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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「超絶技巧!」展〔日本橋三越本店〕

[ジミニー☆クリケット] 2016年2月18日 09:00

日本橋三越本店新館7階ギャラリーでは、2月17日)から29日)までの期間、

吉兆庵美術館蒐集 真葛香山展」が開催されています

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私は当初、焼き物に本物のを張り付けたのだと思っていました

ところが・・・

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恐るべき超絶技巧

彫刻されたものだったのですね!しかも、1匹じゃなく2匹いた

真葛窯変釉蟹彫刻壷花活まくずようへんゆう かにちょうこく つぼはないけ)です

明治の三大名工に数えられる初代真葛香山が、晩年期に制作した傑作だそうです

明治期に制作した自身の代表作(東京国立博物館所蔵・重要文化財)模倣した、大変に珍しい作品で、戦前の陶磁史を代表する作品の一つだそうです

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明治・大正時代に世界中を驚かせ、明治三大名工に数えられる横浜の真葛香山の作品は、「マクズウエア」として万国博覧会などで高く評価されたそうです

しかし、昭和20年に横浜を襲った空襲によってその命脈は途絶えてしまったそうで、この稀少な真葛香山の代表作『真葛窯変釉蟹彫刻壷花活』をはじめ約100点が展示されています

だけでなく、孔雀鳳凰小動物草花も、すべてがすごいです

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まさに、「すっ、すっ、すっごい」のオンパレードです

是非、皆様も実際にご覧になって、この驚きを共有してください

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日本橋三越本店のHPはこちら ⇒

http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/index.html

 

 

 

"木村家"であんパン作った!

[お江戸のマーシャ・堀内] 2016年2月17日 14:00

2月13日の午後、中央観光協会主催のまち歩きツアーの体験型パターン;"銀座でアンパンつくりとカクテルつくり体験!"
を十二分に楽しんできました!!

 

夕方、春一番に誘われて、銀座は優しい雰囲気の中、酒種あんぱんで有名な銀座4丁目の「木村屋」さんの4階へ、少々遅刻気味、エプロン姿でアンパンつくりに参加です。

「木村屋」さんは、明治2年創業の老舗です、幕末の横浜開港とともに、西洋のパン作り技術が入って来たころから営んでおられるということですね。

アンパン作りのお師匠さんのご指導を頂きながら、アンパンがあの茶色に焼きあがるまでは、写真のような赤ちゃんの柔肌のような下地、幾分酒麹(こうじ)の香りがホノカに香ります。
その下地に甘いあんこを包み込んで、あとは桜の塩付け葉っぱを真ん中に載せて出来上がり!7階の焼き釜で焼かれます。
そして、1階で、明日朝食のパンの仕込みをいたしました。いつもながら、沢山のお客さん、外人さんも一杯です。

木村屋 http://www.ginzakimuraya.jp/bakery/index.html

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ck1515_20160216 (6).JPG ck1515_20160216 (3).JPG(←自分でつくったあんぱん)

 

アンパンの二時間焼き上がりまでは、銀座2丁目の「砂漠の薔薇」で、カクテル作りを体験、ここは食事もできるダイニングBAR、
写真のとおり、かっこいい大人の雰囲気のカウンターで、バーボンをベースにしたNew Yorkをシェイク・Shaking、銀座のバーでカクテル作りを
体験したのでした。銀座には450ものバーがあるようですが、こういうふうにいい感じのお店を知っていると、
なにかの記念日には気楽に一杯、という感じで、また寄って見たいなと思うようになりました。
「砂漠の薔薇」のバーテンダーさん、やはり好きこそものの上手なれ、というようなお話を聞かせていただきました。

http://www.sabakunobara.jp/

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●翌朝は早めの朝食、自分の作った5個のアンパン+α、美味しい!の一言、心に余裕のある時間でした。
また、このような体験型まち歩きツアー、春の到来とともに楽しみにします。

 

 

 

通し狂言「新書太閤記」二月大歌舞伎

[滅紫] 2016年2月17日 12:00

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国民的人気作家だった吉川英治原作の舞台化で過去数回上演されているようですが、私は今回が初めて。新聞のインターヴューで菊五郎さんが「KTOです。困った、とっても、覚えられない」と笑いをとっていましたが、今回は大幅な手直しでほとんど新作に近いとか。菊五郎さん73歳。出ずっぱりでの膨大なセリフです。

幕が開くと「長短槍試合」清洲城の城壁の修復を三日で完成させたという「三日普請」「叡山焼討」「中国大返し」とよく知られた逸話が次々と、スピーデイな場面転換で友人と「美術の人は大変だねー」菊五郎さんは「よくあの長いせりふを」愛嬌たっぷり、人たらしの秀吉になりきり。吉右衛門さんの明智光秀、梅玉さんの織田信長、菊之助さんの濃姫、左団次さんの竹中半兵衛、時蔵さんの寧子と贅沢な顔ぶれで同行の大阪の友人は「やっぱり東京はいいわね。こんなに豪華な配役なんてなかなか見られないわ」と感激したり、嘆いたり。大詰めの「清洲会議」まで観客を引き込みます。楽しめること間違いなしです。

夜の部は「ひらかな盛衰記」「籠釣瓶」「浜松風恋歌」です。

千穐楽は26日、お問い合わせはチケットホン松竹0570-999-489 (10~18時)

 

 

「コロマン・モーザー グラフィック展」〔銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)〕

[ジミニー☆クリケット] 2016年2月16日 09:00

銀座1丁目、昭和通りに面した銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)で、「コロマン・モーザー グラフィック展」が開催されています                              

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コロマン・モーザー(1868-1918)は、欧州では広く評価され、企画展が開催されていますが、日本での開催は今回が初めてだそうです

確かに、世紀末ウィーンで活躍した芸術家と言えば、クリムトエゴン・シーレが有名で、私も知っていたのですが、コロマン・モーザーは知りませんでした

今回、この企画展では、家具工芸空間デザインなど、幅広い分野で作品を残した総合芸術家の残したグラフィックに焦点を当てて、欧州で現代でもリプロダクトされ続けているポスター作品12点公開されています。

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どの作品も、大胆な色使いとリズム感のある構図がとても新鮮です

ギャラリー主宰川崎弘美氏は、世紀末ウィ―ン、特にこの芸術家のことを研究されているそうで、詳しい説明をしていただきました

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こちらのギャラリーは、下の地図の場所にあります

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川崎主宰にお聞きすると、築84年)の建物だそうで、もともとは灯油を扱う会社のオフィスビルだったとのこと。1階床面から広く取られた窓が斬新です

外壁の加飾煉瓦に時代が感じられ、たたずまいに大変趣きがあります

まさに、レトロギャラリー

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会期は、好評のため期間が延長され、3月13日)まで開催されているとのこと。

月・火曜日は休廊です。

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)のHPはこちら ⇒

http://kawasaki-brand-design.com/

芸術芸術芸術 

 

 

「三隅研次」回顧特集〔東京国立近代美術館フィルムセンター〕

[ジミニー☆クリケット] 2016年2月15日 12:00

京橋3丁目にある東京国立近代美術館フィルムセンターの大ホールで、映画監督・三隅研次回顧特集が組まれています

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期間は、3月13日)までです。

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三隅監督は、大映京都撮影所を中心に、多くの作品の演出を手がけましたが、1975年に54歳の若さで急逝しました

今回の企画は、三隅監督の手がけた劇場公開映画全67本のうち51本と、テレビドラマ「必殺」シリーズ演出担当回全19本を上映する"史上最大規模"の回顧特集です

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私は、13日13時からの「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」を鑑賞しました

この作品は、人気劇画の映画化第1作で、公儀介錯人だった拝一刀若山富三郎)が、柳生一族の陰謀から刺客となり、幼子・大五郎を連れた流浪の旅に出る物語です

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いわゆる娯楽時代劇を観るのは久しぶりだったのですが、光と影を強調した画面構成や細かいコマ割りに三隅監督の特徴が表れているように感じられ、劇画を意識したオーバーな表現も併せて楽しめました

東京国立近代美術館映画監督 三隅研次」のHPはこちら ⇒

http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/misumi-2016-1/

 

 

 

"三井家のおひなさま"

[お江戸のマーシャ・堀内] 2016年2月12日 16:00

二月も立春を過ぎ、桜の季節まで三寒四温を繰り返す頃となりました。

三井記念美術館で、2月6日から始まった展示会で、ひな人形、ひな道具を見に行ってきました。

 

まず、ひな祭りについてですが、これは女の子の健康と幸福を祈って行われる三月三日で、
桃の節句ともいい、五節句の一つです。
古代中国では、三月最初の巳の日に川に入って穢れを祓う風習があり、それが平安時代に日本に伝わり、
ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、ひなあられ、菱餅、白酒が添えられてお祝いをするという独特の行事となりました。
ひな段飾りというのは、元禄の頃から始まったもののようです。

 

いずれの人形もきらびやかで、顔立ちもは"凛々しい"という言葉が合っているように想いました。
中でも、幅3メートル、5段のひな段飾りは圧巻の素晴らしさです、是非ご覧ください。

 

説明書きに有ったのですが、幾つかの人形は、江戸時代の十軒店(日本橋3丁目あたり)の職人の手による雛人形と
書かれており、このあたりは、商人と職人の町だったのだという事を改めて感じた日でした。

 

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「内裏雛」 三世大木平藏製 明治28年(1895)三井記念美術館蔵

 

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「内裏雛(女雛)」五世大木平藏製 昭和9 年(1934) 三井記念美術館蔵

  

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「紫宸殿雛人形」 五世大木平藏製 昭和9 年(1934) 三井記念美術館蔵

 

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「三井好 都のにしき 尽きぬ名残」水野年方筆 明治時代・20世紀 三井記念美術館蔵

 

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「色絵鶴向付」沈壽官造 近代 三井記念美術館蔵

 


また、三井家の薩摩焼も展示されています。豊臣秀吉晩年の朝鮮出兵後、薩摩にその技術をもたらしたのは
朝鮮の陶工によるものだったということです、そういえば、司馬遼太郎の沈壽官さん(写真の中の"色絵鶴向付"がその作品)
のことについて書いている作品があるのを思い出しました、心温まる作品です、読んでみてください。

三井記念美術館→最寄駅は地下鉄銀座線の三越前駅

詳細はこちら URL http://www.mitsui-museum.jp/

※各画像は三井記念美術館様の所有となります。二次利用は固くお断り申し上げます。