[五月雨ジョージ]
2019年1月11日 18:00
ここ数年の慣例として、正月休みの一日を利用して勝どき・晴海近辺を歩いています。来年の東京オリンピックに向けてこの辺りは工事ラッシュのようです。そのため、今年は少し落ち着きのない光景になっていました。工事中の場所が多く、晴海ふ頭公園も立ち入り禁止でした。
まずは、屋内墓地に十返舎一九の墓石がある東陽院へ。入口には説明版と、徳川夢声が書いた一九の石碑があります。
▲東陽院
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▲十返舎一九の説明版(左)と一九の石碑
清澄通りの新島橋を渡り、2つ目の信号を左折して朝潮小橋へ向かいます。朝潮小橋は、自転車と歩行者専用の橋です。
▲小橋への階段(左)と朝潮小橋
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▲朝潮小橋からの眺望(右:南東・東京湾方面、左:北東・晴海運河方面)
次に向かったのは、今回初めて訪れた晴海見本市会場記念碑。中央地区清掃工場敷地内の一角にありました。私の東京モーターショー見学デビューはこの地でした(懐かしい‥‥)。
▲晴海見本市会場記念碑
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▲中央地区清掃工場の煙突
清掃工場の煙突を背に晴海ふ頭へ。
マンションでしょうか、いくつもの大きなビルを建設中です。そのため、通行規制中の道路も多く、数年前は遠くから望めた晴海ふ頭はなかなか見えてきません。ようやく客船ターミナルにたどり着いたと思ったら、今度は隣の晴海ふ頭公園が立ち入り禁止!
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しかーし、数年前に見つけた連なるハート、自称「幸せを呼ぶパワースポット」は見つけることができてホッとしました。あなたは見つけることができるかな?
▲自称「幸せを呼ぶパワースポット」
このぶらりウォーク、最後は晴海アイランドトリトンスクエアから、昨年開通したシンプルで美しい「桜小橋」を渡って帰路につきました。
▲私の好きなトリトンスクエアのアングル。
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▲トリトンスクエアは敷石も素敵!
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▲桜小橋
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▲桜小橋上から北側を望む
まだまだ紹介したいポイントがたくさんある冬の晴海ですが、今回はこの辺で幕とさせていただきます。
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2019年1月11日 18:00
1月11日は鏡開き。日本橋榮太樓總本舗では、今年も14:00より先着500名に餅入り汁粉が振る舞われました。
店頭では、東京都指定無形民俗文化財で、400年の歴史を有すると伝えられる、獅子舞と曲芸を中心とした大衆芸能「江戸太神楽」の囃子の音が、丸一仙翁社中の皆さんにより奏でられています。
特売品のセールも開催され、多くの来店客で賑わいを見せています。
鏡開きとは、正月飾りとして神棚や床の間にお供えしていた鏡餅を下げて、神仏に感謝し、無病息災を願い、雑煮か汁粉にして食する年中行事。
鏡餅は、昔、武家が切るという言葉を忌んだことから、小槌で割るか、手で開くとされ、小豆の汁粉にするのも、古来の赤米を偲んでのことと伝え聞きます。
寒空の下、心も体もほっこり温まります。
[サム]
2019年1月10日 18:00
初春大歌舞伎で賑わう歌舞伎座で、1月6日、午前中東京ビッグサイトで開催された東京消防出初式を終えたばかりの、江戸消防記念会・第一区六番組の皆さんにより、幕間に「木遣り始め」が行なわれました。
新年を迎え、劇場前には門松が飾られ、大間(1階ロビー)には鏡餅が供えられ、お正月飾りの設えで、華やかな雰囲気が演出されています。
はじめに、威勢のよい纏振りのパフォーマンスが、続いて、吹き抜けを通して2階まで響き渡る声で、めでたい木遣り唄が披露されました。
纏にも注連飾りが施されています。
最後に、「皆さん、お手を拝借」と声が掛かり、見物の来場者と共に、手締めをして、「木遣り始め」は賑やかなうちに終了。場内から大きな拍手が沸き起こりました。
[湊っ子ちゃん]
2019年1月10日 09:00
湊二丁目東地区は、いま生まれ変わろうとしています。
この地域は、東京駅から1.5kmという好立地にあり、かねてより良い環境に恵まれた町でした。しかし、昭和の終わり頃からバブル経済等の影響を受け、空閑地が散在するなど、防災・防犯上の課題が生じました。
平成7年より、まちの再生に向けた地域の取り組みがスタートし、当初の計画より20余年を経て、平成28年11月に湊公園が開園、平成29年11月に湊二丁目東地区市街地再開発事業建物工事が完了しました。
湊二丁目より隅田川を望む湊公園には、シメイヨシノやオオデマリ、ドウダンツツジ・ムクゲなど、四季折々の樹木があり、ゆるやかなスロープと芝生にベンチ、ユリカモメなどの水鳥も訪れる、憩いの場となっています。
そして、テラスの歩道には、全長約50メートルほどのモザイク壁画が設置されています。今回ご紹介するのは、こちらの壁画です。
このモザイク壁画は、中央区立福祉センターの皆さんによる作品です。
歌川広重、葛飾北斎などの浮世絵より、江戸時代の湊界隈にゆかりのある風景や人物を中心に、ガラス片や陶器のかけらなどを使って描かれています。
図柄は15枚ほどあり、水のきらめきや泡粒を思わせる模様や、湊の氏神、鉄砲洲稲荷神社の大屋根を形作ったと思われる造形などが、散りばめられています。 それではゆっくり歩きながら、鑑賞してみましょう。
♪ 歩道美術館へようこそ!
こちらの絵は、鉄砲洲稲荷神社ですね。創建は今から千年前の平安時代。土地の産土神であると共に、水の安全を守り、「江戸湊に鉄砲洲あり」と称されるほど、船乗りたちの信仰を集めました。
こちらは、湊のお祭風景ですね。鉄砲洲稲荷神社の例大祭。鳳凰を掲げた大神輿を、氏子衆が担ぐ躍動感あふれる構図です。力強い歓声が聴こえてきそうですね。宮元大神輿は、町神輿としては最大級、品格・伝統ともに日本一と称されます。
「冨嶽三十六景 武陽佃島」葛飾北斎 天保2年(1831)
富士を背景に、漁師町であった佃島を中心に据え、今まさに漁舟や荷舟が佃島に向かって漕ぎ出してゆく瞬間を捉えた作品です。葛飾北斎の代表作、「冨嶽(ふがく)三十六景」シリーズの一枚です。
「江戸百景余興 鉄砲洲築地門跡」歌川広重 安政5年(1858)
鉄砲洲前の江戸湊から、築地本願寺の大屋根を描いた作品です。本堂の大屋根は、舟が江戸湊に入るときの目印でした。じつは、安政3年(1856)に、大風雨で本堂は倒壊しています。この絵は再建される2年前に描かれたもので、広重は実際にはない大屋根を、描き込んだのです。人々の、復興への願いを表現したのかもしれません。
「江戸名所百景 市中繁栄七夕祭」歌川広重 安政4年(1857)
富士山と江戸城を背景に、江戸の町を彩る、七夕祭の情景を描いた作品です。町屋の屋根の上、高く掲げられた短冊竹がどこまでも続きます。 旧暦7月7日が近くなると、江戸では大勢の竹売りの姿が見られました。当日は、子供の有無や貧富の差なく、誰もが葉竹に短冊をつけ、星に願いました。紙で作られた算盤や、大福帳、ホウズキ、西瓜などもあります。じつに趣ある光景です。
しゃぼん玉売り
夏になると、「玉ヤ~~~」と歌いながら売りにきたそうです。シャボン玉粉を水に浸し、細い管を吹いてシャボン玉を作りました。
太神楽(だいかぐら)
江戸時代のなかでも、時代ごとに形はすこし変わったそうですが、笛・小太鼓・大太鼓・鈴などで賑やかに小唄や狂言を歌い、毎日江戸の町中を歩き回ったそうです。
この他にも、図柄はまだたくさんあります。"モザイク壁画の散歩道"は、隅田川のきらめきと、中央大橋の勇姿、対岸には佃島を望む、リバーサイドの空間です。
また、公園内に設置されているソーラー照明灯は、停電時でも灯りを確保できる仕組みになっており、ベンチにおいては、災害時に座面をはずし、かまどとして使用できる造りになっています。
天気のよい日など、お散歩がてら鑑賞してみてはいかがでしょうか。
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第30号 平成31年1月7日
[wienerhorn]
2019年1月 9日 18:00
あけましておめでとうございます
中央区観光検定の本番まで1か月を切りましたね。受検される皆さんは、いよいよ追い込みモードですね。私も昨年に引き続き挑戦します。
「中央区ものしり百科」を熟読し、過去問1,000問のおさらいをしたところ、「歴史的建造物」(p.152-153)、「観光イベント情報」(p.186)、「中央区まちかど展示館一覧」(p.187)などの設問に、自分の弱点があることがわかりました
百聞は一見に如かず、ですので、現場に足を運びました
今日のコースは、徒歩と電車で1時間30分ほどで回れます。
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1.中央区立常盤小学校(東京都選定歴史的建造物)
工事まっただ中で、校舎を確認することはできず。
2.近三ビルディング(東京都選定歴史的建造物)
整然と並ぶ窓枠が印象的。
3.日本橋野村ビルディング旧館(区指定有形文化財)
日本橋至近の貴重な建築物。
4.日本橋ダイヤビルディング(東京都選定歴史的建造物)
船のブリッジを模した塔屋が印象的。
5.鈴木ビル(東京都選定歴史的建造物)
ひっそりとした通りに建ち、さまざまな意匠が特徴的。
6.大野屋總本店店舗(国登録有形文化財(建造物))
二階の出桁造の形を確認。足袋の老舗。
7.宮川食鳥鶏卵(東京都選定歴史的建造物)
壁材の銅板。忙しそうに働く店員さん。お客さんも多数。
8.中央区十思スクエア(東京都選定歴史的建造物)
復興小学校。
9.玉置文治郎ビル(国登録有形文化財(建造物))
薬屋さん。交通量の多い交差点に面している。
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2019年1月 9日 14:00
1月7日は五節句の一番最初の人日の節句。
初詣客で賑わう築地・波除神社では、11:00より新春恒例の「七草神事」の祭典が行なわれ、続いて神社前にて「七草粥」が振る舞われました。
正月7日は、松の内最後の日、その後も鏡開き、小正月と続く正月行事の節目に当たり、この日の朝に、大地から芽生えた春の七草(せり、なずな、ぎきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた七草粥を食し、無病息災を願う年中行事。
七草それぞれに効能があり、正月の馳走に疲れた胃腸を労り、青菜が不足しがちな冬場の栄養補給の一面もあり、理に適った習わしといえます。
あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理が続いた後では、新鮮な味わいで、寒空の下、温もりと優しさが伝わってくる有難いもてなしです。