年末の築地市場朝の風景です。
タンタンとけたたましく動き回るターレーも
前進あるのみ先を急ぐ輸送車も
積み荷の陰から聞こえる値決めの掛け声も
のんびりと荷積みを待つ「潮待茶屋」
買い求めた魚を運ぶ料理屋の主人の急ぎ足も
来年の年末はもう見られません。
築地市場は来年11月に江東区豊洲に全面移転します。
みなさん 年末最後の風景をご覧ください。
「築地中央卸売市場」は昭和10年日本橋から移転開設以来平成28年
80年の歴史に幕を下ろします。
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築地市場(来年は豊洲へ)の年末
年末の築地市場朝の風景です。 タンタンとけたたましく動き回るターレーも 前進あるのみ先を急ぐ輸送車も 積み荷の陰から聞こえる値決めの掛け声も のんびりと荷積みを待つ「潮待茶屋」 買い求めた魚を運ぶ料理屋の主人の急ぎ足も 来年の年末はもう見られません。 築地市場は来年11月に江東区豊洲に全面移転します。 みなさん 年末最後の風景をご覧ください。 「築地中央卸売市場」は昭和10年日本橋から移転開設以来平成28年 80年の歴史に幕を下ろします。
MMM~銀座で感じるヨーロッパの風~
この時期、ヨーロッパはクリスマスや新年を祝う飾付けできれいな季節。普段であれば年末にパリを訪れる方も少なくないかと思いますが、今年はちょっとテロも心配です。そんな方に今回は中央区のフランス探しのお話です。中央区にはプランタン銀座をはじめとして、フランスにゆかりのあるお店や施設なども少く無いですが、本日はその一つ、銀座にあるMMM(Maison des Musées du Monde(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド))を訪ねてみました。 こちらはDNP(大日本印刷)が文化活動として2003年から行っている、フランスのミュージアム(美術館・博物館)の情報提供や公式ミュージアム・グッズの展示・販売を行う文化施設です。2013年からは「世界のアートとデザインを暮らしに」をコンセプトに、フランスに限らず欧州・世界へ対象を拡充して活動を続けています。
場所は中央通りの1本西側のスズラン通りと交詢社通りの交わる辺りです。近くには慶應義塾創設者の福澤諭吉が、1880年に日本最古の社交倶楽部として設立した交詢社があり、また食事処も多いおしゃれな雰囲気のエリアです。特派員のCAMさんが12月26日付「細雪シリーズ(7)(/archive/2015/12/post-2972.html)」で紹介している関西割烹の「浜作」も隣にあります。 【交詢ビル】⇒交詢社のファサードが建物の一部として残されています。
ガラス張りの建物の入口には赤地にMMMの3文字が白抜きされたサインが映えるおしゃれなデザインです。中に入ります。1階と2階はミュージアムショップで、ルーヴル他フランスを中心とした欧州のミュージアムの情報提供と、ミュージアムグッズの展示・販売がされています。あまり大きなスペースではありませんが、ルーヴル(パリ)、オルセー(パリ)、ベルサイユ(パリ)、リュクサンブール美術館(パリ)、カルヴェ美術館(アヴィニョン)などのフランスのミュージアムのみならず、クレーセンター(ベルン)、大英博物館(ロンドン)、テート・ギャラリー(ロンドン)、ウィーン美術史美術館(ウィーン)、ゴッホ美術館(アムステルダム)などが紹介されておりプチ欧州旅行の気分を味わえます。 エレベーターで3階に昇ると、アートスペースということで美術館とは離れて、グラフィックアートやデザインをテーマとした企画展が行われています。ちょうど「クリスマステーブルグッズ特集」を開催中(12月25日まで)でした。こちらは写真撮影不可でしたので、ブログ読者の皆さんに様子をお伝えすることができないのは残念ですが、季節の雰囲気を反映したほっこりとする展示でした。 続いて地下1階のMMMライブラリに行ってみます。
【MMM ライブラリー(地下1階)】⇒こちらの撮影はMMMから許可を頂いています。
ほかのスペースが展示・販売であるのに対して、こちらは世界各国のミュージアムの展覧会カタログ、MMMの収蔵するアート関連の資料が閲覧できるスペースとなっています。テーブルで資料をゆっくり見たり、パソコンを使ってマルチメディアソフトの閲覧など、実際にパリや欧州へでかける前に現地のアート情報を調べるのに役に立ちそうですね。 隣接する交詢社通り沿いにはギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)がありますが、現在改装のため休館中で4月15日にオープンの予定だそうです。こちらはフランスなどの欧州に限らず、グラフィックデザインを発信する場ですが、再開の際にはMMMとも連携した活動も行われるようです。
【MMM(Maison des Musées du Monde)】 所在地:〒104-0061 中央区銀座7‐7‐4(DNP銀座アネックス) 電話:03-3574-2380 営業時間:11:00~19:00(日祝休) 入場料:無料 「師走の銀座、金春湯のぬくもり」
銭湯に行ってきました。 冬至にゆず湯に浸かり、その状況をブログにアップしたいともくろんでいたのですが、 今年の冬至(22日)は平日で、思うに任せませんでした。 定休日が日曜・祭日なので、26日の土曜日に計画を実行。 中央区には11軒の銭湯が営業しています。 商業施設、オフイスビル、マンションが立ち並ぶ中央区の景観イメージからは遠いのですが、 想像以上に銭湯文化が残っていることに驚かされます。 その中から、「金春湯(こんぱるゆ)」を目指しました。 華の銀座にあること。創業が1863年(文久3年)、江戸時代から続いていること。 これが選びの決め手でした。 中央区銀座8-7-5。 JR新橋駅から、トートバックにタオル・洗顔用品を入れてぶらぶらと5分ほど。 博品館の面する中央通りから、一筋皇居寄りが金春通り。 通りの入り口付近に、名前の由来にもなった、「金春屋敷跡」の案内板があります。 更に、関東大震災で失われた煉瓦街の歴史を伝える、「銀座金春通り煉瓦遺構の碑」が 立てられています。 ここは、毎年8月7日に行われる路上能、「能楽金春祭り」の舞台となるところ。 話題の高級寿司店も軒を連ねる風情ある通りです。 「金春湯」の看板と大きなのれんが掛かっているので、迷わずたどり着けるでしょう。 下駄箱に靴をしまい、木製の下足札を取り出します。 壁に「平成27年度、衛生優良施設受賞店」の賞状が掲げてあります。 中央区環境衛生協会と保健所の連名。こういう事って大切な事ですよね。 男湯の標示を確認して中に入ります。 番台がありました。向う側は見えません。 大人(12歳以上)460円を払います。小学生180円。未就学児は80円。 脱衣所は天井が高く、格天井のしつらえ、大きな扇風機。 これだけでも異空間の趣です。 ロッカーは大型で、場所柄からかスーツやトレーニング用品なども収納できそう。 正面の扉を開けると、堂々とした赤富士のぺンキ絵が目に飛び込んできます。 やっぱり、銭湯と言えば、広く裾を引く富士のお山です。 髙い間仕切りの上に、お隣のペンキ絵も見えるのですが、こちらは、 海と松林を抱き、雲をたなびかせる晴れた空を背景にした富士山。 二つの異なる秀麗が楽しめます。 絵には、ナカジマとサインが書き込まれており、銭湯絵師の中島盛夫さんの 作品であることが分かります。 洗い場にはカランが16個、固定式のシャワーも16個。 こじんまりとしていますが、白を基調とした色合いで清潔感を際立たせています。 そして、紅白の鯉のタイル絵。 多くのお客さま、早く来い。恋の街、銀座。いろんな言葉が掛けられているのでしょう。 銭湯には、それぞれ受け継がれてきた利用者の流儀、暗黙の決まり事があるものです。 ここでは、各自が重ねてある桶とイスを持って洗い場で使用し、脱衣所に戻るときに また重ねておくようです。 常に洗い場が整理され、広く使うための気配りなのでしょう。 黄色のプラスチックの桶は、ずいぶん丈夫な作りです。 底の部分に赤色で「モモテツ」。数十年前は、「ケロリン」が主流でしたよね。 あのゲームのHUDSONの広告桶でした。 リンスインシャンプーとボディソープが備え付けてありましたから、タオル1本持参で 訪れても大丈夫なようです。(タオルの販売もあります。) さて、ロッカーの鍵は、どうするのが正解でしょうか。 右手首に掛けておくと、髪を洗う時に、カチャカチャ音がします。 足首に付けようかなと、それとなく周りに目を向けると、左手首に掛けるスタイルが 最も多いようです。 土曜日の16時30分という比較的空いている時間帯。 43.3℃の湯船に、ゆったりと浸かって、極楽気分。 ドライヤーは有料で、3分間20円でした。 本当にスーツ姿で店を出る人が数人いました。 そして締めくくりは、瓶入りの牛乳、またはコーヒー牛乳、もしくはフルーツ牛乳。 無い。取り扱っていませんでした。 入り口通路に飲料の自動販売機が並んでいます。 そこで購入して喉を潤し、縁台で汗の引きを待ちます。 隣に腰かけていたご婦人。風呂上りは、拓郎の「旅の宿」っぽくって良い感じです。 「年末年始営業のお知らせ」が、掲示されていました。 「12月31日(木) 14時~20時 1月 1日(祝) 朝湯 9時~12時 1月 2日(土) ~4日(月) お休み致します 1月 5日(火) より平常営業いたします」 (平常営業時間は、14時~22時です。) 正月は、初詣帰りに銭湯で「朝湯」というのも、素敵な年初めの行事になるかもしれません。 薬研堀 納めの歳の市開催中!
別の記事(順天堂発祥の地)の取材のため、薬研堀(東日本橋)まで出掛けて行きます。薬研堀は同じ中央区ではあるものの家からちょっと遠いのと地下鉄でも行きにくいこともあり、いままではあまり足を伸ばすことも無かったのですが、今年は強い味方「コミュニティサイクル(CCC)」があるので安心です。 産業会館(A04)のポートに自転車を停めようと横道へ入っていくと、薬研堀不動院のちょっと手前から、提灯が飾られ出店が出て縁日状態になっています。そうです、恒例の納めの歳の市、歳末出庫市(でこいち)が開かれていたのでした。薬研堀の歳の市・歳末出庫市に来るのは、もちろん今回が初めてなのですが、婦人服、靴、カバンなどが売る屋台が目につきます。横山町なども近くにあるし土地柄でしょうか? 香港や台湾などでは、道路から完全に車をシャットアウトして開かれる夜市・縁日も珍しくはないのですが、東京では(単に私が知らないだけなのかもしれませんが)あまり見たこともなく、非常に新鮮でした。そぞろ歩きも楽しいです。3色の提灯がきれいに飾られているので見ていると「大本山 川崎大師」と書いてあります。薬研堀不動院は真言宗のお寺なので弘法大師さんの系統なのだろうなと思いながら調べてみると、こちらは「真言宗智山派大本山川崎大師平間寺」の東京別院で、目黒不動と目白不動とともに江戸三大不動のひとつとして知られるようです。 にわか勉強ですのでこれ以上は化けの皮が剥げてしまいますので、詳細は、地元の特派員・橘さんの昨年12月の記事「薬研堀 歳の市と大出庫市(/archive/2014/12/post-2264.html)」をご覧下さい。 「何故今の時期に歳の市が開かれるのか(納めの歳の市の名前の由来)」とか「何故、こちらで衣料品や靴などが売っているのか」など、丁寧に説明がされています。
こちらの納めの歳の市、今年も29日(火)までやっています。 【薬研堀不動院 納めの歳の市】 会場:東日本橋二丁目(薬研堀不動院周辺) 期日:12月27日(日)~29日(火) 開催時間:11:00~19:00 「日本橋 七福神めぐり」ー2016年
もうすぐお正月です。七福神めぐりは、都内でも何ヶ所かありますが「日本橋 七福神めぐり」(日本橋三越本店 主催)をご紹介します。 七福神への信仰は、室町時代より始まって500年以上にわたり日本人に受け継がれているそうです。恵比寿神・大国神・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老神・布袋尊の神様からなり、それぞれの神様を参拝してご利益にあやかります。日本橋七福神は他所とは異なり全て神社で構成され、しかも日本で一番巡拝が短時間にできることも特長です。
日本橋三越本店が主催する「日本橋 七福神めぐり」(協賛/日本橋七福会、後援/中央区観光協会、協力/山本海苔店、小津和紙)は、今年で31回を数える人気の催しで、1月4日(月)10:30~14:00に開催されます(参加無料/雨天中止)。コース(約1時間半)は、日本橋三越本店・1階室町口(受付)から小網神社(福禄寿・弁財天/強運厄除けの神様)~茶ノ木神社(布袋尊/火伏の神様)~松島神社(大国神/日本橋のお酉様)~末廣神社(毘沙門天/勝運の神様、元吉原の鎮守様)~笠間稲荷神社(寿老神/長寿延命の神様、常陸笠間稲荷神社の東京別社)~水天宮・仮宮(弁財天/安産・子授けの神様)~椙森神社(恵比寿神/営業繁栄の神様、江戸富くじで名高い)~寶田恵比寿神社(恵比寿神/商売繁盛の神様、10月にべったら市)~日本橋三越本店・屋上(ゴール)です。コースの順番に、決まりはありません。 人気の理由は、日本橋という伝統のエリアに七福神がコンパクトにまとまり下町情緒に触れながら短時間で巡行でき、順路の地図がいただけるほか要所に道案内のスタッフがいて初心者にも安心なこと、ゴール近くの椙森神社で参加用紙にスタンプを押して持参すると三越本店(屋上)で干支の絵馬型手ぬぐいを、また三越の向かいの山本海苔店で干支小皿がいただける等にあるかと思われます。 新春らしい記念品をいただくと共に、招福と無病息災を願って新春の日本橋を散策するのはいかがでしょうか。 銀座で本格的な刀削麺を食べたくなったら~西安料理 XI'AN銀座店~
師走となると忘年会のお誘いも多く、夜は飲み過ごしてしまうことも多いこの頃です。飲酒の翌日は体が汗をかいて体内の毒素を出したがるのか、刺激の強い食べ物が恋しくなります。そんなときや夏の暑さ、冬の寒さなどで元気が無いときに私がお邪魔するのが、銀座1丁目の銀座柳通りにある「西安料理 XI'AN」です。 こちらはお昼も12時を過ぎると列ができるほど混雑しますので、午前の仕事をちょっと早めに切り上げて11時50分ごろにお店に入ります。何とか席を確保できてひと安心、すぐに定番メニューの「麻辣(マーラー)刀削麺・香菜(パクチ/コリアンダー)多め」をお願いします。
~~いつものようにここでミニ解説を。。。「刀削麺」とは、もともと中国山西省の名物で、鍋の前に立ってくの字型に曲がった包丁を用いて小麦粉を練った生地を麺状に削り落として(下の厨房の写真をご参照)直接湯が沸騰した鍋の中に入れ、茹でて作ります。
そうこうしているうちにもどんどんお客さんが到着します。来たばかりにはまだあった空席もあっという間に埋まり、入口には行列が出来始めます。この辺は八重洲、丸ノ内、有楽町などのオフィス街も近いため勤め人風のお客さんも多いですが、このお店には中国人や外人のお客さんも多く、今日はなんと私の両隣の席が中国の方(近くで働いている方のようでした)でした。フロアスタッフも店長の竹内さん以外はほとんど中国の方で、お客さんとのやり取りにも中国語が飛び交います。こちらのお店、やきとり串八珍などをグループに持つ豊創フーズのチェーン店ではありますが、コックさんも中国の方で日本在住の中国の方も太鼓判を押す味。故郷の味を求めてこちらを訪れる中国の方も多いようです。
「マーラー麺のパクチ多めお待たせしました!」顔なじみの店員さんが料理を運んで来てくれます。 【麻辣刀削麺・香菜多め】⇒750円也!
しっかりと紙エプロンで武装して食べ始めます。。。 「う~ん、生き返った!」体内の酒精を外に飛ばして一気に元気回復です。もちろん麺のもちもちの食感や、唐辛子、花椒、香菜の織り成す香ばしさもいつもながら美味です。 「さて、午後の仕事も頑張るか!。。。谢谢你、吃饱了!(ごちそうさまでした)」 東京に辛い料理を出すお店は結構ありますが、本格的な花椒の「麻味」が味わいたく、ついつい銀座のこちらのお店に足が向いてしまいます。来週もまた来るのだろうなぁ。。。
追記:麻辣味を甘いもので口直しをされたい方は、お店の向かいにわしたショップ(沖縄のアンテナショップ)がありますのでブルーシールのアイスクリームなどいかがでしょうか?
【西安料理 XI'AN 銀座店】 |
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