[巻渕彰/写楽さい]
2012年7月17日 08:30
中央区新発見! をキャッチフレーズに中央区観光協会主催の「まち歩きツアー2012」がいよいよ7月からはじまりました。老舗や市場、画廊などを訪ねる《産業コース》の「日本橋老舗コース(1)」第1回目は7月10日に開催されました。
この日、コレド室町1階の「木屋」さん前には申込者の中から当選した参加者が集合し、中央区民をはじめ、他区からの応募者もいらっしゃいました。お待ちかね、お江戸日本橋の老舗3店舗をめぐるツアー出発です。
最初の「刃物の木屋」さんは、江戸期からの刃物専門店で、日本橋繁盛絵巻ともいわれる「熈代勝覧」に描かれている同店の由来などの説明を受けました(写真上)。
つぎは、日本橋方面へ南に歩いたところの「山本海苔店」さんへお邪魔しました。「海苔なら丸梅マークの山本海苔」で知られています。お店の歴史や海苔の知識などのお話がありました(写真中央)。
最後は、日本橋魚河岸跡を経て、日本橋を渡った南西側のビル2階「漆器黒江屋」さんをお訪ねしました。1階ショーウインドー内の「日本橋の擬宝珠」を見学したあと、漆器が並ぶ2階の店舗で解説をうかがいました(写真下)。
約2時間のツアーを終えて参加者は、「普段はなかなか立ち寄りがたい老舗を訪ねられて非常に楽しかった」と感想を語っていました。●巻渕彰
◇観光協会「まち歩きツアー2012」は11月まで開催され、現在、参加者募集中です。詳しくは >>こちら をご覧ください。
[杏葉牡丹]
2012年7月15日 08:30
銀座の東側、歌舞伎座の周辺は、中央通りや西銀座・新橋方面とも違って、民家や木造の家があったりして、昔の下町情緒の残っている場所で、雑誌の特集では『裏銀座』などと書かれることもある、面白いエリアです。
もともとは、知る人ぞ知る、美味しいお店はいくつもあったのですが、有名な落合シェフのお店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」ができてからは、イタリアン、カジュアルなフレンチ、創作料理、ワインバーと、様々なお店が続々とオープン。
ちょっとしたグルメエリアにもなっています。
ほとんどのお店は、小規模で親しみやすい雰囲気ですが、かなり本格的で評判のお店も多く、中には夜の予約は数ヶ月待ち、という店も。
お値段もそれなりになってしまうので、そんなにしょっちゅうは行けないのですが、これが『ランチ』となると、グッと身近なお値段に!
そんなランチ激戦区の『裏銀座』で、まずお勧めしたいのは、イタリアンレストランの「Baffo(バッフォ)」。
銀座三丁目のホテルダイエーの横の路地を入った、ビルの地下です。
「Baffo」というのは、イタリア語で「髭」という意味だそうで、
その名の通り、にこやか出迎えてくれたシェフには、見事なお髭が。
案内されたテーブルには、よく冷えた水の瓶が用意されていて、すぐに自家製パンと、前菜のポテトサラダが運ばれて来ました。
香りたかくて外側パリパリのパンは温かく、ポテトサラダは、皮ごとマッシュしてじゃがいもの旨味を引き出したところに、玉ねぎのピリッとした辛味が絶妙のアクセントに。
もう、これだけで十分美味しいので、次の品を待つ間もワクワク。
この日は友人と二人だったので、ピッツァマルゲリータに、ボローニャ風ソーセージのペンネクリームソースを頼んでシェア。
お店に備え付けの焼き釜で焼いたピッツァは、外側はパリパリの、薄いタイプ。
チーズの味と香りが何とも言えず、シンプルだからこそ、そのお店の良さが分かる、という感じ。
ペンネは、シコシコの噛みごたえで、クリームソースとソーセージの相性もバツグン。
イタリアンパセリの風味が全体を引き締めていました。
お皿に残ったソースを「もったいないね~」と話していたら、すかさず、シェフがパンを追加してくれました!
そして最後のコーヒーは、デミタスカップではなく、普通の大きさで、量も十分。
ここまでで、なんと料金は1050円!
だったら、デザートも頼もう、ということで、プラス350円でランチ用デザートをオーダー。
出てきたのは、チーズケーキ・程好く食感を残したリンゴの甘煮クリーム添え・お酒を効かせた、マスカルポーネチーズとチョコレートのケーキと、一つのお皿に三点盛り。それぞれ特徴の違う品が味わえて、とっても嬉しい一皿です。
ランチのメニューは、定番のピッツァマルゲリータにピッツァサラミ、それ以外に、シェフが築地市場等で仕入れてくる、旬の食材を使ったパスタ類やフリット等、約4種類。
すべて、前菜・自家製パン・コーヒー付で1050円。
プラス350円で、デザートが付きます。
物凄く得をした気分で帰ることができるお店です。
ちなみに、入り口の樽の上に干してあったプチトマトは、自家製フォカッチャに入れるのだそうです。
あれだけパンやピッツァが美味しかったので、是非と思ったのですが、こちらはランチには出していないそうなので、やはり、今度は夜に来るしかないのかな~~。
Baffo(バッフォ)
銀座3-12-5 B1F
Tel 03(5565)6139 定休日/月曜日
[北遊人]
2012年7月14日 08:30
7月1日~7月5日 大阪公演、7月7日8日 岐阜公演を経て7月12日~26日までル テアトル銀座で東京公演が始まりました。
左がル テアトル銀座の入り口、右に3階の案内とポスターが見えます。
この題材は、歌舞伎その他の舞台で何度も取り上げられています。
今回は、原案 小国英雄
脚本 斎藤雅文
演出 マキノ雅彦
音楽 宇崎竜童
出演 中村福助、中村梅雀 他 です。
名女形加賀屋歌右衛門を中村福助、名医土生玄碩を中村梅若が演じています。
御二人の共演、宇崎竜童の音楽と楽しませて頂きました。
最後にもう一度福助さんの踊りが見られるかと期待しましたが残念でした。
[織衣舞]
2012年7月13日 08:30
中央通り沿いに位置する日本橋老舗の一軒、『山本山』さんの★お茶と海苔★のお店の奥にある喫茶室をご存知ですか?
ここは喧噪のなかホット一息つける場所です。
『お茶とお菓子(「長門」さんの季節に応じた和菓子)セット』で¥600です。
お茶は11種類の中から選べます。さすが、お茶やさんですね。
お茶のおいしさを、みなさんに知っていただこうということからだそうです。
九州の八女茶がこのところ知られてきたとか、健康によいお茶の良さをもっと見直してもよいのではないでしょうか。
『お茶とおせんべいのセット』¥400もあります。
こだわりのお茶漬け<お茶やのお茶漬け・海苔やのお茶漬け>¥900もあります。山本山さんならではですね。
店内は江戸時代の創業をしのばせる雰囲気で、当時を思いおこさせる展示もあります。ちょっと静かに"お茶"の時にのぞいてみてはいかがでしょうか。
続きを読む: 知る人ぞ知る?お茶やさんの喫茶室~山本山~
[銀造]
2012年7月12日 08:30
「銀クリ」スタンプラリーが本年8月31日まで開催されています。
資生堂ギャラリーと他の3つのギャラリーで、広告に使用されるグラフィック・デザインなどが展示されています。
資生堂ギャラリーでの「仲條正義展」は、藍色を和紙にデザインしたのが、とても新鮮でした。 クリエイション・ギャラリーでは、鉛筆一本で描いた人物画が、いぶし銀の鈍い光を放っていました。 また、印象に残ったのが、「資生堂ブルー」というのか?、コバルト・ブルーのパッケージに、Tokyo Sky Tree のデザインとロゴが描かれていて、凄く気に入りました。 資生堂パーラーへ行って、商品化されているかを確認しましたが、店頭には並んでいませんでした。どうやら、東京スカイツリーのお店で販売しているらしい。 そこで、同じ色のパッケージに入ったクッキーをお土産に購入しました。
4つのギャラリーを巡り、缶バッジを頂きました。良い記念品になりました。詳細は、こちらです。http://group.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/event/
[下町トム]
2012年7月11日 10:00
月島の魅力を再発見すべく、シリーズでお伝えします。
第1回は〔西仲通り〕です。名前は月島の西側中央を貫く通りであることを現しています。当然ながら〔東仲通り〕もあります。月島のメインロードである〔清澄通り〕をはさんで、東と西にきれいに区分けされているのが月島の特徴です。120年前にこの地区が造成されたときに、新しい近未来の都市計画のさきがけとして区割りされたとのことです。
〔西仲通り〕は今では〝もんじゃ焼店〟が立ち並ぶ賑やかな名物通りですが、もともとは普通の商店街でした。戦後、いち早く地元の商店が結束して商店街を形成し、地域の生活を潤すエリアとして親しまれてきました。
今では〔地域安全センター〕となっていますが、平成19年まで現役交番だった建物はこの通りのシンボルマークのようになり地元の人たちに愛されています。
〔西仲通り〕はアーケードやブロックを数字で表示した暖簾などが掲げられ、オシャレなテーマストリートになりました。しかし商店の屋根のほうを見上げると、かつての屋号や商売の図柄が刻まれた様子があちこちに伺えます。ぼくが始めて住み始めた20数年前は、まだ〝もんじゃ焼き専門店〟も数えるほどしかなく、この通りも様々な店が軒を連ねていたものです。その当時の姿が屋根の上に残っているんですね。味噌屋さん、おもちゃ屋さん、洋食屋さん・・・当時の姿が偲ばれます。
この通りの名物と言えば、毎年7月中旬に催される〝草市〟です。そもそもは、この時季に、お盆の道具(麻幹、筵、溝はぎ、など)を売る店が屋台を並べたのが始まりとか・・・。(写真は4年前のもの)
その後、縁日のように多くの露店が並ぶようになりました。地元の古老に聞くと、かつては〔西仲通り〕ではなく、それに直行する路に露店がひしめいていたものだということです。
今では商店街や町会の皆さんが中心となってコミュニティー主導の〝手づくりの縁日〟という感じで行われています。子どもたちにとっては、夏休み前の楽しみの一つです。今年は7月14日(土)、15日(日)の2日間に行われます。是非お立ち寄り下さい。
このような下町情緒豊かな味わいを残す月島の町をさらにいろいろご紹介したいと思います。引き続きよろしくお願いします。
続きを読む: 月島七不思議~第1話「西仲通りと草市」