6月中旬に行われた波除神社の「つきじ獅子祭」、神輿が町内をめぐる渡御祭を観に行ってきました。
ちょっと日が経ちましたが今回はそのお祭りについてのレポートです。かなりの盛り上がりとなりました。
6月13日のお昼過ぎに波除稲荷神社を出た波除の千貫宮神輿とお歯黒獅子は、まず築地場内に入場しました。今年は、「最初で最後」と言われる水神社とのコラボということで、水神社遥拝所の前で待つ水神社大神輿をお迎えするという形です。
(築地市場内・水神社の前で始まりを待つ水神社神輿)
大盛り上がりの中、波除神社・魚河岸会の方からのご挨拶が終わり、いよいよ「最初で最後」のコラボの始まりです。
(手前が水神社神輿)
場内はすごい人・人・人・波・波・波。
2つの神輿は人々の波に浮かんだ船のようにユラユラと。
ここ「築地」に対する人々の想いが爆発した瞬間だったような気がします。
その後、場外に出て各築地町内を巡った両神輿、夜になるまで熱気が冷めることなく担がれました。
晴海通りに出て勝鬨橋とご対面。
築地市場の開場から5年後の1940年にできた勝鬨橋。翌日の6月14日に開通75周年を迎えました。
勝鬨橋の開通の日は、ドイツ軍がフランスのパリを占領したその日なのだとか・・・。もうすでに戦争の渦に巻き込まれている、そんな時代だったのでしょう。
その後戦災を乗り越え、築地市場と勝鬨橋は日本の高度成長を支えて来ました。今でもトラックに載せられた沢山のお魚が、この勝鬨橋を渡り築地市場に運ばれて来ます。
神輿の列はその後、築地場外市場の区域に入り、波除神社の神輿はいよいよ宮入りを迎えます。立派な神輿です。
そのあとを水神社神輿が続きます。もう9時になろうかという時間です。
朝の早い築地。築地市場はこの日の朝も普通に開場していましたので、築地の方々にとっては長い1日であったのではないでしょうか。
そして無事、波除神社の神輿は水神社の神輿に見送られながら宮入りを終え、コラボも終了となりました。
観ているだけでしたが感動的な素晴らしい渡御であったと思います。
その後水神社の神輿はしばらく波除神社の鳥居の前でたたずんだ後、余韻に浸りながら市場内に運ばれていきました。
そして水神社の前に到着。
最後に魚河岸会の方からねぎらいの言葉がかけられ、水神社神輿の渡御は終了に。
祭りのあとの何とも言えない寂しさが漂う、そんな瞬間でした。
この鳥居の前にこの神輿が来ることはもう無いのでしょうか。
翌日。お歯黒獅子の宮入りです。「つきじ獅子祭」という名のお祭り。波除神社の前は沢山の獅子ファンで埋め尽くされました。
またこの日は子供が担ぐ子供神輿なども町内を巡り、見物客を和ませてくれました。
お歯黒獅子は女性が担ぐ神輿。女性は背が低いせいなのか、周りの群衆に埋もれてしまい、担いでいる人がほとんど見えません。
そんな大盛況のなか無事、宮入りが終わったのでした。
さて、今年のお祭りは終わり、今はいつもの築地に戻りました。
市場が豊洲に移転するという来年はまたあわただしくなるのかもしれませんが、場外市場は築地に残ります。
その場外には市場移転前にオープンするという「築地新市場」が今まさに建設の真っ最中です。
この「築地新市場」ですが、仮の名前ということらしく、今なんとその名前を募集しています。
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/keikaku/tukiji/tsukiji_name.html
募集は7月21日までということですが、これから新しく始まる築地をイメージしそうな大事な名前。
築地を愛する方、名付けセンスのある方、いい名前を是非付けていただけませんでしょうか。