[サム]
2017年9月17日 18:00
9月20日は彼岸入り。
そしてこの時期を象徴する花が「ヒガンバナ」です。
中国から渡来したとされる多年草で、有毒のアルカロイドを含有し、独特の妖艶な花姿。地方により、「曼珠沙華」「死人花」「墓花」など様々な呼び名があり、古来より人間の生活に深く関わってきた様子がうかがえます。
通常3倍体の染色体をもち、花は咲けど実は結ばず、鱗茎が分かれ栄養繁殖し、秋の彼岸の頃、葉のない花茎の先端に、一斉に、真っ赤な花を咲かせます。
秋に花が咲いた後に線形の葉が伸び翌春に枯れ、通常の草花とは逆の生態を持ち、その葉と花を一緒に見ることがない性質から、別名「葉見ず花見ず」。
浜離宮恩賜庭園では、延遼館跡一面にヒガンバナが開花中です。
併せて、2倍体染色体種のヒガンバナと黄色のショウキズイセンの交雑種とされる、白色の「シロバナマンジュシャゲ(シロバナヒガンバナ)」も楽しめます。
[ジミニー☆クリケット]
2017年9月17日 16:00
[佃のうさこ]
2017年9月17日 14:00
娘さんの横顔を描いた「麗子像」で有名な岸田劉生の実家は、銀座2丁目の銀座中央通りに面したところにありました。現在、地下にメルサの入っている銀座貿易ビルの南半分、地上に花店のある場所になります。地下鉄有楽町線・銀座1丁目駅9番出口すぐですね。
父親の岸田吟香は、明治期にジャーナリスト・実業家として大変活躍した方です!その様子をご紹介いたします。
活躍その①幕末、眼病を患った吟香は、横浜の医師ヘボン博士を訪ねます。ヘボン博士は、今私たちの使っているパスポートの名前のローマ字表記の元を作った人ですが、そこで吟香は、ヘボン博士と共に日本で初めての本格的な和英辞書「和英語林集成」を編纂します!辞書の名前も吟香の命名だとも言われています!!
活躍その②東京日日新聞、現在の毎日新聞で日本で初めての従軍記者として台湾に赴き、その従軍記が大評判になっています!
活躍その③ヘボン博士から編纂手伝いのお礼に与えられた目薬の処方箋で、明治11年に薬屋「楽善堂」を開き、目薬「精錡水」を販売。大ヒットします!家屋の構造上、すすが屋内に溜まり、眼病を患う人が多かった日本にとって大変画期的な目薬でした。それまでは、軟膏で、水タイプの薬は初めてだったからです。
活躍その④吟香は、薬の広告を日本で初めて新聞に出します。新聞に公告を載せれば、売り上げが上がることに着目した日本で初めての人なんですね!!
活躍その⑤吟香は、今で言う福祉事業にとりかかります。楽善堂の楽善をとって明治13年に「楽善会訓盲唖院」を開き、盲人教育にあたっています!!それは、今現在、日本で唯一の国立盲学校「筑波大学付属視覚特別支援学校」に引き継がれています。建設された場所は、現在の築地場外市場近くで、公園内に碑があります。ちなみに、建物の設計は、お雇い外国人として来日、活躍したジョサイア・コンドルでした。
岸田劉生は、このように活躍した吟香の四男として明治24年に生まれています。
昭和4年に銀座を懐古したエッセイ「新古細句銀座通」で、「鉄道馬車の鈴の音を聞きながら、青年時代までをそこで育って来た」と書き出しています。
当時の銀座中央通りは、明治15年に新橋から日本橋で開通した日本で初めての私鉄・馬車鉄道が走っていました。
岸田吟香は、明治38年に72歳でその生涯を閉じています。
[銀造]
2017年9月17日 09:00
名橋日本橋の北詰には、かつて日本橋に魚市場があったことを記す「日本橋魚市場発祥之地碑」と、乙姫をイメージした石像が置かれて、「乙姫広場」と呼ばれています。
「歩いてわかる中央区ものしり百科」には、
『魚河岸は、日本橋と江戸橋の間の北岸にあり、魚を積んだ船は日本橋川をさかのぼって河岸に魚を陸揚げした。早朝から多くの買い物客で賑わい、朝の魚河岸は、昼の芝居小屋、夜の吉原と並んで。「一日で千両がおちるところ」とまでいわれるほど繁盛した。』とあります。
ここから江戸橋に向かって歩くと日本橋川の左岸に、以前ご紹介した「豊年萬福」の手前に、『しまね魚酒場主水MONDO』が、8月29日に開店しました。 島根の食材をメインに扱った、気軽に呑める大衆系居酒屋です 開店前に店内を拝見しました。
日本橋を横目に、盃を交わす。
気安い感じのお店です。
メニューも、日本酒も充実しています。地酒の伝道師がいるお店です。
若山牧水の、「白玉(しらたま)の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり」も良し。
席は50席あるので、仲間たちとワイワイガヤガヤと、楽しく飲むのも良いお店が出来ました。
営業時間は月~金は16:00~23:00、土曜・祝日は15:00~23:00との事で、9月いっぱいは日曜日は定休。10月からは営業時間が変わりますとのお知らせです。
お店の電話番号は、03-6262-7217 です。
[サム]
2017年9月16日 18:00
9月11日、東京管区気象台から、気象庁生物季節観測情報のひとつ「ススキ開花」が報じられました。
平年より2日遅く、昨年より16日早い由。
ススキはイネ科ススキ属の多年生草本。
尾花とも云い、秋の七草のひとつ。秋を象徴し、日本文化の中で重要な草花であり、十五夜の飾り、花鳥風月画や蒔絵などの秋草紋様、薄(ススキ)ミミズクなどの郷土玩具、屋根を葺く材料として重宝されてきました。
箱崎河岸緑道沿いに、永代橋を背景に、ススキが風に戦(そよ)いでいます。
花が開ききる頃には、穂がふわふわと白くなり、銀色に、やがて季節が深まると、黄金色に輝きます。
隅田川の水面を背に、陽を浴び、白銀に輝く様は印象的で、この季節らしい一コマです。
[ジミニー☆クリケット]
2017年9月16日 14:00