「江戸まち歩き」のようなミニ・ツアーでは、タイミングよく開催中の展覧会をご案内するのは難しいけれど、施設には立ち寄らないまでも、会期や見どころをお知らせし、グルナビのように、
「次回、お近くにお越しの際、ぜひどうぞ!」
てな感じにアナウンスするだけでも、お客様には喜ばれるものです。
日本橋でよくやるのは三井記念美術館や熙代照覧ですが、三越さんのデパード催事も要チェック!
現在開催されている岩合光昭さんのネコ写真展に行ってきました。
絵画や一般の美術展と異なり、写真展はいかに高画質とはいっても、すでに複製芸術であって、「図録」や「写真集」で見るのとたいして変わらないと感じる方もいらっしゃるでしょうか。そうともいえるかもですが、等身大(いやそれ以上)で迫る猫フォトには、YouTubeやSNSなどでインスタ映えする「はがきサイズ」にはない、凄まじいド迫力があります。
また、撮影された岩合さんによる、猫たちの内面に寄り添う温かいキャプションの文章が心に刺さるうぅ〜(>_<)
これまでに、もう何度も岩合さんの猫フォト展を拝見しておりますが、毎回、何かしら、心の中にお持ち帰りできる「ステキなメッセージ」を頂き、ニャンコ目線での小さな旅をしたかのような、ほっこりした気持ちが癒しになる。
毎回行われるギャラリー・トークは必見!ネコ旅物語への最高のナビゲーションです(>_<)
岩合さんの話術も、寡黙でありながら雄弁というのか、NHKの新日本紀行のナレーションのような語り口で、聞き手の心を鷲掴みにしてくれます!
そんな気分を、まち歩きツアーの参加者にも提供できるガイディングを目指したいものです。
事前の綿密な準備と、最新の情報収集は特派員ガイドとして重要な作業ではありますが、段取り通り、シナリオど〜りのご案内はかた苦しくて、お客様の心には刺さりにくい。
気のおもむくまま、面白そうな方向に目を向けながら、自由で気ままに歩いている時の、思いがけない出会いにこそ感動がある。
ネットで検索した項目を再確認する「聖地巡礼」もよいけれど、素朴なライブ感、「今ココ!感覚」の復権が求められているのではなかろうか・・・
アタクシの意見としては、「行き当たりばったり感」を、巧みに演出してみたいと考えています。
ちゃんと調べておいたのはミエミエですが、「ア!そういえば、今たまたまこんなのやってますヨ〜」と、お祭りとか催し物、スタンプラリーのフライヤーなどを配布する。
もちろんそれはアドリブではなく、事前に考えられた構成で印象深くプレゼンテーションするのですが、参加者にそれがバレないよう、「わざとらしくない」パフォーマンスで見せるのも、一つの手法だと思います。
アタクシの場合、「わざとらし過ぎる!」とのご指摘をよく賜っておりますが、それは絶対にヒミツです。
猫はコースプランを考えて歩かニャイ。
あのマイペースぶりは最強です。
何考えているのかわからニャイけれど、なんだかとても楽しそう。
アタクシの江戸ブラ歩きのコンセプトは、ネコ歩きから学んだような気がします。
ていうか、実は普段からもう
我が輩は、行き当たりばったり なのである。
あ!そういえば、この日は午前中に、観光協会主催のガイド講習「おもてなし編」を受講していて、それを共有しようとブログを書こうと思っていたのに、その足でたまたま開催中のこれを見てしまい、ニャンとなくこんな内容で記事を投稿しちゃったけど、ニャにか問題ありましたでしょうか?
日本橋三越本店7階にて「世界ネコ歩き2」展は5月14日(月)まで開催中。
アレ? ニャンと今日でもう終わってるんだワン(>_<)
岩合さんの猫写真展は、これからも毎年どこかで開催されていくらしいので、
もしチャンスがございましたら、ぜひご覧になって見て下され〜
*写真の撮影、公開に関しては、主催者、岩合光昭さんのご了解を得ています。
☆ 「三井家伝世の至宝」展(2015年 11月13日付記事)
↓ ↓ ↓ ↓
☆ おいしい観光