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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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夜も輝く中央区:「マイ夜景スポット」を見つけよう!

[Hanes] 2019年2月11日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
「中央区の夜景」と言ったら、皆さんは何を思い浮かべますか?
中央区の夜景八選や晴海ふ頭からの景色等、代表的なものが挙げられるのではないでしょうか。

しかし、夜景としてはあまり有名ではなくても、中央区にはつい写真に収めたくなる
夜ならではの輝きで魅せるスポットがたくさんあるのです
その中から、今回は最近撮影した4スポットをご紹介します。

【建物編】
■PLUSTOKYO
昨年11月にキラリトギンザの12F/RFに華々しくオープンした「大人の社交場」
STEVE AOKIやR3HABといった世界的人気DJもパフォーマンスを行う等、
東京2020に向けたナイトタイムエコノミーの創出ともなる話題のスポットです。

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DJというとクラブのイメージが強いかもしれませんが、
PLUSTOKYOにはレストラン、バー、ギャラリーもあり、
少し贅沢なブランチも提供する等、昼夜問わず様々な用途で楽しむことができます

私はまだ行ったことがないのですが、中央通りで人目を引くこちらのフロアは、
写真の通り、間違いなく夜ならではの輝きを見せてくれています

■パークシティ中央湊 ザ タワー(2017年11月竣工、地上36階建て)
近年、湊の再開発が進み、タワーマンションが増えつつあります。
その中でもひときわ目を引くのが、こちらの特徴的な形の屋上
調べてみたところ、ここにはスカイガーデンがあり、
周りに高い建物がない分、非常に開放感のある空間になっているそうです

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ここから一度、中央区の夜景を眺めてみたいものです。

【橋編】
■高橋
亀島川に架かる橋の中にも、夜は素敵にライトアップされる橋があるんです

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ブルーにライトアップされた橋も見所ですが、川面に注目してみてください
周囲には、灯りがついていないビルが多いにもかかわらず、
川に映るのは、「地下帝国」を思わせるようなブルーとホワイトに輝く幻想的な風景...
ついつい想像が膨らみますね

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■南高橋
中央区内の橋の中で、デザインがお気に入りの橋の一つです。
橋の一部を被写体にすると、少しだけ海外で夜撮影したような写真に仕上がります

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中央区内には、キレイな夜景が見られる場所がたくさんあり、そのような場所は既によく知られていますが、
目線や見方を少し変えるだけで、それらとは別に、夜輝く素敵な場所が見つかるはず
退勤時や夜の観光時に、ガイドブックに載っていない「マイ夜景スポット」を探してみてはいかがでしょうか


 

 

シドモアが見た中央区(1)鰻は時代と国境を超える

[Hanes] 2019年2月 9日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
あっという間に2019年の最初の月、そして節分が過ぎ、立春となりました。
北陸地方では随分と早い春一番が吹き、中央区にも春の足音が聞こえ始めてきたのではないでしょうか

時代を経るにつれ、先日先輩特派員ジミニ―☆クリケットさんがご紹介していた二十四節気を意識する方は減ってきているのではないかと思いますが、
立春の前の約18日間のことも、「土用」と呼ぶことをご存知でしたでしょうか?
「鰻を食べる土用の丑の日は夏だから、夏のことじゃないの?」と思いがちですが、
実は立春、立夏、立秋、立冬の前、つまり年に4度巡ってくる季節の変わり目ともいえる期間のことを指します
それらの期間には皆さんご存知の通り丑の日があり、鰻、うどん、梅干しのように、
「う」のつくものを食べて栄養を摂り、体調に気をつける風習がありますよね。

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それでもやはり夏のイメージが強い土用、丑の日、「う」のつく食べ物ですが、
今ちょうどインフルエンザが流行しているということで、
体調を崩されている方に少しでも元気になっていただければという意味も込めて、
今回は現代日本人とは異なる視点から見たをテーマにしたいと思います

時は 1885年...銀座に日本初の電気灯が点灯して3年後のこと...
後にワシントンの桜並木を実現した人として知られるアメリカ人女性、エリザ・R・シドモアが日本の土を踏みました。
(名前をクリックすると、ナショナルジオグラフィックのサイトに移動します。)
中央区を訪れた際の見聞を含む『シドモア日本紀行』には鰻料理に関する記述(pp. 129-130)があり、こう書かれています

「見栄っ張りには向かない肩の凝らぬ午餐会といえば鰻料理のパーティーです。日本のホストは、仲間の午餐会同様、外国の友達も楽しませてくれます。エドウィン・アーノルド卿〔英国の詩人〕も、料亭"ゴールデン・コイ"での鰻重のおいしさを褒め称えています。このようなおいしい鰻料理は、ほかの茶屋でも楽しませてくれます。料理屋に入ると、客は全員水槽へ案内され、綺麗な水の中で鰻がのたくるのを確認し、真剣に好みの獲物を指示します。まるで籤引きのように不確定にも見えますが、長い包丁を手にたずさえて見守る板前は客の選定を素早く了解し、のたうつ生け贄をぐっとつかまえ、台所にある首切り台[俎板]へと、かどわかします。」

ここからは、鰻は100年程前もごちそうでしたが、今よりもカジュアルな料理だった様子が見て取れます
そもそもうな丼の前身である「うなぎめし」は、文化期(1804~1818年)頃に中村座の金主大久保今助の工夫により生まれ、
葺屋町大野屋が売り出すと、瞬く間に江戸の人気料理になったと言われています

「鰻料理の午餐会は鰻スープ[肝吸い]から始まり、黒鰻白鰻が交互に出され、要望に従いいくらでも新しく注文ができます。鰻は平らに裂かれ短い断片に切られて、炭火で焼かれます。黒鰻と呼ばれる代物は本来こげちゃ色ですが、焼かれる前に醤油に浸すので、そういう色具合になり、白鰻の方は醤油なしで焼かれたものです。雪のような御飯と食べる鰻丼は、人前に供される最高においしい食べ物です。大勢の外国人、とりわけ真価を認めるかの英国詩人は、この卓越した美味に賛辞を惜しみません。河岸にある茶屋[京橋(中央)区霊岸島の大黒屋]では、鰻料理コースを待つ間、手品師や舞妓による楽しい演出で日本の歓待を最高に盛り上げます。」

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ここからは、当時から肝吸いが提供されていたことや、鰻は海外の方にも人気の料理だったことが分かります。
また、先輩特派員CAMさんが以前ご紹介した霊岸島大黒屋にも言及されています。
(霊岸島は俗称「蒟蒻島」と言うそうです。美味しそうな響きですが、由来が気になる方はCAMさんの記事をご覧ください
残念ながら、この鰻屋さんは今は残っていませんが、当時は海外の方へのおもてなしも素晴らしかったようですね

19世紀初めには土用の丑の日に鰻を食べる習慣が広まったとされていますが、
鰻は日本人のみならず、海外の方も美味しいと思えるものだったようです。
そして時代を経た今、21世紀を生きる私たちにとって、鰻はちょっと贅沢な食べ物として愛されています。
よってタイトルにある通り、「鰻は時代と国境を超える」と言えるのではないでしょうか

中央区内には五代目 野田岩さんのように、江戸時代から続く老舗の鰻屋があります。
夏の土用にはまだまだ早いですが、今のうちからこだわりの鰻屋さんを探してみるのもありではないでしょうか

【参考文献】
エリザ R. シドモア(著)/外崎克久(訳)『シドモア日本紀行』(講談社、2002年).

【類似記事】
「中央区×スペイン」(2)~ロドリゴの見た日本橋~

 

 

バレンタインまでもう少し!中央区内ハートスポット6選

[Hanes] 2019年2月 8日 14:00


こんにちは。新人特派員の(ハネス)です
銀座や日本橋の百貨店を覗くと分かる通り、バレンタインデーが近づいてきました!
普段なかなか買えない海外のチョコをはじめ、可愛いスイーツが店頭に並んでいます。
近年では女性が自分用にちょっと贅沢なチョコを買う傾向が高まりつつあり、
チョコのバリエーションがますます豊富になっているような気がします

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(松屋銀座8Fにて購入。女子好みの王道で、インスタ映えも◎)

中央区内には美味しいチョコのお店が多く、ご紹介しきれないので、
今回は少し見方を変えて、老若男女問わず楽しめる中央区内のハートスポットをご紹介します。
インスタ映えはもちろんのこと、訪れたら幸せになれるかも!?

■銀座エリア
・GINZA SIX屋上庭園(銀座6-10-1)
特派員デビュー後最初の記事でもご紹介しましたが、
ハートは屋上庭園からも楽しむことができます(どこにあるでしょうか?)
知られているようで実はまだあまり知られていないハートスポットです

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【関連記事】
Hanes「春は銀座で恋愛祈願!」

・天賞堂銀座本店(銀座4-3-9)
皆さんご存知の通り、こちらのジュエリーショップの角には、可愛い天使がいます
こちらは1997年の天賞堂リニューアル時に設置された、彫刻家山田朝彦氏の作品です。
特派員の先輩方も度々ご紹介してきたように、季節によってサンタ帽をかぶる等、
日本人にとっても、海外の方にとっても、格好のフォトスポットとなっています

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(見慣れた天使になっても、近くを通るたびに写真を撮ってしまいます。)

さて、そんな天使ですが、何をお持ちかご存知でしたでしょうか?
勘の良い方はなんとなく想像がつくと思いますが、そうです。ハートの矢なんです!
「頭をなでると恋が成就する」という話を聞いたことがあるので、
頭をなでるついでにこちらのハートもチェックしてみてくださいね

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(天使の頭は、多くの人になでられてきたことを物語っています。)

【関連記事】
ジミニ―☆クリケットさん「『DESTINY鎌倉ものがたり』と天賞堂」
朱房の十手さん「春とはいえ寒くない?」

・中央通り(銀座通り)
実は、銀座のメインストリートでもハートが見られるようになりました!
その正体は、街路樹「カツラ」の葉です
残念ながら今の季節は見られませんが、暖かくなったら見に行きたいと思います。

【関連記事】
佃のうさこさん「銀座通りの街路樹が『カツラ』に」
ジミニ―☆クリケットさん「銀座中央通りの街路樹植替え」

・地名看板(今回は、代表して銀座3丁目の写真を使用します。)
こちらは見つけたらちょっと嬉しい「隠れハート」です
少々無理やり感があるかもしれませんが、見つけられましたでしょうか?

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答えはこちらになります!

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この他にも、何度も横を通っているあんな場所やこんな場所にも、ハートが隠れているかもしれません

■築地エリア
・築地本願寺(築地3-15-1)
意外かもしれませんが、こちらにも「ハートのようなもの」があるんです。
それがこちらで、本堂を含め敷地内の随所に見て取れます。

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さて、あえて「ハートのようなもの」と書いた理由ですが、
実はこれ、ハートではなく、「猪目(いのめ)」と呼ばれるもので、
古来より魔除け招福の意味合いで神社仏閣等に用いられてきました

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そして「猪目」という名前ですが、文字通り「いのししの目」に由来します。
今年は亥年なので、神社仏閣訪問時に猪目を探してみてはいかがでしょうか

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■晴海エリア
・晴海ふ頭
私はまだ見に行けていないのですが、こちらには連なるハートが見られるスポットがあるそうです
それが、先輩特派員五月雨ジョージさんがご紹介していた、自称「幸せを呼ぶパワースポット」
これはインスタに載せたくなります
詳しくは五月雨ジョージさんの記事をご覧ください。

さて、ハートスポットを6ヶ所ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「ここ、行ってみたい!」と思える場所が1つでもありましたら幸いです。
バレンタインの季節だからこそ、百貨店に買い物をしに来たついでに、
中央区内でハートスポット巡りをしてみませんか

 

 

オープンから2週間!面白い仕掛けが絶えないTSUKIJI DELI

[Hanes] 2019年1月28日 14:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
先日、今月中旬にご紹介したTSUKIJI DELI 築地路地裏店さんを再訪しました。
11日のグランドオープンから2週間...何か変化はあったのか気になっていたのですが、
なんと、「この短期間で!?」と驚くほど、充実したお店に変化していました

中央区好きさん要チェックのレア品から、ついつい皆に話したくなるニュース等、
築地をますます活気づける仕掛けと話題づくりもバッチリ
今回は、日々進化しているTSUKIJI DELI築地路地裏店さんの"今"をお伝えします!

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■新しいメニュー・商品が仲間入り
前回ご紹介した時から、ローストビーフおにぎりが2種類増えました。
写真にある通り、「吉岡屋 たかなづけ」、「秋山商店 まぐろぶし」が仲間入り
たかなづけやまぐろぶしとローストビーフの相性はいかに!?
前回の美味しさが記憶に残っているので、期待が高まります。

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(若干傾いたお写真ですみません

そして、看板の「酒粕ミルク ましろ」と「ローストビーフおにぎり(RBO)」に加え、
遠方からお越しの方にお土産としてもご購入いただける牛すじカレー味噌煮込等、
新しいメニューやお持ち帰り用お土産ギフトが続々と増えてきているようです

個人的に気になっているのが、2月4日(月)から販売開始予定の店長おすすめお得セット(毎日限定30セット)
舟皿にのった本日のおにぎり3種、豪華すぎませんか
新メニューとなる酒粕ミルクスープがどのような味わいなのか気になるとともに、
この冬チェックしたい築地のあったかメニューになるのではないかと思っています。

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■写真を撮りたくなる内装に
2週間でパワーアップしたのは、メニューだけではありません!
真っ白だった壁が、今では可愛らしいデザインになりました
訪問記念の写真撮影にもちょうど良いロゴや、

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ローストビーフおにぎりの背景にして、インスタ映えを狙いたくなるこんなものまで!

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今回はお店の方もお好きだとおっしゃっていた「酒粕ミルク ましろ」のごま(アイス)をいただき、
どうにかこうにか可愛い写真が撮れないか自分なりに試行錯誤した結果、
牛に酒粕ミルクを飲ませるというちょっとユニークな写真が撮れました

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今回いただいたごまは、香りは甘酒のようなのですが、見た目と味はごま
ポイントは、ごまの風味はありながらも、しつこすぎず飲みやすい仕上がりになっていることですかね。
上品な黒ごまプリンが飲み物になった感じで、まさに「飲むスイーツ」!
抹茶、ごま、きなこのスイーツ系は、それぞれの風味を楽しむためにも、アイスでいただくのがオススメのようです

■公式LINE
前回もご紹介させていただきましたが、公式LINEでも旬な情報が発信されています。
今なら友達登録した方にこちらのつきじ 缶バッジをプレゼント中

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「あー、缶バッジね」と思われた方!実は、たかが缶バッジ、されど缶バッジな事実があるんです
なんとこの缶バッジは、築地市場がまだプロの仕入れの場だった約20年前に、一般客を呼び込むためのイベントで渡した記念品なんです
ちょっとしたレア感があってほしくなりませんか?

また、そのイベント時にはキリンキャンペーンガールとして米倉涼子さんが来ていたというのだから驚きです!
こちらの缶バッジはなくなり次第終了なので、気になる方はお早めにどうぞ
(缶バッジのデザインのつきじマークは、築地場外市場全図にも載っています。)

■ついにテレビ番組に登場
これまでに、新聞、ラジオ、オンラインニュース等で取り上げられてきたTSUKIJI DELIさんですが、
ついにテレビ番組にも登場することになったそうで、詳細は以下の通りです
2019年1月30日(水)20:15~20:43 探検バクモン(NHK)

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お時間のある方はぜひチェックしてみてください!

面白い工夫や取り組みが光るTSUKIJI DELIさんには、また来たくなるようなワクワク感があります。
今後の進展も楽しみで、目が離せません
アクセスや営業時間につきましては、こちらの記事をご覧ください。
また、お問い合わせは、03-6264-0063までお願いいたします。

 

 

不思議なマーク「不」を探して三千里

[Hanes] 2019年1月25日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
皆さんには、まち歩きをする際についつい見てしまうものってありますか?
行列のできるお店、ショーウィンドウ、道端の花、道行く人等、色々あるかと思います。
私はというと、以前話題にした送水口(前編後編)の他に、
地図作成や測量の際に用いられる基準点(特に三角点水準点)もついつい見てしまいます。
登山をする方の中には、山頂で三角点を見かけた方もいらっしゃるかもしれませんね

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そのような全国に数ある三角点と水準点の中でも私が特に好きなのが、
几号水準点(きごうすいじゅんてん)と呼ばれるものです!
この水準点は、日本全国を見ても数が限られており、なおかつ大都市に偏って残っています。
特徴は、漢字の「不」に似たマーク。
通常の水準点と異なり、これが水準点ですといった分かりやすい表示はなく、
思いがけないところにひっそり存在している知る人ぞ知る不思議なマークなのです

タイムドーム明石での郷土天文館サポーターの方々による水門に関する展示では、
なんとこの几号水準点も紹介されており、
本ブログでは、先輩特派員の朱房の十手さん巻渕彰/写楽さいさんも取り上げていました。
中央区には几号水準点が1箇所、そしてそれに関する場所が1箇所あるので、
今回は区外で見られる例も交えながらご紹介をしたいと思います

■几号水準点との出会いと不思議な縁
英国在住の方のご厚意で、とある古い教会に連れて行っていただいた時のこと...
外壁に刻まれた不思議な「不」マークを見つけました。
最初は悪戯か日本でいう石垣の刻印のようなものだと思い、気に留めていませんでしたが、史跡を訪れる回数が増えるほど見かける機会も増え、
これには何か意味があるのではないかと気になり始めました

それから約1年後、世界遺産に登録されている街の大聖堂でボランティアガイドを始めた際、
偶然にもその教会のドアの下の方にひっそり刻まれている同じマークを発見しました!
すかさずボランティアリーダーに確認したところ、不思議なマークの正体は、
日本でいう几号水準点だということが分かりました

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(上段:出会いの几号水準点、下段:ボランティア先の几号水準点)

■几号水準点・三角点巡り in 英国
それ以降、切手や記念硬貨を収集するが如く几号水準点や三角点の写真を撮って歩くようになりました。
歴史的建造物にはマークが刻まれているだけですが、
新しい建物や山・丘の頂上には、ナンバリングされたプレート(現地ではFlush Bracketという)が設置されていることに気づき、
プレートにあるOSBMは、Ordnance Survey Bench Mark(英国陸地測量部水準点)の略だと知るようになりました。

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■几号水準点巡り in 日本
そして帰国後、日本にも少ないながらこのタイプの水準点があるという話を聞きつけ、
出張の機会を利用し、最初に向かったのは大阪城。
半分隠れていたのは残念でしたが、無事に見つけることができました。

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続いて都内の例を見るべく、日比谷公園にある心字池のそばの平たい石や
烏帽子石に刻まれているもの、皇居内に残るもの見に足を運びました

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■几号水準点 in 中央区
前置きが長くなりましたが、中央区にも1つこの水準点が残っているということで向かった先が...
安政4年(1857)*に建てられた一石橋迷子しらせ石標
(*Hanes流覚え方:嫌(18)だ、こ(5)んな(7)迷子。安心せい(安政)よ(4)。ここで見つかる

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下の方にひっそりと刻まれているので、お近くに行かれた際にはチェックしてみてください

タイムドーム明石の展示解説によると、明治初期の水準標石は英国式インチが採用され、
横棒が標高を示す「不」字形の几号水準点を石柱、道標、灯篭、鳥居等に付したそうです。
そして後に、測量事業がドイツ式に移行し、1891年に「霊岸島新点・交無号」(水準路線の交差点0号という意味)が設置されました。

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現在中央大橋のそばにあるものは、2006年に移設されたものだそうです

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このように、中央区内では水準点の発展史の一部を追うことができます。

■几号水準点に興味を持たれた方へ
測量の日(6月3日)の前後に開催される国土地理院主催のイベントでは、
憲政記念館の敷地内(陸地測量部跡)にある日本水準原点が一般公開されます。
日本の高さの基準となっているものを間近で見る貴重な機会です

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このイベントでしか聞けないような興味深い話もあるので、
水準点に興味を持たれた方は、ぜひこちらにも遊びに行ってみてください。
区内にある交無号についての理解が深まるかもしれませんよ

 

 

身延別院耳寄り情報(2)家紋が語る意外な事実

[Hanes] 2019年1月22日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
突然ですが、NHK大河ドラマを見ているという方はいらっしゃいますか?
始まったばかりの「いだてん~東京オリムピック噺~」の初回では、
日本橋等、中央区に関する場所も登場しましたね

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(橋洗い時に撮影。)

私は世界史専攻ですが、過去に2度だけ全部通してみた大河ドラマがあります。
それが、「功名が辻」と「おんな城主 直虎」です。
特に後者には知らず知らずのうちにハマってしまい、
静岡県や群馬県まで、井伊家ゆかりの地を見に行ってしまいました

井伊家というと、やはりかの有名な『関ヶ原合戦屏風』にも描かれている
井戸の「井」を示す替紋の井桁ではないでしょうか。
また、定紋に見られるも有名ですよね。
そんな井桁と、似たような橘を組み合わせた紋章が、身延別院の随所に見られることに気づき、「井伊家とつながりがあるのだろうか?」と気になり、早速調べてみました。

まず分かったことは、井桁に橘の紋章は、日蓮宗の寺紋だということです

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訪問時の写真を見返してみても、お賽銭箱から瓦まで実に様々なところにその寺紋が配されていることが確認できます。

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そして気になる寺紋の由来ですが、これまた諸説あります。
比較的知られている説が、日蓮聖人の5代前の祖先が井伊家の出であるというもの。
もう一説が、日蓮聖人誕生時に湧き出た泉にちなんで井桁と、聖人の大好物であったといわれる橘を合わせたものだというものです。
ここではどちらの由来が正しいかを断言することはできませんが、思いがけないところに井伊家との意外なつながりを見つけ、
「やはり紋章は面白い」と再確認することとなりました。

さて、2回にわたり身延別院の油かけ大黒天と寺紋をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
七福神巡りをされている方や歴史がお好きな方に、「一度行ってみたい」と思っていただけたら幸いです。

【参考文献・ウェブサイト】
レファレンス協同データベース「日蓮宗の寺紋は井桁に橘のようだが、日蓮宗である中山法華経寺や、その末寺の清寿寺(市川市妙典3)は、桔梗の寺紋を使っている。理由を知りたい。」

 

 
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