[坂の上のねこ]
2011年8月31日 09:00
先日のブログでご紹介した相生の里では、総合施設長の外山さんの「地域の人たちとのつながりを大切にしたい」との思いから、TSUKUDAベーカリーのおいしいパンの販売の他にも、様々なイベントが開催されています。
そのひとつ、「あいおい古本まつり」に行ってきました。場所が地元だけに、学校のバザーのようなこじんまりした古本交換会のようなものを想像して行ったのですが、実際にはとても本格的な古本市でびっくり!都内の個性的な古本屋さんたちが集まった、質・量ともに充実した古本市となっていて、近所でこんな古本市を楽しめるなんて!と本好きの夫と共に嬉しい驚きの声を上げました。
(写真左)スカイブルーの爽やかなのぼりが目印
(写真中・右)会場の外にも中にもたくさんの本が並んでいてわくわく
寺田寅彦全集全17巻を1000円で購入。掘出し物にほくほく
主催は「あいおいブックラボ」という団体。企画・準備など、きっととても大変だと思うのですが、会場のスタッフの方々は皆さん楽しそうに運営なさっていて、「本が好きな人たちによる、本が好きな人たちのためのイベント」だということが伝わってきました。
とてもすてきなイラストの案内状
会場では、古本の販売の他、講演会、トーク、ワークショップ、ライブなども行われています。
テラスには朝顔の緑のカーテン。運河を眺めながら、おいしいパンを食べて、緑のカーテンに涼を感じつつ、買ったばかりの本を開く・・最高の時間ですね。
相生の里の次回のイベントは、9月10日に行われる「東日本大震災チャリティーイベント・あいおい納涼市」です。邦楽ワークショップ、みらいみんようライブ、学生プロレスのチャリティーマッチ、インチキ手廻しオルガン(って何かな~?)のオグラライブ、古本市とこれまた多彩な顔ぶれ。ぜひぜひ皆さん参加しましょう~!
[坂の上のねこ]
2011年7月30日 10:30
佃はカフェが少ない地域です。新しい店舗の工事が始まるたび、近所の友人と「カフェができるといいね」と話すのですが、なかなか・・。佃公園~パリ広場~石川島公園と、よい散歩コースに恵まれた佃だけに、おいしい軽食と飲み物を楽しみながら、気軽に休憩できる場所があればなあ、といつも思っていたところに登場してくれたのが、TSUKUDAベーカリー。
TSUKUDAベーカリーは、相生橋の中央区側のたもとの東側にある「相生の里」で、土曜日と月曜日(注)に営業しているパン屋さんです。「相生の里」外山施設長さんの「施設利用者の方の生活利便向上を図るとともに、地域の皆様と施設利用者の方々の交流の場を広げたい」という思いからオープンしたそうです。
清澄通りを門前仲町に向かって行くと、右手にのぼりと看板がたっています。
石川島公園の標識も目印になりますね。
お店の雰囲気はとてもフレンドリー
もともと、お菓子職人さんだった方が作っているパンということで、クリームパンの人気が高いようですが、他のお惣菜パンも種類が豊富で見た目も工夫されています。私のおすすめは、ごぼうとカニサラダが入った「ヘルシーサラダパン」と「じゃことチーズのパン」。じゃことチーズがこんなに合うとはびっくりのおいしさでした。
おいしそうなパンがたくさんあって、目移りします。
常時なんと40種類くらい(!)用意されているそうです。
飲み物は、コーヒー、アイスコーヒー、ザクロジュース、トロピカルフルーツのジュース。
TSUKUDAベーカリーでは、買ったパンを外のテラス席で食べられます。
リゾート風のテーブルとイスに座って、豊洲運河と春海運河を眺めながら、
風に吹かれてのんびり食事できるなんて、嬉しい限りです。
運河の水と緑のカーテンのおかげで、テラス席はいつも心地よい風が吹いています。
大きなパラソルのおかげで日焼けの心配もなし。
ワンちゃんも歓迎だそうですから、お散歩途中の休憩にもおすすめです。
タイミングがよければ、松本零士氏がデザインした水上バス「ヒミコ」が通り過ぎるのをテラス席から眺めることもできます。
(注)基本的には土曜と月曜の10時半~2時か3時ごろまで(商品が売切れるまで)
の営業ですが、次回の営業日をポスターで確認することをおすすめします。
[坂の上のねこ]
2011年6月30日 08:30
梅雨時の鬱陶しい毎日、外を歩くのはちょっと・・という方も多いかもしれません。そんなときはぜひ、雨の心配のない屋内で楽しいお芝居を鑑賞しましょう!
Dry Sense Of Humourがたっぷり堪能できる英国のダークコメディー「庭園のすべて」なら、湿った梅雨空をカラっと乾かしてくれそうです。
「庭園のすべて」
シアタージャパンプロダクションズ公演
ジャイルス・ブルック原作 高瀬一樹 翻案・演出
エドワード・アルビーの初期の代表作"庭園のすべて"(ブロードウェイ1967年初演)の元になる、イギリスの作家ジャイルス・ブルックによる台本を翻案し、上演します。
大都市の中流階級の家庭の女たちの売春という、センセーショナルなトピックを扱いながら、シチュエーション・コメディーのような軽妙なスタイルで描かれた、ダーク・コメディーです。
椅子を改装し、70席とさらに密になったMAKOTOシアター銀座の空間で、若い夫婦たちの悩める決断がもたらすトラジック・コメディーをご覧下さい。
公演日時: 6月 29日 7:30PM
6月 30日 2PM 7:30PM
7月 1日 2PM 7:30PM
7月 2日 2PM 7:30PM
7月 3日 1PM 5:30PM
場所:マコトシアター銀座(http://www.makototheater.com/)
チケット:一般3800円 学生2500円
お申し込みはFAXまたはE-mailでどうぞ。
FAX: 03-5468-6462
E-mail: kazkit098@gmail.com(高瀬一樹)
[坂の上のねこ]
2011年5月26日 16:30
今年の2月末~3月初に、月島図書館で、佃・月島に縁のある文化人たちの資料を展示した「月島図書館所蔵資料展」が開催されました。現在もその一部が図書館内に展示されていますので、本展を見逃した方はぜひいらしてみてください。
銀座を始め、東京の風景スケッチで有名な小川幸治さん(湊生まれ・学生時代に月島の長屋に下宿)の色紙
(左)昭和世代には特になつかしい佃公彦さん(昨年、木挽町病院にて永眠)の色紙
(右)中央区の子供用図書館バッグは佃さんのイラスト入り(大人の私も欲しい!)
(左)南伸坊さんは、著書「ご町内の皆様」に、結婚後月島に住み、その後晴海に移ったことを綴っています
(右)木村荘八さんは日本橋生まれ。海水館に滞在していたこともあるそうです
(左)私は佃に越してきて間もない頃、四方田犬彦さん('88~'94年に月島の長屋に在住)の「月島物語ふたたび」を月島図書館で借りてきて、夢中になって読みました。ちなみにこの色紙には描かれているねずみ男の生みの親、水木しげるさんもかつて月島(現・勝どき5丁目)に住んでいたそうです
(右)月島に住んでいたことがある石田衣良さんの「4TEEN」には、月島に住む14才の少年たちの姿が描かれています(月島図書館でこの作品を読んだときの私は、登場する少年たちの年齢を合計したくらいの年でしたが・・)。
月島の古書店・文雅堂で住み込みで働いていた出久根達郎さんの「佃島ふたり書房」も、私は月島図書館で借りて読みました。
このミニ展示は6月に入ってからもしばらく見られるそうです。正確な展示期間は月島図書館(03-3532-4391)にお問い合わせ下さい。それにしても、私は月島図書館のおかげでこれまでいろいろな佃・月島関係の本を読んできました。いつもお世話になり、ありがとうございます!
[坂の上のねこ]
2011年4月14日 10:30
都内の桜が満開となったとたんに吹き荒れた、春疾風(はるはやて)と雨。
それでも開いたばかりの花たちは、しっかり踏ん張って枝にしがみついていました。
そして穏やかな一日となった日曜日、佃公園~パリ広場にはたくさんのお花見客が訪れました。
佃公園とパリ広場を比べると、開発された時期の差が桜の樹の大きさに表れています。
(左)佃公園、(中央)パリ広場、(右)川向こうの新川公園
数ある桜の種類の中で私が一番好きなのは、白い花と爽やかな緑の葉が清々しい大島桜です。
佃島小学校の入り口の大島桜
普段は下から見上げたり遠くから眺めたりすることが多い桜の花ですが、上から見ると花房がまあるい輪のようで、また違った表情を見せてくれます(写真は我が家の真下に見える佃公園の桜)
[坂の上のねこ]
2011年3月28日 08:45
昨年9月のブログ記事でご紹介した、リバーサイド・オータムフェスタの抽選会で当たった「東京水辺ライン」のチケットを利用して隅田川クルーズを体験してきました。本当は桜が咲くのを待ってから・・と思っていたのですが、使用期限が迫ったこともあり、ひと足早いお花見クルーズとなりました。
私たちが選んだのは「両国・お台場クルーズ」コース。越中島から乗船して、聖路加ガーデン前→浜離宮→お台場海浜公園→浜離宮→聖路加ガーデン前→越中島→両国→桜橋→両国とぐるっと一周します。
他にも様々なコースがあり、季節によって臨時船もあります。詳しくは東京水辺ライン のウェブサイトをご覧下さい。
私たちが乗船した「さくら」
行きのお台場までは、暖かい船内でのんびり。ゆったりした座席は心地よくて、思わず居眠りしそうに。帰りは写真を撮ろうと、寒さをこらえて船上デッキに出ました。
ご存知レインボーブリッジ。橋を支える左右ふたつの主塔の間の距離は、根元の部分よりてっぺんの部分の方が11ミリメートル広くなっていますが、これは地球が丸いからなのだそうです。スケールの大きさを感じますね。
(上)勝どき橋、中央大橋、清洲橋と、上流に向かっていくにつれ、スカイツリーがだんだん大きく見えてきます。
(下)桜橋ではこんなにも間近に
途中、たくさんの橋の下をくぐりました。そのうち、駒形橋、蔵前橋、厩橋の3つは、関東大震災後の復興計画の一環として建設されたそうです。この時期、隅田川には他にもたくさんの橋がかけられました。東日本大震災から2週間あまり。復興までの道のりは困難ですが、90年前の人たちが大震災のあとにこうしていくつもの橋をかけたことを知り、「明日に架ける橋」という曲を思い出しながら、青空にそびえるスカイツリーを見上げていました。