[織衣舞]
2013年9月 4日 16:00
九月の演舞場は、昼夜ともに幸四郎丈の悪の華がみられる。 そして昼夜ともに頭を丸
めた僧侶の役どころである。 昼の部は 「河内山」、 夜の部が 「不知火検校」 である。
「河内山」 は仁左衛門丈や吉右衛門丈も演じられるが、夜の部の 「不知火検校」 は
昭和52年2月に新橋演舞場で 十七世勘三郎丈が上演されて以来となるそうです。
「不知火検校」 は桁違いの極悪人で、 強請・殺人など 悪事の限りを尽くし 師匠の不知
火検校をの殺害を手引きして盲人の最高位である検校に上り詰める。 不気味なほどに極
悪な按摩さんを 幸四郎丈が憎々しく、そして悪の持つ輝きを魅力的に演じておられます。
目の化粧もうまく雰囲気がでていますし、 なにより役に徹していらっしゃいます。 歌舞伎
以外の舞台の経験も上手くいかされて なんとも渋い、いい男で演じていらっしゃいます。
男の華をごらんになられてはいかがでしょうか。
この舞台では坂東三津五郎丈が 「元禄忠臣蔵」 や 「馬盗人」 をおやりになる予定で
たが、膵臓に腫瘍が見つかり 入院加療のため 代役となっています。
[織衣舞]
2013年8月11日 14:00
この夏、話題の "甘酒"。 ここ人形町 甘酒横丁の老舗のお豆腐屋さん
"双葉" での売れ行き商品に 店先でいただける "甘酒" があります。
猛暑のこの夏 夏バテ対策として 愛飲される方も多いとか。
一杯¥200 でおいしいです。
でも夏の今 なぜ甘酒? 甘酒って冬のものでは?と思われる方も
多いのではないでしょうか。
甘酒には ①「飲む点滴」といわれる・・・天然のビタミン・ミネラルが豊富
②お腹の元気・お肌を整える 「ジャパニーズ・ヨーグルト」
③ダイエットにうれしい 効果があるようです。
これだけ暑いと 元気な人でも熱中症になりかねない ですからね。
対策の一つに見直されては いかがでしょうか。
(双葉 中央区日本橋人形町2-4-9)
[織衣舞]
2013年8月 3日 14:00
8/2~8/27 新橋演舞場において "さくら橋"が上演されています。
松原敏春 作 齋藤雅文 補綴・演出 です。
出演は 藤山直美 加賀まりこ 市川月乃助 安達祐美
河西健司 石倉三郎 ベンガル 仁支川峰子 さん他 です。
戦後~スカイツリー出現まで 昭和の時代を懐かしみながら物語は展開されていきます。
「明るく強く!一生は波乱万丈 笑いと涙の人情劇」です。
藤山直美さんの 寛美さん譲りの抜群なエンタティーナーぶりを味わってみてください。
3月の歌舞伎以来の演舞場だったのですが、新に「歌舞伎のガラガラ」が設置されていました。
¥300 で上のような グッズ(ハンカチ)がでてきます。6種類あります。
歌舞伎座ができてそちらに行かれる方も多いでしょう。
9月は 幸四郎さん 三津五郎さん 翫雀さん 橋之助さん 我當さん 秀太郎さん
東蔵さん 左團次さんら出演の歌舞伎公演がくまれます。
演舞場も歌舞伎座ができるまで頑張ってくれたのですから 応援したいと思います。
[織衣舞]
2013年7月10日 09:00
甘酒横丁に位置する "岩井つづら店"、お店の前を 何度も何度も通るのだけれど、
私にとって敷居の高いお店でした。 が、 今回思い切って訪れました。
ご主人は岩井良一さんです。 このお店は100年以上たつ老舗です。
若い人の中には「つづら」 を知らない方が増えてきています。 「つづら」は衣料品等を
収納するのに用いられました。
竹かご(佐渡・京都から仕入れ)に和紙(埼玉県小川町産)を貼り、 「柿渋(渋柿から採取
する防虫効果の高い液体)」を2度塗り、「漆(カシュー漆)」を1度 塗布して仕上げます。
「つづら」は軽くて丈夫、通気性は良い、 防虫効果が高く 見た目も美しい です。
このお店で販売されているのは 朱・黒・茶 の3色。 形もいろいろ。 文箱から衣装
箱まで 値段も 9000円 ~ 42000円くらい。 家紋や名前も入れてもらえます。すべて
手作りのため、5~6ケ月後の納品となります。一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
中央区日本橋人形町2-10-1 03-3668-6058
日・祝日 休 9:00~19:00
[織衣舞]
2013年6月13日 09:00
6/12(水) ~ 6/24(月) 日本橋高島屋8階ホールにおいて 「ユトリロ展」が開催
されています。"モンマルトルの画家"といわれたモーリス・ユトリロ(1883 ~ 1955)の
生誕130年記念の回顧展です。
少年時代、家庭の事情からアルコール依存症となり そのリハビリとして絵を描くように
なったのが、この道に入るきっかけでした。その才能は瞬く間に開花し、数々の名作を世
に送り出しました。
その一方で、アルコール依存症の影響や人間関係から 多くの悩みを抱え、絵画表現
のみが自らの魂の救済であったのかもしれません。
ワインを1日 8~10L も飲み 「リトリロ」といわれるくらいになり そして絵をかく。なん
という日々を送っていたのでしょうか。
この展覧会では傷つきながらも純粋な魂を表現した作品70点が展示されています。
[織衣舞]
2013年6月 6日 09:00
2013.5.29 ~ 6.10 日本橋高島屋8階ホールで "美の競演 京都画壇と神坂雪佳"
~100年の時を超えて~ 京都市美術館・細見美術館コレクションより が催されています。
明治から昭和にかけて活躍した、竹内栖鳳や上松松園といった京都画壇を代表する画家
たちと、琳派の継承者であり近代デザインの先駆者として知られる神坂雪佳の作品が紹介
される、まさに美の競演の展覧会です。
近代の名だたる芸術家の作品を所蔵してきた京都市美術館と、琳派など秀逸な日本の古美
術コレクションで知られる細見美術館は、異なる美の世界を京都で発信してきました。
これら2つの作品はこれまで一堂に会することはなかったのですが、かって両者は同時期に
同じ京都で、高島屋さんが扇の要として独自の美術を展開していました。このたび 100年ぶり
に栖鳳・松園ら京都画壇と雪佳が出合います。やはり高島屋さんですね。これができるのは。
当時の画家たちの美意識・溢れる時代のエネルギーを全身で感じることができるでしょう。
お時間のある方は必見の価値ありです。