中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

レトロちっくな看板建築

[みど] 2011年2月25日 09:15

中央区観光協会にも参画している"ホテルかずさや"は明治24年創業という
ホテル業界の中でも草分け的な存在です。
このホテル内にあるレストラン「ニレーヌ」では、中央区のオリジナルカレー
「お江戸旬カレー」を食べることができます。
 ▼「お江戸旬カレー」についてはこちらをご覧ください。
   http://www.chuo-kanko.or.jp/50th/opening/oedocurry.html

さて、今回の情報は"ホテルかずさや"ではなく、その隣に何気なく存在する
レトロちっくな看板建築です。
「看板建築」をご存じない方のために補足しますと、主に東京や関東周辺で
関東大震災後の昭和2、3年ころに建築され、とりわけ商店などで用いられた
建築様式のことを言います。
具体的には、木造2階建てで屋根裏部屋があり、店と住まいが一緒になった
併用店舗となっているもので、前面の壁面は垂直にたちあがって、銅面や
モルタル、タイル張りとなっているものです。建物は通りに面していることが
多いため、軒が前面に出ているということはありません。この前面の平たんな壁
を利用して、自由なデザインを試みたところから、看板建築という名称がつけら
たとのことです。
どこか懐かしさがあって、日本の風情を感じさせてくれる建築様式だと思いませんか。

s-01.jpg

 

 

浜離宮庭園便り 花菜 紅白の梅 ホシハジロ

[ゆりかもめ] 2011年2月25日 08:30

 昨年と同じように今年も菜の花畑が美しい黄色に染まり太陽に輝いています。

そして良い香りが鳥を誘って居るようです。

3月末から4月初めまで次々に花を咲かせます。

菜の花畑の右側にあるサボテンの様な植物は龍舌蘭(リュウゼツラン)です。

メキシコ産で60年~70年に一度、花を咲かせます。

浜離宮では3年程前に花が咲きました。

外国ではセンチュリーフラワーと云うそうです。 

咲く時は一度に大きな黄色い花が幾つも咲きます。

根からテキーラと云う名のお酒を造ります。     2011_0223 菜の花と龍舌蘭 写真0010.JPG

    

      一本の木から白と紅の二色の花を咲かせます。

      2011_0223 紅白の梅 写真0024.JPG     梅園には満開の木が何本もありますが、まだ蕾の固い木もあります。

     これからまだまだ見頃が続き楽しみです。  

       2011_0223 満開の梅 写真0013.JPG      

良く見れば潮入りの池に多くいる見慣れたホシハジロです。

池の中にいる時は小さく見えますが干潮になり水際にスット立つと意外に大きく見えました。

2011_0223 浜離宮の水鳥 写真0039.JPG    

                                    東京都中央区浜離宮庭園1-1

 

                問合せ    03-3541-0200

                開園時間  午前9時~午後5時(入園は午後4時半まで)

 

 

 

 

 

◆中央区 ここに歴史あり<28>~八丁堀にある3つの神社~

[巻渕彰/写楽さい] 2011年2月21日 13:00

江戸期の八丁堀一帯は、与力同心組屋敷が置かれた武家地(大繩拝領地)とともに町人が暮らしていた町地でもあった。そこには庶民信仰の神社が存在していた。現在は天祖神社、日比谷稲荷神社、今村幸(いまむらさいわい)稲荷神社の3社がある。

 

0913_28_110220hacho_jinja.jpgまず「天祖神社」(八丁堀3-6-6、写真上)は宝橋の東南に位置する。江戸期には「伊雑(いそべ)大神宮」とよばれて、『江戸名所図会』にも描かれている由緒ある神社である。現在は祠と由来碑だけが立っているだけで、町内会が管理している。

=関連記事が2011/1/20付読売新聞都民版に掲載

 

碑文の由来によると、「志摩国答志郡伊雑荘の伊勢皇大神宮(伊勢神宮内宮)別宮である伊雑宮を寛永元年(1623)5月上旬、東へ下り武蔵国豊嶋郡江戸日本橋通三丁目へ間口10間、奥行12間の社地を賜わり、間口3間、奥行5間の御社を建立した。その後、寛永10年(1633)6月下旬、八丁堀松屋町(現在地辺り)に300坪を賜わり旧社を取り崩し再建した」とある。

 

『江戸名所図会』には「このところを磯辺横町と呼べリ、土俗、磯辺太神宮」とあり、神社の正月風景を挿絵にしている。元宮の伊雑宮は三重県志摩郡磯辺町に鎮座していることから、「イゾウグウ」とか「イソベさん」とよばれている。名所図会では「伊雑」「磯辺」の表記で、「いそべ」と読みを振っている。

 

つぎの「日比谷稲荷神社」(八丁堀3-28-15、写真中)は高橋の北西側、かつては日比谷河岸とよばれた、亀島川沿いにある。ここも祠と由緒書きがあるだけの神社。

 

由緒書きによると「慶長11年(1606)に江戸城日比谷御門建築のために八丁堀先の干潟を埋築、社殿を造営した。新しい土地の地主神とし祭祀されていたから、この一角は日比谷町と公称されていた。旅人御守護に霊験が篤かったので、江戸へ来た人びとの多くが当神社に泊まってお詣(まい)りしたことで、これを『旅泊稲荷』とも唱え『さばいなり』とよんでいた」とある。

 

3つ目の「今村幸稲荷神社」(八丁堀3-24-11、写真下)は「八丁堀駅」北東側の建物2階に存在する。江戸初期にこの地を拝領した今村家を祀ったのだろうか? 由緒書きもなく、何も掲出されていないので由来は不詳だ。幕末の絵地図にも記載がない。「伊勢屋、稲荷に・・・」といわれるほど、各地、各屋敷に稲荷社が祀られていたようなので、屋敷内稲荷だったのか。

 

「武州豊嶋郡江戸庄図」(寛永9年(1632)?)には、この地は「今村伝十郎」とある。『御府内沿革図書』の延宝年中(1673-1681)図では、幸町と日比谷町を合わせた地に「今村彦兵衛」と記され、元禄年中図では、そこは「幸町」「日比谷町」となっている。もと寺地だった一帯に今村伝三郎の屋敷があり、元禄3年(1690)この屋敷地を公収し、翌同4年に、幸橋外にあった幸町(現・港区新橋辺り)が移ってきて幸町と称された。

 

 

 

東京マラソンコース ウオーキング 銀座から浅草へ

[銀造] 2011年2月21日 08:30

2月19日、銀座~京橋、日本橋の名所旧跡と名店紹介で、楽しく浅草まで歩きました。

そんな楽しいシーンをパチリ! と撮影しましたので、ご報告。 

先ずは、銀座でのスタート風景。目の少し不自由な方も元気に3年連続ご参加。

CIMG7554.jpg

 京橋の親柱、桶町の千葉道場跡、京橋、日本橋の名店をご紹介し名所旧跡を訪ねました。

昨年10月にオープンした、コレド室町にては、日本橋だし場にて、美味しく温かいカツオだし

を楽しみました。 人形町には3時3分前到着。仕掛け時計を楽しみました。

CIMG7555.jpg

 

CIMG7559.jpg

 

 甘酒横丁経由では、亀井堂さんが無料配布のお煎餅を頂きました。

そして、薬研堀不動尊では、弘法大師様尊像、講談発祥の地碑、順天堂大学発祥の地碑

などを拝んで、両国橋の唄を披露したり、浅草橋に入りました。

 

CIMG7562.jpg

この楽しい催し。2月26日は銀座三越から月島でもんじゃを食べるフリーな時間を入れて

設定しています。もちろん、レバーフライもお勧めです。(食事代は各自負担)是非、ご参加を! 

詳細は、下記をクリックしてください。

http://tcgc.5.pro.tok2.com/course/11tokyomarath.pdf

 

 

 

彗星蘭とニチレイフラワー

[まぴ★] 2011年2月18日 16:00

前々回、シルヴァンという彗星蘭を使った化粧品をご紹介しましたが、
その彗星蘭のお話から、ニチレイではお花の事業として、
ニチレイフラワーがあり、彗星蘭の生産販売や、
その他の蘭の種苗の生産や販売をされているというお話を伺いまして、
シルヴァンの金子社長さんからご紹介頂いて、
ニチレイフラワーの清水所長さんに取材させて頂きました。
ニチレイフラワーの事業所は新富町の佃大橋の少し手前にあります。

 

最初に目がとまったのは、事業所のテーブルに飾られていた
ガラスの中のお花でした。
「エバーフラワー」というお花ですが、
プリザーブドフラワーよりも長持ちするドライフラワーで、
日立が宇宙実験室などに利用している真空技術と生化学反応を駆使して開発されたそうです。

ニチレイと日立は同じ系列の会社だったんですね~!

 

RIMG5980.JPG

 

保証期間は1年ですが、所長さんのおうちにあるものは
もう20年も色あせずきれいなままただそうです。

たまたま結婚祝いに頂いたそうですが、「EVER」という名前からも
結婚祝いはもちろん、色んなお祝いで使えそうですね。

 

さすがに大きな物は値段もいいですが、5000円くらいの可愛いものもあります。

 

日立オートサービス・エバーフラワーのホームページ

 

そして、彗星蘭のお話です。
彗星蘭はオドントグロッサムといい、発見されたのは19世紀。
ヨーロッパの貴族や英国王室で親しまれた希少なお花だったそうです。
日本に伝えられたのは、明治35年で、内国博覧会にて大隈重信や酒井忠興が紹介。
そしてニチレイに洋蘭プロジェクトチームが発足されたのは1984年で、
1985年には世界蘭会議に出展もされていたそうです。

彗星蘭には種類もたくさんあってびっくりしました。
化粧品に使われていたのはシルヴァンですが、
私の見た目のお気に入りは「マリーノエル「ベラノ」」という彗星蘭でした。
この品種は07年の世界蘭展日本大賞でレッドリボン賞を受賞しています。

 

ピンクの花でものすごく可愛いのですが、カタログで見ただけなので、
明日から始まる世界らん展日本大賞で実物を見てみたいと思います(*^^*)

 

世界らん展日本大賞の公式ホームページ

 

もちろん、東京ドームでの世界らん展でも、彗星蘭だけではなく、
デンドロビウム、シンビジュームやそれ以外の蘭もたくさん出品されるそうです。
それも、咲ききっていない、蕾が多いもの。家庭で育てやすいものだけを選ばれるそうです。

確かに満開の花は楽しめる時間が短いですし、
花が咲いていく過程が見れると、さらに楽しみも倍増します♪
1株2000円前後で買えるそうです(*^^*)

 

東京ドームの照明は、もともと野球のための施設なので、
カクテル光線(ナイターの照明)というのが使ってあって、
赤やピンクより、黄色や白の花がきれいに見えるそうです。
ちょっとトリビアな豆知識でした(笑)

 

あと、事業所に置いてあった胡蝶蘭が、ちょっと小ぶりで可愛くて、
でも胡蝶蘭なので気品があって、高そうに見えたのですが、
なんと、2本立で送料込み5500円だそうです。プレゼントにもいいですね!

 

RIMG5977.JPG

 

そして、きれいな薔薇のプリザと、
フレッシュベジのレタスとラディッシュを頂きました。

 

 

 RIMG6074.JPG

 

子供の頃からあまり土と縁のない環境だったので、
本当にレタスなんか出来るんかな?と半信半疑な分、楽しみでもあります(*^^*)

 

ちなみに長野に3000坪の彗星蘭の温室があり、10~5月が最盛期だとか。
ホームページで、彗星蘭でいっぱいのハウスの写真が見れます。

所長さんはそのお近くに住み、東京まで通われてるそうです。
蘭展のご準備でお忙しい中、1時間も色んなお話をして下さり
お花を愛する穏和なお人柄の所長さんでした。

 

ニチレイフラワーのホームページ

 

 

358年の伝統と文化を誇る小津和紙

[ゆりかもめ] 2011年2月18日 09:50

 1653年(承応2年)小津清左衛門長弘が伊勢松坂より出府し江戸大伝馬町(現在本社社屋の地)に紙商を開業したのが始りです。

最初は表三間、奥行き二間だったそうですが江戸時代末期には現在の大きさになっていました。

紙と小津の歴史を展示公開する「小津史料館」を本社の2階に開設なさっています。

現在までに東京都中央区登録有形文化財として保存指定を受けた古文書1200余点の内、千点の資料を順次展示公開なさっています。

先ず入口の横にはミツマタ、がんぴ、コウゾが植えてありました。

皆様に伝統文化に触れて頂く為、手漉き和紙体験工房を常設しています。

予約をすれば一般の方や小学生には紙すきの体験もさせて下さいます。

 DSCF3650 小津和紙店 外の道.jpg


                             DSCF3641 小津の屋号.jpg 


DSCF3604 小津和紙店陳列ケース 傘.jpg

 

色紙の上に紙で作った人形等をとても可愛く仕上げています。

赤・白の紙の傘や御雛様を見ていると心が和みます。  


                         DSCF360 筆.jpg      

 

 

和紙には必要な筆の種類もいろいろ用意されていました。  


DSCF3623 将軍家お抱えの鷹匠 2.jpg

 

 

 史料館に展示られている絵ですが

江戸時代の様子が美しい状態で保存されています。 

 将軍お抱えの鷹匠です。

八代将軍吉宗の頃には鷹狩りは大変に盛んになったようです。

このような出で立ちで将軍のお供をしたのですね。 


                   DSCF3620 乗掛馬.jpg 

 

馬の背には荷物180kg(米俵三俵)を上限に両脇に振り分けて積んで居た様です。

余裕があれば人も乗っていたようです。  


DSCF3625 飛脚.jpg

 

 飛脚です。

取次ぎの「問屋」に持ち込めば所在と宛名だけて確実に届けられたそうです。 


                       DSCF3629 鍵つき本棚.jpg             

 

 

東京都中央区有形文化財として登録されています。

鍵つきの棚です。 


DSCF3634 算盤.jpg

 

 

江戸時代の算盤です。

随分、大きいと思いました。


                           DSCF3636  小津の印鑑.jpg      

 

 

印鑑です。

沽券には随分、使われた事でしょう。

沽券・・・・売り渡しの証文、売券。

     「沽」は売るという意味


  DSCF3627 中央区有形文化財.jpg

 

 永代万覚帳・・・1861年(文久元年)

商売、家政等にとって重要と思われた事を書きとめた記録帳


 

小津和紙店では和紙の伝統文化を伝え楽しむ為にいろいろな文化教室を開催なさっています。

古文書 書道、筆カリグラフイー(西洋書道) 絵手紙 アートサイン花押 水彩画 水墨画etc.

、「1日講習会予定表」としても2月から3月、4月にかけて楽しい講座が目白押しです。

日本画 和のモダンアート 和のアロマ 和紙カードケース 写仏 フリーレースetc.です。

1日教室は予定が変わる事もありますので先ず問い合わせて見て下さい。

和紙のお座布団のある部屋は無料で温かいお茶や冷たいお茶のサービスがあり、部屋の片隅では和紙で作られた今年の干支兎が夜空を眺めています。

小津和紙店を訪ねて和紙の世界に浸り江戸時代の頃に心を寄せて中央区有形文化財の見学して下さいね。

      東京都中央区日本橋本町3-6-2

          株式会社 小津商店

              小津和紙(1階)      TEL 03-3662-1184

              小津史料館(2階)     FAX 03-3663-9460

         (紙と歴史的 関わりを物語る文書類 千両箱 文書類の展示) 無料公開

             小津文化教室(2階)     

             小津ギャラリー(2階) 

            開館時間 10:00am~6:00pm 

            定休日  日曜日

                                           http://www.ozuwashi.net/