[佃のうさこ]
2016年10月19日 14:00
先日、特派員rosemary seaさんのブログ記事で、榮太樓總本鋪さんの和菓子教室開催を知りました。ケーキは作れても、和菓子となると材料もなかなかわからない私は、早速、申し込みさせていただきました。
当日は日本橋のたもと本店の喫茶室で、20人ばかりの方々とご一緒にご指導いただきました。本店の明るく広々とした空間と、どこか凛とした空気の流れる中で、日本の良き伝統を知れる経験は本当にまたとないものです。
3種類の生菓子を作りました。和菓子の数ある中でも、生菓子は季節、季節の移り行く自然を描写するもの。日本人ならではの感性と繊細な技術が、小さなお菓子に溢れんばかりです。
一つ目は、さざんか。
「花の少ない晩秋から初冬にかけて咲きだす山茶花の咲き誇る寸前の様子を表現しました」とのこと。
二つ目は、紅重ね。
「秋も深まり遠景の山の落葉樹も赤、黄、褐色に葉の色を変えている様を紅重ねとして表現しました」とのこと。
三つ目は、実り。
「錦玉を塗り本紅色羊羹、黄色羊羹でグラデーションを作り紅葉の型で抜き飾りました」とのこと。
若い女性の職人の方の細い指からは、あっという間に繊細な花びらや紅葉が作り出されていきますが、私たちは片寄ったり崩れたり。でも1時間後には、秋の風情が詰まった三つの生菓子が出来上がりました。
和菓子は五穀つまり、あわ、ひえ、米、小豆、きびの数少ない材料と、伝統を守ることも相まって作り出すもの、、そこに苦労があるとの貴重なお話しも伺いました。
これからは今日の体験を思い出し、伝統を守りながら手から作り出される造形美の極み生菓子を愛でながら、一口、一口いただきたいと思います。
[あすなろ]
2016年10月17日 18:00
毎年、秋に開催されている「ラ・フェスタ ミッレミリア」。
今年は14日に東京都渋谷区の明治神宮をスタートしました。
ミッレミリアとはイタリア語で1000マイル。
つまり、1600kmの公道ラリーのことで、設定されたタイムに対して、
どれだけ忠実に走れるか、スタンプポイントを全てクリアできるか
などのポイント合計で総合順位が決まります。
ルートは1都7県を4日間かけて走り、17日にゴールの明治神宮を目指
します。この17日の午後3時50分~4時50分の間に、日本橋三越本店
本館1階ライオン口前をクラシックカーが通過予定になっています。
※天候等の事情により変更になる場合があります。
日本の美しいランドスケープを巡るコースに、日本橋が入っている
のはうれしいですね。
この国際クラシックレースにあわせ、三越本館1階室町口では
10月15(土)16(日)17(月)とクラッシクカーを展示しています。
< 15日撮影 室町口>
白洲次郎が愛用していた1924年型ベントレー。
どこか彼に通じるブレない格好良さを感じます。
こちらも一見の価値があると思いますが、いかがでしょうか。
[ジミニー☆クリケット]
2016年10月17日 12:00
銀座三越の9階、銀座テラス/テラスコートで、「『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』の世界展」が開催されています
開催期間は10月18 日(火)までで、開催時間は、10時30分から20時(最終日は18時閉場)までです
これは、10月22日(土)から全国ロードショーとなる「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」のシネマ歌舞伎公開に先がけて、その魅力や世界観を伝えるものです
会場には、シネマ歌舞伎のダイジェスト特別映像、ルフィの舞台衣装(舞台で四代目市川猿之助さんが着用したもの)や、一緒に写真撮影ができるスタンディ、特大パネルなどが展示されています
お昼時にうかがいましたが、熱心なファンと思われる方々が写真撮影などされており、マンガの人気とスーパー歌舞伎Ⅱの人気を改めて確認しました
「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」は、ご承知の通り、マンガ「ONE PIECE」の世界を市川猿之助さんが「スーパー歌舞伎Ⅱ」にして、昨年10月に新橋演舞場で上演したものです
その舞台がシネマ歌舞伎となって映画館に登場します。乞うご期待
銀座三越のHPはこちら ⇒
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/ginza/index.html
[ジミニー☆クリケット]
2016年10月16日 09:00
築地のあかつき公園に、ドイツの医師で博物学者のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトの銅像があります
長崎の出島で活躍したオランダ商館医のシーボルトの像が築地にあるのは、ここが江戸蘭学発祥の地であり、彼がその発展に貢献したとされているのと、シーボルトの娘いねが築地に産院を開業したことに由来しています
一方、現在、東京都江戸東京博物館(墨田区横網)で、特別展「よみがえれシーボルトの日本博物館」が開催されています
江戸東京博物館は、中央区の建物ではありませんが、中央区に関わりの深いシーボルトの企画展ということで、紹介させていただきます
開催期間は、9月13日(火)から11月6日(日)までです。
シーボルトは江戸時代、2度にわたって来日し、膨大な日本コレクションを形成しました。
この企画展では、シーボルト没後150年を記念し、彼が構想した「日本博物館」の再現を試みています
ミュンヘンから里帰りした約300点の作品により、この企画展が構成されています
とにかく、展示品の幅広さに驚きます
日本の伝統工芸品から当時の庶民の日用品まで、仏像、陶磁器、漆器、蒔絵、屏風、掛軸、竹細工、金物細工、着物、地図等々々
本展で、シーボルトが2度日本に来ていたということも初めて知りました
また、彼が医者で博物学者という以外に、日本の研究者で、自らのコレクションで日本を紹介する展覧会をヨーロッパで何度も開催していたことを知り、非常に勉強になりました
私が行ったのは10月10日(月)でしたが、この日が展示の前半最終日で、11日の休館日をはさんで、12日(水)からは、一部展示が替わるそうです
シーボルトの日本博物館のHPはこちら ⇒
http://siebold-150.jp/
江戸東京博物館 展覧会のHPはこちら ⇒
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/
[滅紫]
2016年10月15日 18:00
橋之助さんと3人のご子息揃って4名の襲名披露公演が2日から始まっている歌舞伎座。
久々の秋晴れのお天気とあって晴れ着姿の多い客席です。襲名祝いの引幕もすっきり。佐藤可士和さんのデザインだそうで芝翫さんのインタビュー記事によると月替わりでデザインも替わるとか。贅沢ですが「襲名公演」ですから。夜の部は松緑さんの「外郎売」が終わると幹部役者勢ぞろいの「口上」です。口上の舞台美術は日本画の朝倉隆文先生、こちらも月替わり。藤十郎、吉右衛門、東蔵、玉三郎、菊五郎と人間国宝もずらりと顔を揃えた豪華な口上の席、初日にユーモアたっぷりの口上で客席を沸かせたという菊五郎さんが「奥様に怒られながら・・・」というと客席大爆笑。珍しい「芝翫型」で演じられるという「熊谷陣屋」いつもは出家姿になった直実が幕外、花道を去っていく姿が印象的な場面ですが、今回はその演出はなし。今回の襲名公演ではこの型で演じられるとのこと。最後は何と玉三郎さんの〈「藤娘」です。照明を落としたまま幕が開き、ぱっと場内が明るくなるという演出はいつみても華やかさに驚かされます。襲名公演ならではの豪華配役による舞台、ぜひご覧ください。昼の部は先代芝翫さんの孫にあたる七之助さんの「女暫」「浮塒鷗」「幡隨長兵衛」です
幕間に襲名グッズを見るのも楽しみですが今回は「襲名記念飴」中身は榮太楼総本鋪の黒飴です。
千穐楽は26日 お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~18時)
[銀造]
2016年10月15日 14:00
中央区文化・国際交流振興協会 が主催の、
「オペラに恋して」~ユーモアあふれるおしゃべりを交えて~ が、
10月7日に開催され、大変楽しかったので、ご報告します。
主演は、郡 愛子さん(メゾ・ソプラノ)、池田直樹さん(バス・バリトン)、ピアノの演奏は松本康子さんでした。
日頃、オベラに接する機会がないので、大変楽しみにしていました。
フィガロの結婚の中で歌われるという「恋とはどんなものかしら」は、知らず知らずのうちに、何処かで聴いたことのある歌でした。
お二人の歌唱力だけでなく、大きなジェスチャーでの演技力に圧倒されました。
全ての演目が終わった後にも、万雷の拍手は鳴り止まず、アンコールの要請です。
池田直樹さんの提案で、「どの国の人も故郷があり、その相手の故郷も傷つけたりしてはいけませんね。
皆で、それぞれの故郷を大切にしましょう」と仰って、観客も揃って、「ふるさと」を合唱して、とても清々しい気分になりました。
いつも、楽しくて為になるイベント。これからも、中央区文化・国際交流振興協会のHPから、眼が離せません
http://www.chuo-ci.jp/