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「歌舞伎界の原石」に出会えるかもー「こども歌舞伎スクール寺子屋初成果披露公演」―稽古場より Part1

[滅紫] 2019年1月26日 14:00

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「この役者さん成果披露公演から見ているのよ」と10年後、20年後にちょっと自慢してみたくありませんか?

 

歌舞伎座で稽古を続けている「こども歌舞伎スクール寺子屋」の生徒たちの初の成果披露公演が3月10日(松コース生徒)、24日(中学部門)に開催されます。今回そのお稽古を取材させていただきました。初の披露公演に向けて熱のこもった稽古風景を2回に分けてご紹介します。

 

「先代萩」の千松・鶴千代、「実盛物語」の太郎吉、「重の井子別れ」の三吉、そしてこのスクール名にもなっている「寺子屋」など歌舞伎には子役が重要な役割を果たす狂言・舞踊がたくさんあります。この子役で出演している子供たち、どんなお子さんたちかご存知ですか?ご担当の方に伺うと、「俳優の親類や部屋子だけではなく、こども歌舞伎スクール寺子屋の生徒や児童劇団所属の方、その他ご紹介の方等」だそうです。

 

「こども歌舞伎スクール寺子屋」は2014年に開校、和の行儀作法、歌舞伎独特の発声、所作、演技など歌舞伎子役に必要な技術を中心に基礎から教えています。募集は4歳から6歳までの「柿組」、小学1-4年生までの「萌葱組」で各約10名の「梅コース」。狭き門です。希望者は「竹コース」、「松コース」と進んで行き更に中学部門で本格的に学ぶこともできます。

 

1回目にご紹介するのは3月10日上演のー贋作桃太郎「百桃かたり」(ももももかたり)、演ずるのは小学2年生から5年生までの松コースのお子さんたちです。桃太郎が鬼を退治したあとのお話でこの披露公演のために新しく作られたオリジナル舞踊劇です。脚本が戸部和久、演出・振付・藤間勘十郎、作曲・杵屋巳太郎、作調・田中傳左衛門等という豪華版、何とも贅沢な披露公演です。

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お稽古場に伺うとお子さんたち、見学の私にまでお扇子を前にきちんと正座でご挨拶!恐縮してしまいました。お稽古が始まりました。「また我こそは、桃太郎の忠臣たる毛並み揃いし犬の魁、奴の四郎平」「わん(腕)白盛りの犬の四郎平 自慢のわん(腕)力...」など遊び心たっぷりのセリフ・詞章に思わず、ふふふ。「奴」の発声を講師の指導に合わせて何度も練習。長いセリフも淀みなく、立ち廻りや見得もぴたりと決まり、堂に入ったものです。「明日でも本番OK」なくらい上手い!「松コース」の生徒の内、オーディションを受けて選ばれたお子さんたちと伺い、納得しました。出演者のなかには、既に本興行の舞台に立っているお子さんも多数いらっしゃるそうです。本番が楽しみです。

 

こども歌舞伎スクール寺子屋初成果披露公演「歌舞伎、たのしい!」

場所:歌舞伎座ギャラリー 木挽町ホール(歌舞伎座タワー5階)

入場料金:1,500円 全席自由席

「贋作桃太郎 百桃かたり」平成31年3月10日(日)12:30/15:00開演

お申込は「チケットWEB松竹」 1月31日12時より受付開始(チケットホン松竹での販売はありません。)

詳細はhttps://www.shochiku.co.jp/terakoya/news/stage/index.html

 

 

江戸太神楽、やげん堀納めの歳の市にて 後編  ~ 江戸太神楽 丸一仙翁社中 ~

[rosemary sea] 2019年1月26日 09:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をアンぺイドワークで取材します、rosemary sea です。

 

去る12月26日(水)から28日(金)の3日間、東日本橋の薬研堀不動院界隈で行われました毎年恒例の「やげん堀納めの歳の市・大出庫市」、ごく当たり前のように多くの人手で賑わいました。

江戸太神楽 丸一仙翁社中(えどだいかぐら まるいちせんおうしゃちゅう)、こちらで公演です。

今回は3部構成の、最終回です。

 

初日の26日は間に大護摩(おおごま)が焚かれるので、13時と17時の2回。

27日と28日は13時・15時・17時の3回公演、1回は45分ほど。

 

初日26日の初回の催しを取材させていただきました。

江戸太神楽 丸一仙翁社中、丸一仙翁・第13代家元にお世話になりました。

以下の『』は家元のお言葉です。

それでは当日の演目のご紹介、後編です。画像は全てクリック拡大できます。

 

『さ、今度はね、花仙(かせん)がちょっと変わったものに挑戦しようと。じゃ、湯呑茶椀、ね、ジャパニーズ ティーカップ、はい、瀬戸物です。落とすと割れます。今日は落として割るところからご覧に入れます。回します、綺麗な音がします。耳をすまして聞いてみてください、お茶椀、さ、行ってみよう、よいしょ!』

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『(チリーンチリーンという音)瀬戸物の回る音が聞こえてまいります。さ、このまま傘を速く回していきます。お茶椀の向きをよーく見ていてください。お茶椀がだんだん(だんだん、と演者の花仙さん)、だんだん(だんだん)、だんだん(よいしょ)起き上がって、いとぎりー。(はい)』

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『お茶椀が上向きに回っております。皆様の運勢も上向きー。はい、まだ回っています。お茶椀だけに、ちゃわんと回りました。』

 

IMG_20181226_133126 (2)a.jpg『さあ、最後は四角いものに挑戦です。今日はちっちゃい子いないから大丈夫だね。ちっちゃい子に「なあに?」って聞くとほとんどわかんないんです。わかる子で「まめまくときのはこー」って言うんです。』

『これ、升(ます)と言います。じゃ、大人のかた、わかりますよね、何合升でしょう?何合?そう、聞こえた、五合升(ごんごうます)。豆撒く時の升が一升升(いっしょうます)です。ね。それのちょうど半分です。2つ合わせると、一升になるんですね。・・・四角い升がまあるく回っているように見えますと、皆さんのご家庭が一生益々(いっしょうますます)ご繁昌、ね。(仙虎さんを示して)一番向こうは見ないでください。さ、行ってみよう。せーの、よいしょ!』

 

 

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左手前、仙馬(せんま)さん、右奥が先ほどの花仙さんです。

『さ、ご覧のとおり、四角い升がまあるく回っているように見えれば、正面を向いて半分を表に出しますと、淀の川瀬は水車(みずぐるま)-。まだまだ回っています。』

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『はい、ありがとうございます。・・・今度はバランスをとる曲芸で、水の曲芸、というのをもってきました。この曲芸はこういう場所でしかできないんです。舞台上に水を撒くなんて日本の舞台はどこもやらせてくれません。水で舞台が汚れるとか、掃除するのが大変とかでやらせてくれないんですが、我々しょっちゅう海外へ行ってますけど、海外の舞台はどこもやらせてくれます。この水の曲芸、バランス芸を観ていただきましょう。』

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『まずは、長い棒の先、まあるいのついたのを持ち出しまして、これ、我々、「撥(はつ)」って呼んでいます。この上に房のついた板が乗ります。そして板の上にお水の入ったカップが乗ります。うまくバランスをとって親指の上にも乗せます。ほっ、はい乗りました。』

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『このまま口元にもっていきます。手許から細ーい糸を持ち出します。この糸の上に建物全体がうまく乗ります。ほっ、はい乗りました。はい、少~し揺れます。沖の大船(たいせん)船(ふな)ゆすりー。』

『更に右と左に糸を引っ張りますと、こんな芸ができます。回りながら左手に、ぴんからキリは回し灯篭(まわしどうろう)。はい、終点、よいしょ、よかった。・・・』

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『今度はあの上にごはんを食べる時のお茶椀が乗ります。そしてお茶椀の中に、このコップの水が入ります。そうするとどんな芸ができるか観てあげてください。お茶椀が乗りました。コップの水を入れます。すごいね、全部入れたね。(おかわりー)おかわりですか。さ、手許から細い竹の楊枝(ようじ)を持ち出しました。これを口にくわえます。楊枝の突端に建物が乗ります。』

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『うまく乗りましたらお茶椀の方にご注目いただきましょう。小野小町はいろいろあれー。はい、ご覧のとおり、綺麗に水が散っております。まだまだ、まだまだ、はい、よいしょ。』

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『はい、これからお客様の厄を祓いに、獅子さんが頭回ります。噛みに回ります。左の方から。その場にいてください。厄落としです。来年も良い年になりますように、願いを込めて頭を下げていただきたいと思います。はい、ありがとうございます。』

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IMG_20181226_133818_1 (2)a.jpg『はい、ありがとうございました。太神楽、観ていただきました。それでは皆様の来年の運勢もいいようにですね、江戸前に三本締めでお別れしたいと思います。ご唱和ください、いきましょう、いよーお、ちょちょちょん、はい、ちょちょちょん、もひとつ、ちょちょちょん、ちょん。・・・はい、ありがとうございました。』

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『良いお年をお迎えください。そしてお店がたくさん出ております。買い物して帰っていただきます。今日から歳の市が始まりまして、あさって28日まで毎日このようにやっておりますので。福引もやっております。いいものが当たりますのでね、いっぱい買い物してってください。太神楽、これで終わります。このあとは5時からやります。ありがとうございます。』

 

・・・家元、そして丸一仙翁社中の皆さん、素晴らしい芸を観せていただきありがとうございました。

 

大本山川崎大師東京別院 薬研堀不動院

東日本橋2-6-8

都営浅草線 東日本橋駅 B3・B4出口 徒歩3分

 

江戸太神楽 丸一仙翁社中

ホームページはこちら

⇒ http://edo-daikagura.com/japanese/

 

 

「明治・大正・昭和を生きる」写真展〔ノエビア銀座ギャラリー〕

[ジミニー☆クリケット] 2019年1月23日 12:00

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いよいよ平成最後の年が明け、今年の5月には、新しい元号での元年がスタートするというタイミングに相応しい写真企画展が開催されています

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銀座7丁目、並木通りに面して建つノエビア銀座ビル1階にあるノエビア銀座ギャラリーで、笹本恒子・田沼武能写真展明治・大正・昭和を生きる」が開催されています

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期間は、1月15日)から3月22日)までです。

開催時間は、午前10時から午後6時までですが、祝日午後5時までとなります。

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お二人の写真家による写真展ですが、笹本恒子さん当ギャラリーでの写真展は初めてですが、田沼武能さんについてはこれまでに何度か展示がされているそうです

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笹本さん日本初の女性報道写真家田沼さん日本写真家協会会長(1995~2015年)も務めた方で、お二人とも、時代を刻んだ諸家の肖像を多数撮影してされています

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杉村春子女優

今回、このお二人が選ばれた理由としては、お二人とも、カメラを通して、時代の証人として、多数の文化人を撮られていることに加えて、ご両名とも、ご高齢ながらご存命で、現役でいらっしゃるからだそうです

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熊谷守一画家

この写真展自体の狙いとしては、平成最後の年の初めに、明治・大正・昭和の文化人22名の肖像を通して、それらの時代を振り返るということにあるそうです

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作品に被写体として登場するのは、棟方志功板画家淡谷のり子歌手を始め、滝澤修俳優)、メイ牛山美容家)、柳田國男民俗学者)、沢村貞子女優)等、まさにそれぞれの分野で一時代を生き、一時代を作られた方々ばかりです

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まさにこの時期、明治・大正・昭和に思いを致すに相応しい企画展です

是非、会場にお越しください

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なお、ギャラリー内での写真撮影については、ご了解をいただき、今回の写真展開催の主旨等についても、ご説明をいただきました

ありがとうございます

ノエビア銀座ギャラリーのHPはこちら ⇒

https://gallery.noevir.jp/

 

 

第4回ひな人形観賞会  ~ 宗家 源 吉兆庵  銀座本店 ~

[rosemary sea] 2019年1月22日 12:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をアーカイブとして取材します、rosemary sea です。

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IMG_20190115_130155 (2).jpg「果実菓子 自然シリーズ」で新境地を開く和菓子の宗家 源 吉兆庵 (そうけ みなもと きっちょうあん)銀座本店さんでは今年も「ひな人形観賞会」を開催しております。

期間は1月15日(火)から3月3日(日)までとなります。

観賞できますのは午前10時から午後7時までです。

銀座本店さんの2階・特設会場にて、入場無料にて行われています。

お店1階のショーケースを横切り、奥左のエレベーターをご利用ください。

 

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今回も株式会社 宗家 源 吉兆庵 銀座本店 渡邉マネージャーにお世話になりました。

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会場に入るとまず左右、上部より愛らしい吊るし雛が出迎えてくれます。

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その数約800本。愛らしい吊るし雛たちです。

 

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奥に進むと、正面にお雛様13段飾りが飾られています。豪華絢爛です。

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1階に戻ります。

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1階にも吊るし雛などが飾られています。

 

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・・・見応えあるお雛様たちです。

"銀座でひな祭り"、華やかなひな人形をぜひご観賞ください。

 

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なお、3階 銀座 松濤(しょうとう)さんでは特別企画として、期間限定「ひな祭り膳」を、数量限定、1日限定10食でご用意されています。

税込3,780円です。

 ランチのみです。

 予約可です。

 

ご予約・お料理に関するお問い合わせはこちらです。

⇒ 03-3569-2361

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IMG_20190115_130123 (2)a.jpg宗家 源 吉兆庵 銀座本店

銀座7-8-9

03-5537-5457

東京メトロ銀座駅 A2出口より中央通り右側を汐留・博品館方向に徒歩5分 資生堂さんの手前です。

営業時間   平日 10:00~21:00

       土日祝 10:00~19:00

無休

宗家 源 吉兆庵さんのホームページはこちら

⇒  http://www.kitchoan.co.jp

 

 

 

 

【遠足シリーズ第11弾】友好都市・東根市の魅力とは

[Hanes] 2019年1月19日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
お正月休みを利用して、中央区の友好都市である山形県東根市に行ってきました。
東根市といったらやはり「雪」と「さくらんぼ」ですよね!
今回はその2つに焦点を当てて、中央区と東根市の交流をご紹介します。

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この2市の交流のきっかけは、昭和63年に遡ります。
東根市は中央区で行ったさくらんぼの展示会で、当区が緑化を進めていることを知り、
6月14日、赤い実をたわわにつけたさくらんぼの若木を寄贈しました。

当日は、快晴の中、矢田区長・那須東根市長を始め、区議会代表・さくらんぼ娘(ミス東根)・地元町会関係者・京橋幼稚園の園児ら多数出席のもと、
亀井橋公園(区役所西側高速道路上)で植樹式が行われ、式の後には、さくらんぼ娘から園児や植樹を見守っていた人たちにとりたてのさくらんぼが手渡されたといい、
その時の様子は、中央区役所のYouTubeチャンネルで見ることができます


(16分56秒~:亀井橋公園での「さくらんぼ寄贈式」の様子が収録されています。)

東根市からは15本のさくらんぼの木を寄贈していただいたということで、
そのお礼に平成元年には、中央区が銀座2丁目の歩道にあった6mにもなる柳を含め、25本の柳を贈りました

その銀座の柳は今、東根市役所の「市役所庁舎前」に6本、隣接する「市民の広場」に13本現存しています。

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(影で見る銀座の柳も風情がありますね。)

そのうちの1本がこちらです!
冬は必ず積雪のある東根市でも、たくましく成長していました

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根元を見てみると、雪に埋もれた碑を発見!
そこには、「銀座の柳 庁舎落成記念植樹 寄贈 東京都 中央区 平成元年8月18日」と刻まれています。
東根市にわたって30年...故郷を離れても元気な銀座の柳の姿を見ると、不思議と元気がもらえます

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青々とした葉をつけ、涼しそうに風になびく時期にまた会いに行きたいです。

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また、写真を見てもお気づきの通り、東根市では結構雪が積もります。
中央区は雪とはあまり縁がありませんが、2年に1度東根市から雪が運ばれてきて、
「中央区雪まつり」が開催されています

東根市長の今年の新春メッセージには、「本年2月に開催される『中央区雪まつり』には、200トンの雪のプレゼントに併せて、いも煮や玉こんにゃくなどの本市の冬の味覚を準備いたします」とあり、
今から非常にワクワクしてしまいます
この雪を通した交流が始まった平成元年、大型トラック10台分の雪がプレゼントされて行われた「日本橋雪まつり」には、
なんと約1300人もの子どもたちが集まったといいます
そのため、「中央区雪まつり」は、特にお子さんのいる方には見逃せない冬のイベントではないでしょうか?

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そして、6月には恒例の「さくらんぼ種飛ばし大会」も開催されており、
東根市の特徴や良さは、交流を深めるとともにより多くの人に知られるようになってきたのではないかと思います。

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その他、中央区で開催されるイベントで東根市の特産品が販売されることもあり、
今年も東根市との交流から目が離せません

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雪の季節でもさくらんぼの季節でも楽しめる東根市、一度訪れてみてはいかがでしょうか

【参考文献・ウェブサイト】
勝又康雄著、田中見世子編『銀座の柳物語』(銀座の柳物語政策委員会、2003年)
東京国道事務所「銀座の柳」http://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/info/ginza/
東京都中央区『中央区政年鑑 平成元年版』(東京都中央区、1989年)
東京都中央区企画部広報課『中央区広報誌 区のお知らせ 縮刷版』昭和60年4月~平成2年3月(第462号~第581号)(東京都中央区企画部広報課、1990年)

【関連記事】
にゃんボクさん「銀座二世の柳との出会い」「銀座の柳」
Hanes「【遠足シリーズ第4弾】銀座の柳二世がとりもつ縁」

 

 

江戸太神楽、やげん堀納めの歳の市にて 中編  ~ 江戸太神楽 丸一仙翁社中 ~

[rosemary sea] 2019年1月16日 18:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をエスカレーションして取材します、rosemary sea です。

 

去る12月26日(水)から28日(金)の3日間、東日本橋の薬研堀不動院界隈で行われました毎年恒例の「やげん堀納めの歳の市・大出庫市」、ごく当たり前のように多くの人手で賑わいました。

江戸太神楽 丸一仙翁社中(えどだいかぐら まるいちせんおうしゃちゅう)、こちらで公演です。

 

今回は3部構成の、2回目です。

初日の26日は間に大護摩(おおごま)が焚かれるので、13時と17時の2回。

27日と28日は13時・15時・17時の3回公演、1回は45分ほど。

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初日26日の初回の催しを取材させていただきました。

江戸太神楽 丸一仙翁社中、丸一仙翁・第13代家元にお世話になりました。

画像は「江戸太神楽」の幟(のぼり)を示す家元です。以下の『』は家元のお言葉です。

『(こちら薬研堀で演じるのは)もう15年、毎年です。』

 

それでは当日の演目のご紹介、後編です。

 

(家元、マイクを使っています。)

『まもなく薬研堀不動院、階段下におきまして、江戸太神楽の公演があります。

今日から3日間、歳の市ではたくさんのいろいろなものを販売しておりますので、どうかお買い物をしながら、400年の伝統を持つ江戸太神楽、お楽しみいただきましょう。』

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左の笛は仙若さん、太鼓は花仙(かせん)さん、締太鼓左が仙吉さん、右が仙虎(せんこ)さん、一番右がマイクを持った家元です。

『恒例となりました江戸太神楽、江戸の祭り囃子から聞いていただきましょう。

まずは打込屋台と言いまして、段階的にたたく屋台囃子。

この祭り囃子、打込屋台聖天(しょうでん)鎌倉四丁目(しちょうめ)、と続きまして、また上げ屋台と入っていきます。』

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『祭り囃子は打込屋台から、静かな曲、聖天という曲目に変わります。・・・』

『お囃子は聖天から、もうひとつ静かな曲、鎌倉という曲目です。』

『鎌倉から、祭り囃子のテンポのある曲、四丁目に変わっていきます。

この四丁目という曲は、締太鼓(しめだいこ)同士でジョイントがあります。

ここからお互いの締太鼓、たたき方が変わっております。』

『お楽しみいただいております祭り囃子、いよいよ最後の曲、上げ屋台です。・・・』

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

『はい、ありがとうございました。

歳の市、本日から始まりまして応援に駆けつけました、江戸太神楽。まずは祭り囃子を聞いていただきました。

今度は皆様の厄を落とすために、獅子舞を観ていただいて、今年の悪い運勢を全部捨てていただきましょう。

寿獅子舞(ことぶきししまい)が始まります。

三味線が入りまして、誰が何をやるか決めてませんので、誰が太鼓をたたくのか、誰が笛を吹くんだか、どうするんですか?』

(家元と、演者の方々との遣り取り、掛け合いが面白いです。)

(家元が指名されて)おじいさん、手が動かないんでやりません。もうちょっとお客さんが増えたらやります。(嘘です。本当は何でもできます。家元ですから。)

『・・・江戸時代は将軍様、大名屋敷しかやらなかった獅子舞、そしていまだに日本橋というところ、門付(かどづけ)をお正月はやっております。

その獅子舞をまず観ていただきましょう。・・・寿獅子舞です。』

(ここで仙虎さん、木頭【きがしら:拍子木の最初に打つ音】のたたきが弱く、もう一度「キン」とたたきます。ロズマリは、「演出」と受け取りました。仙虎さん、曲芸でも失敗をします。漫才で言う「ボケ」のようで、とてもお上手です。)

『へたくそ。ほんと笑っちゃう。・・・もう15年もいて、あれですよ。・・・』

『ご祝儀~三番~、よーいとなー。』

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獅子は仙馬(せんま)さん、三味線は先ほど締太鼓をたたいていた仙吉さんです。

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左から右にご覧ください。なお、画像は全てクリックして拡大できます。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

『・・・ここで曲芸の方をちょっと観ていただきましょう。

日本にもすばらしい曲芸が残っております。その曲芸を今日は誰がやるのかな?3匹、あー3人でね。

・・・憶えていますか?20世紀の終わりに、この曲芸で家(うち)が2軒建ったかたがいるんですよ。

テレビの中で、「おめでとうございま~す、って。すごいでしょ、あの人たち、一番ギャラが高い時200万です。20分で、ええ。家も建ちますよね。でも安心してください。今日はね、薬研堀不動尊歳の市保存会さんからね、2000万もらってますからね。(嘘でーす、と仙虎さん)さあ行ってみよう、お馴染みの曲芸。どうして目出度いかっていうと、傘自体が末広がりで目出度い。そして傘の上でいろいろ回します。・・・まずは毬(まり)を回して、家庭が丸く収まります。・・・』

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左から、仙馬さん、花仙さん、仙虎さんが並びます。

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『じゃ、今日はお客様とコミュニケーション、どうするかっていうと、今回しました毬をお客様の手許に持っていきますので、その子の傘めがけて放ってください。そうするとうまくキャッチしますのでね。・・・せーの。』

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『はい、ナイスコントロール。おめでとうございま~す。・・・』

 

『さあ、傘の上のキャッチボール。・・・』一人が傘の上の毬を放り、別の演者が傘でその毬を受けます。

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『じゃもう1個(毬を)増やそうか。・・・じゃ、3個行ってみよう。(無理~、と演者)無理でもやる。(無理~)じゃ行きますよ、タイミング良く行きます。』

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『はいできた。(できたー)(大成功ー)・・・はい、だんだん速く、まだまだ(無理~)無理じゃない。やめちゃったよ。はい、ありがとうございまーす。』

『はい、今度はね、。仙虎が回します。』

『はい、はな輪、まわす。』(「なんて日だ!」と仙虎さん)

『うまく回ると皆さんのご家庭、金回りがよくなります。はい、行ってみよう。』

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『金回りが悪いのがやるとこういうふうになります。おー、珍しい、行きました。もういいよ、やめる?はい。続きを仙馬がやります。(仙虎さん、)15年もやってあれだけですからね。仙馬は6年目でこれだけできます。はい、行ってみよう。・・・』

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『・・・横を向いて傘をつぼめていきますと、これが「月にさざなむ時雨傘(しぐれがさ)ー」お月さまにさざ波が立っているように見えたところで元に戻して輪を空中へ。よいしょ!ジャンプ!今日は天井がないので、一番高いの、挑戦してみようか。さあ、傘の周りをゆっくり回っております。ゆっくり回っている輪が途中で小さく1回転、小さく1回転、「唐草は"の"の字のかきわけー」。大回り小回りがうまくいったところで、輪がだんだん寝ていきます。まーだまだ寝ます。はい、これが松戸の競輪ー。』

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『はい、だんだん起き上がって真ん中の黒いところにうまく入ると輪抜け、入らないと間抜け。今日は輪抜けか間抜けかー。よいしょ、大成功。うまい、さすが。』

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・・・ご紹介は後編に続きます。

 

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