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「日本橋 七福神めぐり」ー2016年

[クラさん] 2015年12月28日 09:00

もうすぐお正月です。七福神めぐりは、都内でも何ヶ所かありますが「日本橋 七福神めぐり」(日本橋三越本店 主催)をご紹介します。

七福神への信仰は、室町時代より始まって500年以上にわたり日本人に受け継がれているそうです。恵比寿神・大国神・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老神・布袋尊の神様からなり、それぞれの神様を参拝してご利益にあやかります。日本橋七福神は他所とは異なり全て神社で構成され、しかも日本で一番巡拝が短時間にできることも特長です。

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日本橋三越本店が主催する「日本橋 七福神めぐり」(協賛/日本橋七福会、後援/中央区観光協会、協力/山本海苔店、小津和紙)は、今年で31回を数える人気の催しで、1月4日(月)10:30~14:00に開催されます(参加無料/雨天中止)。コース(約1時間半)は、日本橋三越本店・1階室町口(受付)から小網神社(福禄寿・弁財天/強運厄除けの神様)~茶ノ木神社(布袋尊/火伏の神様)~松島神社(大国神/日本橋のお酉様)~末廣神社(毘沙門天/勝運の神様、元吉原の鎮守様)~笠間稲荷神社(寿老神/長寿延命の神様、常陸笠間稲荷神社の東京別社)~水天宮・仮宮(弁財天/安産・子授けの神様)~椙森神社(恵比寿神/営業繁栄の神様、江戸富くじで名高い)~寶田恵比寿神社(恵比寿神/商売繁盛の神様、10月にべったら市)~日本橋三越本店・屋上(ゴール)です。コースの順番に、決まりはありません。

人気の理由は、日本橋という伝統のエリアに七福神がコンパクトにまとまり下町情緒に触れながら短時間で巡行でき、順路の地図がいただけるほか要所に道案内のスタッフがいて初心者にも安心なこと、ゴール近くの椙森神社で参加用紙にスタンプを押して持参すると三越本店(屋上)で干支の絵馬型手ぬぐいを、また三越の向かいの山本海苔店で干支小皿がいただける等にあるかと思われます。

新春らしい記念品をいただくと共に、招福と無病息災を願って新春の日本橋を散策するのはいかがでしょうか。

 

 

雪吊り〔銀座松竹スクエア〕

[ジミニー☆クリケット] 2015年12月27日 16:00

歌舞伎座から歩いて万年橋を渡って首都高速を越えたすぐのところにある銀座松竹スクエア(築地一丁目13番1号)の雪吊りの様子です

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雪吊りは、冬、が付着することで、樹木の枝が折れないように縄で枝を保持することですが、雪国金沢の兼六園のものなどが有名です

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雪国では実用と装飾を兼ねていますが、の少ない東京では庭園に趣を添える装飾として採り入れられたそうで、中央区では、浜離宮恩賜庭園雪吊りも、冬の風物詩として11月中旬頃行われます

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今まで気が付きませんでしたが、身近なところにも雪吊りがあったんですね

このスクエアには、の植栽エリアもあり、雪吊りで「松竹」だからかぁ~と一人納得

上の地図、赤○銀座松竹スクエアです

 

 

 

箱崎ジャンクション

[皐月の鯉の吹き流し] 2015年12月23日 14:00

水天宮から隅田川方面へ行くと首都高速箱崎ジャンクションがあります。

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このジャンクションは6号向島線・7号小松川線・9号深川線が合流、分流し

またロ-タリーがある首都高速道路要所の1ヵ所です。

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ロ-タリーや料金所からの合流地点には一時停止や、信号機もありますので、

ここを通過する際は注意をしてください。

向かうべき方向に迷いやすい場所でもあります。
また、このロータリーをうまく利用すると首都高速道路をUターンすることもできます。
( 道順がWebサイトに掲載されています )

 

このジャンクションを下から見上げると、ご覧の通り道路が集中し何層にも重なっています。

箱崎ジャンクション_02.JPG箱崎ジャンクション_01.JPG

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この箱崎ジャンクションの下に東京シティエアターミナルがあります。

多くの首都高速道路が川を埋立てて建築されたのと同様に、

ここも川を埋立てて1972年(昭和47年)に完成しました。

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この写真を見ると、かつて川であったことが推測できます。

 

 

Printemps Ginza 2016年末閉店!

[之乎者也] 2015年12月22日 14:00

師走の銀座を衝撃的なニュースが駆け抜けました。。。「プランタン銀座、2016年末閉店!」

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プランタン銀座といえば、西銀座通り沿いに聳え立つ銀座の顔で、昨年(2014年)開店30周年を迎えています。プランタン銀座の歴史は1984年に始まります。スーパーのダイエーが百貨店事業への足掛かりとして、フランスの大手百貨店「オ・プランタン(Au Printemps)」の提携店として日本に誘致しました。1981年の神戸・三ノ宮駅前店を皮切りに、最盛期には札幌、大阪にも出店していました。Printemps4.jpg【パリ・オスマン大通り(64 boulevard Haussmann , 75009 Paris)のプランタン本店(出所:wikipedia)】

 

また、プランタンは、その名(Le Printemps=春)の通り、春の明るさ、フランスの優雅さを象徴するデパートで、フランスの本家は1865年にパリで創業され、今年は創立150周年という記念すべき年でした。プランタン銀座開店直後の80年代半ばには、青春真っ盛りの私も、恥ずかしながら「銀座におしゃれなフランスを見に行こうよ!」などと言ってデートコースの一つとして大変お世話になりました。Printemps2.jpg

【クリスマス前で混雑するプランタン銀座2階のカフェ・アンジェリーナ】

 

特に、2階にはパリのリヴォリ通り(226 rue de Rivoli, 75001 Paris)にある老舗カフェ「アンジェリーナ(Salon de Thé Angelina)」の銀座店があり、パリのお店と同じレシピで作られたモンブランなどフランスの香りがいっぱいです。Printemps3.jpg【カフェ・アンジェリーナのモンブランメニュー】

 

正面にはためくフランス国旗とともにおしゃれな「フランス文化」が銀座からひとつ消えてしまうというのは、単にひとつの百貨店が閉店するという意味以上のものでちょっと残念です。Printemps1.jpgしかし、開業150周年を迎えた本家も、百貨店は従来通り存続しているものの、経営については90年代以降グッチの親会社のPPR(現、ケリング)などを経て現在は中東カタールの投資ファンドがオーナーとなり、同様にプランタン銀座も現在のオーナーは読売新聞/三越伊勢丹となっています。テナントにも、近年ではバナナ・リパブリック、ユニクロ、ニトリが入るなど新しい方向の店づくりを模索していたこともあり、12月3日付ブログ記事の「鉄砲洲稲荷神社の社務所(/archive/2015/12/post-2910.html)」同様、変わっていくのは時代の流れなのかもしれません。今後については、2016年10月以降一部売場の閉鎖を開始し、16年末に閉店。17年3月から全店新装し新たな店舗名で再スタートすることのようです。新店舗名については現状未定ですが、今までの「フランス」とは一線を画すカジュアルな店を目指すものと言われています。

 

【プランタン銀座】

所在地:〒104-0061 中央区銀座3-2-1

営業時間:11:00~20:00(金、土曜日は~21:00)

電話:03-3567-0077

 

 

新川一番船

[之乎者也] 2015年12月21日 09:00

17世紀、材木を商って富を得、海運・土木などの分野でも活躍した豪商河村瑞賢(1618~1699年)は、霊岸島(現在の新川1丁目)付近に居を構えていましたが、1660年に大川へ通じる掘割を開削します。掘割は「新川」と呼ばれ、周囲には酒問屋の蔵が立ち並ぶようになります。ShinkawaSake1.jpg

【江戸名所図会「新川 酒問屋(さかどいや)」(長谷川雪旦 画)】

 

長谷川雪旦の描いた「新川 酒問屋」では、江戸湊まで菱垣廻船/樽廻船で運ばれた下り酒が、品川沖で伝馬船に積み替えられ、新川の河岸で揚げられる姿が描かれています。酒の輸送にはその後自動車が用いられるようになり海運は廃れ、また新川も戦後のがれき処理で1949年には埋め立てられてしまったため、酒問屋のあった場所は、町名とオフィスビルやマンションの合間に立つ「新川の跡 記念碑」にその名残を残すだけとなっています。ShinkawaSake2.jpg

【新川公園内に残る「新川の跡 記念碑」】

 

かつての酒問屋の賑わいのあとを求めて街を歩いてみました。

 

埋め立てられた新川跡に面するように新川1丁目のビルの合間にひっそりと建っているのが酒問屋の守り神として信仰された新川大神宮。今でも新川大神宮では毎年10月中旬に酒関係者が集まり例大祭が行われており、その様子(2014年のもの)は特派員サムさんからブログ記事「新川大神宮御例祭2014(/archive/2014/10/2014-6.html)」で紹介されています。

 

新川には現在も酒卸関係団体(全国卸売酒販組合中央会)、日本酒メーカー(白鹿、金盃など)、酒問屋(加島屋)などが拠点を置いており、新川大神宮にも日本酒・醤油ほか醸造関係者を中心に名前を連ねています。ShinkawaSake6.jpg

残念ながらこれら大きなメーカーからは我々一般消費者は直接買うことはできませんが、新川地区には今でも小売酒屋さんが数軒営業をしています。本日はその中の一つ、今田商店にお邪魔しました。ShinkawaSake3.jpg今田さんは広島県出身、実家は造り酒屋の今田酒造本店(東広島市安芸津町)で、「冨久長(ふくちょう)」というお酒を造っています。こちらは新川のお店でも買うことができます。今田さんに、おすすめの日本酒を紹介頂きました。右手の緑色の瓶が「冨久長」(今田酒造本店 )、左手は「誠鏡(せいぎょう)」(中尾醸造 広島県竹原市)です。竹原と言えば酒どころ。NHK朝ドラ「マッサン」の実家の竹鶴酒造も竹原でしたね!ShinkawaSake4.jpg新川という場所にこだわり、単にお酒の販売にとどまらず、お酒の魅力・面白さを伝えたいという気持ちでお店をやっている今田さん。ふらっと訪ねての試飲も可能ですが、定期イベントとして日本酒、ワイン、スパークリングその他の試飲会もやっていて、先月ボジョレー・ヌーヴォー解禁日(11月21日)に行われた日本酒会には80名のお客さんが来訪するという盛況だったようです。

日本にもすっかり定着したボジョレー・ヌーヴォー(Beaujolais nouveau)解禁イベント(フランスで始まったのは1951年)ですが、遡ること200年前の江戸時代、日本では「新酒番船(しんしゅばんせん)」という定例行事が旧暦10月に行われていたそうな。

新酒番船とは享保年間(1727年)から始まる行事で、上方から江戸へ酒を運ぶための樽廻船が、同時に上方を出帆しその年の新酒を江戸まで運ぶ早さを競うレースでした。通常の輸送では、2~3週間程度かかるところ、5日程度で運ばなければ入賞できない厳しいレースで、そのゴールはこの新川だったそうです。ShinkawaSake5.jpg

 【江戸名勝図会 「新酒番船江戸新川入津図」(二代目歌川広重 画)】

 

今田さんのご厚意により、店の高級酒コーナーの「大吟醸 龍力 新川一番船(兵庫県姫路市 本田商店)」を見せてもらいました。まさに、この「新酒番船」から取った名前のようですが、酒の本場である播磨の大吟醸に「新川」の名前が入っているなんて、なんだか誇らしい気分です。高級酒(一升瓶 7,000円弱)でしたのでさすがに試飲は無理でした(笑)が、何かのお祝いにかこつけて、買って一度味わってみたいものです。

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【今田商店】

所在地:〒104-0033 中央区新川1-10-10

電話番号:03-3551-5885

営業時間:8:00~19:00(日・祝休)

 

【新川の跡 記念碑】

所在地:〒104-0033 中央区新川1-31-1

 

【新川大神宮】

所在地:〒104-0033 中央区新川1-8-17

 

 

木挽町懐旧(レトロ)~酒蔵 秩父錦~

[之乎者也] 2015年12月19日 16:00

日本大好きなイギリス人の友人が出張で東京に来ることになりました。いつもはおいしい和食をということで、味優先でお店を決めていたのですが、世界遺産「白川郷」の番組を見て以来、古民家大好きな彼からは「伝統建築のレストランで」とのリクエストでしたので、今回は木挽町の秩父錦に行くことにしました。Chichibu5.jpg

実はこちらのお店、今年7月に選定された「中央区近代建築物調査100選」リストの最初http://www.city.chuo.lg.jp/bunka/timedomeakashi/kindai_kentikubutu_tyousa/kindai-ichiran.html)に載っている建物で、木造の「出桁(だしけた)造り」の町家です。 Chichibu6.jpg

【出桁造りの特徴(黄色矢印部分)】⇒梁(腕木)を側柱から外に出して、その先端に軒桁を出した構造。

銀座2丁目と交通の便は悪くはない場所ではありますが、昭和通りを越えた静かな一角にあります。銀座とはいえ木挽町ですので、昔は秩父錦のみならず似たような風情のある建物が立ち並んでいたのでしょうが、今では周囲は近代的な鉄筋コンクリート造りのビルに建て替えられており、そのような中にひっそりと佇む感じで立っています。

のれんをくぐり、ちょっと重い扉を開けて中に入ると、高い天井、木のカウンター、奥に見える神棚のあるお座敷と。。。ここは何処?本当に東京のど真ん中?という雰囲気の店内です。Chichibu1.jpg

 もともとは氷屋(氷や炭を売る店)だったのを昭和40年代以降改装し、居酒屋として運営しているお店でした。Chichibu4.jpg【店内に飾ってある「渡辺氷室」の写真】

 

こんにゃくみそおでん、揚茄子胡麻味噌、銀杏焼などの郷土料理ぽいものを注文してみましたが、メニューへのこだわりがいま一歩なのと、お世辞にもあまり良いとはいえないお店の方の愛想がちょっと残念かな。まあ、イギリスの友人はこんなもんでしょっ!それもレトロで良いじゃない。」とご満悦の様子でしたが。。。Chichibu2.jpg

昭和のレトロな建物の雰囲気を楽しみ、木挽町の昔に思いを馳せた夜でした。Chichibu3.jpg

 

【酒蔵 秩父錦】

所在地:〒104‐0061 中央区銀座2-13-14

交通:地下鉄日比谷線・都営浅草線東銀座から徒歩4分程度。

電話:03‐3541‐4777

営業時間:17:00~22:30(土日祝休)